【完結】異世界に転生したら、元カレが敵みたいですが、溺愛騎士様がいるので大丈夫です。

SORA

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ラリーの様子

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俺は、朝起きると、アズサに何回か確認した。

「6回?」

アズサは答えた。

「間違いだ。10回以上だな。俺は10回超えたあたりでもう数えるのを

やめたからな」

俺は、かわいいアズサを抱いた時に、抱いても抱いても性欲は深まるばかりで、

なかなか終えることができなかった。

寝起きのアズサもかわいい。横の髪がちょこんとはねている。

朝から抱きたい気分だが、さすがに酷使しすぎたせいか、

熱く、深いキスでやめておいた。それでも、アズサはとろけている。

もうかわいいな。アズサ、最高だな。朝から幸せいっぱいの気分である。

そういえば、俺は、ラリーの様子がおかしかったことに今さら気づく。

ちょうど、今日は仕事はじめとして、国王にラリーの様子を見て

報告するようにと言われていたのだった。俺がラリーの家に行くと言うと、

アズサも心配だから見に行くと言ったので、連れて行くことにした。

ラリーの家では、お師匠様が看病中だった。俺はお師匠様にアズサを紹介した。

しかし、お師匠様が看病疲れなのかぐったりしており、見た目がかなり老けていた。

ラリーは魔力の枯渇により死ぬ一歩手前だったらしい。ぎりぎりのところで

お師匠様が毎日魔力を送り続け、やっと体は回復。

しかし、記憶が戻らない。ここ1ヶ月分抜け落ちているらしい。

お師匠様がアズサを呼んだ。アズサは、ラリーの寝室から出ていき、

リビングに向かった。

ラリーがちょうど起きたので、話すことにした。

「色々悪かった。迷惑かけたな。お前にもこんなつらい思いさせてしまった」

「何を言ってるんだ。前の獣たちは二人でやっつけて大成功だったじゃないか」

俺は、やはり記憶がなくなっていることを確認し、衝撃を受けた。

「そうだな。気味の悪い獣だったが、倒せてよかったよ」

その後も、色々と旅の話をして、ラリーがラリーのままでよかったと安心した。

アズサとお師匠様が帰ってきたので、俺はラリーに婚約者のアズサだと紹介しようと

したその時、ラリーが急にベッドから起きて、アズサの前でひざまづく。

「こんな綺麗な女性に出会ったことがない。私の妻になってもらえないだろうか」

とプロポーズしながら、手にキスをした。

俺は、アズサをラリーから離し、背中に隠した。

「アズサは、俺の婚約者だぞ」

俺は、いくら記憶がないとはいえ、アズサに触れられるのは許せなかった。

ラリーは笑いながら、言う。

「まだ結婚してないよな。この女性が気が変わるかもしれない」

そう言って、アズサの肩を抱いている。コイツ魔力使って移動しやがった。

俺はラリーの女好きで、女遊びが激しかったことに今更ながら気づくのであった。

そして、アズサもとんでもないことを言い出す。

「私、ラリー様の記憶が戻るまで看病します」

俺は、驚きすぎて、タンスに頭をぶつけてしまった。
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