遊園地の帰り、車の中でおしっこが限界になってしまった成人男性は

こじらせた処女

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じょーずにできない(前)

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(あ…オムツ忘れた…)
 最寄りの駅のトイレ。長時間つけていて蒸れて気持ち悪いから替えようと捨てたばかりだったのに。
 カバンの中のいつも入っている巾着がない。会社のデスクの中に忘れてきてしまったのだ。
(大丈夫かな…)
ここから家までは歩いて20分。流石に大丈夫だろ、そう思う反面、今日とった水分が頭を駆け巡る。今日は寒くて温かいお茶を何杯も飲んだ。オムツこれがあるからと何も考えずに飲んでしまった。
 急に手のひらに汗がじわりと灯る。こんな事なら外さずに帰ればよかった。もう一度履き直す?いやでも一度ゴミ袋に入れたもの。それは嫌だ。流石に大丈夫、そう頭では分かっているものの、心許ない下半身になった途端、お腹が張っている気がして。
その場で何度か絞り出そうとするも、垂れたのは数滴の雫。心臓がドキドキとうるさい。ただ家に帰るだけなのに、異常に緊張している。
 今日は少し肌寒い。コートを着ているが、手足は冷たくてかじかんでいる。

 おしっこしたい。

さっきまでは全く感じていなかったのに、急にお腹の質量に気づく。駅まで戻ろうか、少し思案したが、どうせ結果はわかっている。

 おしっこ、おしっこ、おしっこ。膀胱はみるみるうちにあの日の感覚に近づいて。車の中の匂い、そーしの言葉、そして切羽詰まった自分の行動。立ち止まり何度も何度も屈伸をする。お尻のあたりを何度も何度も手で摩った。

「ぁっ、」
じゅっ…
一瞬、漏れた。慌てて前を押さえ、太ももを何度も何度も擦り合わせる。
どうしよ。ここは外なのに。我慢できなかったらどうしよう。いつもの帰り道なのに心細くて、相変わらず心臓はうるさくて。腰に手を当てて大きく息を吐く。大丈夫、だってさっき出なかったし、たったの20分だし。きっとオムツ履いてたら全然したくならない。自分の気持ちの問題。そうやって何度も何度も思うけど、どんどん切羽詰まって焦って仕方がない。


 乱暴にドアを開けた。なかなか脱げない靴にイライラして、でももう限界で履いたままトイレに走る。やっと、やっとトイレ。よかった、間に合った。
「っっ、ぁ、」

中から聞こえる気持ちよさそうな水の音。焦がれて焦がれて仕方のない音。体が大きく震えて慌てて前を押さえつける。
「そーしっ!!!といれっっ!!」
息が浅い。だめ、ほんと無理。我慢できない。半分泣いていた。何度も何度もドアを叩いて喚いてみっともないけど、もっとみっともない姿になるから。
「おしっこ、でる、もれる、ぁあっ、そーし、そーし!!!!」
ちょっと待ってとドアの向こうで声がする。水の音がやけに大きい。お腹はパンパンで、立っていられなくてしゃがみ込む。踵でソコをグリグリと押さえつけ、握りしめた。
「お待たせひーくん!!行っといで!!」
お尻をみっともなく突き出したまま、中腰のまま。
「っ、ぅ、」
無理。手離せない。じゅぅ…とパンツの中が滲む感触。お腹がきゅうきゅう疼いて苦しい。
「そーし、っ、」
俺の背をさすってるそーしには当然見られている。せっかく開けてくれた便器にはまだ何も注がれていない。
「っ、~ぅ~、」
「ひーくん、少しだけ手離せる?」
「っ、~~~っ、」
「ちょっとだけ頑張れるね?」
「っ、ひぃっ、」
前を握りしめた手をトントンとつつかれて、それにまたびっくりして。
「むり、むり、」
しょぉ…また。温かくなった前は最早おちびりを超えてぐしょぐしょに濡れている。
「っ~、だ、やだ、」
失敗したパンツ、みられてる。おしっこで濡れた前を支えられている。
「み、ないで、」
じょろじょろとだらしなく垂れる小便は、限界まで我慢していたにしては勢いが弱く、すぐに止まってしまう。
「終わった?ご飯まだだけどお風呂入っちゃおうか」
まだ残ってる。下腹部がムズムズして気持ち悪い。心臓もドキドキして、手汗も背中の汗もじっとりと染みている。
「オムツは?つけなかったの?」
「…忘れた。はずしちゃった、」
「疲れちゃったね。お風呂でゆっくりしようか」
背を優しく何度か撫でられ、背広とズボンを脱がされる。
「ひーくん?おいで?」
もう嫌だ。こうやって「失敗」を慰められるのも、オムツあれが無いだけでこんなに体がおかしくなるのも。


「っ、ぅ、」
ああまただ。トイレで出しきれなかったものがシャワーの音でまた、疼き始めている。
「おしっこしたくなっちゃった?」
忙しなく太ももをさすっていたからだろう。そーしの目にはバレバレだったようで、前にシャワーを当てられていいよと促される。
「っ~、」
出せるものなら出したい。何度も腹の力を抜こうとするけれど、上手くできない。
「降りてこない?」
「…やっぱりいい、」
「でも落ち着かないでしょ」
「いーから、子供みたいにしないで、」
どの口が言ってるんだ。きっとそーしだってそう思っているだろう。でももうこうやって子供扱いされたくない。

「無理して我慢しなくて良いからね」
一言だけ言ってそれきりそーしは黙ってしまった。
シャワーの音が鼓膜を揺らすたび、お腹がきゅうきゅうと苦しい。
「っ、ふ、」
おしっこ。頭の中は全てそれで埋め尽くされている。なのに上手くできない。力の抜き方を忘れてしまったみたいで、自分の体じゃないみたい。
「お湯浸かる?」
「っ、いい、先上がる、」
これ以上お湯の音を聞きたくなかった。そーしの言葉もそこそこに無視をして、マットに足を擦り付ける。冷えた空気でまた、ぶるりと鳥肌がたった。
「っっっ~!!!」
漏れる。本当に漏れる。びしょびしょの体のまま廊下を走り、ドアを閉める暇もなく便器にソレを向けた。
なんで。なんで出ない?パンツの中には漏らした癖に。今出してくれたら何も恥ずかしい事にはならないのに。
 便器に座り込んで何度も腹をさする。もうやだ。しばらく無かったのに。こんなくだらない事で悩みたくない。元の体に戻りたい。








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