転生したらほんとに知らない世界だった

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第1章

ミルラ視点(1)

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はあ

今僕は王国正式なお茶会に来てる。正式なものは初めてだけどお茶会自体は何回かやったことがある。

全くうまくいかなかったし楽しくなかったけど。

真ん中には宰相の息子と騎士団長の息子、それに群がってる貴族。本当につまらない。

パパがせっかくだから行ってみたら?とかいうから来たのに。パパはあっちで営業スマイルで話してるだけで僕のことはほったらかし。はあ、ほんとつまんない。

とりあえず護身用のゆいぐるみを持って端に方で時間を潰すことにした。

このぬいぐるみには僕の魔力を入れてあって、もし誰かに危害を加えられそうになると自然に魔法が発動するようにしてる。

何でこんな趣味の悪いぬいぐるみかはわからない。パパが言うには魔力効率がいいとか。

「こんにちは、アルバート男爵家の長男のカインです。喋り相手になっていただけますか?」

急に知らない奴が話してきた。

いるんだよねー、こういうもしかしたら伯爵家と仲良くなれるかもって、自惚れてるやつ。

とりあえず無視しよ。

下を向き手をいじり始める

「えっと...。もしよかったら名前を教えてくれない?」

うるさいな

「ぬいぐるみ好きなの?俺も動物のぬいぐるみ何個か持ってるよ、可愛いよね」

なんだ?僕がぬいぐるみ持ってるからか?別に僕ぬいぐるみが好きなわけじゃないんだけど、まあ、少しからかってやるか

「おれ、裁縫得意でさ、よくぬいぐるみを自分で直してるんだ!」

はっ、どうせ嘘だ。話を合わせるためのな。何度も聞いたよ、そんな安っぽい嘘。

少しだけこいつの嘘に乗っかってやるか

「じゃあこのぬいぐるみ直して」

とりあえず形式上友達になってやった。こういう奴は一回舞い上がらせた後に嘘を暴くのが1番楽しい。

懐から、前に盗賊から襲われた時に壊れた護身用のクマのぬいぐるみを出した。

すると裁縫道具がないからと言い訳をし出した。見苦しいなぁ。

懐から裁縫道具一式を取り出した。これは僕の固有魔法だ。服と体の間に色々なものを出し入れできる亜空間を作れる。これの容量は僕の魔力量に比例する。今はぬいぐるみ100個ぐらいは入るんじゃないかな?固有魔法がいつでも使いやすいように基本的にゆったりした服か、一回りでかい服しか着ないようにしてる。

そんなことより、こいつがどんな言い訳をするのか楽しみだ。

だが、僕の期待に反し、こいつは慣れた手つきでぬいぐるみのちぎれた首を縫い合わせた。

「は、はい。直せたよ」

ぬいぐるみを見てみるとしっかりと縫いわせられていた。嘘じゃなかった。だからって信用するつもりはない。

本当なら嘘がバレた後のこいつの反応を馬鹿にするはずだったのにうまくいかなかった。一気につまんなくなった。

なのにこいつは心配してきた。

僕が殴られそうになったから、友達だからなんて言って。何で今の会話でわからなかった。ほんとに馬鹿なんじゃないか?

友達になるつもりはなかったっというと、そいつは悲しそうな顔をした。

何で。何でそんな悲しそうな顔ができるの?こんな口が悪いのに、こんな酷い対応なのに、何で心配できるの?

...。少しぐらい、信用してもいいのかもしれない...。気に食わなかったら切り捨てればいいだけだから...。少しだけ、カインを受け入れてみようと思えた。







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