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俺は今、初めて衣服に全く頓着してこなかった自分を呪っている。
新條と初めて出かけるのに、適切な服が、ない、ように思える。
箪笥を引き開けたまま、もうかれこれ十分くらい固まっている。
ちょっと新しいTシャツかちょっとくたびれたTシャツくらいしかない。
「仕方ない‥せめて新しいヤツにするか‥」
いくら睨んでいても服が増えるわけではない。約束に遅れるわけにもいかないので、春ごろに買ったネイビーのTシャツにチノパンを履いて、ワンショルダーのバッグを背負って家を出た。
「よう」
昨日ぶりの新條だ。二度目の私服だが、前回は新條の武闘派な部分に驚いてあまり印象に残っていなかった。今回が俺にとっては実質、初私服の新條だ。
新條はオフホワイトのざっくりとしたボタンシャツに細身のブラックデニムといういで立ちだった。何だか少し幼く見えて可愛いと思ってしまう。
「なんか穴場があるんだって?」
そう言いながら新條は座っていた花壇のふちから立ち上がった。眼鏡はいつもと同じ、大きな黒縁眼鏡で前髪もいつもと一緒。あまり目が見えないのが残念だ。
「ああ、ガチャマシンが並んでるんだけどあんまり人通りがないところだからひょっとしたらあるかもと思って」
夜の街を当てもなくうろうろしていた時に見つけた場所だった。新條から「もう人気だから結構売り切れて中身変わってるところもある」と聞き、考えて思い出したところだ。
そこは俺たちの最寄り駅から一つ電車を進んだ駅の近くにあり、ビルの隙間にある小さなゲームセンターの後ろの方にひっそりと三十台ほどのマシンが置かれているところだった。
電車で新條と並んで立つ。俺からは新條のつむじが見える。ふわっとシャンプーの香りがした。
「‥新條、身長何センチ?」
気を紛らわせるために話をする。新條はちらっと俺を見上げて少し嫌そうに言った。
「168cm。多分もう伸びないな。170は欲しかったんだけどな‥笹井は?」
「四月に測った時は186cmだったな」
「デカ」
新條はそう言ってドン、と俺の腹を軽く殴った。思わずその手を取る。意外に骨ばっている手だった。なんとなくそのまま握っていると、電車が目的の駅についてしまった。
「降りるんだろ?」
と言って新條はするりと手をほどき、先に歩いて行った。ほどかれたが、嫌がられてはいなかった気がする。俺は新條の後ろを追いかけた。
横に並んでまた話しかけた。今日は、できるだけたくさん新條の声が聞きたいと思っていた。
「ルルイって、一巻には出てこないよな?」
「ああ、ルルイが出てくるのは三巻から‥え、笹井読んでんの?」
新條がばっと顔をあげて俺の顔を見てきた。前髪と眼鏡の隙間からあの少し小さなきらきらした目が見えた。
「あ、えと、一巻しか持ってない」
「はあ?逆になんで一巻でやめられんの?絶対次読みたくなるだろあれは!」
新條がテンション高く俺に迫ってくる。俺は、新條に近づきたくて読んだだけだという不純な動機を隠してどう話せばいいか必死に考えていた。
しかし新條はすぐに言った。
「貸す。二巻から続きを貸す!絶対読め、絶対ハマるから!」
「お、おう、ありがとな‥」
「俺あんまり本貸すの好きじゃねえんだけど、笹井なら大事に読んでくれそうだし」
新條はそう言ってにっと笑った。か、
かわい‥‥
あらぬところが熱くなってくる。昨日やってしまった事を思い出して反省した。今日も会うのに、新條で抜いたりするんじゃなかった‥。
俺はもごもごと曖昧な返事をしながら新條をガチャマシンのところまで案内した。新條は目を輝かせ「ここは知らなかった‥!」と言いながらマシンをチェックしている。
「あった!!」
新條が嬉しそうに叫んだ。俺はすぐさま新條の傍に行ってそのガチャマシンを見た。まだカプセルは結構入っているように見える。新條が欲しいものが残っていればいいが‥。
「新條どいてくれ。俺が回す」
新條は「は?」と言ってきょとんとした顔をした。
「あれ、笹井も欲しかったのか?」
「いや。でも俺のせいで新條が欲しかったやつ駄目にしたから、俺が回す」
新條に止める隙を与えないよう、あらかじめ俺は両替して、百円玉を結構持参してきていた。ガチャは一回につき400円だった。すぐに硬貨を入れて回した。
「ザンガだ」
次。
「またザンガだ。主人公だからな」
次。
「レンだ」
次。
「ロウェインだ。これも結構レアだよ‥笹井、もういいよ。もう四回も回してる」
新條が四回目でも外した俺に、そう言ってきた。俺は黙って硬貨を投入した。百円玉は三千円分持ってきた。まだあと三回は回せる。
ガタン、と音を立てて丸いものが転がった。
「ああ、違う‥え?あ!わあああ!」
カプセルを開けた新條が絶叫した。今まで聞いた中で一番の大声だった。新條はカプセルを持ったままぴょんぴょん跳ねまわった。
「笹井、笹井!!すげえ、ルルイのゴールドだ!シークレットのやつだよ!マジかこんなことあるのか!すげえええ!」
新條は早口でそう言うと、カプセルを片手に持ったまま俺に飛びついてきた。
文字通り、飛びついてきたのだ。
つまり、俺に抱きついて、足も俺の腰辺りに回して、しがみつかれた。
ぶわっ!!と身体中が熱くなった。首筋に新條の息がかかった。
「あ」
新條が俺の首横で声を出した。
俺の愚息が、元気に主張しているのを新條の腰で確認されてしまった。
「なんか、すまん」
新條はそう言った。
「あ、え、いや、こっちこそ、ごめん」
俺もドキドキしながらそう言った。
しかし新條は、足は下ろしたが、首から外した手を俺の身体に回してぎゅっと抱きついた。
「本当に俺で勃つんだな、笹井」
「あ、うん‥ごめん、きしょいよな」
「いや、そんなことはない」
新條はなぜ俺に抱きついたままなんだろう。愚息は大喜びサンバカーニバル状態でガッチガチだ。愚息は新條の腹部にぎゅっと当たっていて、新條腹筋あるなあ、なんて思って。
「笹井」
「‥うん?」
「俺、色々調べてみたんだよ」
新條、とりあえず離れなくていいのか。ここは人通りは少ないが、ゼロじゃない。ほら、今も通りすがりのお姉さんが胡乱気に俺たちを見ていったぞ。
「な、何を」
「男同士の、色々」
「え」
新條は俺の胸の辺りで顔をあげて俺をじっと見た。
「笹井は、俺に突っ込みてえの?」
俺は、何の試練を与えられているんだろうか。
新條秋親は何を考えて行動しているのかについて、どこかに解答集は売ってないだろうか。
「‥新條は突っ込まれていいのか?」
新條はじい、と俺の顔を見て言う。
「この身長差で俺が突っ込むの無理がねえか?」
「新條、とりあえず一回離れてもらっていいか」
「なんで」
「‥ちんこいてえから」
新條と初めて出かけるのに、適切な服が、ない、ように思える。
箪笥を引き開けたまま、もうかれこれ十分くらい固まっている。
ちょっと新しいTシャツかちょっとくたびれたTシャツくらいしかない。
「仕方ない‥せめて新しいヤツにするか‥」
いくら睨んでいても服が増えるわけではない。約束に遅れるわけにもいかないので、春ごろに買ったネイビーのTシャツにチノパンを履いて、ワンショルダーのバッグを背負って家を出た。
「よう」
昨日ぶりの新條だ。二度目の私服だが、前回は新條の武闘派な部分に驚いてあまり印象に残っていなかった。今回が俺にとっては実質、初私服の新條だ。
新條はオフホワイトのざっくりとしたボタンシャツに細身のブラックデニムといういで立ちだった。何だか少し幼く見えて可愛いと思ってしまう。
「なんか穴場があるんだって?」
そう言いながら新條は座っていた花壇のふちから立ち上がった。眼鏡はいつもと同じ、大きな黒縁眼鏡で前髪もいつもと一緒。あまり目が見えないのが残念だ。
「ああ、ガチャマシンが並んでるんだけどあんまり人通りがないところだからひょっとしたらあるかもと思って」
夜の街を当てもなくうろうろしていた時に見つけた場所だった。新條から「もう人気だから結構売り切れて中身変わってるところもある」と聞き、考えて思い出したところだ。
そこは俺たちの最寄り駅から一つ電車を進んだ駅の近くにあり、ビルの隙間にある小さなゲームセンターの後ろの方にひっそりと三十台ほどのマシンが置かれているところだった。
電車で新條と並んで立つ。俺からは新條のつむじが見える。ふわっとシャンプーの香りがした。
「‥新條、身長何センチ?」
気を紛らわせるために話をする。新條はちらっと俺を見上げて少し嫌そうに言った。
「168cm。多分もう伸びないな。170は欲しかったんだけどな‥笹井は?」
「四月に測った時は186cmだったな」
「デカ」
新條はそう言ってドン、と俺の腹を軽く殴った。思わずその手を取る。意外に骨ばっている手だった。なんとなくそのまま握っていると、電車が目的の駅についてしまった。
「降りるんだろ?」
と言って新條はするりと手をほどき、先に歩いて行った。ほどかれたが、嫌がられてはいなかった気がする。俺は新條の後ろを追いかけた。
横に並んでまた話しかけた。今日は、できるだけたくさん新條の声が聞きたいと思っていた。
「ルルイって、一巻には出てこないよな?」
「ああ、ルルイが出てくるのは三巻から‥え、笹井読んでんの?」
新條がばっと顔をあげて俺の顔を見てきた。前髪と眼鏡の隙間からあの少し小さなきらきらした目が見えた。
「あ、えと、一巻しか持ってない」
「はあ?逆になんで一巻でやめられんの?絶対次読みたくなるだろあれは!」
新條がテンション高く俺に迫ってくる。俺は、新條に近づきたくて読んだだけだという不純な動機を隠してどう話せばいいか必死に考えていた。
しかし新條はすぐに言った。
「貸す。二巻から続きを貸す!絶対読め、絶対ハマるから!」
「お、おう、ありがとな‥」
「俺あんまり本貸すの好きじゃねえんだけど、笹井なら大事に読んでくれそうだし」
新條はそう言ってにっと笑った。か、
かわい‥‥
あらぬところが熱くなってくる。昨日やってしまった事を思い出して反省した。今日も会うのに、新條で抜いたりするんじゃなかった‥。
俺はもごもごと曖昧な返事をしながら新條をガチャマシンのところまで案内した。新條は目を輝かせ「ここは知らなかった‥!」と言いながらマシンをチェックしている。
「あった!!」
新條が嬉しそうに叫んだ。俺はすぐさま新條の傍に行ってそのガチャマシンを見た。まだカプセルは結構入っているように見える。新條が欲しいものが残っていればいいが‥。
「新條どいてくれ。俺が回す」
新條は「は?」と言ってきょとんとした顔をした。
「あれ、笹井も欲しかったのか?」
「いや。でも俺のせいで新條が欲しかったやつ駄目にしたから、俺が回す」
新條に止める隙を与えないよう、あらかじめ俺は両替して、百円玉を結構持参してきていた。ガチャは一回につき400円だった。すぐに硬貨を入れて回した。
「ザンガだ」
次。
「またザンガだ。主人公だからな」
次。
「レンだ」
次。
「ロウェインだ。これも結構レアだよ‥笹井、もういいよ。もう四回も回してる」
新條が四回目でも外した俺に、そう言ってきた。俺は黙って硬貨を投入した。百円玉は三千円分持ってきた。まだあと三回は回せる。
ガタン、と音を立てて丸いものが転がった。
「ああ、違う‥え?あ!わあああ!」
カプセルを開けた新條が絶叫した。今まで聞いた中で一番の大声だった。新條はカプセルを持ったままぴょんぴょん跳ねまわった。
「笹井、笹井!!すげえ、ルルイのゴールドだ!シークレットのやつだよ!マジかこんなことあるのか!すげえええ!」
新條は早口でそう言うと、カプセルを片手に持ったまま俺に飛びついてきた。
文字通り、飛びついてきたのだ。
つまり、俺に抱きついて、足も俺の腰辺りに回して、しがみつかれた。
ぶわっ!!と身体中が熱くなった。首筋に新條の息がかかった。
「あ」
新條が俺の首横で声を出した。
俺の愚息が、元気に主張しているのを新條の腰で確認されてしまった。
「なんか、すまん」
新條はそう言った。
「あ、え、いや、こっちこそ、ごめん」
俺もドキドキしながらそう言った。
しかし新條は、足は下ろしたが、首から外した手を俺の身体に回してぎゅっと抱きついた。
「本当に俺で勃つんだな、笹井」
「あ、うん‥ごめん、きしょいよな」
「いや、そんなことはない」
新條はなぜ俺に抱きついたままなんだろう。愚息は大喜びサンバカーニバル状態でガッチガチだ。愚息は新條の腹部にぎゅっと当たっていて、新條腹筋あるなあ、なんて思って。
「笹井」
「‥うん?」
「俺、色々調べてみたんだよ」
新條、とりあえず離れなくていいのか。ここは人通りは少ないが、ゼロじゃない。ほら、今も通りすがりのお姉さんが胡乱気に俺たちを見ていったぞ。
「な、何を」
「男同士の、色々」
「え」
新條は俺の胸の辺りで顔をあげて俺をじっと見た。
「笹井は、俺に突っ込みてえの?」
俺は、何の試練を与えられているんだろうか。
新條秋親は何を考えて行動しているのかについて、どこかに解答集は売ってないだろうか。
「‥新條は突っ込まれていいのか?」
新條はじい、と俺の顔を見て言う。
「この身長差で俺が突っ込むの無理がねえか?」
「新條、とりあえず一回離れてもらっていいか」
「なんで」
「‥ちんこいてえから」
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