4分の1の人生で学んだのは、あれ程嫌いだった「生きてさえいれば何とかなる」だった話

蒲公英

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2.これまでの人生(中学校迄編)

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 今回は私の人生の一部を振り返ってみようと思う。
 先に言っておくが、私は幸せな子供だった自覚がある。そんなお前に何がわかるんだと思う人もいるだろう。
 しかし、人生ゲームで何故かハードモードに転落した時点を振り返るまでぐっと堪えて欲しい。


──幼少期──
 私は四捨五入して20年程前にこの世に生を受けた、他の誰とも変わらないただのボンレスハムだった。
 分からない方(恐らく殆ど)に説明すると、むちむちした可愛い赤ちゃんのことを、私は愛をこめてボンレスハムと呼んでいる。あくまで心の中に留めているが。

 とにかく、両親は揃っているし両家共に初孫だった為、双方の叔父や叔母やら祖父母やら、血が繋がってるってことしか知らない関係性のよくわからないおじさんおばさんやらに幼少期は大変可愛がられた。

 母いわく下の妹と弟に比べて聞き分けがよく、産まれてくる時も妹ほど痛くなかったとのことだ。

 世界で1番母が頭が良くて、世界で1番父が強くてかっこよくて、世界で1番自分は可愛がられている子供だと思っていた至って普通の幸せな子供。


──子供時代下の子達との関係性──
 そんな私に2歳下の従兄弟が産まれ、4歳下の妹と従兄弟がまた産まれ、省略するが総勢十数人の従兄弟と妹弟ができる。
 出身が九州なので親戚が多いわ多いわで、私は沢山の子達の姉として育った。

 しかし滅多に会わないいとこ達はまだしも、姉妹関係で子供時代は悩むことになる。

 ここからは今となっては笑い話だが、私は妹と大変仲が悪かった。

 まず妹は私の服を勝手に着ていた。4歳下にもかかわらず、骨太なため私より体の幅が広かった妹が、ひとたび私の服を着ると必ずと言っていいほど服が伸びるのだ。

 新品の肌着も下着も、全部やられた。

 そして全ての兄弟姉妹の上の子が経験するであろう常套句「お姉ちゃんなんだから」

 勿論母も軽く妹を嗜めてはくれていたが、何故か原因のはずの妹より長い時間叱られる。この世の七不思議レベルで不思議だった。

 そして妹は私を説教している親の陰に隠れて、こちらを指さしてクスクス笑うような酷い性格をしていた。

 そんな彼女は勉強ができなかった。
 私は100点や90点以上とって当たり前として扱われたのに対し、彼女はたかだか小学生のテストで30点だとか今後の人生が心配になるレベルの点数をとっても怒られなかった。
 そして妹が60点くらいをとってくると両親は諸手を挙げて喜び、彼女を褒めていた。

 70点を取ると1時間以上説教されていた当時の私からしたら到底理解できない扱いだ。

 今は個人の能力に合わせた教育だと納得しているが、小学生の子供にはそんなことわかるはずもなく、段々勉強が嫌いになっていく。


★中学校入学★
 地元のマンモス校に入学した私にちょっとした転機が訪れた。
 相変わらず勉強は嫌いだが、高校受験の面接で失敗しないように度胸をつけようと演劇部に入部したのだ。
 3年の先輩が1人、2年の先輩が1人、そして新入部員の私ともう一人の女の子の4人という、今にも潰れそうな部活だった。
 けれど文化祭などで練習した演劇を披露する度、自信がつき、演技というものが心底楽しく感じていた。

 そして文芸部と合併して、その部員たちに勧められるままアニメや漫画の面白さにハマっていく。
 もともと好きではあったが、彼女らとの関わりで更に好きになっていったのだ。

 そうして演技もできて大好きなアニメにも出演できる「声優」という仕事に興味を持ち始めた。

 小説を書くのも好きだった為、自分で書いては読んで演じて、なんてことをネットのそういう界隈等で楽しみながら、専門学校や養成所に行きたいな…等と将来を夢みていた。

 いざ受験の時期、その事を話すと当然ながら「高校は絶対に行きなさい」と言われる。まあ確かにそうだよなと思った私は、言われるがまま母の母校の特進コースを滑り止めに、気の進まなかった地元の進学校を第一志望として受けに行くことになる。

 正直ちょっと手を抜いていた節はあったので、これで進学校は落ちて私立に行けるだろうと踏んでいた………のだが、定員割れしていたらしい進学校に引っかかってしまうという予想外の事態に陥る。
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