2 / 6
2
しおりを挟むバレバレの嘘をついて出て行った問題児はまだ、帰ってこない。忘れ物を預かっているから、そのうち帰ってくるだろうが。することもなく暇だから、自販機でコーヒーを買う。
「っはぁ…めんどくせえな…」
授業もまともに受けないやつに、何故こんなにも時間を割かなければならないのだろうか。九九も怪しいやつに、高校数学が分かるはずがない。そこらの中学生に教える方が、よっぽど楽だろう。
もう解答を写させて、さっさと帰りたい。でもそれが出来ないから教師は大変だ。
「…いちごミルク…」
500mlのペットボトルに入っている、ファンシーな柄のパッケージ。これは確か、あいつがよく飲んでいるもの。あんなにグレているくせに、可愛いものを飲むではないか。
「買ってってやるか…」
ああ、俺ってめちゃくちゃ生徒思い。
「随分と長いトイレだったな」
「うっせ…スマホ、返せよ」
「だめだ、お前帰るだろ。ほら」
「んだこれ…」
「それ飲みながらで良いから、このプリントだけ頑張れ」
「…おう…」
まじまじと手の中のいちごミルクを眺める万智。喉が渇いていたのだろうか、ごくごくと喉を鳴らして一気にあおっている。
「よくそんな甘ったるいもの一気に飲めるな」
「うるせーな。やる。んでさっさと帰る」
問題児のやる気スイッチの潜んでいる場所っていうのは分からないものだ。
「ここ、どーすんの?」
亀のような速さだが、一問一問、確実に進むようになった。教える方も大変だが、本人がやる気になったのだから、良しとしよう。
と思ったのも束の間。
「おいどこに行くんだ」
「…便所だよ」
「さっきも行っただろ。逃げても終わらないから、さっさとこれ解いてしまえ」
座ること自体に慣れていないのだろう。でもまだ始まって10分だ。こんな頻度で休憩されてしまってはキリがない。渋々座った彼は、またペンを握り直し、次の問題に取り掛かった。
(あれ…)
さっきから、万智の様子がおかしい。ソワソワと足を擦り合わせて、目線がキョロキョロと落ち着かない。
(もしかしてこいつ、ほんとうにトイレか?)
机の端に置いてあるいちごミルクはすでに、3分の2が飲み干されている。しかもさっきのトイレは嘘。加えて嫌いな数学。生理現象に過敏になったってところか。
本当ならここでトイレに行かせてやるところだろう。
(行かせてやっても良いんだが…)
普段から授業中、奴はよく席を立つ。きっと休み時間に用を済ませるという概念がないのだろう。小学生で習うことができていないってことだ。
(少しお灸を据えてやらないとな)
16
あなたにおすすめの小説
待てって言われたから…
ゆあ
BL
Dom/Subユニバースの設定をお借りしてます。
//今日は久しぶりに津川とprayする日だ。久しぶりのcomandに気持ち良くなっていたのに。急に電話がかかってきた。終わるまでstayしててと言われて、30分ほど待っている間に雪人はトイレに行きたくなっていた。行かせてと言おうと思ったのだが、会社に戻るからそれまでstayと言われて…
がっつり小スカです。
投稿不定期です🙇表紙は自筆です。
華奢な上司(sub)×がっしりめな後輩(dom)
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる