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ティータイム
5杯目②
しおりを挟む椿はフゥーーッと長い長い溜め息を吐きだす。
溜め息の後に口を開いた。
「…確証はないけど、恐らく信繁は『忍城の戦い』の最中だったと思う。」
「忍城かどうかは分かんないけど戦いの最中だったみたいだよ。
僕に「戦の真っ只中だったのだぞ!!」って、すごくキレてたし。」
椿は僕をジト目で見つめて両手で頭を抱えながら、ポツリと呟く。
「ご先祖様、私の上司が馬鹿でゴメンナサイ…」
「どういう意味!?」
「そのままの意味だっ!!
日本史を全く知らないルールーに教えてやるよ。
『忍城の戦い』は天下統一の為の総仕上げの一部の戦だったんだぞ!」
椿は一息おいてから僕に日本史のかけらの講義を始めた。
「ルールーが召喚したあの時代、日本では一人の戦国武将が日本を統一する寸前だったんだ。
『豊臣秀吉』っていってな、信繁は秀吉に仕えてたんだよ。
その天下統一の最後の戦が『小田原攻め』だ。」
「…それなら忍城は関係ないじゃん。」
僕が軽く野次を飛ばすと椿から睨まれた。
「関係大アリだ。
『小田原攻め』は北条家が相手で、忍城は北条家の家臣が守る城だったんだよ。
信繁達はそこを攻めている最中だったはずだ。」
「でも天下統一の最後の戦いなら、そんなに苦戦はしなかったんじゃないの?」
「相手方だって滅亡の危機に瀕してるし、あちらの方が一枚上手でかなり苦戦したんだ。
ー結局、先に小田原で主君が滅んだから忍城は開城されたけどな。」
信繁がそんなに大変な時とは知らなかった。
そりゃ激怒する訳だ。
「なるほど、それで初めて会った時に僕は槍で貫かれたのか。
今でもハッキリと思い出せるくらい気迫が凄かったしね。」
「ー信繁だけじゃないっ!
お前は立花さんといい、私といい、皐月くんといい、いつもいつもタイミングが悪すぎる!!!」
僕はこの後2時間椿の説教をくらったのだった…
*作者からの補足です。
この話の幸村は『戦国無双4』というゲームの幸村をイメージしています。
妄想全開ですいません!
あと忍城の戦いに少しでも興味を持った方は、小説で『のぼうの城』はオススメです。
以上、作者からでした。
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