手で触れた液体をお酒にする変な能力を手に入れだけどわりとなんとかなりそうです

水野(仮)

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何故か洋酒は作らされるらしい

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10歳になった。

あの後、白魔法と紅魔法も覚えたので麹の種類なのはほぼ確定した。
もちろん訓練したけど攻撃魔法にはならなかった。
芋、麦、米、蕎麦などじゃなく何故麹の種類なのか、それがわからない。

白魔法米、黒魔法芋と指定することで味の固定化が出来るようになったのは助かった。氷結は一覧表見ないと思い出せない物も有るしさ。
ただ、米や芋の種類はわからないので日本で売っている日本酒や焼酎と同じ物なのかはわからない。



沢山のお酒を作り、それを飲んで楽しそうにしている人たちを見て思うことがある。
俺に何かがあって酒魔法の使い手が消えてしまったらアル中達はどうなってしまうのだろうと。



「発酵と蒸留と熟成と言う魔法を覚えてるみたいだけど、何かわかる?」
「わかりません」
「蒸留はポーションを作るのに必要な工程ね。わざわざ魔法にする必要はないと思うのだけれど、何故魔法になったのかしら? 発酵と熟成は知らないわね」

両方ともお酒を作るのにも必要な工程ですが、俺が知ってたらおかしいので黙っておく。

「発酵はお酒を作る時に必要な作業ですな。熟成は酒を寝かせることを言いますな」
「お酒を寝かせる?」
「年代物のワインと言ったらわかりますかな?」
「味や香りが変わると父が言っていたのを聞いたことがあるわね」

何時から居たんですか騎士団長。

「お酒を作るのに蒸留が必要なのでしょうか?」

執事もどこから?

「お酒を蒸留して熟成しなさいと言うことなのかしらね?」
「ワインとエールを用意しましょう」

俺の意思は?



「蒸留!」

用意されたワイン樽の1つに蒸留魔法を掛ける。
確かブランデーになるんだっけ?

「ワインの風味が抜けて純粋なお酒になるのかしら?」
「純粋なお酒ってなんです姉上」
「開けてみないとわからないわ」
「そうですな、飲んでみないとわかりませんな」

騎士団長、そのグラスは何処から?

騎士団長と執事さんが匂いを嗅いだり光に透かしたりして調べている。

「香りは良いですし、特におかしなところも見当たりませんな」
「あとは味ですな」

そう言って騎士団長は飲んだ。

「あっ」

問題無いとは思うけど知らないはずなので驚いた声を出しておく。
だが、騎士団長はむせた。
思ったより強かったからかな?

「大丈夫なの」
「こ、れは、なかなかに強い。ふぅ、おそらく黒白魔法で出したものより強い酒になってますな」

それを聞いて執事は少量を口に含んだ。

「なるほど、これはなかなか。ですが、悪くないですな」 
「うむ、悪くない。この喉に感じる熱さは他にないものだ」

どうやら好評のようだ。

「あとは熟成だけど、蒸留した樽に熟成魔法を掛ければ良いのかしら?」
「どうなのでしょう?」
「試してみてから考えてみましょうか」
「そうですな」

俺は蒸留した樽に熟成魔法を使った。



ワインとエールの蒸留と熟成作業を我が家と関係のある商会へ任せることになった。
この商会は俺の作ったお酒などを取り扱っていたところで、俺と同じ不安も感じていたらしい。
少しずつ俺の作る酒の量を減らし、最終的には手を引くつもりだ。

「だから、色々と新商品を考えてみてください」
「新商品ですか?」
「蒸留を重ねた強い酒を果汁と混ぜてみるとか」
「濃い酒なら果汁が薄まりにくいですな、ふむ」

これで俺に何かあっても酒飲みたちが暴動を起こすことはないかなと思う。
似たようなものがあればおそらく平気。
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