文字の大きさ
大
中
小
105 / 132
102話 冒険者サンドラ15
プルミエの街から開拓村――最近はソルトヒルと呼ばれているようだが、こちらは半日少々ほどの距離だ。
山がちな地形ではあるが旅慣れた冒険者のサンドラからすれば、さほど遠くない。
「むう、防壁と門に見張り櫓まであるとは。急激に大きくなったようだ」
「へえ、オマエさんとパーティーを組んでからそれほど経ってないがなあ」
村の門構えを見て驚いた様子のオグマにドアーティが適当な相づちを打つ。
この村は地図にものらないような僻地であったが、今の規模は町と呼ばれても不思議ではない。
「思ったよりにぎやかだね、大規模な暴走があったと聞いたけど……」
「あれは塩屋でやんすね。宿に食堂、小鍛冶もあるでやんす」
サンドラとリンがキョロキョロと村の様子を確認する。
冒険者相手の商売もそこそこあるようで、宿泊や補給などの心配はなさそうだ。
「さて、あそこにギルドの支部もあるようだし、さっそく行ってみるかローガンもついといで」
「お、おう。新しい土地ではギルドへ挨拶するのは筋だったな」
短い旅路ではあったが、ローガンもそれなりに打ち解けた。
サンドラたちとはキャリアやレベルに差があるため、少し遠慮がちながら色々と新しい土地でのレクチャーも受けている。
「なあ、サンドラさんたちがよければポーターでもいいから使ってくれよ」
「ふむ、それは悪くないアイデアかもな。ローガンはガッチリして荷もたくさん担げそうだし、足も遅くない」
ローガンの申し出にドアーティが好意的に反応した。
ポーターとは、基本的には戦闘に参加しない荷運び要員のことだ。
長期間の探索や大規模なパーティーには必須ともいえる重要な存在であるが、戦闘や探索に積極的に参加しないために格下が務める雑用係のような立場でもある。
最近のサンドラパーティーはダンジョンの深いところ(ダンジョンは塔のような構造でも『浅い深い』と表現する)に向かうために素材や戦利品がかさばりすぎて捨てることが多い。
荷運び専門のポーターがいれば持ち帰れる戦果は飛躍的に増加するだろう。
「ふん、新しいダンジョンで増えた頭数以上に稼ぐ目処がついてからでいいんじゃないか」
「うーん、オイラはどっちでもいいでやんす。でも武道家でレベルが13あるローガンなら新しいパーティーからも声がかかると思うでやんす。ポーターはもったいない気もするでやんすよ」
ケチなオグマは分け前が減ることを心配し、リンはローガンに気を使い、それぞれ反対らしい。
ちなみにローガンはリンよりいくらか年上だが、冒険者としての実力が違いすぎるので呼び捨てにされている。
冒険者の世界は年功序列ではないのだ。
「ま、初めは臨時パーティーでやってみるかい? 具合がよけりゃ組んでもいいし、ローガンも他に誘われるかもしれないしね」
サンドラが無難な落としどころを提案すると同時に冒険者ギルドに到着した。
小ぢんまりとしているが石造りの立派な建物だ。
「その話はまた後にするか。用を済ましちまおう」
「そうだな――御免、我らは当地に着いたばかりの冒険者だが、ギルドマスターに挨拶をしたい」
場慣れしたドアーティとオグマはさっさと面通しをするようだ。
これをせずに依頼を受けたり、管轄内のダンジョンに挑むことは可能なのだがマナー違反とされる。
あくまでもマナーの範囲でルールではないのだが、ベテラン冒険者ほど余計な波風を立てないために怠ることはない。
「おうっ、なんでえ懐かしい面だな! オグマに……そっちはサンドラじゃねえか」
「久しぶりだね。支部長とは出世したじゃないか」
出てきた顔はなんと見知ったものであった。
ソルトヒルの支部長は、以前プルミエの街でサンドラが世話になった強面だ(19話参照)。
冒険者の渡世は意外と狭いものとはよく言われるが、こうして互いに出世した『いいかたち』での再会はなかなかあるものではない。
「大した貫禄じゃねえか。あの時に街を離れたのは間違いじゃなかっただろ」
「ああ、あれには感謝してるよ。旅の前のアタイは何も持ってなかった……でも、旅の途中には仲間も、金も、なんでもあったからね」
今、振り返っても当時は酷い状況だった。
旅が転機となり、サンドラの運命が好転したのは間違いない。
「ひひっ、目当ての男だけはいなかったでやんす」
「うるさいよっ!」
サンドラがバックラーでリンを鋭く狙う。
リンは間一髪、研がれたバックラーの縁を鞘に入れたままの短剣で受け止めた。
「それはさすがにシャレになってないでやんす! 死ぬでやんす!」
「――ちょっと待て! あの男だな!?」
リンの言葉を聞いた支部長が大声を張り上げた。
これには皆が驚いたが、支部長の表情はシリアスなものだ。
「おいサンドラよ、あの男のことを教えてくれ」
「ん? エドかい?」
サンドラの言葉に「それだ!」と支部長が食いつく。
「そいつは流れ者だったな。特徴をもう1度教えて欲しいんだ」
「特徴ねえ……年はわりといってると思う。背が高くてガッシリした体格で、体術と魔法を使って、服装はなんというか立派でカチッとした身なりにマントかな」
ここでリンが「甘ーいマスクでやんす」とまぜっ返し、サンドラは「うるさいっ」と盾を振り回して追い払った。
「マントは黒だな?」
「ああ、そうだね。黒だった」
サンドラは『以前の話をよく覚えているな』と感心したのだが、どうも違うようだ。
支部長は「間違いねえ」と頷いている。
「まさかっ!? 見たのかい?」
「ああ、そいつはトルネードと呼ばれる男だ。アイツなら試練の塔の低層じゃ剣は必要ないだろうよ」
支部長が説明するには、しばしばこの村に現れるトルネードと呼ばれる男と特徴が一致しているそうだ。
見たこともない凄腕で、この前の暴走でソルトヒルを包囲したモンスターを蹴散らしたらしい。
(間違いない、エドだ……!)
あの男と再会できるかもしれない、そう考えただけでサンドラの耳は自分でも分かるほどにカアッと熱くなってきた。
鏡を見れば真っ赤な顔をしているに違いない。
「あーあ、完全に女の顔でやんす」
「……意外とあれで純なトコがあるあるからな」
リンとドアーティがヒソヒソとやっているが、サンドラからすればそれどころではない。
追い払うのも面倒だし、無視をすることに決めた。
「実力から見て勇者かそのパーティーだとアタリをつけたが、どうも該当者がいねえのよ。いちばんタイプが近い剣狼ガンダルフォは黒い死神に討ち取られてるし、瞬弓エドワルドは名前や年が近いがタイプが違う。黒のマーレイまで来ると50は超えてるし、どうにもしっくりこねえ」
どうやら支部長もエドの正体が気になるらしく、色々と調べたようだ。
だが、特定には至っていないらしい。
「あの男はこの村の村長と交流があってな。村長によると人をまとめていた立場のようだとも言っていた。どこかの騎士団か地方領主にしても、あの腕だ。目立つ噂や武勲はあるだろう。次はそっちを調べてみるつもりだ」
「村長と……この村にいれば、アイツは来るのかい」
この言葉にサンドラは目の前が一気に啓けた思いがした。
ここにいれば、エドと再会する機会はやってくるのだ。
「その男が貴族だとして、サンドラは何がしたいんだ? 頼みこんで妾になるつもりかね」
「それは言ってはならねえでやんすっ! それは野暮ってもんでやんす!」
なにやらドアーティとリンのやりとりと、ローガンの「まったく事情が分からねえんだけど」と嘆く声が遠くに聞こえる。
この瞬間、サンドラは明らかに浮かれていた。
山がちな地形ではあるが旅慣れた冒険者のサンドラからすれば、さほど遠くない。
「むう、防壁と門に見張り櫓まであるとは。急激に大きくなったようだ」
「へえ、オマエさんとパーティーを組んでからそれほど経ってないがなあ」
村の門構えを見て驚いた様子のオグマにドアーティが適当な相づちを打つ。
この村は地図にものらないような僻地であったが、今の規模は町と呼ばれても不思議ではない。
「思ったよりにぎやかだね、大規模な暴走があったと聞いたけど……」
「あれは塩屋でやんすね。宿に食堂、小鍛冶もあるでやんす」
サンドラとリンがキョロキョロと村の様子を確認する。
冒険者相手の商売もそこそこあるようで、宿泊や補給などの心配はなさそうだ。
「さて、あそこにギルドの支部もあるようだし、さっそく行ってみるかローガンもついといで」
「お、おう。新しい土地ではギルドへ挨拶するのは筋だったな」
短い旅路ではあったが、ローガンもそれなりに打ち解けた。
サンドラたちとはキャリアやレベルに差があるため、少し遠慮がちながら色々と新しい土地でのレクチャーも受けている。
「なあ、サンドラさんたちがよければポーターでもいいから使ってくれよ」
「ふむ、それは悪くないアイデアかもな。ローガンはガッチリして荷もたくさん担げそうだし、足も遅くない」
ローガンの申し出にドアーティが好意的に反応した。
ポーターとは、基本的には戦闘に参加しない荷運び要員のことだ。
長期間の探索や大規模なパーティーには必須ともいえる重要な存在であるが、戦闘や探索に積極的に参加しないために格下が務める雑用係のような立場でもある。
最近のサンドラパーティーはダンジョンの深いところ(ダンジョンは塔のような構造でも『浅い深い』と表現する)に向かうために素材や戦利品がかさばりすぎて捨てることが多い。
荷運び専門のポーターがいれば持ち帰れる戦果は飛躍的に増加するだろう。
「ふん、新しいダンジョンで増えた頭数以上に稼ぐ目処がついてからでいいんじゃないか」
「うーん、オイラはどっちでもいいでやんす。でも武道家でレベルが13あるローガンなら新しいパーティーからも声がかかると思うでやんす。ポーターはもったいない気もするでやんすよ」
ケチなオグマは分け前が減ることを心配し、リンはローガンに気を使い、それぞれ反対らしい。
ちなみにローガンはリンよりいくらか年上だが、冒険者としての実力が違いすぎるので呼び捨てにされている。
冒険者の世界は年功序列ではないのだ。
「ま、初めは臨時パーティーでやってみるかい? 具合がよけりゃ組んでもいいし、ローガンも他に誘われるかもしれないしね」
サンドラが無難な落としどころを提案すると同時に冒険者ギルドに到着した。
小ぢんまりとしているが石造りの立派な建物だ。
「その話はまた後にするか。用を済ましちまおう」
「そうだな――御免、我らは当地に着いたばかりの冒険者だが、ギルドマスターに挨拶をしたい」
場慣れしたドアーティとオグマはさっさと面通しをするようだ。
これをせずに依頼を受けたり、管轄内のダンジョンに挑むことは可能なのだがマナー違反とされる。
あくまでもマナーの範囲でルールではないのだが、ベテラン冒険者ほど余計な波風を立てないために怠ることはない。
「おうっ、なんでえ懐かしい面だな! オグマに……そっちはサンドラじゃねえか」
「久しぶりだね。支部長とは出世したじゃないか」
出てきた顔はなんと見知ったものであった。
ソルトヒルの支部長は、以前プルミエの街でサンドラが世話になった強面だ(19話参照)。
冒険者の渡世は意外と狭いものとはよく言われるが、こうして互いに出世した『いいかたち』での再会はなかなかあるものではない。
「大した貫禄じゃねえか。あの時に街を離れたのは間違いじゃなかっただろ」
「ああ、あれには感謝してるよ。旅の前のアタイは何も持ってなかった……でも、旅の途中には仲間も、金も、なんでもあったからね」
今、振り返っても当時は酷い状況だった。
旅が転機となり、サンドラの運命が好転したのは間違いない。
「ひひっ、目当ての男だけはいなかったでやんす」
「うるさいよっ!」
サンドラがバックラーでリンを鋭く狙う。
リンは間一髪、研がれたバックラーの縁を鞘に入れたままの短剣で受け止めた。
「それはさすがにシャレになってないでやんす! 死ぬでやんす!」
「――ちょっと待て! あの男だな!?」
リンの言葉を聞いた支部長が大声を張り上げた。
これには皆が驚いたが、支部長の表情はシリアスなものだ。
「おいサンドラよ、あの男のことを教えてくれ」
「ん? エドかい?」
サンドラの言葉に「それだ!」と支部長が食いつく。
「そいつは流れ者だったな。特徴をもう1度教えて欲しいんだ」
「特徴ねえ……年はわりといってると思う。背が高くてガッシリした体格で、体術と魔法を使って、服装はなんというか立派でカチッとした身なりにマントかな」
ここでリンが「甘ーいマスクでやんす」とまぜっ返し、サンドラは「うるさいっ」と盾を振り回して追い払った。
「マントは黒だな?」
「ああ、そうだね。黒だった」
サンドラは『以前の話をよく覚えているな』と感心したのだが、どうも違うようだ。
支部長は「間違いねえ」と頷いている。
「まさかっ!? 見たのかい?」
「ああ、そいつはトルネードと呼ばれる男だ。アイツなら試練の塔の低層じゃ剣は必要ないだろうよ」
支部長が説明するには、しばしばこの村に現れるトルネードと呼ばれる男と特徴が一致しているそうだ。
見たこともない凄腕で、この前の暴走でソルトヒルを包囲したモンスターを蹴散らしたらしい。
(間違いない、エドだ……!)
あの男と再会できるかもしれない、そう考えただけでサンドラの耳は自分でも分かるほどにカアッと熱くなってきた。
鏡を見れば真っ赤な顔をしているに違いない。
「あーあ、完全に女の顔でやんす」
「……意外とあれで純なトコがあるあるからな」
リンとドアーティがヒソヒソとやっているが、サンドラからすればそれどころではない。
追い払うのも面倒だし、無視をすることに決めた。
「実力から見て勇者かそのパーティーだとアタリをつけたが、どうも該当者がいねえのよ。いちばんタイプが近い剣狼ガンダルフォは黒い死神に討ち取られてるし、瞬弓エドワルドは名前や年が近いがタイプが違う。黒のマーレイまで来ると50は超えてるし、どうにもしっくりこねえ」
どうやら支部長もエドの正体が気になるらしく、色々と調べたようだ。
だが、特定には至っていないらしい。
「あの男はこの村の村長と交流があってな。村長によると人をまとめていた立場のようだとも言っていた。どこかの騎士団か地方領主にしても、あの腕だ。目立つ噂や武勲はあるだろう。次はそっちを調べてみるつもりだ」
「村長と……この村にいれば、アイツは来るのかい」
この言葉にサンドラは目の前が一気に啓けた思いがした。
ここにいれば、エドと再会する機会はやってくるのだ。
「その男が貴族だとして、サンドラは何がしたいんだ? 頼みこんで妾になるつもりかね」
「それは言ってはならねえでやんすっ! それは野暮ってもんでやんす!」
なにやらドアーティとリンのやりとりと、ローガンの「まったく事情が分からねえんだけど」と嘆く声が遠くに聞こえる。
この瞬間、サンドラは明らかに浮かれていた。
感想 8
あなたにおすすめの小説
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中 ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
「お姉様の刺繍は素人ね」と笑った義妹の婚礼衣装——裏地を見た女官十二人が、一斉に針を置いた
歩人(あゆと)「お姉様の刺繍は、素人の手習いに見えますわね」――王太子妃となる異母妹アデリーナは、王宮女官たちの前で姉ローゼを笑った。翌週の婚礼の朝。式典装の最終確認のため、十二人の女官が衣装の裏地を検めた瞬間――一人、また一人と、針を置いた。裏地に縫い込まれていたのは、女官たちが十二年間ずっと探していた一筆の銀糸。即位式の絹外套、二人の王女の婚礼ドレス、亡き王太后の弔意の喪服。王家儀礼衣装のすべての裏地に、同じ手で、同じ糸で、同じ銀の花が縫い込まれていた。「アデリーナ様、これは――あなた様の手では、ございません」縫い手は、ずっと一人だった。それを十二年間、誰の名でも呼べなかっただけのこと。