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番外編Ⅱ ☆酔えば何でも喋る①
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番外編☆酔えば何でも喋る
瑞希は暖かな温もりの中で目を覚ました。
腕枕をしていた弦人が微笑みながら目覚めたばかりの瑞希を撫でる。
「あれ、起きちゃった?」
「私、いつの間に寝てた?」
「んー、いっぱい可愛がったから瑞希ちゃん体力の限界を迎えてたからね」
「ああ……夜になってる……弦人さん全然やめてくれなくて変態だった……。あといいかげん途中から縛るのやめて欲しい」
「えへへ、ごめんね。ヤクザなもんだから、逃げようとする子は縛っちゃうクセがついてて」
「逃げようとしたわけじゃないけど、全然終わらないから命の危機を感じて……」
口を尖らす瑞希を、弦人は羽交い締めするようにぎゅうぎゅうに抱きしめた。
瑞希はそっと弦人の腕に触れる。
腕にも入っている大きな刺青。きれいだな、なんて思ってしまっているのはもう手遅れだな、と瑞希は思っている。
「そう言えば、市原さんはどんな刺青いれてるんですか?弦人さんみたいにいっぱい入れてるんですかね」
ふと思って聞いてみると、弦人は口を尖らせた。
「俺の腕の中で、他の男の話をするなんて、なんて酷い女だ」
「すみません、何となく」
瑞希は肩をすくめた。
しかしすぐに弦人は教えてくれた。
「市原はね、小さいのしか入れてないよ。大きい絆創膏とかで隠れるレベル」
「へえ意外。弦人さんみたいに広く入れてそうなのに」
「入れるなって言ってるんだ。ファッショ的に入れてるならまだしも、こんなヤクザみたいな刺青入ってない方が日本なんかじゃ何かと生きやすいからね」
そう言って弦人は自分の腕を撫でる。
「弦人さんは刺青好きじゃないんですか」
「好きじゃないっていうか、子供できたら、一緒にプール行けないでしょ」
「案外庶民的な理由……」
瑞希は少し笑った。弦人も笑う。
「だから、瑞希ちゃんとの子供ができたら、俺の代わりに市原と一緒に行ってもらうんだ」
「絶対市原さん嫌がりそう……」
「嫌がらないよう命令するから大丈夫」
「市原さん可哀想」
瑞希は嫌そうにプールサイドに座る市原を想像して笑ってしまった。
瑞希は暖かな温もりの中で目を覚ました。
腕枕をしていた弦人が微笑みながら目覚めたばかりの瑞希を撫でる。
「あれ、起きちゃった?」
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「ああ……夜になってる……弦人さん全然やめてくれなくて変態だった……。あといいかげん途中から縛るのやめて欲しい」
「えへへ、ごめんね。ヤクザなもんだから、逃げようとする子は縛っちゃうクセがついてて」
「逃げようとしたわけじゃないけど、全然終わらないから命の危機を感じて……」
口を尖らす瑞希を、弦人は羽交い締めするようにぎゅうぎゅうに抱きしめた。
瑞希はそっと弦人の腕に触れる。
腕にも入っている大きな刺青。きれいだな、なんて思ってしまっているのはもう手遅れだな、と瑞希は思っている。
「そう言えば、市原さんはどんな刺青いれてるんですか?弦人さんみたいにいっぱい入れてるんですかね」
ふと思って聞いてみると、弦人は口を尖らせた。
「俺の腕の中で、他の男の話をするなんて、なんて酷い女だ」
「すみません、何となく」
瑞希は肩をすくめた。
しかしすぐに弦人は教えてくれた。
「市原はね、小さいのしか入れてないよ。大きい絆創膏とかで隠れるレベル」
「へえ意外。弦人さんみたいに広く入れてそうなのに」
「入れるなって言ってるんだ。ファッショ的に入れてるならまだしも、こんなヤクザみたいな刺青入ってない方が日本なんかじゃ何かと生きやすいからね」
そう言って弦人は自分の腕を撫でる。
「弦人さんは刺青好きじゃないんですか」
「好きじゃないっていうか、子供できたら、一緒にプール行けないでしょ」
「案外庶民的な理由……」
瑞希は少し笑った。弦人も笑う。
「だから、瑞希ちゃんとの子供ができたら、俺の代わりに市原と一緒に行ってもらうんだ」
「絶対市原さん嫌がりそう……」
「嫌がらないよう命令するから大丈夫」
「市原さん可哀想」
瑞希は嫌そうにプールサイドに座る市原を想像して笑ってしまった。
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