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【十四】旅路Ⅱ
しおりを挟むこうして俺の旅路において、性行為が加わった。俺は自分の体を恨んだ。初仕事のはずなのに、やっている事は変わらない。
「冒険者より男娼の方が向いてるんじゃ無いのか?」
せせら笑っているラッセルに、この日は路地裏で、壁に手をつき犯された。
必死で石の壁に手を当てている俺の腰を掴み、深く挿入したラッセルが腰を揺らす。
「あ、あ、こんな所で、嫌だ……やめ、誰か来たら」
「いっぱい見てもらって、そいつらにも犯してもらったらどうだい?」
「嫌だ、そんな……う、うあ……ああ」
ラッセルは非常にゆっくりと動く。足りない。もどかしい。俺の体が更なる快楽をほしがっている。
「乳首にピアスなんてつけてる淫乱、みんなどう思うんだろうな?」
「あ、ハ……ッ、ぅ……も、もっと、あ、ああ……あ、動いてくれ」
「どうしようかなぁ? って言っても、俺も限界かな」
やっとラッセルの動きが激しくなった。俺は快楽に涙をボロボロと零しながら果てた。ラッセルもまた果て、俺の後孔から白液が滴っていく気配がした。
「栓、しとくか」
「ひ、ぁ……」
その時ラッセルが、俺の後孔に、張り型を突っ込んだ。その無機質な感触に震えていると、下衣を穿かせられた。震えながら俺は立ち上がる。
「行くぞ。護衛、ちゃんとよろしく頼むよ」
ラッセルは笑顔だ。俺は手の甲で泪を拭う。こうしてこの日は、張り型を入れたままで歩かされた。道行く人々が自分を見ている錯覚に陥り、俺は羞恥で泣きそうになった。
「今日は俺は、『仕事』をしてくるから、宿屋でいい子で待ってるようにな。護衛さん」
既に俺は、ラッセルの仕事が殺し屋だと聞いていたから、少しだけ恐怖した。しかし俺だってベリアス将軍を殺めたのだから、同類だ。
宿屋の外鍵をしめて、ラッセルが出て行く。残された俺は、寝台の上で、思わず張り型に手を伸ばした。
「ンん……う」
それを抜こうとした時、ゾクリとした。もっと――欲しい。体が快楽を貪欲に求めている。
「あ……ああ」
俺は気がつくと、無我夢中で、狂ったように張り型を動かしていた。陰茎がすぐに反り返り、タラタラと液を零し始める。もう一方の手では、俺は乳首を摘まんだ。自慰などした経験はほとんどないのだが、堪えられなかった。
「いやぁ、淫靡だねぇ」
ずっと快楽に浸っていた俺は、声をかけられて初めて、ラッセルが帰還している事に気がついた。見られた羞恥に、瞬時に赤面すると、ニヤリと笑われた。
「続けたら?」
「あ……」
「腰、動いてるぞ?」
「お願いだ、抱いてくれ」
朦朧とした意識で、俺は縋っていた。するとラッセルがベルトを外し、寝台へと上がってきた。そして、俺の首筋に噛みついた。ツキンと痛む。
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