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今日はデート
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※※※※
翌日の午後になった。
「ハナいるー?」
元気な声でカンナがハナの部屋に訪ねてきた。
「ちょっとやだ。何で全然デートの準備してないの?」
「え?もう出かける準備は出来てるけど……」
「嘘でしょ。それ部屋着でしょ」
「失礼な!違うよ。一張羅です」
真っ赤になって文句を言うハナを、カンナは自分の部屋へ連れ去った。
「あのね、社長レベルの人とのデートっていうのは、ドレスコードがある場所に行く可能性があるの!最低限ノンブランドでもいいからワンピースでも着てって!貸してあげるから」
そう言って、カンナはクローゼットを漁った。
「ま、前に回転寿司行ってるし、全然庶民デートかます可能性もあるけどさ。でもおしゃれすることに無駄はないし」
「別にそんないいってば」
ハナは遠慮がちに言うが、次々とカンナはクローゼットからワンピースを取り出してハナにあてがってみる。
「うーん、これはちょっと派手かな。あ、これ……はセクシーすぎるな。靴も用意しなきゃだしな」
「あの、何でも大丈夫なので……」
「よし。これだ。髪もやってあげるからこっち来て」
あれよあれよと言う間に、ハナはカンナの手によって、小綺麗な格好になった。
薄青色のワンピースに、グレーのジャケットを羽織らされ、髪は軽く巻かれてハーフアップにされている。
「やだ、うち天才じゃない?」
「すごい可愛い……けど、なんかデートに気合い入ってる人みたいじゃない?」
恥ずかしそうにハナは言うが、カンナは勢いよく首を横に振った。
「全然いいじゃん。もしからかわれたら、隣のおせっかいお姉さんにやれましたーって言えばいいよ」
ちょうどその時、隣の部屋、つまりハナの部屋の方から人の声が聞こえてきた。
ハナが、カンナの部屋から顔をのぞかせると、案の定弦人と市原が迎えに来ていた。
「おや、ハナちゃんそっちにいたの?ていうか……すごく可愛いね!」
弦人が嬉しそうな声を上げてハナに近づいた。
「可愛い可愛い。全部似合ってる。いつものハナちゃんもいいけど、おしゃれしたハナちゃんもとっても可愛い」
あまりにもストレートに褒められるので、ハナは不本意にも真っ赤になってしまった。
「うちが貸してあげたんですよ。似合いますよね?」
ヒョコッとカンナが顔を出して言った。
弦人はカンナに笑いかけた。
「そっかぁ。上手だね。センスがあるね」
「やだ社長。褒めても何も出ませんよ」
カンナはケラケラ笑う。
「社長、そろそろ行きますよ」
「そうだね。ハナちゃん、行こう」
市原に促されて、弦人は自然にハナの手を握った。ハナは仕方なく弦人に引かれるがままについて行った。
「今日楽しみにしてたよ」
黒塗りの車の中には、運転手が一人と、助手席に市原がいた。今日は市原は運転手ではないらしい。
弦人は後ろの席でハナの隣に座った。
「それにしても、本当にかわいいね。写真撮ってもいい?」
「ご遠慮ください」
興奮状態の弦人のスマホを押さえつけて、ハナは写真を拒否した。
「あの、黒部さん」
「今日はデートだし。下の名前で呼んでよ」
弦人のおねだりに、ハナは嫌そうな顔をしながら、「弦人さん」と言い直した。
「嫌そうな顔だなぁ」
だって、つい。ハナは不貞腐れた。
「で、弦人さん、今日どこに行くんですか?」
「普通のデートだよ。映画見て、ご飯食べて帰る」
弦人の言葉に、ハナはホッとした。本当に、普通のデートだ。正直、ヤクザのデートなんてどこに連れて行かれるか不安だったのだ。
まあ、まだ完全に安心は出来ないが。
「というわけで、ハナちゃんのお財布預かるね」
「は?」
手を出した弦人に、ハナは怪訝な顔をする。
「やだな、カツアゲじゃないよ。今日はハナちゃん何も支払わなくてもいいから、預かっておくだけ」
弦人はニッコリと笑う。
「あと、途中でハナちゃんが逃げないようにするための保険」
「そっちが本音ですね」
ハナはため息をついて財布を渡す。
別に今日は、何もなければ逃げるつもりは無かったけれど。何もなければ。
「まあまあ。で、映画の件だけど、今からの時間だと、このあたりの映画がやってるみたいだけど、ハナちゃん見たいのある?」
弦人はハナに、上映情報の記載されているページを表示したスマホを差し出した。
別にどれでも、と、ハナが答えようとした時にだった。
チラリと見えた上映作品に、ハナは思わず体を前のめりにして言った。
「これ、これがいいです。『百年目の感情』」
ハナの言葉に、弦人はスマホを確認する。
「えーっと……これ?」
「それ」
ハナはコクコクと頷いた。
「私その原作小説の大ファンで。要所要所に出てくる桜のシーンとか絶対に映像映えすると思ってたんですよ。あと、主人公の幸薄そうな感じが、主演の女優さんピッタリで。公開されたら絶対に映画館で見たいと思ってたんです」
早口で話すハナに、弦人は圧倒されてしまっていた。
「そ、そう。こっちはどう?今流行りの3Dアニメのやつ、大ヒットしてるらしいけど」
「まあ、それでもいいですけど」
「全然熱量違うじゃん……」
弦人は困惑したように言った。
「そうか、うん、これね……」
弦人は何やら悩み込んでいる。
そんなに3Dアニメの方が見たいのだろうか。なら別にそっちでもいい、と言おうと思ったとき、ハナは弦人が悩んでいる理由に気づいて思わずニヤリとしてしまった。
「ホラー映画、駄目ですか」
そう、ハナが選んだのはホラー映画だ。
ニヤニヤと小馬鹿にしたような顔を浮かべてハナが言うと、弦人は、ウ、と気まずそうな顔をした。
「……別に……血の気の多い同業者と違って、本当に襲ってくるわけじゃないし」
「比較対象おかしいでしょ」
平常心を装う弦人に、ハナは思わず突っ込んだ。
「弦人さんが苦手なら別に違うのでも……」
ハナはそう言いかけたが、弦人は決心したように言った。
「いいよ、ハナちゃんが見たいの見よう」
「「大丈夫ですか?」」
ハナと、助手席の市原のセリフが見事に被った。
~~~~
「感動しましたね!」
映画を終え、ハナは満足げに背伸びをした。
「ちょっとだけ相手の男性が原作よりヘタレになってたのが気に食わなかったですけど、でもヘタレだからこそ、悪霊になった主人公に食いちぎられても愛を囁くのを辞めない所とかがとても活きてきてましたね。あと、やっぱり期待通りあの映像美が……」
生き生きと話すハナとは対称的に、弦人はぐったりとしていた。
「エグい……エグすぎる……実際はあんなに血飛び出たりしないし……。俺血が飛び出るの苦手なんだよ。一人でもうお風呂入れない……」
「社長ご心配無く。暫く私が一緒に入ってお背中流します」
「それはいらない」
弦人は市原の提案を一蹴した。
「やっぱり、だめでしたか?」
さっきまではちょっと意地悪心が出ていたが、上映中のあまりのビビリっぷりに、ハナはさすがに申し訳なく思ってしまった。
何度も怖いシーンで袖を握られたり、腕を掴まれたりしたが、あれば一切の下心の無い、本当に怯えていての縋りつきだったようだ。
ハナの問に、弦人はぐったりとした体を起こして恥ずかしそうに言った。
「ホラー見たこと無かったんだよ。避けてたし。あんなに怖いとは思わなかった」
「想像以上に怖がってたので、途中で申し訳なく思ってきました」
「でも、饒舌なハナちゃん見たら、もっとそんなハナちゃん見たくなっちゃって……」
弦人は力なく笑った。
「いつも怒ってるときしか饒舌になってくれないからさ」
「だ、だって……」
ハナは気まずそうにそっぽを向いた。
「まあ、ハナちゃんが良かったなら何よりだよ。さ、車に戻ろう」
そう言って弦人はナチュラルに手をつなごうとした。
「恥ずかしいので」
そう言ってハナは手を繋ぐのを拒否したが、その途端、弦人は情けなさそうな顔になった。
「さっきの映画見たあとだし、外少し暗くなってきたから、繋いでないと怖いんだよ」
「ええ……そんな子供みたいな……」
ハナは呆れた顔で弦人を見た。そして耐えられずに笑ってしまった。
弦人は、笑われた事が納得できない様子だった。
翌日の午後になった。
「ハナいるー?」
元気な声でカンナがハナの部屋に訪ねてきた。
「ちょっとやだ。何で全然デートの準備してないの?」
「え?もう出かける準備は出来てるけど……」
「嘘でしょ。それ部屋着でしょ」
「失礼な!違うよ。一張羅です」
真っ赤になって文句を言うハナを、カンナは自分の部屋へ連れ去った。
「あのね、社長レベルの人とのデートっていうのは、ドレスコードがある場所に行く可能性があるの!最低限ノンブランドでもいいからワンピースでも着てって!貸してあげるから」
そう言って、カンナはクローゼットを漁った。
「ま、前に回転寿司行ってるし、全然庶民デートかます可能性もあるけどさ。でもおしゃれすることに無駄はないし」
「別にそんないいってば」
ハナは遠慮がちに言うが、次々とカンナはクローゼットからワンピースを取り出してハナにあてがってみる。
「うーん、これはちょっと派手かな。あ、これ……はセクシーすぎるな。靴も用意しなきゃだしな」
「あの、何でも大丈夫なので……」
「よし。これだ。髪もやってあげるからこっち来て」
あれよあれよと言う間に、ハナはカンナの手によって、小綺麗な格好になった。
薄青色のワンピースに、グレーのジャケットを羽織らされ、髪は軽く巻かれてハーフアップにされている。
「やだ、うち天才じゃない?」
「すごい可愛い……けど、なんかデートに気合い入ってる人みたいじゃない?」
恥ずかしそうにハナは言うが、カンナは勢いよく首を横に振った。
「全然いいじゃん。もしからかわれたら、隣のおせっかいお姉さんにやれましたーって言えばいいよ」
ちょうどその時、隣の部屋、つまりハナの部屋の方から人の声が聞こえてきた。
ハナが、カンナの部屋から顔をのぞかせると、案の定弦人と市原が迎えに来ていた。
「おや、ハナちゃんそっちにいたの?ていうか……すごく可愛いね!」
弦人が嬉しそうな声を上げてハナに近づいた。
「可愛い可愛い。全部似合ってる。いつものハナちゃんもいいけど、おしゃれしたハナちゃんもとっても可愛い」
あまりにもストレートに褒められるので、ハナは不本意にも真っ赤になってしまった。
「うちが貸してあげたんですよ。似合いますよね?」
ヒョコッとカンナが顔を出して言った。
弦人はカンナに笑いかけた。
「そっかぁ。上手だね。センスがあるね」
「やだ社長。褒めても何も出ませんよ」
カンナはケラケラ笑う。
「社長、そろそろ行きますよ」
「そうだね。ハナちゃん、行こう」
市原に促されて、弦人は自然にハナの手を握った。ハナは仕方なく弦人に引かれるがままについて行った。
「今日楽しみにしてたよ」
黒塗りの車の中には、運転手が一人と、助手席に市原がいた。今日は市原は運転手ではないらしい。
弦人は後ろの席でハナの隣に座った。
「それにしても、本当にかわいいね。写真撮ってもいい?」
「ご遠慮ください」
興奮状態の弦人のスマホを押さえつけて、ハナは写真を拒否した。
「あの、黒部さん」
「今日はデートだし。下の名前で呼んでよ」
弦人のおねだりに、ハナは嫌そうな顔をしながら、「弦人さん」と言い直した。
「嫌そうな顔だなぁ」
だって、つい。ハナは不貞腐れた。
「で、弦人さん、今日どこに行くんですか?」
「普通のデートだよ。映画見て、ご飯食べて帰る」
弦人の言葉に、ハナはホッとした。本当に、普通のデートだ。正直、ヤクザのデートなんてどこに連れて行かれるか不安だったのだ。
まあ、まだ完全に安心は出来ないが。
「というわけで、ハナちゃんのお財布預かるね」
「は?」
手を出した弦人に、ハナは怪訝な顔をする。
「やだな、カツアゲじゃないよ。今日はハナちゃん何も支払わなくてもいいから、預かっておくだけ」
弦人はニッコリと笑う。
「あと、途中でハナちゃんが逃げないようにするための保険」
「そっちが本音ですね」
ハナはため息をついて財布を渡す。
別に今日は、何もなければ逃げるつもりは無かったけれど。何もなければ。
「まあまあ。で、映画の件だけど、今からの時間だと、このあたりの映画がやってるみたいだけど、ハナちゃん見たいのある?」
弦人はハナに、上映情報の記載されているページを表示したスマホを差し出した。
別にどれでも、と、ハナが答えようとした時にだった。
チラリと見えた上映作品に、ハナは思わず体を前のめりにして言った。
「これ、これがいいです。『百年目の感情』」
ハナの言葉に、弦人はスマホを確認する。
「えーっと……これ?」
「それ」
ハナはコクコクと頷いた。
「私その原作小説の大ファンで。要所要所に出てくる桜のシーンとか絶対に映像映えすると思ってたんですよ。あと、主人公の幸薄そうな感じが、主演の女優さんピッタリで。公開されたら絶対に映画館で見たいと思ってたんです」
早口で話すハナに、弦人は圧倒されてしまっていた。
「そ、そう。こっちはどう?今流行りの3Dアニメのやつ、大ヒットしてるらしいけど」
「まあ、それでもいいですけど」
「全然熱量違うじゃん……」
弦人は困惑したように言った。
「そうか、うん、これね……」
弦人は何やら悩み込んでいる。
そんなに3Dアニメの方が見たいのだろうか。なら別にそっちでもいい、と言おうと思ったとき、ハナは弦人が悩んでいる理由に気づいて思わずニヤリとしてしまった。
「ホラー映画、駄目ですか」
そう、ハナが選んだのはホラー映画だ。
ニヤニヤと小馬鹿にしたような顔を浮かべてハナが言うと、弦人は、ウ、と気まずそうな顔をした。
「……別に……血の気の多い同業者と違って、本当に襲ってくるわけじゃないし」
「比較対象おかしいでしょ」
平常心を装う弦人に、ハナは思わず突っ込んだ。
「弦人さんが苦手なら別に違うのでも……」
ハナはそう言いかけたが、弦人は決心したように言った。
「いいよ、ハナちゃんが見たいの見よう」
「「大丈夫ですか?」」
ハナと、助手席の市原のセリフが見事に被った。
~~~~
「感動しましたね!」
映画を終え、ハナは満足げに背伸びをした。
「ちょっとだけ相手の男性が原作よりヘタレになってたのが気に食わなかったですけど、でもヘタレだからこそ、悪霊になった主人公に食いちぎられても愛を囁くのを辞めない所とかがとても活きてきてましたね。あと、やっぱり期待通りあの映像美が……」
生き生きと話すハナとは対称的に、弦人はぐったりとしていた。
「エグい……エグすぎる……実際はあんなに血飛び出たりしないし……。俺血が飛び出るの苦手なんだよ。一人でもうお風呂入れない……」
「社長ご心配無く。暫く私が一緒に入ってお背中流します」
「それはいらない」
弦人は市原の提案を一蹴した。
「やっぱり、だめでしたか?」
さっきまではちょっと意地悪心が出ていたが、上映中のあまりのビビリっぷりに、ハナはさすがに申し訳なく思ってしまった。
何度も怖いシーンで袖を握られたり、腕を掴まれたりしたが、あれば一切の下心の無い、本当に怯えていての縋りつきだったようだ。
ハナの問に、弦人はぐったりとした体を起こして恥ずかしそうに言った。
「ホラー見たこと無かったんだよ。避けてたし。あんなに怖いとは思わなかった」
「想像以上に怖がってたので、途中で申し訳なく思ってきました」
「でも、饒舌なハナちゃん見たら、もっとそんなハナちゃん見たくなっちゃって……」
弦人は力なく笑った。
「いつも怒ってるときしか饒舌になってくれないからさ」
「だ、だって……」
ハナは気まずそうにそっぽを向いた。
「まあ、ハナちゃんが良かったなら何よりだよ。さ、車に戻ろう」
そう言って弦人はナチュラルに手をつなごうとした。
「恥ずかしいので」
そう言ってハナは手を繋ぐのを拒否したが、その途端、弦人は情けなさそうな顔になった。
「さっきの映画見たあとだし、外少し暗くなってきたから、繋いでないと怖いんだよ」
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