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助けて
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このアパートに戻るのは久しぶりだった。
部屋に入ろうと鍵を差し込んだ時、違和感があった。
「まさか」
ハナは鍵が既に開いていた部屋に飛び込んだ。
「瑞希!」
その名を呼ばれたのは久しぶりだった。
「隼……」
ハナは部屋の中で動けなくなった。
部屋の中には、数日前まであんなにも想っていた、隼が立っていたのだった。
「隼、どうして」
「瑞希、ごめんな。ずっと放ったらかしにしてたな」
隼がハナ近づいてきた。思わずハナは後ずさる。
まさか、律子に聞いてすぐに会うことになろうとは。全く心の準備ができておらず
ハナは大きく動揺した。
「今更何しに来たの?ここ、明日には引っ越すんだから鍵返して」
「え?まじかよ。どこに引っ越すの?」
「教える義理はない」
ハナはキッパリと言った。
隼はピクリと眉を動かした。隼の機嫌が悪くなった時の癖だ。
しかし隼はハナに優しく言った。
「なあ、俺今ちょっと困った事になっててさ。助けてほしいんだよね」
「嫌。だって隼勝手にいなくなったじゃない。ううん、それだけじゃない。別な恋人いたんでしょ?ヤクザのお店のお金盗んで逃げて、追われて、嫌がらせされて、その別な恋人にも振られて、全部自業自得……」
ドン!と大きな音を立てて隼はハナを壁に押しやった。
「なあ、俺が困ってるって言ってんだろ?全部知ってんならわかるだろ?俺捕まったらヤクザに殺されんだよ。瑞希は俺を見殺しにすんの?」
ハナは声が出なかった。いつも隼は怒るとこうやって追い詰める。
「二股の事は悪かったよ。でも、一番はお前だよ。あいつがサブに決まってんだろ」
嘘つき。なら何で逃げる時自分を連れて行かなかったのだ。
ハナはそう言いたかったのに声がでない。
黙っているハナに、隼は機嫌を取るかのようにキスをしてこようとしたので、ハナは慌てて顔をそらした。
「やめて。私にはもう別な恋人がいるの」
「はあ?どういう事だよ。瑞希テメェ浮気したのか」
「隼がそれを言うの!?大体、浮気なんかじゃ」
「俺別に別れたつもりねえんだけど」
隼はそう言ってハナを押し倒した。
「長く放っておいたから機嫌損ねちゃったんだな。悪かったよ」
「やめて!やめてってば!」
「俺を助けてくれるよな?」
隼は騒ぐハナの口を手で塞いだ。
……
ハナは泣いていた。隼に押し倒され、襲われて、全て終わってしまった時に、床に顔を埋めて泣いた。そんなハナを、隼は面倒臭そうな顔で見ていた。
「チッ、マジで処女じゃなくなってやがる」
舌打ちをしながら、ハナのスマホを勝手に触る。
「うわ、黒部弦人って……まさか瑞希の言ってた別の恋人って、あのヤクザの若頭か?マジかよヤベェなこいつ」
隼はハナを見ながら呟いた。
「いや、逆にチャンスか?瑞希使ってなんとか逃してもらえるんじゃねーか?
なあおい、いつまで泣いてんだよ」
ハナはビクッと顔を上げた。
「怖かった……」
ハナは隼を非難するように睨んだ。
怖かった。セックスがこんなに怖いものだったなんて、ハナは知らなかった。
待ってと言うたびに唇で口を塞がれたり目隠しされたり手を縛られたりするよりも、ずっとずっと怖かった。
「怖いって……ヤクザの若頭と浮気したやつがよく言うわ」
「浮気じゃない」
ハナは必死に言った。
「弦人さんは怖いけど怖くない。隼よりずっとずっと優しい!」
「はあ?」
隼は小馬鹿にするように嘲笑った。
「気に入った女に優しくすんのは当たり前だろ?俺なんかよりヤクザの方がずっと怖いに決まってんだろ。あいつ等、普通に人を脅したり拷問したりする奴らだぜ」
ハナは言い返せなかった。
弦人の言っていた、『普通の人ではない、ハナに堕ちて来てほしい』と言っていた言葉が、思い出され、じわじわと浸食してきた。
「今は優しいかもしんないけど、機嫌損ねたら埋められるかもしんないぜ。なんせあいつ等普通の奴らじゃないからな」
「やめて」
ハナは耳を塞いだ。
「ここは、解約をしばらく待ってもらうから。ここに隠れてていいから、私にもう構わないで」
ハナはそう言ってフラフラと立ち上がった。
早く帰りたい。とにかくここにいたくない。
「待てよ。今瑞希どこ住んでんの?教えてよ」
隼がハナの腕を掴んで引き止めた。ハナは隼をジトッとした目で見つめて言った。
「やめたほういいよ。今私住んでるとこによくヤクザが訪ねてくるよ。合鍵持ってるもん」
「マジで若頭と付き合ってるみたいだな」
隼は手を離した。
「まあいいわ。とりあえずこの場所少し借りるわ。なるべく出歩きたくないから食べ物とか宜しくな」
ハナは、返事もせずに部屋を出た。
マンションに戻り、すぐにシャワーを浴びた。
何度も何度も石鹸をかけて体中を洗う。
隼に触られた所を必死で洗った。
「嫌だ。嫌だ」
長いシャワーを終えて、ハナは布団に潜り込んだ。マーメイドには今日休むと連絡を入れた。
全く動く気になれない。
気づくと、ハナは弦人に電話をかけていた。
助けを求めようとしたのだ。
しかし、弦人は仕事中らしく電話には出なかった。
しばらくして冷静になると、ハナは弦人に電話したことを後悔し始めた。
隼の事は嫌だ。さっきされたことは許せない。
ただ、このまま弦人に言ったら、すぐにあのアパートにいる隼は捕まり、殺される。コンクリート詰めにされる。
隼の事は嫌いなのに、どうしても殺したくはないのだ。
弦人に電話をかけてから1時間程たった。
折返しの電話が来て、ハナは迷いながら電話に出た。
「あ、ごめんねハナちゃん、ちょっと仕事中だっから。どうかした?」
優しく『ハナちゃん』と呼ばれて、ハナは泣きそうになった。
「いえ、忙しいのにごめんなさい。ちょっと声が聞きたくなっただけです」
「そっか。いくらでも声聞かてあげるから、遠慮しないで電話してきて。なんなら今から行こうか?」
「ううん。大丈夫」
ハナは慌てて言った。弦人は忙しいはずだ。それにシャワーを浴びたとはいえ、こんな泣き腫らした顔を見られるわけにはいかない。
「ハナちゃん、なんか声おかしくない?風邪引いた?」
電話越しに弦人が心配そうにたずねてきた。
「あー……えっとそうかもしれない。少し鼻声になってますよね。あ、明日の引っ越しの予定ですが、すみません、延期してもらえませんか?私、風邪気味なので」
「それは構わないけど。良かったらハナちゃん来なくても、うちの若い衆だけで作業しちゃってもいいんだよ」
「いえ。女子なので自分で運びたいものもありますので」
ハナは必死になって答える。
「分かった。じゃあ体調良くなってからにしようか」
「すみません。せっかく準備してくれたのに」
「いいよ。急がせたのは元々俺の我儘だし。それよりもゆっくり体休めて。何か必要なもの買っていこうか?薬とか食べ物とか」
「いえ、弦人さんに風邪を移すとだめなので」
ハナは必死に言葉を選び、そして急いで電話を切った。
危うく言ってしまいそうだった。
助けて、と。
弦人はきっと助けてくれる。ただそれは、隼を殺すことになる。
そして、何よりハナは知られたくなかった。
無理やりとはいえ、隼に抱かれてしまった事を。
部屋に入ろうと鍵を差し込んだ時、違和感があった。
「まさか」
ハナは鍵が既に開いていた部屋に飛び込んだ。
「瑞希!」
その名を呼ばれたのは久しぶりだった。
「隼……」
ハナは部屋の中で動けなくなった。
部屋の中には、数日前まであんなにも想っていた、隼が立っていたのだった。
「隼、どうして」
「瑞希、ごめんな。ずっと放ったらかしにしてたな」
隼がハナ近づいてきた。思わずハナは後ずさる。
まさか、律子に聞いてすぐに会うことになろうとは。全く心の準備ができておらず
ハナは大きく動揺した。
「今更何しに来たの?ここ、明日には引っ越すんだから鍵返して」
「え?まじかよ。どこに引っ越すの?」
「教える義理はない」
ハナはキッパリと言った。
隼はピクリと眉を動かした。隼の機嫌が悪くなった時の癖だ。
しかし隼はハナに優しく言った。
「なあ、俺今ちょっと困った事になっててさ。助けてほしいんだよね」
「嫌。だって隼勝手にいなくなったじゃない。ううん、それだけじゃない。別な恋人いたんでしょ?ヤクザのお店のお金盗んで逃げて、追われて、嫌がらせされて、その別な恋人にも振られて、全部自業自得……」
ドン!と大きな音を立てて隼はハナを壁に押しやった。
「なあ、俺が困ってるって言ってんだろ?全部知ってんならわかるだろ?俺捕まったらヤクザに殺されんだよ。瑞希は俺を見殺しにすんの?」
ハナは声が出なかった。いつも隼は怒るとこうやって追い詰める。
「二股の事は悪かったよ。でも、一番はお前だよ。あいつがサブに決まってんだろ」
嘘つき。なら何で逃げる時自分を連れて行かなかったのだ。
ハナはそう言いたかったのに声がでない。
黙っているハナに、隼は機嫌を取るかのようにキスをしてこようとしたので、ハナは慌てて顔をそらした。
「やめて。私にはもう別な恋人がいるの」
「はあ?どういう事だよ。瑞希テメェ浮気したのか」
「隼がそれを言うの!?大体、浮気なんかじゃ」
「俺別に別れたつもりねえんだけど」
隼はそう言ってハナを押し倒した。
「長く放っておいたから機嫌損ねちゃったんだな。悪かったよ」
「やめて!やめてってば!」
「俺を助けてくれるよな?」
隼は騒ぐハナの口を手で塞いだ。
……
ハナは泣いていた。隼に押し倒され、襲われて、全て終わってしまった時に、床に顔を埋めて泣いた。そんなハナを、隼は面倒臭そうな顔で見ていた。
「チッ、マジで処女じゃなくなってやがる」
舌打ちをしながら、ハナのスマホを勝手に触る。
「うわ、黒部弦人って……まさか瑞希の言ってた別の恋人って、あのヤクザの若頭か?マジかよヤベェなこいつ」
隼はハナを見ながら呟いた。
「いや、逆にチャンスか?瑞希使ってなんとか逃してもらえるんじゃねーか?
なあおい、いつまで泣いてんだよ」
ハナはビクッと顔を上げた。
「怖かった……」
ハナは隼を非難するように睨んだ。
怖かった。セックスがこんなに怖いものだったなんて、ハナは知らなかった。
待ってと言うたびに唇で口を塞がれたり目隠しされたり手を縛られたりするよりも、ずっとずっと怖かった。
「怖いって……ヤクザの若頭と浮気したやつがよく言うわ」
「浮気じゃない」
ハナは必死に言った。
「弦人さんは怖いけど怖くない。隼よりずっとずっと優しい!」
「はあ?」
隼は小馬鹿にするように嘲笑った。
「気に入った女に優しくすんのは当たり前だろ?俺なんかよりヤクザの方がずっと怖いに決まってんだろ。あいつ等、普通に人を脅したり拷問したりする奴らだぜ」
ハナは言い返せなかった。
弦人の言っていた、『普通の人ではない、ハナに堕ちて来てほしい』と言っていた言葉が、思い出され、じわじわと浸食してきた。
「今は優しいかもしんないけど、機嫌損ねたら埋められるかもしんないぜ。なんせあいつ等普通の奴らじゃないからな」
「やめて」
ハナは耳を塞いだ。
「ここは、解約をしばらく待ってもらうから。ここに隠れてていいから、私にもう構わないで」
ハナはそう言ってフラフラと立ち上がった。
早く帰りたい。とにかくここにいたくない。
「待てよ。今瑞希どこ住んでんの?教えてよ」
隼がハナの腕を掴んで引き止めた。ハナは隼をジトッとした目で見つめて言った。
「やめたほういいよ。今私住んでるとこによくヤクザが訪ねてくるよ。合鍵持ってるもん」
「マジで若頭と付き合ってるみたいだな」
隼は手を離した。
「まあいいわ。とりあえずこの場所少し借りるわ。なるべく出歩きたくないから食べ物とか宜しくな」
ハナは、返事もせずに部屋を出た。
マンションに戻り、すぐにシャワーを浴びた。
何度も何度も石鹸をかけて体中を洗う。
隼に触られた所を必死で洗った。
「嫌だ。嫌だ」
長いシャワーを終えて、ハナは布団に潜り込んだ。マーメイドには今日休むと連絡を入れた。
全く動く気になれない。
気づくと、ハナは弦人に電話をかけていた。
助けを求めようとしたのだ。
しかし、弦人は仕事中らしく電話には出なかった。
しばらくして冷静になると、ハナは弦人に電話したことを後悔し始めた。
隼の事は嫌だ。さっきされたことは許せない。
ただ、このまま弦人に言ったら、すぐにあのアパートにいる隼は捕まり、殺される。コンクリート詰めにされる。
隼の事は嫌いなのに、どうしても殺したくはないのだ。
弦人に電話をかけてから1時間程たった。
折返しの電話が来て、ハナは迷いながら電話に出た。
「あ、ごめんねハナちゃん、ちょっと仕事中だっから。どうかした?」
優しく『ハナちゃん』と呼ばれて、ハナは泣きそうになった。
「いえ、忙しいのにごめんなさい。ちょっと声が聞きたくなっただけです」
「そっか。いくらでも声聞かてあげるから、遠慮しないで電話してきて。なんなら今から行こうか?」
「ううん。大丈夫」
ハナは慌てて言った。弦人は忙しいはずだ。それにシャワーを浴びたとはいえ、こんな泣き腫らした顔を見られるわけにはいかない。
「ハナちゃん、なんか声おかしくない?風邪引いた?」
電話越しに弦人が心配そうにたずねてきた。
「あー……えっとそうかもしれない。少し鼻声になってますよね。あ、明日の引っ越しの予定ですが、すみません、延期してもらえませんか?私、風邪気味なので」
「それは構わないけど。良かったらハナちゃん来なくても、うちの若い衆だけで作業しちゃってもいいんだよ」
「いえ。女子なので自分で運びたいものもありますので」
ハナは必死になって答える。
「分かった。じゃあ体調良くなってからにしようか」
「すみません。せっかく準備してくれたのに」
「いいよ。急がせたのは元々俺の我儘だし。それよりもゆっくり体休めて。何か必要なもの買っていこうか?薬とか食べ物とか」
「いえ、弦人さんに風邪を移すとだめなので」
ハナは必死に言葉を選び、そして急いで電話を切った。
危うく言ってしまいそうだった。
助けて、と。
弦人はきっと助けてくれる。ただそれは、隼を殺すことになる。
そして、何よりハナは知られたくなかった。
無理やりとはいえ、隼に抱かれてしまった事を。
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