一獣一妻 ~異世界へ嫁候補として連れてこられたけど、どうやら人間は憎悪の対象のようです

珠羅

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4 私の部屋

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 お見合いの会場の神殿の不思議な部屋と庭を通り過ぎて、外に出た世奈は立派な黒塗りの馬車を前に立ち尽くした。馬を間近で見るのは初めて、ぽかんと、口を開けていると、横で小さくため息をつかれて、慌てて中に乗り込んだ。
 馬車の中はベンチが向かい合って設置されており、当然世奈とマティアスは向かい合って座った。


 森の近くにあった神殿から離れて、馬車は道を進む。世奈は窓から興味深そうに、外を覗いていた。マティアスと何か話をしようと思ったのだが、彼は椅子に座るなり、腕を組み目を閉じてしまった。
 暫く、彼の顔を観察していた世奈だったが、彼に会話の意思はないかのか、微動だにせず、目を閉じていたため、早々に諦めて窓の外を流れる景色を見つめた。

 外を眺めながら、相手を紹介される前にアティーネに言われたことを思い出していた。


『彼らは、番になった者は大切にするけれど、地球とは認識が違う事を覚えていてちょうだい。彼らは動物としての本能が強いから、結婚形態・・・・はさまざまなのよ。種族によって違うから、つらいこともあると思うけれど、今回白の花に選ばれた者たちは、番を大事にする種族だから、大丈夫よ。この結婚が良いものになるかは貴女次第だから。だから幸せになってね』
 時間がないからと、一方的にいいながら、額に彼女はキスをして、世奈に祝福を与えてくれた。当然ながら質問する時間はなかった。彼女の言葉も、祝福の意味も。

 世奈とのお見合いは、彼自身も納得して、世奈を望んでくれたのだ。他の娘たちが怯えたほど、マイナスの感情は抱いていなかったと思う。

 本来お見合いする場合、結婚が前提になっている。結婚して家庭を持ち、ゆくゆくは子供を作る。それらを前提としているのだから、世奈の事も、ちゃんと納得して受け入れる気持ちはあるんだと思いたい。
 
 対する世奈としては、あまりに短絡的にお見合いして、結婚することにOKしてしまったかもしれないと思わない事もない。しかも、異世界で相手は獣人だ。それでも、あの、緊迫した毎日を過ごすことを考えれば、この決断は間違っていないと思いたい。もう携帯の着信やチャイムに怯えなくて済む。 
 そう、だから、たとえ、冷たくされても、望まれていなくても、あそこにいるよりはずっとましだと思った。

 街の中心地を抜けて、神殿のあった森とちょうど反対側になるだろうか、世奈が乗った馬車が止まったのは、静かな通りに立つ、大きな屋敷・・・・・の、離れだった。
 
 とはいえ、十分すぎる程の広さだ。

 玄関の扉をくぐると、大きな吹き抜けの天井のホールが目の前に広がっている。
白い壁に、らせん状の階段の手すりは木でできていて、ぬくもりを感じる。
けれど、あまり手入れはされていないのか、うっすらと、埃が被っているし、天井から下がっている立派なシャンデリアは一部電球が切れているのか、消えている。電気というものがあるのか、それも定かではないけれども。最低限の手入れしかされていないであろう、館の玄関を抜けて、台所や、洗面所風呂場、食堂、リビングを見た後、二階へあがり、世奈の部屋となる場所へ案内された。

「荷物を置いて、着替えたら、食堂へ降りてきてほしい。今後の事を説明する。場所は、解るよな?」

 縦に、コクンと一度だけ首をふると、彼はそのままドアを閉めて、部屋から出て行った。


 世奈の部屋だとあてがわれた部屋は、二階の角部屋で日当たりもよく、何より一人暮らしの為に住んでいたワンルームの部屋の二倍、三倍以上広くて驚いた。
 玄関とは違い掃除は行き届き、床板はピカピカだ。
「うわぁ、広い部屋!すごい~」
 大きなベッドが置かれ、花柄の白いシーツが掛けられている。小さなかわいらしいテーブルに、椅子に、ソファー。クローゼットに鏡台。
 このどれもが、世奈の為に準備されたものなのだろうか。


 しかめっ面の彼の顔を思い出すと、嫌悪を抱きながらも、それでも、嫁になる女の為に、掃除をして、家具をそろえ、寝具を整え、準備をして待っててくれたのかと考えると、ちょっとうれしくて、顏がほころんだ。
 戸惑いながらも、気にしてくれているというのは存外嬉しい。
 たとえあるのが、憎悪や、嫌悪だとしても。無関心でないのなら。

 向こうの世界から持ってきた荷物などほとんど何もない。
 結婚式に参加していた時に持っていた、小さなハンドバッグには、携帯やハンカチ、ティッシュ、最低限の化粧道具、あとは家の鍵だ。
 そのどれもが、こちらの世界ではもう意味をなさないものばかりだ。

「とりあえず、着替えとか、こっちでの服とか、どうなってるんだろう・・・」
 マティアスが数着は着替えを用意しておいたから、クローゼットの中を確認しておいてくれと、言っていたことを思い出して、部屋の中をぐるりと見まわして、クローゼットを開けて、世奈は目を丸くした。

 マティアスが用意してくれたのか、新しいこちらの世界の服に交じって、世奈が向こうで普段着ていた服が入っている。

 アティーネは、世奈を何の準備もなくこの世界に連れてきた事に申し訳なく思っていて、大事な荷物は全部こっちに送っておいたからと、笑った。
 意味が解らなかったが、なるほど、クローゼットの中身を見て、向こうの世界のクローゼットやタンスの中身がそのままそっくりこちらへ、移動してきたのだと理解した。
 クローゼットの中にはお気に入りのマグカップや、使い慣れたノートとペンも入っている。

 世奈は考えたのち、マティアスが用意してくれた、衣装の中から比較的落ち着いていて、レースやら装飾の少ない服を取り出して、袖を通した。
 こちらの世界の服は基本中世ヨーロッパ調のものや、ファンタジー色の濃い衣装もあるようだ。

 赤い髪の男性は王子様のような装いだったし、その隣に座ってた禿の男は中世の軍服に似た服だったし、マティアスも、帰りの服装はマントを付けていたからまるで、ゲームや物語の中の冒険者のような服装だった。腰に下げた剣も相まって余計にそう思えた。


 脱いだドレスをハンガーにかけて、クローゼットの中を覗き込んで、世奈は動きを止めた。

「え・・・どうしてこれが、ここに・・・?」
 クローゼットの中に入っているはずのないすみれ色のドレスを見つけて、ハンガーにかけられたドレスを取り出しながら首をかしげる。

 紫色の二着のドレス。

 一着は、自分で買った披露宴に来ていくはずだったドレス。
 すみれ色の胸元と袖口はレースがあしらわれた、ドレスは休日に美緒と共に買いに行ったものだった。それを着ていくことは叶わなかったけれど。
 式の前日の夜、美緒に電話をして、ドレスを貸してほしいと、お願いしたものが今日着ていたドレスだった。


   ◇◆◇◆


「・・・とりあえず、座って・・・」
 着替えを終えて、食堂へ顔を出すと、勧められるまま、椅子に腰かけさせられた。
 四人掛けの小さなテーブルはきちんと手入れされていて、椅子やテーブルの脚には繊細な細工がされている。
 部屋の中の家具も、落ち着きのあるものが並んでいた。

 黙って、椅子に腰かけると、男は、台所へ向かい、コップに何かを入れて戻ってきた。

 金色に輝く短髪は前髪だけが長く、柔らかそうにさらさらと揺れている。
 その長めの前髪の奥に見える薄いグレーの瞳は、一見冷たそうに見える。
 整った顔に、意志の強そうな眉はどこから見ても、美青年だ。
 浅黒い肌はワイルドに見えるし、頭一つ分高い身長と大きな体躯にとても似合っている。


 見合いの場で、テラスの白いテーブル席に腰かけていた3人のうちの一人。
 赤い髪のいかにも王子様然とした様相の優男と、髪をそり落とした坊主頭に額当てをしていた、いかつく、ごつい男、そして、彼らから少し距離をとり静かに座る金髪の男。

 その様子を暫く黙って見つめていた、世奈だった。

 一族の当主だと、名を名乗った時に言っていた・・・のは、気のせいだったのだろうか。
 ライトノベル情報だと、若旦那や当主と言うものは、侍従やら執事などが甲斐甲斐しく世話を焼くものではないのだろうか。
 ここに来た時に、主人を待ち構える家の者が居た・・・・だろうか。

 アティーネの説明では、白い花の男性達は、いわゆる上流階級の男たちだそうだ。だったら、やはりどこか良いところの坊ちゃんなんだろう。

 そんな上流階級の男たちが何故、見ず知らずの、しかも異世界の女と結婚しなければならないのか。

 アティーネが嫁と言っていたが、上流階級の御子息ならば、あながち愛人や妾というほうが、しっくりくるかもしれない。
 ライトノベルを読んでいた世奈はあれこれと思いを巡らせる。
 そもそも、疎まれている人間族の女の世奈だ。しかも、彼からすればどこの馬の骨かもわからない。そんな女をみすみす自分の屋敷に招き入れるだろうか?
 彼がお見合いに参加していた経緯について、解らないが、望んで人間の女を嫁に向かるわけではないということは、なんとなく理解している。あれだけ泣き叫ばれたら、うんざりするし、嫌になるのは当然だ。
 そうなれば、愛人や妾同様の立場の世奈に離れをあてがって、彼は同族と暮らすことだって考えられる。寧ろその方がしっくりくる。

「この世界の獣人って、ファンタジーと同じで番っていうのは、アレなのかしら」
 この世界の事は解らないことだらけだ。どうにかして、勉強や理解の機会をえなければならないなと、世奈は思いながら、向かいの席に腰かける男を見上げた。
 


「・・・コーヒーは飲めたか?」
 と、テーブルへ乗せられたカップにはブラックコーヒーとその傍らには砂糖とミルクの容器が添えられている。
 はいと、頷き、砂糖とミルクを足して、それをかき混ぜてから、一口飲み、ちらりと、前に座る男を眺める。
 寡黙なのか、何も話さず、そして視線が合う事もない。
 柔らかそうな、金色の髪の間からは、ある意味見慣れない、三角の毛におおわれた耳が見えている。


 世奈は女子力が足りないと言われているが、基本可愛いものが嫌いなわけではなく、寧ろ好きだ。目の前にある見慣れない、もふもふや、ぴくぴく動くふわっふわの耳にときめかないわけはない。
 興味に引かれて、自然と視線は頭の上に注がれる。

「・・・そんなに、耳が気になるのか?」
 男の言葉にハッと、我に返り、世奈は男の顔を見た。
「あ。ごめんなさい。・・・その、とっても、気になります」
 ある意味憧れの獣耳だ。触ってみたいのはやまやまだが、人間族は嫌われているのだから、それは無理だろうけれど、見るだけなら、問題ないだろう。

「・・・お前は、本当に今までのアウロの花とは違うのか・・・?」
 彼の探るような視線に、世奈は首をかしげる。
「アウロの花ってなんですか?」
 世奈ははて?と、やっぱり首をかしげる。
 その様子を見て、彼は大きくため息をついた。
「人間の花嫁を、アウロの花と呼ぶんだ」

 戦争があった後、神は、この世界を二つに分けた。それが、アウロとジェント、物質的に、半分に分けたのだ。世界は文字通り、真っ二つに割れた。
 その一つである、アウロに人族が、そして、ジェントに亜人族がすむことになる。
 神様も随分荒行をしたもんだ。
 こうすれば、行き来は不可能だろうとばかりに、星そのものを二つにぶった切るなんて。まぁ、重力云々の話は、所謂物語の中なので、難しく考えずに、流してくれと、これまた、アティーネが言っていた。

「さぁ、どうでしょう・・・。私は私ですし。私を見てくださいとしか、言えません」
 そういえば、アティーネが簡単なガイダンスだと、この世界の事が書かれた冊子を荷物に入れてくれたはずだ。あとで時間があるときに目を通しておかなければなと、世奈は思う。

 そして、アウロの花とは青、黄、赤の花嫁。
 では、白の花は女神の愛し子と言われる、特殊な存在なのだと説明してあると、世奈は聞かされた。

「・・・私が怖くないのか?」
 唐突に、聞かれて、物思いにふけっていた世奈はパッと顔をあげる。
 彼は、眉間にしわを寄せて、耳はやはり警戒して前を向いて立っている。

「何故ですか?」
「私は獣人だ」

 彼らを良く知らない世奈が、彼のどこを怖がる要素があるのだろう。現代日本に住んでいて、携帯小説を読み更けていた、彼も居ない喪女もどきが獣人、もふもふの耳に萌えないわけがない。
 萌える要素は大いにあっても、怖がる要素がどこにあるのだろう。
 確かに、体格は大きいし、肌は浅黒いし、長い前髪の奥に隠れている瞳は鋭く、獰猛ささえ感じるけれど、その大きな体躯の後ろに見え隠れする尻尾はまた萌え要素を上昇させる以外の何物でもない。

「貴方は、人間の私は汚らわしいと思いますか?叫んでいた他の花のように、嫌悪しますか?」
 世奈はわざとにっこりと微笑んで、彼を見る。視線が合う、彼の目には先ほどまで浮かんでいた、軽視や哀れみの色はない。わずかに緊張を含んだ目がまっすぐにこちらを見ている。
 敵意はないことを理解してもらえるように、首をかしげて、笑いかけながら、思った言葉が口から滑り落ちた。


「私は、貴方の事もっとよく知りたいと思うし、その耳も尻尾も可愛いと思います」




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