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第2章ーーお人好しとラフォトンの森ーー
第14話〜お人好しは森で女性と遭遇する〜
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「わあぁ!」
お母さん、妹よ。僕は今、初めてこの異世界で、ファンタジーを体験してるよ。
「こんなに透き通った湖があるなんて。」
森をしばらく歩くと、太陽の日差しと森が開けていたので飛び出すと、そこにはとても大きな湖があった。森を歩いて約二時間、やっとおじさんが言っていた湖を見つけることが出来た。
「ここが、海王ノヴムラナーヴァがいるとされるラフォトンの森のたったひとつの湖、ブルーフィリアか!」
「えぇ、そうよ。ここが海王が眠る住処。」
!!?
「だ、誰ですか!?」
隣に来るまで気が付かなかった。こんなに落ち葉や木の枝が落ちていて、足音がうるさい森なのに。
「私はノラ。冒険者よ。アナタのお名前は?」
こ、この人は・・・!
「こ、琴葉。御門琴葉です。」
「あら~緊張しなくていいのよ?まぁ私があまりに美人だから別に構わないけどね?」
・・・これはヤバい・・・。
「え、えっとノラさんはこの森に何しに?」
「それはここから先に私の家があるから、森を使って近道してるってわけ。」
森を抜けた先に家?王国の国民じゃないのか?
「それよりアナタはどうしてここに?」
「え、えっと訳があって家が無いんです。帰る所がなくて、この森でどれくらいかお世話になろうかと。」
は!こんな言い回しでは家に泊めてくれと言っているようなものでは無いか!ヤバいヤバい失礼なことを・・・。
「あら、そうなのね。まぁ頑張りなさい。でも、それなら毎日お供え物出さなければならないわよ?」
え?それはどう言う・・・
「やっぱり知らないのね。この森に滞在する場合はね。国に支払うような住民費の様なものを毎日払わなければならないのよ。」
こ、この世界でも住民費ってあるんだ。
「それがお供え物ですか?」
「えぇ。毎日、三つの祠に一つずつ、その王たちの好物を置かないといけない。」
ぜ、全員に!?
「で、でも僕は、獣王の好物が分からないんですけど。」
そう言うと、彼女は手を前に差し出した。
「お代は魚一匹よ。」
よく、分からないが生きるためなので僕はマジックバックから魚を一匹出して、彼女に渡した。
「ん?海のあの匂いがあまりしないわね。」
海?魚に海ってどういう・・・あ、あれか。
「これですか?」
僕はマジックバックの中から塩を取り出す。彼女はそれを手に取ると、中を開けて匂いを嗅いだ。
「なるほどね。少し強いけど、この塩?って物を魚にかける事で、あの味が出せるわけね。・・・それじゃあ貰っていくわ。」
ん?えっちょっと!
「お代は魚一匹って言いましたよね!?」
「別にいいでしょ?これくらい。どうせまた買えばいいじゃない。」
違うって。それは異世界のーーー
「「!!?」」
その時、御門のマジックバックがまたもや光り輝く。それに驚いた二人は、思わずマジックバックの中身を見た。
「ほんら、あるじゃない!もう一個持ってるならこれくらいいいでしょう?」
「な、何で塩がもう一瓶あるの!?」
そこには先程取られたはずの塩が入った小型の瓶があった。だが、ノラの手の瓶が無くなってる訳でもない。
つまりこれは、本来ひとつしかない塩が入った瓶が増えたという不思議現象だった。
「獣王の好物は骨よ!出来れば動物の骨がいいわね。それじゃあねぇ!」
「あ、ちょっとぉ!い、いなくなるの早・・・。」
流星のような人だったな。でも、骨って・・・どうしよう。
お母さん、妹よ。お兄ちゃんは早速、今日は道端で野宿かも知れないよ・・・。
お母さん、妹よ。僕は今、初めてこの異世界で、ファンタジーを体験してるよ。
「こんなに透き通った湖があるなんて。」
森をしばらく歩くと、太陽の日差しと森が開けていたので飛び出すと、そこにはとても大きな湖があった。森を歩いて約二時間、やっとおじさんが言っていた湖を見つけることが出来た。
「ここが、海王ノヴムラナーヴァがいるとされるラフォトンの森のたったひとつの湖、ブルーフィリアか!」
「えぇ、そうよ。ここが海王が眠る住処。」
!!?
「だ、誰ですか!?」
隣に来るまで気が付かなかった。こんなに落ち葉や木の枝が落ちていて、足音がうるさい森なのに。
「私はノラ。冒険者よ。アナタのお名前は?」
こ、この人は・・・!
「こ、琴葉。御門琴葉です。」
「あら~緊張しなくていいのよ?まぁ私があまりに美人だから別に構わないけどね?」
・・・これはヤバい・・・。
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「それはここから先に私の家があるから、森を使って近道してるってわけ。」
森を抜けた先に家?王国の国民じゃないのか?
「それよりアナタはどうしてここに?」
「え、えっと訳があって家が無いんです。帰る所がなくて、この森でどれくらいかお世話になろうかと。」
は!こんな言い回しでは家に泊めてくれと言っているようなものでは無いか!ヤバいヤバい失礼なことを・・・。
「あら、そうなのね。まぁ頑張りなさい。でも、それなら毎日お供え物出さなければならないわよ?」
え?それはどう言う・・・
「やっぱり知らないのね。この森に滞在する場合はね。国に支払うような住民費の様なものを毎日払わなければならないのよ。」
こ、この世界でも住民費ってあるんだ。
「それがお供え物ですか?」
「えぇ。毎日、三つの祠に一つずつ、その王たちの好物を置かないといけない。」
ぜ、全員に!?
「で、でも僕は、獣王の好物が分からないんですけど。」
そう言うと、彼女は手を前に差し出した。
「お代は魚一匹よ。」
よく、分からないが生きるためなので僕はマジックバックから魚を一匹出して、彼女に渡した。
「ん?海のあの匂いがあまりしないわね。」
海?魚に海ってどういう・・・あ、あれか。
「これですか?」
僕はマジックバックの中から塩を取り出す。彼女はそれを手に取ると、中を開けて匂いを嗅いだ。
「なるほどね。少し強いけど、この塩?って物を魚にかける事で、あの味が出せるわけね。・・・それじゃあ貰っていくわ。」
ん?えっちょっと!
「お代は魚一匹って言いましたよね!?」
「別にいいでしょ?これくらい。どうせまた買えばいいじゃない。」
違うって。それは異世界のーーー
「「!!?」」
その時、御門のマジックバックがまたもや光り輝く。それに驚いた二人は、思わずマジックバックの中身を見た。
「ほんら、あるじゃない!もう一個持ってるならこれくらいいいでしょう?」
「な、何で塩がもう一瓶あるの!?」
そこには先程取られたはずの塩が入った小型の瓶があった。だが、ノラの手の瓶が無くなってる訳でもない。
つまりこれは、本来ひとつしかない塩が入った瓶が増えたという不思議現象だった。
「獣王の好物は骨よ!出来れば動物の骨がいいわね。それじゃあねぇ!」
「あ、ちょっとぉ!い、いなくなるの早・・・。」
流星のような人だったな。でも、骨って・・・どうしよう。
お母さん、妹よ。お兄ちゃんは早速、今日は道端で野宿かも知れないよ・・・。
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