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1 出会い
⑸
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「……好きに、してくれ」
それが答えだった。その言葉で、俊哉はおかしいように笑い声をあげる。
「ふふっ。なんていうか……薫はほんと恥ずかしがるよね。僕だって、勇気を出したっていうのに」
「悪かったな」
「いいよ。そんなところを好きになったんだし」
俊哉の手が薫の肩からわき腹を伝って、脚の間を優しくなでる。キスで覚醒した薫のそこは、他人からはじめて与えられる刺激に、一段と大きく跳ね上がった。
「もう、ここ苦しそうだね」
はっきりと形がわかるくらいに大きくなったそれを、左手でもてあそばれる。耳元で、「ベッド、行こうか」という誘いが、薫を陶酔させる。
電気はもう消えている。遮光カーテンの隙間から漏れる日の光だけが入ってくる。下着だけになった俊哉の体は細いながらもしっかりとした筋肉がついていた。
「本当にお前の体、きれいだよな」
独り言のように薫がつぶやく。
「そんなことないよ。薫も、部活やってないのに」
俊哉の腕が薫の背中に回って、右手で腹筋をなでる。くすぐるような指の動きで、下に向う。
「本当に、かっこいいと思うよ?」
さきほどとは真逆のようにやさしくベッドにランディングされる。右手の動きは止まらず、下着の中に侵入して、誰にも触られたことがないものの先端に触れる。
「んぁっ……シュン。いきなり……っ!」
「もう、我慢汁、出てるね」
吐息とともに、俊哉の言葉が薫の中に入っていくと、薫の耳を甘く噛んだ。
「それ……はっ! あ、んんっ……」
背中が反り返るくらいの快感。俊哉の口内で薫の耳が隅々までなめとられる。呼吸のすべてが直接脳内に響いて、脳内麻薬が破裂する。
「薫、かわいい」
俊哉の言葉のひとつひとつが薫をむしばんでいく。太ももに俊哉の固いものがこすりつけられ、貪欲に刺激を求めていく。ベッドのシーツを握りこんで、薫の口はだらしなく開け放っていた。
耳への責めを止めないまま、俊哉の手は薫のペニスをつかむ。ひんやりとした彼の掌が、熱くたぎったそれを上下にしごいていく。
「それはやばいからっ……」
「薫って、耳、弱かったんだ?」
指先が染み出す液体でぬれて、先端をゆっくりとこすっていく。
「はっ……んん、やめ……っ」
亀頭が膨らむのがわかる。逃げようのない鋭い刺激に、薫の腰が浮く。
「ごめんごめん、ちょっとやりすぎたかな? あとは僕に任せてくれれば、いいよ」
俊哉は顔をいったん離すと、薫と視線を合わせる。いつもの優しい瞳が、獣のように怪しく輝いて、それがこれから行われることを物語っている。
――恐怖もあった。まったく初めての体験だ。
だが、それ以上に、薫は俊哉を求めていた。
「シュン、任せた」
無意識に、そう言っていた。ありがとう、と俊哉は答えて、わずかに唇が重なるだけのキスをした。
それが答えだった。その言葉で、俊哉はおかしいように笑い声をあげる。
「ふふっ。なんていうか……薫はほんと恥ずかしがるよね。僕だって、勇気を出したっていうのに」
「悪かったな」
「いいよ。そんなところを好きになったんだし」
俊哉の手が薫の肩からわき腹を伝って、脚の間を優しくなでる。キスで覚醒した薫のそこは、他人からはじめて与えられる刺激に、一段と大きく跳ね上がった。
「もう、ここ苦しそうだね」
はっきりと形がわかるくらいに大きくなったそれを、左手でもてあそばれる。耳元で、「ベッド、行こうか」という誘いが、薫を陶酔させる。
電気はもう消えている。遮光カーテンの隙間から漏れる日の光だけが入ってくる。下着だけになった俊哉の体は細いながらもしっかりとした筋肉がついていた。
「本当にお前の体、きれいだよな」
独り言のように薫がつぶやく。
「そんなことないよ。薫も、部活やってないのに」
俊哉の腕が薫の背中に回って、右手で腹筋をなでる。くすぐるような指の動きで、下に向う。
「本当に、かっこいいと思うよ?」
さきほどとは真逆のようにやさしくベッドにランディングされる。右手の動きは止まらず、下着の中に侵入して、誰にも触られたことがないものの先端に触れる。
「んぁっ……シュン。いきなり……っ!」
「もう、我慢汁、出てるね」
吐息とともに、俊哉の言葉が薫の中に入っていくと、薫の耳を甘く噛んだ。
「それ……はっ! あ、んんっ……」
背中が反り返るくらいの快感。俊哉の口内で薫の耳が隅々までなめとられる。呼吸のすべてが直接脳内に響いて、脳内麻薬が破裂する。
「薫、かわいい」
俊哉の言葉のひとつひとつが薫をむしばんでいく。太ももに俊哉の固いものがこすりつけられ、貪欲に刺激を求めていく。ベッドのシーツを握りこんで、薫の口はだらしなく開け放っていた。
耳への責めを止めないまま、俊哉の手は薫のペニスをつかむ。ひんやりとした彼の掌が、熱くたぎったそれを上下にしごいていく。
「それはやばいからっ……」
「薫って、耳、弱かったんだ?」
指先が染み出す液体でぬれて、先端をゆっくりとこすっていく。
「はっ……んん、やめ……っ」
亀頭が膨らむのがわかる。逃げようのない鋭い刺激に、薫の腰が浮く。
「ごめんごめん、ちょっとやりすぎたかな? あとは僕に任せてくれれば、いいよ」
俊哉は顔をいったん離すと、薫と視線を合わせる。いつもの優しい瞳が、獣のように怪しく輝いて、それがこれから行われることを物語っている。
――恐怖もあった。まったく初めての体験だ。
だが、それ以上に、薫は俊哉を求めていた。
「シュン、任せた」
無意識に、そう言っていた。ありがとう、と俊哉は答えて、わずかに唇が重なるだけのキスをした。
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