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番外編Ⅱ ☆酔えば何でも喋る③
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それは10年以上前のことだった。
黒部組に入ったばかりの市原は、担当地区の店の売上金回収に回っていた。そんなある日、ボーイッシュな女子高生と出会った。
「貴様は誰だ」
市原は女子高生に凄んだ。
ここはソープである。ソープの女の子達と、その女子高生は和気あいあいとおしゃべりしていたのだ。
突然凄まれて、女子高生はビクビクと怯えたように言った。
「え、えっと。お父さんが……」
「ああ?お父さん?お父さんに売られたのか?」
市原が言うと、泣きそうな顔をしながら首をふった。
「お父さんが……お話して来いって……」
「はあっ?」
「そんなに怒らないでよぉ」
女子高生は泣きそうな顔でソープ嬢の一人にすがりつく。
「市原ぁ、そんな怖い顔しないほうが身のためよぉ」
「ああ?」
「だいたい、高校生に威嚇するとかダサーい」
口のよく回るソープ嬢に攻められて、市原は面倒になって口を噤んだ。
「色々お話聞いてもらってたんだよねぇ。何も悪い事してないもんねぇ」
ソープ嬢に撫でられながら、その女子高生は、恐る恐る顔を出して言った。
「本当に、お話してただけだよ。お父さんが、テメェみてえなナヨナヨした奴はソープ嬢の話し相手してこいって言ってて」
市原はそれを聞いて大きく舌打ちをした。
大方、こいつのお父さんっつーのはうちの組のヤクザの誰かなんだろう。自分の娘をソープで働かせようとしてんのか社会勉強のつもりなのか、とにかく浅はかなクソ親な事は間違いない。
「お父さんに伝えとけ。未成年をソープでうろちょろさせんなって。仕事の邪魔だ」
市原の言葉に、女子高生は少し口を尖らせたが、小さく「はあい」と言った。
その様子が市原の庇護欲を刺激していたことに、まだ市原は自分で気づいていなかった。
数日後、また売上金回収の為に同じソープを訪れた市原は、あの女子高生に会った。
「貴様、何で今日もここにいるんだ!邪魔だって言ったろ!」
「だ、だって、お父さんが……」
「テメェのお父さん今度連れてこい!説教してやる!」
市原の言葉に、女子高生は目をパチクリさせた。
「本気で言ってる?」
「あん?ああ、本気だ」
「……ふーん」
女子高生は市原をじっと見つめると、急にニッコリと笑った。可愛らしい笑顔だった。
「市原って、凄いね、カッコイイ」
「はあ?」
「へへ、お父さんはいつも忙しいから連れてこれないけど。でも今日は市原に言われたから帰るよ」
そう言うと、女子高生は上機嫌でその場を立ち去って行った。
市原はポカンとしながら、そういえばアイツは俺の名前何で知ってんだ、とぼんやりと考えていた。
そう言ったものの、いつ市原がソープに行ってもその女子高生はいた。
ただ、よく見ればただソープ嬢達とお喋りしているだけで、別にエロい部分には立ち会ったりしてないようだ。
市原は面倒くさくなって、女子高生を放置することにした。
放置したらしたで、その女子高生はいつも市原に話しかけるようになっていた。
そして市原も、はじめは適当にあしらっていたものの、無邪気に話しかけてくる女子高生に、だんだん絆されていった。
――ソープ嬢達がコイツを可愛がるのもわかる気がする。聞き上手な奴だ。
何度目かに会った時、市原はふと、女子高生の服装に違和感を感じた。
「おい、貴様ずいぶん今日は優等生みてえな服装してんな」
いつもゆるく止めているワイシャツの第一ボタンを、今日はしっかりと止めている。
そしてよく見ると……。
「おい、まさか貴様!!」
「やだぁ、市原えっち」
冗談めかして言う女子高生を無視して後ろを向かせ、襟首を掴み、首の後ろを覗いてみた。
「何で貴様、墨入れてんだよ!!」
そこには、刺青が薄っすら見えていた。色はついていないので最近入れ始めたばかりなのだろう。美しく白い、かぶりつきたくなる様な肌に、大きな柄が描かれているようだ。
「高校卒業したら、入れるって決めてたから」
女子高生は照れくさそうに言った。
「……それもお父さんが入れろって言ったのか」
「んー、まあそうかな。でもいつかは入れなきゃって思ってたし」
「馬鹿か貴様」
市原は女子高生の肩を強く掴んだ。
「なんでそんな馬鹿なことすんだ!テメェもヤクザになるつもりか?!子供出来た時に一緒にプールも行ってやれねえんだぞ!」
「子供とプールって……意外に市原ってかわいいこと言うね」
茶化すように言う女子高生に、市原は頭に血が登った。
「マジで貴様のクソ親父連れてこい!殴ってやる!」
「市原、あの……」
「貴様はヤクザになんかなるんじゃねえ!」
市原は頭に血が登っていた。なぜそんなに怒っているのか自分でもわからなかった。
しかし、次の瞬間、ポロっと自分でも気づかなかった本音が漏れ出してきた。
「貴様がクソ親父の言いなりにならざる得ねえっつーなら、俺が貴様を連れ出してやる。俺が貴様を守ってやる」
市原はそう言うと、女子高生を押し倒した。
いつの間にか、市原には、女子高生に対する庇護心が膨れ上がり、そして独占欲が生まれていたのだ。
「俺に貴様をよこせ。そしたら、絶対にクソ親父より大事にする。貴様のできねえ事は全部俺が代わりにしてやるから」
「いや、その、聞いて市原」
戸惑う女子高生を無視して、市原は強引にワイシャツを引きちぎった。ボタンが弾け飛び、女子高生の胸が露わになったその時、市原の動きが止まった。
「……え、……男……」
気づくと市原は、女子高生に投げ飛ばされて地面に身体を強く打ち付けていた。
「だめだよ。強引に襲ったら」
女子高生は困ったように言った。
「俺の事襲ってくる奴がいたら、コンクリに詰めて山に埋めるからってお父さんに言われてたんだけど、市原殺しちゃうの嫌なんだよね」
「お、おい、貴様一体……」
「あれ?結構お話してたけど、名前まだ言ってなかったっけ?俺の名前は黒部弦人」
「黒部……黒部って」
市原はサッと顔を青くした。
「貴様のお父さんって……組長……」
大変な事をしでかした、と市原は瞬時に判断した。今までの事、そして今してしまった事、そして生まれてしまっていた彼に対する妙な執着心。
「な、何で女子の制服なんか……」
「お父さんがね、『売られてきたソープ嬢共が逃げねえようにおしゃべりして宥めとけ。でもテメェみてえな男前がソープ嬢と仲良くしてんの見られればブサイクな客どもは嫌がるだろうから、女装でもしていけ』って命令してきたんだ」
弦人はニコニコと説明する。
市原はよろよろと立ち上がり、弦人に向かって土下座した。
「申し訳ねえ。知らなかったとはいえ、失礼な事を」
「そうだね。どうしよっかな、埋めちゃうの勿体ないし。とりあえずこの股間、潰しちゃうってのはどう?」
「かしこまりました」
そう言うと、市原は躊躇なく近くにあった空き瓶を手に取ると、自分の股間めがけて振り下ろした。
「わあ!冗談だよぉ!!」
慌てた弦人が市原の腕を掴んで止めた。かなり本気の力で振り下ろしたのをあっさりとその細い腕で止められたので、市原は少しゾッとして弦人を見た。
「躊躇無しかぁ。やっぱり市原かっこいいね。ねえ、さっき言ったこと、実行してよ。そうしたら、組長とか皆に今日のこと黙っててあげる」
「さっき言ったこと?」
「市原、俺の事守ってくれるんでしょ?組長、いや、クソ親父より大事にしてくれるって。俺ができないことは全部代わりにしてくれるんでしょ」
市原は一瞬、羞恥心でブチ切れそうになった。しかし弦人の目からは、否定の言葉を発することを許さない雰囲気を感じさせた。
「……かしこまりました」
市原は丁寧に頭を下げる。そんな市原の頭を、弦人は髪の毛を掴んで上げさせた。
さっきまで自分のモノにしたかった可愛らしい顔が、支配者の顔で近寄っている。
「俺も市原のこと大切にするよ」
弦人は笑顔で市原に言った。
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それは10年以上前のことだった。
黒部組に入ったばかりの市原は、担当地区の店の売上金回収に回っていた。そんなある日、ボーイッシュな女子高生と出会った。
「貴様は誰だ」
市原は女子高生に凄んだ。
ここはソープである。ソープの女の子達と、その女子高生は和気あいあいとおしゃべりしていたのだ。
突然凄まれて、女子高生はビクビクと怯えたように言った。
「え、えっと。お父さんが……」
「ああ?お父さん?お父さんに売られたのか?」
市原が言うと、泣きそうな顔をしながら首をふった。
「お父さんが……お話して来いって……」
「はあっ?」
「そんなに怒らないでよぉ」
女子高生は泣きそうな顔でソープ嬢の一人にすがりつく。
「市原ぁ、そんな怖い顔しないほうが身のためよぉ」
「ああ?」
「だいたい、高校生に威嚇するとかダサーい」
口のよく回るソープ嬢に攻められて、市原は面倒になって口を噤んだ。
「色々お話聞いてもらってたんだよねぇ。何も悪い事してないもんねぇ」
ソープ嬢に撫でられながら、その女子高生は、恐る恐る顔を出して言った。
「本当に、お話してただけだよ。お父さんが、テメェみてえなナヨナヨした奴はソープ嬢の話し相手してこいって言ってて」
市原はそれを聞いて大きく舌打ちをした。
大方、こいつのお父さんっつーのはうちの組のヤクザの誰かなんだろう。自分の娘をソープで働かせようとしてんのか社会勉強のつもりなのか、とにかく浅はかなクソ親な事は間違いない。
「お父さんに伝えとけ。未成年をソープでうろちょろさせんなって。仕事の邪魔だ」
市原の言葉に、女子高生は少し口を尖らせたが、小さく「はあい」と言った。
その様子が市原の庇護欲を刺激していたことに、まだ市原は自分で気づいていなかった。
数日後、また売上金回収の為に同じソープを訪れた市原は、あの女子高生に会った。
「貴様、何で今日もここにいるんだ!邪魔だって言ったろ!」
「だ、だって、お父さんが……」
「テメェのお父さん今度連れてこい!説教してやる!」
市原の言葉に、女子高生は目をパチクリさせた。
「本気で言ってる?」
「あん?ああ、本気だ」
「……ふーん」
女子高生は市原をじっと見つめると、急にニッコリと笑った。可愛らしい笑顔だった。
「市原って、凄いね、カッコイイ」
「はあ?」
「へへ、お父さんはいつも忙しいから連れてこれないけど。でも今日は市原に言われたから帰るよ」
そう言うと、女子高生は上機嫌でその場を立ち去って行った。
市原はポカンとしながら、そういえばアイツは俺の名前何で知ってんだ、とぼんやりと考えていた。
そう言ったものの、いつ市原がソープに行ってもその女子高生はいた。
ただ、よく見ればただソープ嬢達とお喋りしているだけで、別にエロい部分には立ち会ったりしてないようだ。
市原は面倒くさくなって、女子高生を放置することにした。
放置したらしたで、その女子高生はいつも市原に話しかけるようになっていた。
そして市原も、はじめは適当にあしらっていたものの、無邪気に話しかけてくる女子高生に、だんだん絆されていった。
――ソープ嬢達がコイツを可愛がるのもわかる気がする。聞き上手な奴だ。
何度目かに会った時、市原はふと、女子高生の服装に違和感を感じた。
「おい、貴様ずいぶん今日は優等生みてえな服装してんな」
いつもゆるく止めているワイシャツの第一ボタンを、今日はしっかりと止めている。
そしてよく見ると……。
「おい、まさか貴様!!」
「やだぁ、市原えっち」
冗談めかして言う女子高生を無視して後ろを向かせ、襟首を掴み、首の後ろを覗いてみた。
「何で貴様、墨入れてんだよ!!」
そこには、刺青が薄っすら見えていた。色はついていないので最近入れ始めたばかりなのだろう。美しく白い、かぶりつきたくなる様な肌に、大きな柄が描かれているようだ。
「高校卒業したら、入れるって決めてたから」
女子高生は照れくさそうに言った。
「……それもお父さんが入れろって言ったのか」
「んー、まあそうかな。でもいつかは入れなきゃって思ってたし」
「馬鹿か貴様」
市原は女子高生の肩を強く掴んだ。
「なんでそんな馬鹿なことすんだ!テメェもヤクザになるつもりか?!子供出来た時に一緒にプールも行ってやれねえんだぞ!」
「子供とプールって……意外に市原ってかわいいこと言うね」
茶化すように言う女子高生に、市原は頭に血が登った。
「マジで貴様のクソ親父連れてこい!殴ってやる!」
「市原、あの……」
「貴様はヤクザになんかなるんじゃねえ!」
市原は頭に血が登っていた。なぜそんなに怒っているのか自分でもわからなかった。
しかし、次の瞬間、ポロっと自分でも気づかなかった本音が漏れ出してきた。
「貴様がクソ親父の言いなりにならざる得ねえっつーなら、俺が貴様を連れ出してやる。俺が貴様を守ってやる」
市原はそう言うと、女子高生を押し倒した。
いつの間にか、市原には、女子高生に対する庇護心が膨れ上がり、そして独占欲が生まれていたのだ。
「俺に貴様をよこせ。そしたら、絶対にクソ親父より大事にする。貴様のできねえ事は全部俺が代わりにしてやるから」
「いや、その、聞いて市原」
戸惑う女子高生を無視して、市原は強引にワイシャツを引きちぎった。ボタンが弾け飛び、女子高生の胸が露わになったその時、市原の動きが止まった。
「……え、……男……」
気づくと市原は、女子高生に投げ飛ばされて地面に身体を強く打ち付けていた。
「だめだよ。強引に襲ったら」
女子高生は困ったように言った。
「俺の事襲ってくる奴がいたら、コンクリに詰めて山に埋めるからってお父さんに言われてたんだけど、市原殺しちゃうの嫌なんだよね」
「お、おい、貴様一体……」
「あれ?結構お話してたけど、名前まだ言ってなかったっけ?俺の名前は黒部弦人」
「黒部……黒部って」
市原はサッと顔を青くした。
「貴様のお父さんって……組長……」
大変な事をしでかした、と市原は瞬時に判断した。今までの事、そして今してしまった事、そして生まれてしまっていた彼に対する妙な執着心。
「な、何で女子の制服なんか……」
「お父さんがね、『売られてきたソープ嬢共が逃げねえようにおしゃべりして宥めとけ。でもテメェみてえな男前がソープ嬢と仲良くしてんの見られればブサイクな客どもは嫌がるだろうから、女装でもしていけ』って命令してきたんだ」
弦人はニコニコと説明する。
市原はよろよろと立ち上がり、弦人に向かって土下座した。
「申し訳ねえ。知らなかったとはいえ、失礼な事を」
「そうだね。どうしよっかな、埋めちゃうの勿体ないし。とりあえずこの股間、潰しちゃうってのはどう?」
「かしこまりました」
そう言うと、市原は躊躇なく近くにあった空き瓶を手に取ると、自分の股間めがけて振り下ろした。
「わあ!冗談だよぉ!!」
慌てた弦人が市原の腕を掴んで止めた。かなり本気の力で振り下ろしたのをあっさりとその細い腕で止められたので、市原は少しゾッとして弦人を見た。
「躊躇無しかぁ。やっぱり市原かっこいいね。ねえ、さっき言ったこと、実行してよ。そうしたら、組長とか皆に今日のこと黙っててあげる」
「さっき言ったこと?」
「市原、俺の事守ってくれるんでしょ?組長、いや、クソ親父より大事にしてくれるって。俺ができないことは全部代わりにしてくれるんでしょ」
市原は一瞬、羞恥心でブチ切れそうになった。しかし弦人の目からは、否定の言葉を発することを許さない雰囲気を感じさせた。
「……かしこまりました」
市原は丁寧に頭を下げる。そんな市原の頭を、弦人は髪の毛を掴んで上げさせた。
さっきまで自分のモノにしたかった可愛らしい顔が、支配者の顔で近寄っている。
「俺も市原のこと大切にするよ」
弦人は笑顔で市原に言った。
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