クラス転移した世界で使えない僕は追い出されました。(仮題)

kashizaki

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第1章ーーお人好し追放されるーー

第7話〜お人好しはフラグを立てる〜

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「ふぅ。食った食った。ドラゴンのステーキ。マジでうめぇな。ただ焼いただけだと思ったんだけど、肉の味が良ければ万々歳だぜ!」

「・・・そうだね。あまり味を確かめられなかったけど。」

誰かさんたちのせいで。

「わ、悪かったよ。ほら、真矢も謝れって。」

「えっ!?私も!」

もういいよ。僕はそんなのいいんだ。いつか、物凄く強くなって二人を見返してやる!

「勇者様方、国王様がお呼びでございます。王室へ向かってください。」

「行きますよ皆さん。」

「「「「「はーい。」」」」」

意外とみんな順応早いな。たった一日で異世界の生活に慣れたっぽい・・・。

「ほら、御門も行くぞ!・・・またトイ」

「トイレはもういいよ!!」

やっぱりそのうち後ろから殴ってやる。


△▽


「おはよう勇者諸君。ドラゴンのステーキは口にあったかな?」

「めっちゃ美味かったです!!」

「こら、加藤君!正直驚きました。お高い物では?」

「ははは。確かにそうだが、あれは魔王軍の中の竜の魔物の一体の解体した肉。この世界の殆どの肉は魔物の肉。あれよりも美味いものはこの世界には星の数ほどあるぞ。」

「「「「「ゴクリ。」」」」」

あ、なるほど。みんな異世界になれたんじゃなくて、胃袋を掴まれたんだ。

「その為にもまずは勇者たちにその魔物、ひいては魔王に勝つ力を調べたい。」

そう言うと、説明されていた鑑定師の皆さんが現れる。

「この者らは勇者たちの力を才能の数値として出してくれる。一応だが、この世界の平均は5だ。」

何故、この世界の平均を?
と、国王様が僕を見て笑った。

「当然だが、勇者は確実に強い才能を秘めている。自分たちがどれだけ凄いか、平均から離れているか、楽しんでくれ。」

あぁ、なるほど。やっぱり人間は他と比べて自分が秀でていると嬉しいものだ。それを肌で味わえという国王様の配慮ってことか。それと・・・

「国王様早く始めましょう!私ども勇者殿方の力に興味津々でございますして。」

この、いかにも金の亡者の貴族たちの為も少しあるか。まるでだな。

この時僕は知らなかった。僕が今考えたことが、実質本当になってしまうなんて

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