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第三章ー学園生活ー
噂
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「モンテルアーノ様と恋仲?誰が?」
「ナディアが。」
「何で!?」
「だから訊いてるのよ。」
そんな噂、私は耳にした事なんてないし、モンテルアーノ様の恋人になった覚えもない。
「勿論、そうじゃないって分かってたけどね。」
「じゃあ何で!?」
リゼットとは伯爵令嬢と平民と言う関係だけど、10歳の頃からの付き合いがあり、私が“恋愛云々は要らない”と言う事をよく知っている。魔道士になったのも、独り立ちして生きて行く為だ─とも。
「だって、当の本人であるモンテルアーノ様が否定しないのよ。」
「──はい!?」
何で否定しないの!?の前に、モンテルアーノ様本人が知ってるのに、私が知らないっておかしくない!?の前に、知ってるなら私との距離を取ってくれたらいいのに!の前に、やっぱり否定するべきだよね!?
「全部おかしくない!?」
「はいはい。ナディア、ちょっと落ち着こうね?」
「ゔー……」
そもそもの発端は、やっぱり、私達2人がよく図書館の地下フロアへと行くのをよく見掛けると言うところかららしい。
モンテルアーノ様は第二騎士団副団長で、滅多に図書館に来る事などなかったのに、最近は頻繁に通っていて、更には許可した者しか入れない地下フロアへと行く。更に、そこへ必ずいつも同じ女性がやって来る。勿論、その女性がやって来ない日は、モンテルアーノ様も来ない。
“モンテルアーノ様が、図書館地下フロアで逢瀬を楽しんでいる”
と、噂になるには早かった。
そこで、モンテルアーノ様に秋波を飛ばしている令嬢が、モンテルアーノ様に突撃質問してみても、ニッコリ微笑むだけで否定はしない。肯定もしないから、「恋仲ではないのですね」と言えば、「どうかな?」と言われたそうだ。
「“どうかな?”って何!?」
「私に言われてもね…」
おかしい!そこは全否定するところだよね!?地下フロアで会ってる理由は、極秘事項を取り扱ってるからでしかないし、私と噂になっても、モンテルアーノ様にとってデメリットしかないよね!?メリットがあるとすれば……
「虫除け?」
有り得る。ルシエント様にリゼットができてから、モンテルアーノ様により令嬢達が押し寄せるようになったと、耳にした事がある。そこで、自分にも恋人ができた─と思わせておけば、少しはマシになるだろう─と。
それはそれで勘弁して欲しい。貴族の令嬢を舐めてはいけない。高位貴族の令嬢であればある程、欲しいモノは何をしても手に入れる!という令嬢も居て、それが何とも……えげつなかったりするのだ。
「私は、平穏を望んでるだけなのに…」
「既に平穏とはかけ離れてない?」
「ゔっ……」
ー聖女が絡んで来た時点で分かってたけどー
『──辛い事にも背を向けず、しっかり前を見て進む─そんな気持ちを忘れないようにと言う思いが込められているんです。』
ーあんな思いを…聞かされたらね…私だけが逃げて良いわけ無い…よね…ー
うん。聖女との事については、私もしっかり対処していく。第三王子達に同じ轍を踏ませないようにしたい。逃げたりはしない。
でも、その前に、モンテルアーノ様とは……話し合いが必要だよね!?
「兎に角、私とモンテルアーノ様とは、そう言う仲ではないから。」
「だよね……残念だけど…でもねぇ………」
「ん?何?」
「何でもないわ。」
次にモンテルアーノ様に会うのは週末になるだろうから、その時に─と、色々考えていたせいで、リゼットがニヤニヤと笑っている事には全く気付かず、リゼットの話をもう少し聞いておけば良かった─と、後悔する事になるのは、もう少し先の話である。
*実地試験当日*
倒す相手が低級レベルのゴーレムとあって、どのペアにおいても危なげなく倒す事ができている。
その中でも圧巻だったのは、シモン=オドリクスとオレリア=エタシエルのペアだった。
この1週間程で、シモン様の様子が変わった─と言うか、元に戻ったようで、火属性の彼はもともと火の扱いが上手かった事と、オレリア様とは小さい頃からの付き合いらしく、息ぴったりの動きであっと言う間にゴーレムを倒したのだ。
そんな2人とは逆に、少し時間が掛かってしまったのは、最終の第三王子と聖女のペアだった。第三王子が少し躊躇いながら動いていたような感じで、それを、シェイラが苛立っていたように見えた。
第三王子に掛けられた魔法が、少しずつ解けているのかもしれない。だとしたら、シェイラはまた更に第三王子に何かしらの魔法を掛ける可能性がある。取り敢えずは、あの魔具を頼るしかないけど。
兎に角、今日の実地試験は特に問題が起こる事もなく無事に終了した。
「明日、魔具のメンテナンスを兼ねてアデル様が登城するんだけど、ナディアは、このままルシエント邸ではなく、王城に来て、そのまま泊まって欲しい─と伝言を頼まれたんだけど……何か聞いてるかい?」
「今、初めて聞きました。」
1日の授業が終わり、その日の書類関連の仕事も終わり、そろそろ帰ろうか─としたところで、ダレルさんから聞かされた事に驚いた。
だけど──
今朝、ルシエント邸の馬車に乗った時に、車内にある荷物がいつもり多いかな?とは思っていた。多分、その荷物は、お泊りに必要な荷物なんだろう。
ー別に、隠す必要は無いよね?ー
「用意はされていると思うので……王城に行きますよ。」
「ご苦労様」
と、ダレルさんは苦笑しながら私の肩をポンポンと叩いた。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜
「ナディアが。」
「何で!?」
「だから訊いてるのよ。」
そんな噂、私は耳にした事なんてないし、モンテルアーノ様の恋人になった覚えもない。
「勿論、そうじゃないって分かってたけどね。」
「じゃあ何で!?」
リゼットとは伯爵令嬢と平民と言う関係だけど、10歳の頃からの付き合いがあり、私が“恋愛云々は要らない”と言う事をよく知っている。魔道士になったのも、独り立ちして生きて行く為だ─とも。
「だって、当の本人であるモンテルアーノ様が否定しないのよ。」
「──はい!?」
何で否定しないの!?の前に、モンテルアーノ様本人が知ってるのに、私が知らないっておかしくない!?の前に、知ってるなら私との距離を取ってくれたらいいのに!の前に、やっぱり否定するべきだよね!?
「全部おかしくない!?」
「はいはい。ナディア、ちょっと落ち着こうね?」
「ゔー……」
そもそもの発端は、やっぱり、私達2人がよく図書館の地下フロアへと行くのをよく見掛けると言うところかららしい。
モンテルアーノ様は第二騎士団副団長で、滅多に図書館に来る事などなかったのに、最近は頻繁に通っていて、更には許可した者しか入れない地下フロアへと行く。更に、そこへ必ずいつも同じ女性がやって来る。勿論、その女性がやって来ない日は、モンテルアーノ様も来ない。
“モンテルアーノ様が、図書館地下フロアで逢瀬を楽しんでいる”
と、噂になるには早かった。
そこで、モンテルアーノ様に秋波を飛ばしている令嬢が、モンテルアーノ様に突撃質問してみても、ニッコリ微笑むだけで否定はしない。肯定もしないから、「恋仲ではないのですね」と言えば、「どうかな?」と言われたそうだ。
「“どうかな?”って何!?」
「私に言われてもね…」
おかしい!そこは全否定するところだよね!?地下フロアで会ってる理由は、極秘事項を取り扱ってるからでしかないし、私と噂になっても、モンテルアーノ様にとってデメリットしかないよね!?メリットがあるとすれば……
「虫除け?」
有り得る。ルシエント様にリゼットができてから、モンテルアーノ様により令嬢達が押し寄せるようになったと、耳にした事がある。そこで、自分にも恋人ができた─と思わせておけば、少しはマシになるだろう─と。
それはそれで勘弁して欲しい。貴族の令嬢を舐めてはいけない。高位貴族の令嬢であればある程、欲しいモノは何をしても手に入れる!という令嬢も居て、それが何とも……えげつなかったりするのだ。
「私は、平穏を望んでるだけなのに…」
「既に平穏とはかけ離れてない?」
「ゔっ……」
ー聖女が絡んで来た時点で分かってたけどー
『──辛い事にも背を向けず、しっかり前を見て進む─そんな気持ちを忘れないようにと言う思いが込められているんです。』
ーあんな思いを…聞かされたらね…私だけが逃げて良いわけ無い…よね…ー
うん。聖女との事については、私もしっかり対処していく。第三王子達に同じ轍を踏ませないようにしたい。逃げたりはしない。
でも、その前に、モンテルアーノ様とは……話し合いが必要だよね!?
「兎に角、私とモンテルアーノ様とは、そう言う仲ではないから。」
「だよね……残念だけど…でもねぇ………」
「ん?何?」
「何でもないわ。」
次にモンテルアーノ様に会うのは週末になるだろうから、その時に─と、色々考えていたせいで、リゼットがニヤニヤと笑っている事には全く気付かず、リゼットの話をもう少し聞いておけば良かった─と、後悔する事になるのは、もう少し先の話である。
*実地試験当日*
倒す相手が低級レベルのゴーレムとあって、どのペアにおいても危なげなく倒す事ができている。
その中でも圧巻だったのは、シモン=オドリクスとオレリア=エタシエルのペアだった。
この1週間程で、シモン様の様子が変わった─と言うか、元に戻ったようで、火属性の彼はもともと火の扱いが上手かった事と、オレリア様とは小さい頃からの付き合いらしく、息ぴったりの動きであっと言う間にゴーレムを倒したのだ。
そんな2人とは逆に、少し時間が掛かってしまったのは、最終の第三王子と聖女のペアだった。第三王子が少し躊躇いながら動いていたような感じで、それを、シェイラが苛立っていたように見えた。
第三王子に掛けられた魔法が、少しずつ解けているのかもしれない。だとしたら、シェイラはまた更に第三王子に何かしらの魔法を掛ける可能性がある。取り敢えずは、あの魔具を頼るしかないけど。
兎に角、今日の実地試験は特に問題が起こる事もなく無事に終了した。
「明日、魔具のメンテナンスを兼ねてアデル様が登城するんだけど、ナディアは、このままルシエント邸ではなく、王城に来て、そのまま泊まって欲しい─と伝言を頼まれたんだけど……何か聞いてるかい?」
「今、初めて聞きました。」
1日の授業が終わり、その日の書類関連の仕事も終わり、そろそろ帰ろうか─としたところで、ダレルさんから聞かされた事に驚いた。
だけど──
今朝、ルシエント邸の馬車に乗った時に、車内にある荷物がいつもり多いかな?とは思っていた。多分、その荷物は、お泊りに必要な荷物なんだろう。
ー別に、隠す必要は無いよね?ー
「用意はされていると思うので……王城に行きますよ。」
「ご苦労様」
と、ダレルさんは苦笑しながら私の肩をポンポンと叩いた。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
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