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その後の二人 3
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「チカ、俺はずっとチカが好きだよ」
新條の呟きに、そう言って笹井は思わず抱きしめた腕に力を込めた。新條は胸に顔をうずめてしまっているので、その表情を見ることはできない。どうしたのか、と心配になって顔を覗き込もうと腕を緩めた瞬間に、するりと新條は笹井の腕から抜け出して少し離れた。
「腹減ったな!何食う?さっきの温泉蒸し料理の店もう一回見てみねえ?」
何事もなかったかのようにそう言って笹井を見る新條の顔に、鬱屈したところは見られない。
笹井は、少し不安を覚えながらも「うん、行こうか」と言って新條の後についていった。
蒸し料理は美味かったが、高校生男子の食欲を満たすにはあっさり過ぎた。蒸し料理の店の後、温泉地に似つかわしくないコンビニに行き、そこで唐揚げを買って食べる。
その後、街の中に設置されている足湯に浸かってみたり、温泉地の中心街をぐるりと回ってお土産を冷やかしたりした。
「音ちゃんにもお土産買わないとな!」
と言って新條は何かのキャラを微妙にパクったような、あまり可愛くないひよこっぽいキャラクターのキーホルダーを購入していた。
あれはウケ狙いの土産にするとして、自分はちゃんとしたものにしよう‥と笹井は温泉地の銘菓を買っておいた。何のかんの音原には色々と世話になっているのだ。
少し暗くなり始めたので、旅館に一度戻る。部屋に案内されると思っていたより広い和室だった。一番上の階だったので、窓から温泉街の中心にある川が少し見える。
「お布団はもう敷いておきますか?」
と旅館の人(仲居というほどの旅館ではなかった)に聞かれたが、「自分たちで敷きますから大丈夫です」と断った。すると
「ではお食事の間に敷いておきますよ。お食事は、五時からと七時からになりますがどちらの時間帯にしますか?」
と訊かれた。今は四時半で、今からでも食べられなくはなかったが顔を見合わせてう~んと唸り、結局七時からにしてもらった。
少し部屋で話をした後「温泉に先に入ろう」ということになって二人で向かった。
笹井は、葛藤していた。
他の同性カップルはどうしているんだろうか。同性で温泉に入るのは普通だ。おかしくない。だが、新條の裸を他の男に見られたくないという笹井なりの独占欲はある。
だが、温泉を選んだのは新條なのできっと新條は温泉を楽しみにしているに違いない。自分の嫉妬心や独占欲だけで、新條の望みを叶えないほど狭量な男にはなりたくない。
‥‥しかし‥!
脱衣所で躊躇いもなくどんどん衣服を脱ぎ去っていく新條の姿をチラ見する。
今は幸いにも、夕方の時間帯ということもあり他に客はいない。
新條の白い裸身が笹井の目には眩しい。ああ、あの筋肉がしっかりのった腹筋からの腰のライン。笹井の欲情をいつもピンポイントで刺激してくる絶妙な腰骨の辺りを見た途端、笹井は自分が臨戦態勢になったのを感じた。
やばい。新條の裸を見せたくないの前に、公衆浴場で自分の欲情を見せたくないのミッションが先に来た‥。
からら、と引き戸を開けながら「先行くぞ~」と新條が言っている。
「お、おう」と答えつつ、笹井はやや前かがみになり股間をさりげなくタオルで隠して洗い場に入っていった。
浴場にも客はいなかった。そもそも今日は他の客の姿をあまり見ていない。
小さな旅館だからお風呂もそこまで広くはない。身体を洗えるカランは六つほどしかなかった。ただし笹井にありがたいことには、カランの間は仕切りがあって隣が見えないようになっていた。
(よかった…!)
天に感謝しつつ、股間に冷たいシャワーを浴びせて物理的に抑え込んだ。そして無心になって身体を洗い出す。隣で新條も身体を洗っているようだった。
新條の方が先に洗い終わって風呂の方へ行く。ふとその姿を目にした時、後ろ姿の引き締まった臀部に思わず目を惹かれた。
やばい。やばいかなりやばい。
笹井はもう一度冷水シャワーを股間にお見舞いした。ぎょっとするほど冷たかったが仕方がない。ふーーと深く呼吸を繰り返してから、あまり新條の姿を目に入れないようにして風呂に向かう。
ゆっくりと湯船に浸かれば、あ~と心からの声が出た。
「きもちいいな」
新條が振り返ってにっと笑った。
いつも目の上までかぶさっている前髪は、洗い終わりでかきあげられたのか全開だ。少し小さめの新條の目がはっきり見える。先に浸かっていた分温まっていたのか、頬は薔薇色に染まっていて艶めかしかった。薄いそばかすまではっきり見えた。
笹井の身体は考える前に動いていた。目の前の新條をぐいっと抱き寄せ、水分を含んでぷるぷるになっている薄い唇に噛みつくようなキスをした。そのままぐいぐい舌で新條の唇をこじ開け中にねじ込んでいく。
そうしながら右手で新條の尻を触った。弾力のある小ぶりな尻の半分がちょうど笹井の大きな掌におさまる。湯の中でもわかる滑らかな尻の感触を味わいながら、笹井は舌で新條の上顎をぐりぐりとなぞった。
「あ、ん、ふっ・・」
少し開いた唇の隙間から洩れ出す新條の喘ぎ声に、笹井の股間はすぐさま臨戦態勢をとった。三度目の臨戦態勢が新條の薄く割れた腹筋に押しつけられる。それを察して新條は目を瞠った。ぐっと笹井の胸を押して唇を離す。
「シュウ、風呂だぞ、ココ」
「ん‥」
生返事をしながら笹井は新條の首筋に唇をつけた。思いきり吸いつきたいが、ここはさすがに外から見える場所だから痕を残せない。その代わり、軽くちゅ、ちゅと音を立てながら唇で愛撫し、時々舌先で舐めていく。抱きしめている新條の身体が、そのたびにぴくぴく震えるのも愛おしかった。
「シュウ、だめ、ちんこ勃つ」
「俺もう勃ってる」
「知ってる当たってるし」
「チカ‥」
笹井はもう一度新條の顔を両手で押さえ込んで深くキスをした。舌を絡めながらその表面を舌先を辿る。唾液すら甘いような気がしてくる。止められない。
湯舟の中で新條の身体を抱きしめる。自分の中にすっぽりと嵌まるようなその抱き心地が気持ちいい。
すぐさまセックスがしたい。
だが、身体が目的と思われないだろうか。
昼間の、新條の切ない呟きが笹井の頭に甦る。何が新條をそんなに不安にさせているのか、笹井にはわからなかった。一つ、思い当たるとすれば自分のこの欲情だろうか。新條に会えば愛おしさが増してしまう。いつでも触れていたいし抱きしめたい。本当は自分以外の人に触れてほしくない。自分だけを目に入れていてほしい。
こんな醜い独占欲が自分の中にあるとは思っていなかった。独占欲は、欲情となって笹井を襲う。快楽に堕として悦がらせて感じさせて、新條を自分がいないとだめにしてしまいたい。
こんな醜い自分の感情に気づかれてしまっているのだろうか。
笹井はますますきつく抱きしめる。臨戦態勢の息子は新條に当たったままだ。
その時、脱衣場の方で人の話し声がした。はっとして身体を離して立ち上がり、新條の手を引いて立ち上がらせようとした。
「上がろう」
「え、まだ来たばっかだぞ」
新條がそう言って笹井を見上げた。笹井は強引に腕を引いて立ち上がらせた。
「他の奴に、チカの裸見せたくない」
そう言って湯船から引きあげる。その言葉を聞いた新條は、首元まで赤くしながら「うん」と呟いて素直に笹井に従った。
脱衣所にいた観光客と入れ違うようにして身体を拭いて着替えた。そのまま風呂場を出ると、夕食まではまだ一時間ほどあった。
中途半端な時間なので、とりあえず部屋に戻ることにした。
自動販売機で飲み物を買う。こんな温泉地の旅館にしては、値段も普通で良心的だった。あまり見たことのない、ラムネ味の飲み物があって二人ともそれを買った。
部屋に戻ってエアコンをつけ、座ってからラムネ飲料を飲んだ。舌の上をぱちぱちと甘く炭酸が転がっていく。温泉で火照った身体に、その刺激が心地よかった。
新條はぼんやりとしながら、機械的にラムネ飲料を時々傾けていた。浴衣姿の胸元はまだほんのりと赤らんでいて艶めかしかった。
それを見た笹井の息子が、また硬さを取り戻し始める。さすがにもうすぐ夕食の時間だというのに今盛るわけにはいかない。笹井は目をつぶってラムネ飲料をぐっと飲み込み、脳内ヒーリング音楽を再生させて心を落ち着けた。
ゆっくりと目を開けると、思いのほか近い距離に新條の顔があって驚いた。
「うわ」
「シュウ」
新條が口を開いた。瞳が濡れたように輝いてこちらを見ている。笹井は思わずごくりと生唾を飲み込んだ。
「‥‥抜いてやろうか?」
「は?」
「勃ってんだろ、ココ」
新條はそう言って笹井の浴衣の合わせから手を突っ込んで下着越しに少し硬さを残す息子に触れた。新條の手の感触でその硬さがぐんと増した。
「やっぱり」
「チ、チカ、いいよそんな」
「風呂場でも勃ってただろ?いいから」
新條はそう言うと、そのまま頭を下げて笹井の股間に近づけた。下着がずらされて笹井の怒張が外気に晒される。その時には完全に勃起していた。
「‥ふ」
新條は小さな口を開けて笹井のそれに舌を這わせた。鋭い快感が股間から脳髄に走り抜ける。
「う、ああっ、チカっ」
「‥んむ、」
新條は優しく笹井の怒張の根元をさすりながらべろりと舐めあげた。そしてちゅくちゅくと音を立てながら舐めしゃぶっていく。亀頭の先を軽く口の中に含み、柔らかいところを吸うようにして愛撫されると、たまらない快感が全身を襲う。思わず新條の頭を押さえる手に力が入る。
「チ、カ、」
新條は小さな口を精一杯開けて笹井自身を咥えこみ、頭を上下させて唇で扱くようにする。腰の奥からぐわっと快楽がせり上がってきて、弾けそうになる。
「あ、でる、からっ」
新條の頭を押しのけようとする笹井の腕に逆らうようにして、新條は笹井の陰茎を口から離さず、ずろおっと吸い上げた。
「んん!」
弾けてびゅるびゅると飛び出した精液を、少しむせながらごくりと飲み下した新條を笹井は茫然として見つめた。
「ん、やっぱ不味いな」
そう言って手の甲で唇を拭った新條に、はっとして笹井は新條にラムネ飲料のペットボトルを差し出した。
「なっ、なんで飲むんだよ!不味いに決まってるだろ、ほらこれ、あ、いや、うがい!うがいしてこい!」
あわあわしながらそういう笹井を見て、新條はにっと笑った。
「‥ヨかった?」
その顔を見て思わず先ほどの扇情的な新條の様子を思い出し、笹井は顔を赤くしながら頷いた。新條はほっとしたような顔をして言った。
「そっかあ、勉強した甲斐があったわ」
‥‥勉強?
何を?
胸にずくりと刺さった何かを確かめるために新條に問い質そうとした時、新條が時計を見て慌てた様子で言った。
「やば、シュウ飯の時間!食堂に行かないと」
そう言ってすぐに立ち上がり、洗面所に向かっていった。べとべとになった手を洗いに行ったのだろう。笹井は、喉にひっかかった疑問を飲み込みながら仕方なく浴衣を整え、立ち上がった。
食事は、やはり温泉を使った蒸し料理が出た。かぶっちゃったな、といいながら食べ進めていけば他にも小さなステーキや副菜も出てきたので、食べ終わってみれば結構満足できる内容だった。
アイスが食べたいな、と旅館の小さな売店を覗いてみる。特産品らしき柑橘系を使ったシャーベットが売られていて、結構割高だったが旅行だし、ということで購入してから部屋に戻った。
二人で黙々とシャーベットを食べる。爽やかな柑橘の香りが舌先をすっきりさせてくれるようだった。小さな木の匙でシャーベットを口に運ぶ新條の口元を見ると、先ほどの口淫が思い出され笹井は思わず目を逸らした。
そして、さっきは飲み込んだ疑問がまた浮かび上がってくる。笹井は、迷った挙句に切り出した。
「チカ、さっきの」
「ん?」
木の匙を口に咥えたまま、新條が笹井を見た。
「勉強した、甲斐があった、って」
「ああ」
「‥どういうこと‥?勉強って」
新條は大きくシャーベットを掬って口の中に入れるとそれを味わってから飲み下し、笹井の方を見た。
「やっぱシュウに気持ちよくなってほしいからさ。‥でも俺はあんま経験値も知識もないから」
「‥‥ないから?」
「フェラ動画とか色々見て勉強したんだよ」
なるほど、と思いながらも笹井はこの一言をどうしても付け加えずにはいられなかった。
「‥まさか、他のやつ、で、練習、とか」
その言葉を聞いた瞬間、新條の顔色がさっと変わった。その顔から表情が消える。すっと新條の身体が笹井から距離を取った。
その新條の動きを見て、笹井は自分の失言に気づいた。だが、さっきの言葉を取り消すことはできないし仮に言わなかったとしても、その疑念はどうしても笹井の心の中に沈殿するだろう。
だから言ったことには後悔していなかったが、言い方はもっと違うものにできたはずだった。それを謝ろうと思って新條に向かって声をかけようとした。
「チカ、ごめ」
「シュウは、俺が他のやつのちんこ咥えるようなやつだと思ってんのか」
いつもなら、軽く、少し高い新條の声が、別人のもののように聞こえる。笹井はその声を聞きぞくっとすると同時に、焦った。
「思ってない、ないけど、あんましチカが、あの」
上手かったから、と言おうとした言葉は新條の鋭い言葉で遮られる。
「シュウは‥俺のことそういうふうに思うんだな」
「違う、チカごめん、そんなこと思ってない、ただ」
「ただ、何だよ」
チカの目は、いつかのからんできた男たちに対するときのように底光りしている。獣のような鋭い目だ。笹井はごく、と息を呑んで答えた。
「あんまり‥気持ち、よかったから、あの、実践、したのかって‥」
笹井のその回答を聞いた新條は一度目を瞑ってからもう一度ぎろりと笹井を睨んで、立てた膝の上に頭を落とした。
「チカ‥」
「‥‥俺なんて、それくらいしかねえじゃん」
新條のくぐもった声が聞こえた。笹井は思わず「え?」と訊き返した。新條は膝から顔を上げないまま、話し続けた。
「俺なんか、オタクで陰キャで何の取柄もねえし顔がいいわけでもねえし。‥シュウみたいなやつに好かれる、理由ない」
「そんなことない!チカ」
「あるよ!」
新條はばっと顔を上げた。その黒い瞳はうっすらと涙を滲ませていた。その顔を見て笹井は胸を衝かれたような気持ちになった。新條はなおも続けた。
「俺とシュウが、つるんでたら‥謎だって、変だよねってクラスのやつも言ってた!俺だってそう思うよ、なんでシュウが俺なんか好きなのかって、そんなわけないって」
怒りなのか悲しみなのか、触れる感情に紅潮した頬に涙が滴り落ちる。なおも新條は続けた。
「何にも持ってない、俺がシュウにあげられるのなんて、身体しかねえよ!‥だから、ちょっとでも気持ちよくなってもらえればって、俺は、」
新條が俯いて、ぐいと浴衣の袖で顔を乱暴に拭った。
「‥‥そもそも、俺がシュウを好きだってことも、信じてもらってなかったんだな」
新條はそう呟いてゆっくり立ち上がった。つられて思わず笹井も立ち上がる。新條はそのまま笹井に背を向けると、荷物を置いていたところに行って浴衣を脱ぎ始めた。驚いた笹井は、そのままじっと新條を見つめる。手早く浴衣を脱いで自分の服に着替えた新條は、荷物の入ったバッグを肩にかけ、財布を取り出して何枚かの札を抜いて低い机の上に置いた。
「足らなかったらまた教えて」
短くそう告げると、そのまま部屋を出ていこうとする。出入り口の襖を開けた新條に、それまで茫然としていた笹井がはっとしてすぐさま駆け寄り、その腕を掴んだ。
「どういうつもりだよ、チカ」
「帰る、一緒にいる意味・・ねえみてえだし」
「そんなことない!‥とにかく、話をしたいから座ってくれよ、頼むから!」
新條の呟きに、そう言って笹井は思わず抱きしめた腕に力を込めた。新條は胸に顔をうずめてしまっているので、その表情を見ることはできない。どうしたのか、と心配になって顔を覗き込もうと腕を緩めた瞬間に、するりと新條は笹井の腕から抜け出して少し離れた。
「腹減ったな!何食う?さっきの温泉蒸し料理の店もう一回見てみねえ?」
何事もなかったかのようにそう言って笹井を見る新條の顔に、鬱屈したところは見られない。
笹井は、少し不安を覚えながらも「うん、行こうか」と言って新條の後についていった。
蒸し料理は美味かったが、高校生男子の食欲を満たすにはあっさり過ぎた。蒸し料理の店の後、温泉地に似つかわしくないコンビニに行き、そこで唐揚げを買って食べる。
その後、街の中に設置されている足湯に浸かってみたり、温泉地の中心街をぐるりと回ってお土産を冷やかしたりした。
「音ちゃんにもお土産買わないとな!」
と言って新條は何かのキャラを微妙にパクったような、あまり可愛くないひよこっぽいキャラクターのキーホルダーを購入していた。
あれはウケ狙いの土産にするとして、自分はちゃんとしたものにしよう‥と笹井は温泉地の銘菓を買っておいた。何のかんの音原には色々と世話になっているのだ。
少し暗くなり始めたので、旅館に一度戻る。部屋に案内されると思っていたより広い和室だった。一番上の階だったので、窓から温泉街の中心にある川が少し見える。
「お布団はもう敷いておきますか?」
と旅館の人(仲居というほどの旅館ではなかった)に聞かれたが、「自分たちで敷きますから大丈夫です」と断った。すると
「ではお食事の間に敷いておきますよ。お食事は、五時からと七時からになりますがどちらの時間帯にしますか?」
と訊かれた。今は四時半で、今からでも食べられなくはなかったが顔を見合わせてう~んと唸り、結局七時からにしてもらった。
少し部屋で話をした後「温泉に先に入ろう」ということになって二人で向かった。
笹井は、葛藤していた。
他の同性カップルはどうしているんだろうか。同性で温泉に入るのは普通だ。おかしくない。だが、新條の裸を他の男に見られたくないという笹井なりの独占欲はある。
だが、温泉を選んだのは新條なのできっと新條は温泉を楽しみにしているに違いない。自分の嫉妬心や独占欲だけで、新條の望みを叶えないほど狭量な男にはなりたくない。
‥‥しかし‥!
脱衣所で躊躇いもなくどんどん衣服を脱ぎ去っていく新條の姿をチラ見する。
今は幸いにも、夕方の時間帯ということもあり他に客はいない。
新條の白い裸身が笹井の目には眩しい。ああ、あの筋肉がしっかりのった腹筋からの腰のライン。笹井の欲情をいつもピンポイントで刺激してくる絶妙な腰骨の辺りを見た途端、笹井は自分が臨戦態勢になったのを感じた。
やばい。新條の裸を見せたくないの前に、公衆浴場で自分の欲情を見せたくないのミッションが先に来た‥。
からら、と引き戸を開けながら「先行くぞ~」と新條が言っている。
「お、おう」と答えつつ、笹井はやや前かがみになり股間をさりげなくタオルで隠して洗い場に入っていった。
浴場にも客はいなかった。そもそも今日は他の客の姿をあまり見ていない。
小さな旅館だからお風呂もそこまで広くはない。身体を洗えるカランは六つほどしかなかった。ただし笹井にありがたいことには、カランの間は仕切りがあって隣が見えないようになっていた。
(よかった…!)
天に感謝しつつ、股間に冷たいシャワーを浴びせて物理的に抑え込んだ。そして無心になって身体を洗い出す。隣で新條も身体を洗っているようだった。
新條の方が先に洗い終わって風呂の方へ行く。ふとその姿を目にした時、後ろ姿の引き締まった臀部に思わず目を惹かれた。
やばい。やばいかなりやばい。
笹井はもう一度冷水シャワーを股間にお見舞いした。ぎょっとするほど冷たかったが仕方がない。ふーーと深く呼吸を繰り返してから、あまり新條の姿を目に入れないようにして風呂に向かう。
ゆっくりと湯船に浸かれば、あ~と心からの声が出た。
「きもちいいな」
新條が振り返ってにっと笑った。
いつも目の上までかぶさっている前髪は、洗い終わりでかきあげられたのか全開だ。少し小さめの新條の目がはっきり見える。先に浸かっていた分温まっていたのか、頬は薔薇色に染まっていて艶めかしかった。薄いそばかすまではっきり見えた。
笹井の身体は考える前に動いていた。目の前の新條をぐいっと抱き寄せ、水分を含んでぷるぷるになっている薄い唇に噛みつくようなキスをした。そのままぐいぐい舌で新條の唇をこじ開け中にねじ込んでいく。
そうしながら右手で新條の尻を触った。弾力のある小ぶりな尻の半分がちょうど笹井の大きな掌におさまる。湯の中でもわかる滑らかな尻の感触を味わいながら、笹井は舌で新條の上顎をぐりぐりとなぞった。
「あ、ん、ふっ・・」
少し開いた唇の隙間から洩れ出す新條の喘ぎ声に、笹井の股間はすぐさま臨戦態勢をとった。三度目の臨戦態勢が新條の薄く割れた腹筋に押しつけられる。それを察して新條は目を瞠った。ぐっと笹井の胸を押して唇を離す。
「シュウ、風呂だぞ、ココ」
「ん‥」
生返事をしながら笹井は新條の首筋に唇をつけた。思いきり吸いつきたいが、ここはさすがに外から見える場所だから痕を残せない。その代わり、軽くちゅ、ちゅと音を立てながら唇で愛撫し、時々舌先で舐めていく。抱きしめている新條の身体が、そのたびにぴくぴく震えるのも愛おしかった。
「シュウ、だめ、ちんこ勃つ」
「俺もう勃ってる」
「知ってる当たってるし」
「チカ‥」
笹井はもう一度新條の顔を両手で押さえ込んで深くキスをした。舌を絡めながらその表面を舌先を辿る。唾液すら甘いような気がしてくる。止められない。
湯舟の中で新條の身体を抱きしめる。自分の中にすっぽりと嵌まるようなその抱き心地が気持ちいい。
すぐさまセックスがしたい。
だが、身体が目的と思われないだろうか。
昼間の、新條の切ない呟きが笹井の頭に甦る。何が新條をそんなに不安にさせているのか、笹井にはわからなかった。一つ、思い当たるとすれば自分のこの欲情だろうか。新條に会えば愛おしさが増してしまう。いつでも触れていたいし抱きしめたい。本当は自分以外の人に触れてほしくない。自分だけを目に入れていてほしい。
こんな醜い独占欲が自分の中にあるとは思っていなかった。独占欲は、欲情となって笹井を襲う。快楽に堕として悦がらせて感じさせて、新條を自分がいないとだめにしてしまいたい。
こんな醜い自分の感情に気づかれてしまっているのだろうか。
笹井はますますきつく抱きしめる。臨戦態勢の息子は新條に当たったままだ。
その時、脱衣場の方で人の話し声がした。はっとして身体を離して立ち上がり、新條の手を引いて立ち上がらせようとした。
「上がろう」
「え、まだ来たばっかだぞ」
新條がそう言って笹井を見上げた。笹井は強引に腕を引いて立ち上がらせた。
「他の奴に、チカの裸見せたくない」
そう言って湯船から引きあげる。その言葉を聞いた新條は、首元まで赤くしながら「うん」と呟いて素直に笹井に従った。
脱衣所にいた観光客と入れ違うようにして身体を拭いて着替えた。そのまま風呂場を出ると、夕食まではまだ一時間ほどあった。
中途半端な時間なので、とりあえず部屋に戻ることにした。
自動販売機で飲み物を買う。こんな温泉地の旅館にしては、値段も普通で良心的だった。あまり見たことのない、ラムネ味の飲み物があって二人ともそれを買った。
部屋に戻ってエアコンをつけ、座ってからラムネ飲料を飲んだ。舌の上をぱちぱちと甘く炭酸が転がっていく。温泉で火照った身体に、その刺激が心地よかった。
新條はぼんやりとしながら、機械的にラムネ飲料を時々傾けていた。浴衣姿の胸元はまだほんのりと赤らんでいて艶めかしかった。
それを見た笹井の息子が、また硬さを取り戻し始める。さすがにもうすぐ夕食の時間だというのに今盛るわけにはいかない。笹井は目をつぶってラムネ飲料をぐっと飲み込み、脳内ヒーリング音楽を再生させて心を落ち着けた。
ゆっくりと目を開けると、思いのほか近い距離に新條の顔があって驚いた。
「うわ」
「シュウ」
新條が口を開いた。瞳が濡れたように輝いてこちらを見ている。笹井は思わずごくりと生唾を飲み込んだ。
「‥‥抜いてやろうか?」
「は?」
「勃ってんだろ、ココ」
新條はそう言って笹井の浴衣の合わせから手を突っ込んで下着越しに少し硬さを残す息子に触れた。新條の手の感触でその硬さがぐんと増した。
「やっぱり」
「チ、チカ、いいよそんな」
「風呂場でも勃ってただろ?いいから」
新條はそう言うと、そのまま頭を下げて笹井の股間に近づけた。下着がずらされて笹井の怒張が外気に晒される。その時には完全に勃起していた。
「‥ふ」
新條は小さな口を開けて笹井のそれに舌を這わせた。鋭い快感が股間から脳髄に走り抜ける。
「う、ああっ、チカっ」
「‥んむ、」
新條は優しく笹井の怒張の根元をさすりながらべろりと舐めあげた。そしてちゅくちゅくと音を立てながら舐めしゃぶっていく。亀頭の先を軽く口の中に含み、柔らかいところを吸うようにして愛撫されると、たまらない快感が全身を襲う。思わず新條の頭を押さえる手に力が入る。
「チ、カ、」
新條は小さな口を精一杯開けて笹井自身を咥えこみ、頭を上下させて唇で扱くようにする。腰の奥からぐわっと快楽がせり上がってきて、弾けそうになる。
「あ、でる、からっ」
新條の頭を押しのけようとする笹井の腕に逆らうようにして、新條は笹井の陰茎を口から離さず、ずろおっと吸い上げた。
「んん!」
弾けてびゅるびゅると飛び出した精液を、少しむせながらごくりと飲み下した新條を笹井は茫然として見つめた。
「ん、やっぱ不味いな」
そう言って手の甲で唇を拭った新條に、はっとして笹井は新條にラムネ飲料のペットボトルを差し出した。
「なっ、なんで飲むんだよ!不味いに決まってるだろ、ほらこれ、あ、いや、うがい!うがいしてこい!」
あわあわしながらそういう笹井を見て、新條はにっと笑った。
「‥ヨかった?」
その顔を見て思わず先ほどの扇情的な新條の様子を思い出し、笹井は顔を赤くしながら頷いた。新條はほっとしたような顔をして言った。
「そっかあ、勉強した甲斐があったわ」
‥‥勉強?
何を?
胸にずくりと刺さった何かを確かめるために新條に問い質そうとした時、新條が時計を見て慌てた様子で言った。
「やば、シュウ飯の時間!食堂に行かないと」
そう言ってすぐに立ち上がり、洗面所に向かっていった。べとべとになった手を洗いに行ったのだろう。笹井は、喉にひっかかった疑問を飲み込みながら仕方なく浴衣を整え、立ち上がった。
食事は、やはり温泉を使った蒸し料理が出た。かぶっちゃったな、といいながら食べ進めていけば他にも小さなステーキや副菜も出てきたので、食べ終わってみれば結構満足できる内容だった。
アイスが食べたいな、と旅館の小さな売店を覗いてみる。特産品らしき柑橘系を使ったシャーベットが売られていて、結構割高だったが旅行だし、ということで購入してから部屋に戻った。
二人で黙々とシャーベットを食べる。爽やかな柑橘の香りが舌先をすっきりさせてくれるようだった。小さな木の匙でシャーベットを口に運ぶ新條の口元を見ると、先ほどの口淫が思い出され笹井は思わず目を逸らした。
そして、さっきは飲み込んだ疑問がまた浮かび上がってくる。笹井は、迷った挙句に切り出した。
「チカ、さっきの」
「ん?」
木の匙を口に咥えたまま、新條が笹井を見た。
「勉強した、甲斐があった、って」
「ああ」
「‥どういうこと‥?勉強って」
新條は大きくシャーベットを掬って口の中に入れるとそれを味わってから飲み下し、笹井の方を見た。
「やっぱシュウに気持ちよくなってほしいからさ。‥でも俺はあんま経験値も知識もないから」
「‥‥ないから?」
「フェラ動画とか色々見て勉強したんだよ」
なるほど、と思いながらも笹井はこの一言をどうしても付け加えずにはいられなかった。
「‥まさか、他のやつ、で、練習、とか」
その言葉を聞いた瞬間、新條の顔色がさっと変わった。その顔から表情が消える。すっと新條の身体が笹井から距離を取った。
その新條の動きを見て、笹井は自分の失言に気づいた。だが、さっきの言葉を取り消すことはできないし仮に言わなかったとしても、その疑念はどうしても笹井の心の中に沈殿するだろう。
だから言ったことには後悔していなかったが、言い方はもっと違うものにできたはずだった。それを謝ろうと思って新條に向かって声をかけようとした。
「チカ、ごめ」
「シュウは、俺が他のやつのちんこ咥えるようなやつだと思ってんのか」
いつもなら、軽く、少し高い新條の声が、別人のもののように聞こえる。笹井はその声を聞きぞくっとすると同時に、焦った。
「思ってない、ないけど、あんましチカが、あの」
上手かったから、と言おうとした言葉は新條の鋭い言葉で遮られる。
「シュウは‥俺のことそういうふうに思うんだな」
「違う、チカごめん、そんなこと思ってない、ただ」
「ただ、何だよ」
チカの目は、いつかのからんできた男たちに対するときのように底光りしている。獣のような鋭い目だ。笹井はごく、と息を呑んで答えた。
「あんまり‥気持ち、よかったから、あの、実践、したのかって‥」
笹井のその回答を聞いた新條は一度目を瞑ってからもう一度ぎろりと笹井を睨んで、立てた膝の上に頭を落とした。
「チカ‥」
「‥‥俺なんて、それくらいしかねえじゃん」
新條のくぐもった声が聞こえた。笹井は思わず「え?」と訊き返した。新條は膝から顔を上げないまま、話し続けた。
「俺なんか、オタクで陰キャで何の取柄もねえし顔がいいわけでもねえし。‥シュウみたいなやつに好かれる、理由ない」
「そんなことない!チカ」
「あるよ!」
新條はばっと顔を上げた。その黒い瞳はうっすらと涙を滲ませていた。その顔を見て笹井は胸を衝かれたような気持ちになった。新條はなおも続けた。
「俺とシュウが、つるんでたら‥謎だって、変だよねってクラスのやつも言ってた!俺だってそう思うよ、なんでシュウが俺なんか好きなのかって、そんなわけないって」
怒りなのか悲しみなのか、触れる感情に紅潮した頬に涙が滴り落ちる。なおも新條は続けた。
「何にも持ってない、俺がシュウにあげられるのなんて、身体しかねえよ!‥だから、ちょっとでも気持ちよくなってもらえればって、俺は、」
新條が俯いて、ぐいと浴衣の袖で顔を乱暴に拭った。
「‥‥そもそも、俺がシュウを好きだってことも、信じてもらってなかったんだな」
新條はそう呟いてゆっくり立ち上がった。つられて思わず笹井も立ち上がる。新條はそのまま笹井に背を向けると、荷物を置いていたところに行って浴衣を脱ぎ始めた。驚いた笹井は、そのままじっと新條を見つめる。手早く浴衣を脱いで自分の服に着替えた新條は、荷物の入ったバッグを肩にかけ、財布を取り出して何枚かの札を抜いて低い机の上に置いた。
「足らなかったらまた教えて」
短くそう告げると、そのまま部屋を出ていこうとする。出入り口の襖を開けた新條に、それまで茫然としていた笹井がはっとしてすぐさま駆け寄り、その腕を掴んだ。
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