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第3章ーー五国VS魔王軍ーー
第24話〜お人好しは魔族と出会う〜
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「おはようございます、ノラさん!」
「ミカド君おはよう。今日も枯葉掃除?頑張ってねぇ。」
森に来て約3ヶ月。もはやこの朝の一連の流れも慣れたものだ。毎日自作のホウキで森の枯葉を撤去しては、開けた場所でマッチで火をつけて燃やす。
最初は何故、魔法を使わないのかと不思議に思われたが、僕が才能が無いと言うと、少し苦笑いして察してくれた。
きっと僕に才能が無いのを内心哀れだと思ったに違いない。そうじゃないと苦笑いしないと思うし。
「さて、今日の分も終わりっと!」
そう言って僕はマッチを枯葉の中に放り投げる。たった少しの小さな火は、一気に大きく燃え盛り、辺りが赤く染る。
僕がこんなに広い森の中、毎日沢山落ちる枯葉を片付けることが出来るのは、一重にマジックバックのおかげだ。
一通りまとめた枯葉をマジックバックに仕舞い、この開けた土地で全て解放する。
多分、これが無ければ僕は何もすることが出来なかっただろう。
枯葉が燃えたことで、煙が空高く登っていく。空は快晴で、黒い煙と黒いドラゴンがよく目立つ。
・・・
・・・
え?ドラゴン?
「って、ドラゴンんん!!?」
「ギキャァァァオウゥゥゥ!!!」
急な咆哮に耳がちぎれそうだ。誰だ?フェルニアさんの友達か?一体あの黒いドラゴンは。
そこで僕は気付く。ドラゴンの上、その頭上に、黒い影があることを。
「あれ?上に誰か人が・・・。え!?」
そして、その影が人と認識した途端、それは、真っ逆さまに飛び降りた。それは丁度、僕が上げた黒い煙の所に。
「え!?自殺!!?ちょちょちょちょちょ!!!ど、どこかに柔らかな物は・・・な、無いぃ!!」
完全に頭が真っ白になった時には、もう手遅れだった。下に落ちた影は、もう地上付近まで来ていた。
「フェ、フェルニアさーーん!!ギャァァ!!」
そして、落ちてきた所がまさかの僕の近くで、地面が割れ、突風が起こり僕は大きく飛ばされる。
「痛っててって。し、死んじゃった?ど、どうしよう。これ僕が第一発見者だよね。あれ、でもここは異世界だし、そんなの関係ないんじゃ・・・あれ?」
何か、土煙の中から何かが歩いてくるような。
「死んでいませんよ、人間。そして、こんにちは。」
そう確かに聞こえた途端。その土煙が舞って、辺りに強烈な風が巻き起こった。
そして、僕はと言うと。
「イーヤァァァァ!!!」
綺麗に吹き飛ばされた。そして、
「ガハァ!!」
木にぶつかった。物凄く痛い。やばい意識飛びそう。
「おっと申し訳ない。この程度の風でそれほどまで飛んでしまうとは。ヒール。」
そう男が言うと、僕の周りに緑の光が灯る。
「あれ、痛くない。これが魔法・・・。」
「これで許して貰えますか?」
男が申し訳なさそうにそう言うので、僕も立って応答した。
「い、いえ。大丈夫です。それよりあの・・・あなたは?」
「私の名前はホロフ。偉大なる魔王ノートス様の配下にして、魔族最強の弓使いです。」
「ま、魔王ですか!?」
これ、僕死ぬんじゃない!?
「ミカド君おはよう。今日も枯葉掃除?頑張ってねぇ。」
森に来て約3ヶ月。もはやこの朝の一連の流れも慣れたものだ。毎日自作のホウキで森の枯葉を撤去しては、開けた場所でマッチで火をつけて燃やす。
最初は何故、魔法を使わないのかと不思議に思われたが、僕が才能が無いと言うと、少し苦笑いして察してくれた。
きっと僕に才能が無いのを内心哀れだと思ったに違いない。そうじゃないと苦笑いしないと思うし。
「さて、今日の分も終わりっと!」
そう言って僕はマッチを枯葉の中に放り投げる。たった少しの小さな火は、一気に大きく燃え盛り、辺りが赤く染る。
僕がこんなに広い森の中、毎日沢山落ちる枯葉を片付けることが出来るのは、一重にマジックバックのおかげだ。
一通りまとめた枯葉をマジックバックに仕舞い、この開けた土地で全て解放する。
多分、これが無ければ僕は何もすることが出来なかっただろう。
枯葉が燃えたことで、煙が空高く登っていく。空は快晴で、黒い煙と黒いドラゴンがよく目立つ。
・・・
・・・
え?ドラゴン?
「って、ドラゴンんん!!?」
「ギキャァァァオウゥゥゥ!!!」
急な咆哮に耳がちぎれそうだ。誰だ?フェルニアさんの友達か?一体あの黒いドラゴンは。
そこで僕は気付く。ドラゴンの上、その頭上に、黒い影があることを。
「あれ?上に誰か人が・・・。え!?」
そして、その影が人と認識した途端、それは、真っ逆さまに飛び降りた。それは丁度、僕が上げた黒い煙の所に。
「え!?自殺!!?ちょちょちょちょちょ!!!ど、どこかに柔らかな物は・・・な、無いぃ!!」
完全に頭が真っ白になった時には、もう手遅れだった。下に落ちた影は、もう地上付近まで来ていた。
「フェ、フェルニアさーーん!!ギャァァ!!」
そして、落ちてきた所がまさかの僕の近くで、地面が割れ、突風が起こり僕は大きく飛ばされる。
「痛っててって。し、死んじゃった?ど、どうしよう。これ僕が第一発見者だよね。あれ、でもここは異世界だし、そんなの関係ないんじゃ・・・あれ?」
何か、土煙の中から何かが歩いてくるような。
「死んでいませんよ、人間。そして、こんにちは。」
そう確かに聞こえた途端。その土煙が舞って、辺りに強烈な風が巻き起こった。
そして、僕はと言うと。
「イーヤァァァァ!!!」
綺麗に吹き飛ばされた。そして、
「ガハァ!!」
木にぶつかった。物凄く痛い。やばい意識飛びそう。
「おっと申し訳ない。この程度の風でそれほどまで飛んでしまうとは。ヒール。」
そう男が言うと、僕の周りに緑の光が灯る。
「あれ、痛くない。これが魔法・・・。」
「これで許して貰えますか?」
男が申し訳なさそうにそう言うので、僕も立って応答した。
「い、いえ。大丈夫です。それよりあの・・・あなたは?」
「私の名前はホロフ。偉大なる魔王ノートス様の配下にして、魔族最強の弓使いです。」
「ま、魔王ですか!?」
これ、僕死ぬんじゃない!?
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