23 / 61
【二十三】性欲処理者Ⅰ
しおりを挟む「こりゃあ良い雌だな」
「殿下も具合の良い穴をよく下さったなぁ」
俺は首輪をはめられ、戦争の最前線に投げ込まれた。首輪は、俺の体を統制するもので、抵抗できないようにする魔力が込められているようだった。だから、なのか、それとも月の満ち欠けに従い体が熱くて自分で求めているからなのかは不明だが、俺は今日も兵士達に貫かれている。
「あ、ああ……あ」
もう何日も、哀願と嬌声以外、俺は発していない。乱暴に、強引に、黒薔薇の快楽を失っている俺の体を、兵士達が交互に蹂躙する。黒薔薇は、俺の体をドロドロに変えていたのだが、それが封印された結果、俺の体は痛みをきちんと覚えるようになった。
だが残酷なことに、それすらも気持ちが良い。
「あ、ひ!! やあ、ぁ……うあああ」
兵士達が、俺に同時に陰茎を挿入した。二本の太いモノが、俺の菊門を押し広げている。後ろと正面から抱くようにされ、下から突き入れられているのだ。周囲はニヤニヤしながら、そんな俺を見ている。
「歯を全部抜いてやるか? お口でもっと俺達を気持ち良く出来るように」
「やめとけ。顔だけは良いんだから、綺麗な歯もそのままの方が良い。どうせ抵抗できないんだから、噛みもしねぇしな」
俺の体を正面の男が舐める。後ろの男は、俺の耳の中を指で刺激する。痛みと快楽が同時に襲ってきて、俺はすすり泣いた。もうずっと、こんな日々が続いている。
その日も散々嬲られた後、俺は裸で布の上に放置された。兵士達は、入れ替わり立ち替わり、戦争に行く。ぐったりとしたまま、俺はそれを見ているしか出来ない。
このまま俺は死ぬのだろうか。犯し殺されるのは、そう遠くないと感じられる。
だが、もう、それでも良いのかもしれない。
平和だった幼少時を思い出す。天空の穏やかな雲景色の合間で、父王陛下と母様と、ミネスや異母兄達と過ごした日々が甦ってくる。ああ、こんな事ならば、手を離すべきでは無かった。俺は、ともに死ぬべきだったのだ。
最近は、そればかり考えている。そうだ、やはりこれは、報いなのだ。
「敵襲だ!」
叫び声が聞こえたのはその時だった。虚ろな瞳を向けた時、目の前にいた兵士の首が飛んだ。硝煙の臭いがし、銃声が谺する。大規模な攻撃魔術が放たれたのも目にした。俺がいた野営がどんどん焼けていく。そこに風の国と戦っている地の国の兵士達がなだれ込んできた。彼らは、次々と風の国の人間を殺していく。俺は現実感が伴わないままでそれを見ていた。
「ん? 男娼か?」
その時、声がした。視線を向けると、首を傾げている長身の青年がいた。歩み寄ってきた彼は、膝を突いて座っていた俺の顎を持ち上げると、まじまじと見た。
「性奴隷の首輪だな。へぇ。随分と綺麗な性欲処理者を使ってたんだな。貰っていこう」
そう言うと男は俺を抱き上げた。肩に抱えられ、俺はそのまま連れて行かれた。
2
あなたにおすすめの小説
当て馬的ライバル役がメインヒーローに喰われる話
屑籠
BL
サルヴァラ王国の公爵家に生まれたギルバート・ロードウィーグ。
彼は、物語のそう、悪役というか、小悪党のような性格をしている。
そんな彼と、彼を溺愛する、物語のヒーローみたいにキラキラ輝いている平民、アルベルト・グラーツのお話。
さらっと読めるようなそんな感じの短編です。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
卵を産んでしまったハーピィ男子の話
志田
BL
ハーピィのヒューイは相棒の天族のディオンに片想いをしていた。ある日、卵を産めるようになったのをきっかけに、こっそりディオンの子どもを作ろうと衝動的に計画するが…。異種族×異種族。おバカ受。
オメガな王子は孕みたい。
紫藤なゆ
BL
産む性オメガであるクリス王子は王家の一員として期待されず、離宮で明るく愉快に暮らしている。
ほとんど同居の獣人ヴィーは護衛と言いつついい仲で、今日も寝起きから一緒である。
王子らしからぬ彼の仕事は町の案内。今回も満足して帰ってもらえるよう全力を尽くすクリス王子だが、急なヒートを妻帯者のアルファに気づかれてしまった。まあそれはそれでしょうがないので抑制剤を飲み、ヴィーには気づかれないよう仕事を続けるクリス王子である。
神父様に捧げるセレナーデ
石月煤子
BL
「ところで、そろそろ厳重に閉じられたその足を開いてくれるか」
「足を開くのですか?」
「股開かないと始められないだろうが」
「そ、そうですね、その通りです」
「魔物狩りの報酬はお前自身、そうだろう?」
「…………」
■俺様最強旅人×健気美人♂神父■
Bランク冒険者の転落
しそみょうが
BL
幼馴染の才能に嫉妬したBランク冒険者の主人公が、出奔した先で騙されて名有りモブ冒険者に隷属させられて性的に可哀想な日々を過ごしていたところに、激重友情で探しに来た粘着幼馴染がモブ✕主人公のあれこれを見て脳が破壊されてメリバ風になるお話です。
◯前半は名有りモブ✕主人公で後半は幼馴染✕主人公
◯お下品ワードがちょいちょい出てきて主人公はずっと性的に可哀想な感じです(・_・;)
◯今のところほとんどのページにちょっとずつ性描写があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる