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12.愚かすぎるビクトールのご乱行
「コーク伯爵が父上にブリックス子爵から聞いた話を教えてくれたって、さっき言ったのを覚えてるかな?」
ライラとノアが頷くのを確認してジェラルドが話を続けた。
「ビクトールは酔った勢いで取り巻き達と一緒に貿易会社に侵入したんだって。それでビクトールは次期役員の資格なしだと既に決定してる」
「え?」「は?」
「それを聞いて父上が独自に調べて下さったんだけど⋯⋯。
学園がはじまる前日の夜、本当に貿易会社に忍び込んでいたんだ。金庫を探して暴れ回っていたらしくてかなりの騒ぎになったから警ら隊に出動記録が残っていた」
正面玄関のドアを壊して侵入したビクトール達は社長室を見つけることはできたが、金庫を見つける前に警ら隊に逮捕された。
連絡を受け夜のうちに駆けつけたターンブリー侯爵が身内の不祥事だから穏便に事を済ませたいと全員の保釈金を払ったので公にはなっていないが、現場に駆けつけた警ら隊が貿易会社の対応に不信を抱いていると言う。
「貿易会社に駆けつけた社員や役員達が犯人逮捕より警ら隊を追い出すことの方に必死だったって言うんだ。そう言う場合は大概後ろめたいところがある会社だって調査対象になったそうだ。
だから、ライラ達が今貿易会社を調べはじめたら危険かもしれない」
「そんな事が⋯⋯馬鹿だと思ってたけどそこまでだなんて」
「ビクトールは警ら隊に向けて、侯爵家の後継になったんだから貿易会社は俺様のものだ、侵入しようが物を壊そうが俺様の自由だって騒いだそうだよ」
「⋯⋯最低のクズだな。お嬢様、奴をひと思いに殺ってきていいですか?」
「あんなのの為に手を汚す必要はないわ。どうせ自滅するもの」
「くそ!」
それにしては⋯⋯とライラは考え込んだ。普通なら金と権力の亡者プリンストン侯爵がターンブリー侯爵を追い落とすチャンスを見逃すとは思えない。
ターンブリー侯爵はプリンストンと組む必要はなくなったと考えているが間違いなく父親も同じ事を考えている。それなのに婚約に固執しビクトールの愚行を黙認するには何か理由があるはずだと頭を捻った。
(お父様に動きがないのは⋯⋯何かを狙っているのか⋯⋯弱みを握られてるのか?)
貿易会社設立時の資金提供と合わせて行ったターンブリー侯爵家への資金援助は資産家と有名なプリンストン侯爵家であってもかなり無謀な行動だった。
プリンストンの領地経営を学んでいた時、ライラが見つけた過去の記録には⋯⋯。
土地の買収費と商館の建設費、複数の大型船舶を造船する為の莫大な費用等々⋯⋯。それだけでもプリンストンの屋台骨を揺るがすほどの費用がかかっていた。
(その上に他家の借金返済の援助だなんて、慈善と自己犠牲が大嫌いのお父様が?って驚いたのよね。
ハーヴィーの話では、ターンブリー侯爵家はプリンストンの金で借金を一括返済し積荷を集める為に貴族や商人に声をかけただけらしいって言ってたし)
「教えてくれてありがとう。そんな事があったなら貿易会社に近付いたら警ら隊に痛くもない腹を探られるのがオチだわ。当面別方向から情報を仕入れられるよう考えてみるわね」
「貿易会社自体の警備も厳しくなってるそうだしね。侵入者対策より社員に対して守秘義務の誓約書を書かせたりしてて情報漏洩に重点を置いているらしい」
「それ、『犯罪犯してます!』って旗をあげてるようなものじゃない。私のような学生でも分かるわ」
呆れたように肩をすくめたライラは『はぁ』と溜息をついて両手で顔を覆った。
ライラは婚約破棄と同時に貿易会社を解体若しくは縮小しようとしていた。ライラとハーヴィーが貿易会社の不正について調べるのを手伝っていたノアにはライラの焦りが痛いほど伝わってくる。
(ハーヴィー様の遺志を叶えたいと思われることで心を強く持っておられるだけのような⋯⋯俺にできる事があればいいのに)
「本当に、ハーヴィーがあの日一人で行くのを許さなければ良かったって後悔してるよ」
「⋯⋯」
ジェラルドの言葉でライラの肩にほんの少し力が入った。隣に座っていたノアにしかわからないほどの小さな動きで、ジェラルドやミリセントは気付いておらず顔を見合わせて話を続けている。
「本当に、あの事がなければって心から思うわ」
心から悲しんでいるようなミリセントの声。
「私、あの時のことほとんど覚えてなくて⋯⋯ハーヴィーは一人で生徒会の仕事をしに行ったの?」
「ああ、休みの日に一人だけ仕事に行かせるなんて申し訳ないからって言ったんだけど、それほど量があるわけじゃないからって言って一人で行ったんだ」
「そう、ひとりで⋯⋯」
「あの大階段は危険だから使うのはよそうっていつも話してたのに、まさかあれを降りようとして転落するなんて」
「多分、生徒会室からは最短コースになるからだろうね」
「あの、どんな状況だったが教えてくれる?」
意を決して顔を上げたライラがジェラルドの目を見つめて囁いた。
「ライラ、顔が真っ青よ! 無理して今聞かなくてもいいと思うの」
「ありがとうミリセント、でもいつか知らなきゃいけないことだもの。だったら今知りたいの」
ハーヴィーの最後を初めて聞く恐怖や悲しみとは違う緊張感のようなものをライラから感じたノアは頭をフル回転させた。
(お嬢様の様子がおかしくなったのはいつだ⋯⋯間抜けの話を聞いておられた時は驚いたり呆れたりしてただけで、心配になるようなそぶりはなかった。会社に手をつけるのは危険だと知って⋯⋯落ち込んだご様子だったが⋯⋯)
「分かった、ほとんど又聞きになるけどそれでよければ」
渋々のようにジェラルドが話しはじめた。
「金曜日、生徒会室は来月予定されているプロムの準備でごった返していたんだ。知ってると思うけど急に会計が抜けただろう? その穴を⋯⋯ハーヴィーと2人で埋めていたんだけど結構溜まってしまってて。
次の週には業者との最終の打ち合わせがあるから帳簿を何とかしないといけないって話になったんだ」
書記や広報達はとうに帰宅しハーヴィーとジェラルドの二人が残って雑務を片付けていた時⋯⋯。
ライラとノアが頷くのを確認してジェラルドが話を続けた。
「ビクトールは酔った勢いで取り巻き達と一緒に貿易会社に侵入したんだって。それでビクトールは次期役員の資格なしだと既に決定してる」
「え?」「は?」
「それを聞いて父上が独自に調べて下さったんだけど⋯⋯。
学園がはじまる前日の夜、本当に貿易会社に忍び込んでいたんだ。金庫を探して暴れ回っていたらしくてかなりの騒ぎになったから警ら隊に出動記録が残っていた」
正面玄関のドアを壊して侵入したビクトール達は社長室を見つけることはできたが、金庫を見つける前に警ら隊に逮捕された。
連絡を受け夜のうちに駆けつけたターンブリー侯爵が身内の不祥事だから穏便に事を済ませたいと全員の保釈金を払ったので公にはなっていないが、現場に駆けつけた警ら隊が貿易会社の対応に不信を抱いていると言う。
「貿易会社に駆けつけた社員や役員達が犯人逮捕より警ら隊を追い出すことの方に必死だったって言うんだ。そう言う場合は大概後ろめたいところがある会社だって調査対象になったそうだ。
だから、ライラ達が今貿易会社を調べはじめたら危険かもしれない」
「そんな事が⋯⋯馬鹿だと思ってたけどそこまでだなんて」
「ビクトールは警ら隊に向けて、侯爵家の後継になったんだから貿易会社は俺様のものだ、侵入しようが物を壊そうが俺様の自由だって騒いだそうだよ」
「⋯⋯最低のクズだな。お嬢様、奴をひと思いに殺ってきていいですか?」
「あんなのの為に手を汚す必要はないわ。どうせ自滅するもの」
「くそ!」
それにしては⋯⋯とライラは考え込んだ。普通なら金と権力の亡者プリンストン侯爵がターンブリー侯爵を追い落とすチャンスを見逃すとは思えない。
ターンブリー侯爵はプリンストンと組む必要はなくなったと考えているが間違いなく父親も同じ事を考えている。それなのに婚約に固執しビクトールの愚行を黙認するには何か理由があるはずだと頭を捻った。
(お父様に動きがないのは⋯⋯何かを狙っているのか⋯⋯弱みを握られてるのか?)
貿易会社設立時の資金提供と合わせて行ったターンブリー侯爵家への資金援助は資産家と有名なプリンストン侯爵家であってもかなり無謀な行動だった。
プリンストンの領地経営を学んでいた時、ライラが見つけた過去の記録には⋯⋯。
土地の買収費と商館の建設費、複数の大型船舶を造船する為の莫大な費用等々⋯⋯。それだけでもプリンストンの屋台骨を揺るがすほどの費用がかかっていた。
(その上に他家の借金返済の援助だなんて、慈善と自己犠牲が大嫌いのお父様が?って驚いたのよね。
ハーヴィーの話では、ターンブリー侯爵家はプリンストンの金で借金を一括返済し積荷を集める為に貴族や商人に声をかけただけらしいって言ってたし)
「教えてくれてありがとう。そんな事があったなら貿易会社に近付いたら警ら隊に痛くもない腹を探られるのがオチだわ。当面別方向から情報を仕入れられるよう考えてみるわね」
「貿易会社自体の警備も厳しくなってるそうだしね。侵入者対策より社員に対して守秘義務の誓約書を書かせたりしてて情報漏洩に重点を置いているらしい」
「それ、『犯罪犯してます!』って旗をあげてるようなものじゃない。私のような学生でも分かるわ」
呆れたように肩をすくめたライラは『はぁ』と溜息をついて両手で顔を覆った。
ライラは婚約破棄と同時に貿易会社を解体若しくは縮小しようとしていた。ライラとハーヴィーが貿易会社の不正について調べるのを手伝っていたノアにはライラの焦りが痛いほど伝わってくる。
(ハーヴィー様の遺志を叶えたいと思われることで心を強く持っておられるだけのような⋯⋯俺にできる事があればいいのに)
「本当に、ハーヴィーがあの日一人で行くのを許さなければ良かったって後悔してるよ」
「⋯⋯」
ジェラルドの言葉でライラの肩にほんの少し力が入った。隣に座っていたノアにしかわからないほどの小さな動きで、ジェラルドやミリセントは気付いておらず顔を見合わせて話を続けている。
「本当に、あの事がなければって心から思うわ」
心から悲しんでいるようなミリセントの声。
「私、あの時のことほとんど覚えてなくて⋯⋯ハーヴィーは一人で生徒会の仕事をしに行ったの?」
「ああ、休みの日に一人だけ仕事に行かせるなんて申し訳ないからって言ったんだけど、それほど量があるわけじゃないからって言って一人で行ったんだ」
「そう、ひとりで⋯⋯」
「あの大階段は危険だから使うのはよそうっていつも話してたのに、まさかあれを降りようとして転落するなんて」
「多分、生徒会室からは最短コースになるからだろうね」
「あの、どんな状況だったが教えてくれる?」
意を決して顔を上げたライラがジェラルドの目を見つめて囁いた。
「ライラ、顔が真っ青よ! 無理して今聞かなくてもいいと思うの」
「ありがとうミリセント、でもいつか知らなきゃいけないことだもの。だったら今知りたいの」
ハーヴィーの最後を初めて聞く恐怖や悲しみとは違う緊張感のようなものをライラから感じたノアは頭をフル回転させた。
(お嬢様の様子がおかしくなったのはいつだ⋯⋯間抜けの話を聞いておられた時は驚いたり呆れたりしてただけで、心配になるようなそぶりはなかった。会社に手をつけるのは危険だと知って⋯⋯落ち込んだご様子だったが⋯⋯)
「分かった、ほとんど又聞きになるけどそれでよければ」
渋々のようにジェラルドが話しはじめた。
「金曜日、生徒会室は来月予定されているプロムの準備でごった返していたんだ。知ってると思うけど急に会計が抜けただろう? その穴を⋯⋯ハーヴィーと2人で埋めていたんだけど結構溜まってしまってて。
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