78 / 84
―― 第五章 ――
【079】重なる体温(★)
しおりを挟む
「オ、オニキス……ッ、んぁ」
そのまま服をはだけられて、胸の突起を唇で挟まれた。ちろちろと舌先で舐められる。
こんな感覚初めてだったから、僕は狼狽えた。
しかしオニキスの手は止まらず、もう一方の手で陰茎を撫でられる。
「フっ、ン」
手を上下に動かされる内に、中心が熱くなっていった。
それから紫色の小瓶を手に取り、オニキスが指を濡らした。
「それ、何?」
「フランの奴がな、初めてだったり久しぶりだったりするとキツイから使えって、わざわざ香油を渡してくれたんだよ」
「香油って何?」
僕が首を傾げると、オニキスが静かに笑った。
「痛くないようにする潤滑油だ」
「?」
何かこれから痛いことが始まるのだろうかと思案して、そう言えば城にいた頃、男同士の性交渉は後ろの孔で行うと聞いたことを思い出した。
「ま、待って。まさか、え?」
オニキスは、そう言う好意を僕にする気なのだろうか?
びっくりして目を瞠っている内に、オニキスの指が、僕の中へと入ってきた。
「ンあ……ひ」
ぬめる感触がして、するりと指が入ってくる。
「や、やだぁッ」
慌てて腰を引こうとしたが、片手で左の手首をきつく掴まれていて、動けない。
「う」
冷たいその感触に体が震えた。
それから指は、一本、二本と増えていき、縦横無尽に蠢き始めた。
「あ、ハ」
吐息をする度に声が漏れてしまう。同時に涙もまた零れてくる。
「!」
その時指にある一点を掠められて、僕は目を見開いた。ビクンと体が跳ねた。
「此処が良いのか?」
僕の姿に微笑して、その箇所ばかりを、指を揃えてオニキスがつき始める。
「や、ヤダ、ッ、止め……ンあッ」
ゾクゾクと不思議な快楽が背筋を這い上がってくる。こんな感覚知らなかった。
その内に香油と言うらしい代物の冷たさはなくなり、タダグチャグチャと音だけが響くようになる。
「うあ、あッ」
僕が喉を振るわせると、オニキスが優しい顔をした。
「挿れても良いか?」
「え、う、ン」
最早訳が分からなくなっていた僕は、曖昧に答えた。
睫の上に涙が乗っているのが分かる。
その瞬間だった。
「うああア――!!」
それまでの指とは違う、何か大きくて硬く、太い者が中へと入ってきた。
「や、いや、アッ、ひ、ンア――!!」
僕の眦からは涙がこぼれ、中へとオニキスの陰茎が入ってきたのだと分かる。
ゆっくりと突き入れられたそれは、全て挿いりきると動きを止めた。
「大丈夫か?」
「あ、ああっ」
大丈夫なはずがなかったが、上手く言葉が出てこない。
内部がまるで、オニキスのそれの形を覚えさせられるように、抉られていた。
「動いても良いか?」
「っ」
しかし聞いているというのに、その時既に、激しくオニキスが腰を押し付け始めた。
「あ、ああ、ン、うあ、あああ――!! ひゃ、ッう、うあっ、やぁああ!!」
そのまま何度も打ち付けられて、僕は次第に訳が分からなくなり始めた。
時折浅く腰を引かれては、ゾクゾクする箇所を突き上げられて、声と一緒に涎が垂れそうになった。
「ひゃッ」
その上、前を手で扱かれ、僕は、体中が熱くなって、熱に絡め取られていった。
こんな感覚知らなかった。
自分の体の熱さと、僕とは違うオニキスの体温。
それらが混ざり合っていくような不思議な感覚がする。
「出すぞ、良いか?」
「うあ」
上手く答えられないまま、僕は感じる場所を突かれ、前を手で扱き上げられて、あっけなく果てた。同時に内部に温かい何かを感じて、オニキスもまた精を放ったことを知った。
そのまま――僕は意識を失うように、眠り込んでしまったのだった。
そのまま服をはだけられて、胸の突起を唇で挟まれた。ちろちろと舌先で舐められる。
こんな感覚初めてだったから、僕は狼狽えた。
しかしオニキスの手は止まらず、もう一方の手で陰茎を撫でられる。
「フっ、ン」
手を上下に動かされる内に、中心が熱くなっていった。
それから紫色の小瓶を手に取り、オニキスが指を濡らした。
「それ、何?」
「フランの奴がな、初めてだったり久しぶりだったりするとキツイから使えって、わざわざ香油を渡してくれたんだよ」
「香油って何?」
僕が首を傾げると、オニキスが静かに笑った。
「痛くないようにする潤滑油だ」
「?」
何かこれから痛いことが始まるのだろうかと思案して、そう言えば城にいた頃、男同士の性交渉は後ろの孔で行うと聞いたことを思い出した。
「ま、待って。まさか、え?」
オニキスは、そう言う好意を僕にする気なのだろうか?
びっくりして目を瞠っている内に、オニキスの指が、僕の中へと入ってきた。
「ンあ……ひ」
ぬめる感触がして、するりと指が入ってくる。
「や、やだぁッ」
慌てて腰を引こうとしたが、片手で左の手首をきつく掴まれていて、動けない。
「う」
冷たいその感触に体が震えた。
それから指は、一本、二本と増えていき、縦横無尽に蠢き始めた。
「あ、ハ」
吐息をする度に声が漏れてしまう。同時に涙もまた零れてくる。
「!」
その時指にある一点を掠められて、僕は目を見開いた。ビクンと体が跳ねた。
「此処が良いのか?」
僕の姿に微笑して、その箇所ばかりを、指を揃えてオニキスがつき始める。
「や、ヤダ、ッ、止め……ンあッ」
ゾクゾクと不思議な快楽が背筋を這い上がってくる。こんな感覚知らなかった。
その内に香油と言うらしい代物の冷たさはなくなり、タダグチャグチャと音だけが響くようになる。
「うあ、あッ」
僕が喉を振るわせると、オニキスが優しい顔をした。
「挿れても良いか?」
「え、う、ン」
最早訳が分からなくなっていた僕は、曖昧に答えた。
睫の上に涙が乗っているのが分かる。
その瞬間だった。
「うああア――!!」
それまでの指とは違う、何か大きくて硬く、太い者が中へと入ってきた。
「や、いや、アッ、ひ、ンア――!!」
僕の眦からは涙がこぼれ、中へとオニキスの陰茎が入ってきたのだと分かる。
ゆっくりと突き入れられたそれは、全て挿いりきると動きを止めた。
「大丈夫か?」
「あ、ああっ」
大丈夫なはずがなかったが、上手く言葉が出てこない。
内部がまるで、オニキスのそれの形を覚えさせられるように、抉られていた。
「動いても良いか?」
「っ」
しかし聞いているというのに、その時既に、激しくオニキスが腰を押し付け始めた。
「あ、ああ、ン、うあ、あああ――!! ひゃ、ッう、うあっ、やぁああ!!」
そのまま何度も打ち付けられて、僕は次第に訳が分からなくなり始めた。
時折浅く腰を引かれては、ゾクゾクする箇所を突き上げられて、声と一緒に涎が垂れそうになった。
「ひゃッ」
その上、前を手で扱かれ、僕は、体中が熱くなって、熱に絡め取られていった。
こんな感覚知らなかった。
自分の体の熱さと、僕とは違うオニキスの体温。
それらが混ざり合っていくような不思議な感覚がする。
「出すぞ、良いか?」
「うあ」
上手く答えられないまま、僕は感じる場所を突かれ、前を手で扱き上げられて、あっけなく果てた。同時に内部に温かい何かを感じて、オニキスもまた精を放ったことを知った。
そのまま――僕は意識を失うように、眠り込んでしまったのだった。
10
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
神子は二度、姿を現す
江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
秘匿された第十王子は悪態をつく
なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。
第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。
第十王子の姿を知る者はほとんどいない。
後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。
秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。
ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。
少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。
ノアが秘匿される理由。
十人の妃。
ユリウスを知る渡り人のマホ。
二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。
『偽物の番』だと捨てられた不憫な第三王子、隣国の冷徹皇帝に拾われて真実の愛を教え込まれる
レイ
BL
「出来損ない」と捨てられた場所は、私の居場所ではありませんでした。
ラングリス王国の第三王子・フィオーレは、王族の証である『聖種の紋様』が現れなかったことで「偽物の番」と罵られ、雪降る国境へと追放される。
死を覚悟した彼の前に現れたのは、隣国アイゼン帝国の「冷徹皇帝」ヴォルフラムだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる