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第2章ーーお人好しとラフォトンの森ーー
Episode2〜謎のマジックバックと女の子〜
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「おいおい、あれ渡して良かったのかよ?」
「別にいいだろぅ?私たちには使わないし、いらないものだ。それに、国王金貨なんて物を貰っちゃったんだしねぇ。魚じゃ到底相場が合わないよ。」
何で今、私が夫と言い合いになってるかってのは、さっき来た子にマジックバックを上げたからさ。
「でもよぅ。あれ、昔々に君のお爺さんのお爺さんが、海賊と戦って手に入れたモノなんだろう?あれは確かにマジックバックだが、そんなに前の物なのに傷一つ付いて無い。絶対凄いものだ。それを渡してよかったのかよぅ?」
はぁ。これだからネチネチネチネチ言う男は嫌いなんだ。
「所詮、倉庫に魚臭くなってホコリ被ってた物なんだ!あげたって先祖のバチなんて当たんないよ!それに今日は久々に魚が全部売れたんだ。祝う日であって、そんな悲観するような日じゃないさ!」
それでもグチグチ言う夫の口に煮干を大量に突っ込んでやった。ったく、少しはあの子見たいに優しい心を持って欲しいものさ。
「あ、お母さんただいまぁ!」
と、そんな話をしてたら家の可愛いウェンデが帰ってきた。
「お帰り~ウェンデ。・・・?その膝はどうしたんだい?」
「あ、これ?転んで怪我したの!」
いや、そうじゃなくて、そのなんか絵が書かれてる・・・
「その膝にある物はなんだい?」
「これ可愛いでしょ!なんか変な格好をしたお兄ちゃんが魔法だって!三日剥がすなって。そうしないと魔法が解けちゃうから!」
変な格好をしたお兄ちゃん・・・あの子ね。なんの偶然かウェンデがお世話になったみたい。
「今度また、お兄ちゃんに会ったら、ここに来るように言ってちょうだい。」
ウェンデの膝に貼られたもの。良くは分からないけど、とにかくあの子の魔法なら安心そう。こう見えて私は見る目がある。
「それと、しっかりそれは剥がさないようにしなさいね!お兄ちゃんがせっかくかけてくれた魔法なんだから!」
「は~い。」
・・・確かあの子、ラフォトンの森へ行くって言ってたわね。魔法が使えるなら大丈夫そうだけど・・・。
この国が魔王に攻められて、今はあちら側の戦力補給で一時停戦してるようだけど、またいつ攻めてくるか分からない。
あの子は冒険者のようだった。
せめて、あのマジックバックが魔王の手から、あの子を守ってくれるように願いたいね。
「別にいいだろぅ?私たちには使わないし、いらないものだ。それに、国王金貨なんて物を貰っちゃったんだしねぇ。魚じゃ到底相場が合わないよ。」
何で今、私が夫と言い合いになってるかってのは、さっき来た子にマジックバックを上げたからさ。
「でもよぅ。あれ、昔々に君のお爺さんのお爺さんが、海賊と戦って手に入れたモノなんだろう?あれは確かにマジックバックだが、そんなに前の物なのに傷一つ付いて無い。絶対凄いものだ。それを渡してよかったのかよぅ?」
はぁ。これだからネチネチネチネチ言う男は嫌いなんだ。
「所詮、倉庫に魚臭くなってホコリ被ってた物なんだ!あげたって先祖のバチなんて当たんないよ!それに今日は久々に魚が全部売れたんだ。祝う日であって、そんな悲観するような日じゃないさ!」
それでもグチグチ言う夫の口に煮干を大量に突っ込んでやった。ったく、少しはあの子見たいに優しい心を持って欲しいものさ。
「あ、お母さんただいまぁ!」
と、そんな話をしてたら家の可愛いウェンデが帰ってきた。
「お帰り~ウェンデ。・・・?その膝はどうしたんだい?」
「あ、これ?転んで怪我したの!」
いや、そうじゃなくて、そのなんか絵が書かれてる・・・
「その膝にある物はなんだい?」
「これ可愛いでしょ!なんか変な格好をしたお兄ちゃんが魔法だって!三日剥がすなって。そうしないと魔法が解けちゃうから!」
変な格好をしたお兄ちゃん・・・あの子ね。なんの偶然かウェンデがお世話になったみたい。
「今度また、お兄ちゃんに会ったら、ここに来るように言ってちょうだい。」
ウェンデの膝に貼られたもの。良くは分からないけど、とにかくあの子の魔法なら安心そう。こう見えて私は見る目がある。
「それと、しっかりそれは剥がさないようにしなさいね!お兄ちゃんがせっかくかけてくれた魔法なんだから!」
「は~い。」
・・・確かあの子、ラフォトンの森へ行くって言ってたわね。魔法が使えるなら大丈夫そうだけど・・・。
この国が魔王に攻められて、今はあちら側の戦力補給で一時停戦してるようだけど、またいつ攻めてくるか分からない。
あの子は冒険者のようだった。
せめて、あのマジックバックが魔王の手から、あの子を守ってくれるように願いたいね。
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