8 / 36
第1章ーーお人好し追放されるーー
第8話〜お人好しは全てを凍らせる〜
しおりを挟む
一応だが、僕たちのクラスは奈美先生を含めて30人だ。そして、鑑定師の人は三人。一人約10人相手にする筈だ。この世界の魔法の上限とかMPとか分からないけど、大丈夫なのだろうか。いや、大丈夫なんだろうけど。
「サトシ・ホンマ才能27。」
「おぉ!いきなりか!」
「A級冒険者並ではないか!?」
あ、冒険者いるんだ。A級がどれくらいか分からないけど。
「ホウセイ・タダ才能24。」
「やはり勇者は素晴らしい。これ程の強さのものがあと20人よりも多くいるとは!」
「とてつもないぞ!これならあの魔王さえも簡単に滅ぼせるのではないか!?」
そんな喜びに満ち溢れていた貴族たちに朗報が入る。
「モトヤ・コンドウ才能64!?」
「マヤ・ワカバヤシ才能62!!?」
「何だと・・・す、素晴らしい!!!」
「「「「「うぉぉぉぉ!!」」」」」
僕の幼馴染はとんでもないな。他のみんなよりも2倍以上か・・・。
既に半分を過ぎ、二人の計測が行われ、その異常さにこの場の全員が驚いていた。
後に知ったが、昔、この世界に降りた勇者は才能が70だったそうだ。それに対し、二人とも負けず劣らず60代をたたき出している。それは驚くだろう。
「ナミ・サトウ才能61!!」
「凄い!凄すぎる!!最早百年の世界平和は保たれただろう!!!」
「先生もか。」
いや、まぁわかる気はするけど、流石の鉄壁の先生もこれには少し笑顔を見せていた。そして・・・
「僕の番か。」
もうすぐ終盤。その頃になって僕の番がやってきた。
「「「「「御門ー!!」」」」」
うっ、みんなプレッシャー与えないでよ。
「見よ。あの勇者殿らがあそこまでの信頼を寄せている。もしや70代が出るのでは?」
「それによく見たら可愛い顔してるわ。勇者は人気も命と言うし、あの子は一番見物ね。」
ほら、やっぱり貴族の皆さんが値踏みし始めましたよ。僕、そんな人間じゃありませんよ?どうせ20くらいの雑魚ですよ?
「「「ゴクリ。」」」
いや、鑑定師さん達も皆さん緊張しないで。全然ほんとに金魚の糞ですから僕。
「うむ。やはり彼こそが真の勇者か。」
国王様!!貴方もまだ勘違いしているんですか!?僕はそんな人間じゃありませんよ!!
「で、では鑑定を始めます。」
うぅ。本当に泣いていいですか?
「「「【鑑定】!」」」
光が僕に集まる。何故か三人全員が僕を鑑定したからだ。本来なら一人でやるだろうから、微小に集まるはずだ。
「おおぅ!見ろあの光の輝きを!!」
「「「「「おぉぅ!!!」」」」」
そして、やがて光は収束し・・・。
「「「え?」」」
「え?」
ど、どうしたの?え、本当にもしかして僕そんなに凄い
「さ、才能ぜ、ぜぜぜ、0・・・。この者
コトハ・ミカドには、何の才能もありません・・・!!」
「「「「「「「「は?」」」」」」」」
「サトシ・ホンマ才能27。」
「おぉ!いきなりか!」
「A級冒険者並ではないか!?」
あ、冒険者いるんだ。A級がどれくらいか分からないけど。
「ホウセイ・タダ才能24。」
「やはり勇者は素晴らしい。これ程の強さのものがあと20人よりも多くいるとは!」
「とてつもないぞ!これならあの魔王さえも簡単に滅ぼせるのではないか!?」
そんな喜びに満ち溢れていた貴族たちに朗報が入る。
「モトヤ・コンドウ才能64!?」
「マヤ・ワカバヤシ才能62!!?」
「何だと・・・す、素晴らしい!!!」
「「「「「うぉぉぉぉ!!」」」」」
僕の幼馴染はとんでもないな。他のみんなよりも2倍以上か・・・。
既に半分を過ぎ、二人の計測が行われ、その異常さにこの場の全員が驚いていた。
後に知ったが、昔、この世界に降りた勇者は才能が70だったそうだ。それに対し、二人とも負けず劣らず60代をたたき出している。それは驚くだろう。
「ナミ・サトウ才能61!!」
「凄い!凄すぎる!!最早百年の世界平和は保たれただろう!!!」
「先生もか。」
いや、まぁわかる気はするけど、流石の鉄壁の先生もこれには少し笑顔を見せていた。そして・・・
「僕の番か。」
もうすぐ終盤。その頃になって僕の番がやってきた。
「「「「「御門ー!!」」」」」
うっ、みんなプレッシャー与えないでよ。
「見よ。あの勇者殿らがあそこまでの信頼を寄せている。もしや70代が出るのでは?」
「それによく見たら可愛い顔してるわ。勇者は人気も命と言うし、あの子は一番見物ね。」
ほら、やっぱり貴族の皆さんが値踏みし始めましたよ。僕、そんな人間じゃありませんよ?どうせ20くらいの雑魚ですよ?
「「「ゴクリ。」」」
いや、鑑定師さん達も皆さん緊張しないで。全然ほんとに金魚の糞ですから僕。
「うむ。やはり彼こそが真の勇者か。」
国王様!!貴方もまだ勘違いしているんですか!?僕はそんな人間じゃありませんよ!!
「で、では鑑定を始めます。」
うぅ。本当に泣いていいですか?
「「「【鑑定】!」」」
光が僕に集まる。何故か三人全員が僕を鑑定したからだ。本来なら一人でやるだろうから、微小に集まるはずだ。
「おおぅ!見ろあの光の輝きを!!」
「「「「「おぉぅ!!!」」」」」
そして、やがて光は収束し・・・。
「「「え?」」」
「え?」
ど、どうしたの?え、本当にもしかして僕そんなに凄い
「さ、才能ぜ、ぜぜぜ、0・・・。この者
コトハ・ミカドには、何の才能もありません・・・!!」
「「「「「「「「は?」」」」」」」」
0
あなたにおすすめの小説
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる