12 / 49
12.愚かすぎるビクトールのご乱行
しおりを挟む
「コーク伯爵が父上にブリックス子爵から聞いた話を教えてくれたって、さっき言ったのを覚えてるかな?」
ライラとノアが頷くのを確認してジェラルドが話を続けた。
「ビクトールは酔った勢いで取り巻き達と一緒に貿易会社に侵入したんだって。それでビクトールは次期役員の資格なしだと既に決定してる」
「え?」「は?」
「それを聞いて父上が独自に調べて下さったんだけど⋯⋯。
学園がはじまる前日の夜、本当に貿易会社に忍び込んでいたんだ。金庫を探して暴れ回っていたらしくてかなりの騒ぎになったから警ら隊に出動記録が残っていた」
正面玄関のドアを壊して侵入したビクトール達は社長室を見つけることはできたが、金庫を見つける前に警ら隊に逮捕された。
連絡を受け夜のうちに駆けつけたターンブリー侯爵が身内の不祥事だから穏便に事を済ませたいと全員の保釈金を払ったので公にはなっていないが、現場に駆けつけた警ら隊が貿易会社の対応に不信を抱いていると言う。
「貿易会社に駆けつけた社員や役員達が犯人逮捕より警ら隊を追い出すことの方に必死だったって言うんだ。そう言う場合は大概後ろめたいところがある会社だって調査対象になったそうだ。
だから、ライラ達が今貿易会社を調べはじめたら危険かもしれない」
「そんな事が⋯⋯馬鹿だと思ってたけどそこまでだなんて」
「ビクトールは警ら隊に向けて、侯爵家の後継になったんだから貿易会社は俺様のものだ、侵入しようが物を壊そうが俺様の自由だって騒いだそうだよ」
「⋯⋯最低のクズだな。お嬢様、奴をひと思いに殺ってきていいですか?」
「あんなのの為に手を汚す必要はないわ。どうせ自滅するもの」
「くそ!」
それにしては⋯⋯とライラは考え込んだ。普通なら金と権力の亡者プリンストン侯爵がターンブリー侯爵を追い落とすチャンスを見逃すとは思えない。
ターンブリー侯爵はプリンストンと組む必要はなくなったと考えているが間違いなく父親も同じ事を考えている。それなのに婚約に固執しビクトールの愚行を黙認するには何か理由があるはずだと頭を捻った。
(お父様に動きがないのは⋯⋯何かを狙っているのか⋯⋯弱みを握られてるのか?)
貿易会社設立時の資金提供と合わせて行ったターンブリー侯爵家への資金援助は資産家と有名なプリンストン侯爵家であってもかなり無謀な行動だった。
プリンストンの領地経営を学んでいた時、ライラが見つけた過去の記録には⋯⋯。
土地の買収費と商館の建設費、複数の大型船舶を造船する為の莫大な費用等々⋯⋯。それだけでもプリンストンの屋台骨を揺るがすほどの費用がかかっていた。
(その上に他家の借金返済の援助だなんて、慈善と自己犠牲が大嫌いのお父様が?って驚いたのよね。
ハーヴィーの話では、ターンブリー侯爵家はプリンストンの金で借金を一括返済し積荷を集める為に貴族や商人に声をかけただけらしいって言ってたし)
「教えてくれてありがとう。そんな事があったなら貿易会社に近付いたら警ら隊に痛くもない腹を探られるのがオチだわ。当面別方向から情報を仕入れられるよう考えてみるわね」
「貿易会社自体の警備も厳しくなってるそうだしね。侵入者対策より社員に対して守秘義務の誓約書を書かせたりしてて情報漏洩に重点を置いているらしい」
「それ、『犯罪犯してます!』って旗をあげてるようなものじゃない。私のような学生でも分かるわ」
呆れたように肩をすくめたライラは『はぁ』と溜息をついて両手で顔を覆った。
ライラは婚約破棄と同時に貿易会社を解体若しくは縮小しようとしていた。ライラとハーヴィーが貿易会社の不正について調べるのを手伝っていたノアにはライラの焦りが痛いほど伝わってくる。
(ハーヴィー様の遺志を叶えたいと思われることで心を強く持っておられるだけのような⋯⋯俺にできる事があればいいのに)
「本当に、ハーヴィーがあの日一人で行くのを許さなければ良かったって後悔してるよ」
「⋯⋯」
ジェラルドの言葉でライラの肩にほんの少し力が入った。隣に座っていたノアにしかわからないほどの小さな動きで、ジェラルドやミリセントは気付いておらず顔を見合わせて話を続けている。
「本当に、あの事がなければって心から思うわ」
心から悲しんでいるようなミリセントの声。
「私、あの時のことほとんど覚えてなくて⋯⋯ハーヴィーは一人で生徒会の仕事をしに行ったの?」
「ああ、休みの日に一人だけ仕事に行かせるなんて申し訳ないからって言ったんだけど、それほど量があるわけじゃないからって言って一人で行ったんだ」
「そう、ひとりで⋯⋯」
「あの大階段は危険だから使うのはよそうっていつも話してたのに、まさかあれを降りようとして転落するなんて」
「多分、生徒会室からは最短コースになるからだろうね」
「あの、どんな状況だったが教えてくれる?」
意を決して顔を上げたライラがジェラルドの目を見つめて囁いた。
「ライラ、顔が真っ青よ! 無理して今聞かなくてもいいと思うの」
「ありがとうミリセント、でもいつか知らなきゃいけないことだもの。だったら今知りたいの」
ハーヴィーの最後を初めて聞く恐怖や悲しみとは違う緊張感のようなものをライラから感じたノアは頭をフル回転させた。
(お嬢様の様子がおかしくなったのはいつだ⋯⋯間抜けの話を聞いておられた時は驚いたり呆れたりしてただけで、心配になるようなそぶりはなかった。会社に手をつけるのは危険だと知って⋯⋯落ち込んだご様子だったが⋯⋯)
「分かった、ほとんど又聞きになるけどそれでよければ」
渋々のようにジェラルドが話しはじめた。
「金曜日、生徒会室は来月予定されているプロムの準備でごった返していたんだ。知ってると思うけど急に会計が抜けただろう? その穴を⋯⋯ハーヴィーと2人で埋めていたんだけど結構溜まってしまってて。
次の週には業者との最終の打ち合わせがあるから帳簿を何とかしないといけないって話になったんだ」
書記や広報達はとうに帰宅しハーヴィーとジェラルドの二人が残って雑務を片付けていた時⋯⋯。
ライラとノアが頷くのを確認してジェラルドが話を続けた。
「ビクトールは酔った勢いで取り巻き達と一緒に貿易会社に侵入したんだって。それでビクトールは次期役員の資格なしだと既に決定してる」
「え?」「は?」
「それを聞いて父上が独自に調べて下さったんだけど⋯⋯。
学園がはじまる前日の夜、本当に貿易会社に忍び込んでいたんだ。金庫を探して暴れ回っていたらしくてかなりの騒ぎになったから警ら隊に出動記録が残っていた」
正面玄関のドアを壊して侵入したビクトール達は社長室を見つけることはできたが、金庫を見つける前に警ら隊に逮捕された。
連絡を受け夜のうちに駆けつけたターンブリー侯爵が身内の不祥事だから穏便に事を済ませたいと全員の保釈金を払ったので公にはなっていないが、現場に駆けつけた警ら隊が貿易会社の対応に不信を抱いていると言う。
「貿易会社に駆けつけた社員や役員達が犯人逮捕より警ら隊を追い出すことの方に必死だったって言うんだ。そう言う場合は大概後ろめたいところがある会社だって調査対象になったそうだ。
だから、ライラ達が今貿易会社を調べはじめたら危険かもしれない」
「そんな事が⋯⋯馬鹿だと思ってたけどそこまでだなんて」
「ビクトールは警ら隊に向けて、侯爵家の後継になったんだから貿易会社は俺様のものだ、侵入しようが物を壊そうが俺様の自由だって騒いだそうだよ」
「⋯⋯最低のクズだな。お嬢様、奴をひと思いに殺ってきていいですか?」
「あんなのの為に手を汚す必要はないわ。どうせ自滅するもの」
「くそ!」
それにしては⋯⋯とライラは考え込んだ。普通なら金と権力の亡者プリンストン侯爵がターンブリー侯爵を追い落とすチャンスを見逃すとは思えない。
ターンブリー侯爵はプリンストンと組む必要はなくなったと考えているが間違いなく父親も同じ事を考えている。それなのに婚約に固執しビクトールの愚行を黙認するには何か理由があるはずだと頭を捻った。
(お父様に動きがないのは⋯⋯何かを狙っているのか⋯⋯弱みを握られてるのか?)
貿易会社設立時の資金提供と合わせて行ったターンブリー侯爵家への資金援助は資産家と有名なプリンストン侯爵家であってもかなり無謀な行動だった。
プリンストンの領地経営を学んでいた時、ライラが見つけた過去の記録には⋯⋯。
土地の買収費と商館の建設費、複数の大型船舶を造船する為の莫大な費用等々⋯⋯。それだけでもプリンストンの屋台骨を揺るがすほどの費用がかかっていた。
(その上に他家の借金返済の援助だなんて、慈善と自己犠牲が大嫌いのお父様が?って驚いたのよね。
ハーヴィーの話では、ターンブリー侯爵家はプリンストンの金で借金を一括返済し積荷を集める為に貴族や商人に声をかけただけらしいって言ってたし)
「教えてくれてありがとう。そんな事があったなら貿易会社に近付いたら警ら隊に痛くもない腹を探られるのがオチだわ。当面別方向から情報を仕入れられるよう考えてみるわね」
「貿易会社自体の警備も厳しくなってるそうだしね。侵入者対策より社員に対して守秘義務の誓約書を書かせたりしてて情報漏洩に重点を置いているらしい」
「それ、『犯罪犯してます!』って旗をあげてるようなものじゃない。私のような学生でも分かるわ」
呆れたように肩をすくめたライラは『はぁ』と溜息をついて両手で顔を覆った。
ライラは婚約破棄と同時に貿易会社を解体若しくは縮小しようとしていた。ライラとハーヴィーが貿易会社の不正について調べるのを手伝っていたノアにはライラの焦りが痛いほど伝わってくる。
(ハーヴィー様の遺志を叶えたいと思われることで心を強く持っておられるだけのような⋯⋯俺にできる事があればいいのに)
「本当に、ハーヴィーがあの日一人で行くのを許さなければ良かったって後悔してるよ」
「⋯⋯」
ジェラルドの言葉でライラの肩にほんの少し力が入った。隣に座っていたノアにしかわからないほどの小さな動きで、ジェラルドやミリセントは気付いておらず顔を見合わせて話を続けている。
「本当に、あの事がなければって心から思うわ」
心から悲しんでいるようなミリセントの声。
「私、あの時のことほとんど覚えてなくて⋯⋯ハーヴィーは一人で生徒会の仕事をしに行ったの?」
「ああ、休みの日に一人だけ仕事に行かせるなんて申し訳ないからって言ったんだけど、それほど量があるわけじゃないからって言って一人で行ったんだ」
「そう、ひとりで⋯⋯」
「あの大階段は危険だから使うのはよそうっていつも話してたのに、まさかあれを降りようとして転落するなんて」
「多分、生徒会室からは最短コースになるからだろうね」
「あの、どんな状況だったが教えてくれる?」
意を決して顔を上げたライラがジェラルドの目を見つめて囁いた。
「ライラ、顔が真っ青よ! 無理して今聞かなくてもいいと思うの」
「ありがとうミリセント、でもいつか知らなきゃいけないことだもの。だったら今知りたいの」
ハーヴィーの最後を初めて聞く恐怖や悲しみとは違う緊張感のようなものをライラから感じたノアは頭をフル回転させた。
(お嬢様の様子がおかしくなったのはいつだ⋯⋯間抜けの話を聞いておられた時は驚いたり呆れたりしてただけで、心配になるようなそぶりはなかった。会社に手をつけるのは危険だと知って⋯⋯落ち込んだご様子だったが⋯⋯)
「分かった、ほとんど又聞きになるけどそれでよければ」
渋々のようにジェラルドが話しはじめた。
「金曜日、生徒会室は来月予定されているプロムの準備でごった返していたんだ。知ってると思うけど急に会計が抜けただろう? その穴を⋯⋯ハーヴィーと2人で埋めていたんだけど結構溜まってしまってて。
次の週には業者との最終の打ち合わせがあるから帳簿を何とかしないといけないって話になったんだ」
書記や広報達はとうに帰宅しハーヴィーとジェラルドの二人が残って雑務を片付けていた時⋯⋯。
2
あなたにおすすめの小説
とある虐げられた侯爵令嬢の華麗なる後ろ楯~拾い人したら溺愛された件
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
侯爵令嬢リリアーヌは、10歳で母が他界し、その後義母と義妹に虐げられ、
屋敷ではメイド仕事をして過ごす日々。
そんな中で、このままでは一生虐げられたままだと思い、一念発起。
母の遺言を受け、自分で自分を幸せにするために行動を起こすことに。
そんな中、偶然訳ありの男性を拾ってしまう。
しかし、その男性がリリアーヌの未来を作る救世主でーーーー。
メイド仕事の傍らで隠れて淑女教育を完璧に終了させ、語学、経営、経済を学び、
財産を築くために屋敷のメイド姿で見聞きした貴族社会のことを小説に書いて出版し、それが大ヒット御礼!
学んだことを生かし、商会を設立。
孤児院から人材を引き取り育成もスタート。
出版部門、観劇部門、版権部門、商品部門など次々と商いを展開。
そこに隣国の王子も参戦してきて?!
本作品は虐げられた環境の中でも懸命に前を向いて頑張る
とある侯爵令嬢が幸せを掴むまでの溺愛×サクセスストーリーです♡
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
なんでも思い通りにしないと気が済まない妹から逃げ出したい
木崎優
恋愛
「君には大変申し訳なく思っている」
私の婚約者はそう言って、心苦しそうに顔を歪めた。「私が悪いの」と言いながら瞳を潤ませている、私の妹アニエスの肩を抱きながら。
アニエスはいつだって私の前に立ちはだかった。
これまで何ひとつとして、私の思い通りになったことはない。すべてアニエスが決めて、両親はアニエスが言うことならと頷いた。
だからきっと、この婚約者の入れ替えも両親は快諾するのだろう。アニエスが決めたのなら間違いないからと。
もういい加減、妹から離れたい。
そう思った私は、魔術師の弟子ノエルに結婚を前提としたお付き合いを申し込んだ。互いに利のある契約として。
だけど弟子だと思ってたその人は実は魔術師で、しかも私を好きだったらしい。
[完結中編]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜
コマメコノカ@女性向け・児童文学・絵本
恋愛
王妃として国のトップに君臨している元侯爵令嬢であるユーミア王妃(25)は夫で王であるバルコニー王(25)が、愛人のミセス(21)に入り浸り、王としての仕事を放置し遊んでいることに辟易していた。
そして、ある日ユーミアは、彼と決別することを決意する。
拝啓、元婚約者様。婚約破棄をしてくれてありがとうございました。
さこの
恋愛
ある日婚約者の伯爵令息に王宮に呼び出されました。そのあと婚約破棄をされてその立会人はなんと第二王子殿下でした。婚約破棄の理由は性格の不一致と言うことです。
その後なぜが第二王子殿下によく話しかけられるようになりました。え?殿下と私に婚約の話が?
婚約破棄をされた時に立会いをされていた第二王子と婚約なんて無理です。婚約破棄の責任なんてとっていただかなくて結構ですから!
最後はハッピーエンドです。10万文字ちょっとの話になります(ご都合主義な所もあります)
田舎者とバカにされたけど、都会に染まった婚約者様は破滅しました
さこの
恋愛
田舎の子爵家の令嬢セイラと男爵家のレオは幼馴染。両家とも仲が良く、領地が隣り合わせで小さい頃から結婚の約束をしていた。
時が経ちセイラより一つ上のレオが王立学園に入学することになった。
手紙のやり取りが少なくなってきて不安になるセイラ。
ようやく学園に入学することになるのだが、そこには変わり果てたレオの姿が……
「田舎の色気のない女より、都会の洗練された女はいい」と友人に吹聴していた
ホットランキング入りありがとうございます
2021/06/17
捨てられた私は遠くで幸せになります
高坂ナツキ
恋愛
ペルヴィス子爵家の娘であるマリー・ド・ペルヴィスは来る日も来る日もポーションづくりに明け暮れている。
父親であるペルヴィス子爵はマリーの作ったポーションや美容品を王都の貴族に売りつけて大金を稼いでいるからだ。
そんな苦しい生活をしていたマリーは、義家族の企みによって家から追い出されることに。
本当に家から出られるの? だったら、この機会を逃すわけにはいかない!
これは強制的にポーションを作らせられていた少女が、家族から逃げて幸せを探す物語。
8/9~11は7:00と17:00の2回投稿。8/12~26は毎日7:00に投稿。全21話予約投稿済みです。
【完結】身代わりに病弱だった令嬢が隣国の冷酷王子と政略結婚したら、薬師の知識が役に立ちました。
朝日みらい
恋愛
リリスは内気な性格の貴族令嬢。幼い頃に患った大病の影響で、薬師顔負けの知識を持ち、自ら薬を調合する日々を送っている。家族の愛情を一身に受ける妹セシリアとは対照的に、彼女は控えめで存在感が薄い。
ある日、リリスは両親から突然「妹の代わりに隣国の王子と政略結婚をするように」と命じられる。結婚相手であるエドアルド王子は、かつて幼馴染でありながら、今では冷たく距離を置かれる存在。リリスは幼い頃から密かにエドアルドに憧れていたが、病弱だった過去もあって自分に自信が持てず、彼の真意がわからないまま結婚の日を迎えてしまい――
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる