ウーカルの足音

龍槍 椀 

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第一幕 ウーカルの日常

⑥-2 御家の掃除は何時も大変 中編

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 エリーゼ姉さんは、裏庭に有る薬草園の中でお茶してた。 優雅だねぇ~ 燦燦と降り注ぐ陽光の下、そよぐ風に身を任せ、ゆったりと蔓草で出来た椅子に座って、繊細なカップを持っている姿は、まるで新聞の中の高貴な人族の絵姿の様。

 はぁ~~ 素敵だなぁ~~ イイ女ってあんな感じなんかなぁ~~ あたしがそうなるのは、ちょっと無理め? な、感じ…… なんか凹むぅ~~

 いかん、いかんッ! 今はボボール爺さんの問題が先だ!



「姉さん!! エリーゼ姉さん!! ちょっと聞いてぇぇ!」

「なに?、カルちゃん」



 少し、驚いた風に目を見張って、私をお茶の席に迎え入れてくれたんだ。 んでね、ボボール爺さんがあたしに話した 『 足が痒い 』 って話をしたんだ。 姉さん、真っ白で優美な額に深い皺を刻み込んで、真剣に話を聞いてくれた。 あたしが話し終わらない内から、なにやら、手で印紋を結んで、口の中で聖句を唱えている。

 一通り話を終えて、姉さんにどうしようかって、聞いたらね、姉さんが聖句を止めてあたしを見ながら口を開いたんだ。



「土の精霊ノーム様に助力を嘆願したわ。 地下の事ならノーム様が一番頼りになるもの。 それで、場所は南西側ね。 行きましょう、カルちゃん」



 うん。 そうだね。 姉さんもボボール爺さんが不快の感情を出すのはとっても稀だって云う事知っているもんね。 さっそく、物凄いお手伝いを、高貴な精霊様にお願いしてくれたのも、きっとそのせい。 千年聖樹が居るこの丘は、この辺りの魔人達からは、『聖域』とも呼ばれているんだもんね。

 さて、忙しくなって来た。 あたしも姉さんの後に続き、このまま、表の広場に向かうんだ。  お家の南西側…… まぁ、南側は広場になっているんよ。 大半は緑の芝に覆われているんだけど、一部地面が出てる場所も有るんだ。 南東側には大きな窪地。 此処はこのままにする事。 まぁ、お祭りに使うからね。

 南側は大きな樹は無いんだ。 ボボール爺さんがそう望んだから。 エント族の長老である千年聖樹のお願いだから、まぁ樹々も聞くよね。

 そんで、問題の南西側。 地面が所々出ているんよ。 まるでハゲの様に。 これって、なんでかなって思ってたんだけど、ボボール爺さん曰く……



 ” 儂の前にも、この丘に千年聖樹が棲んでいた。 その場所は儂の居る場所とはちょっと違っての。 あっち側の丘の斜面に棲んでおった。 その方が良く日の光を浴びれるからだろうかの。 まぁ、その残滓が残っておって、あの場所の植物子等は、未だに前の千年聖樹に忠誠を誓っておるのよ。 それ故、儂の領域とは少々因縁めいたモノも有るので、ああやって植物子等の成長が…… まぁ、斑になるんじゃよ ”



 だとさ。 そっか…… 前の千年聖樹の跡地が、丘の中腹に有るんだった。 じゃぁ、今回のボボール爺の不快な”痒み”は、そのせい? 前を歩くエリーゼ姉さんにそれとなく聞いてみたんだ。



「それは、違うわ。 だって、もう相当前の話よ? 長寿なエント族が世代を重ねる程前の話。 忠誠を誓うっていっても、それはもう、何世代も前のお話。 あそこの植物子達の生育が遅れるのは、単に水不足と栄養不足。 何かが、地面から必要な栄養素を横取りしてるんじゃないかって考えているの。 ビラーノが眷属の地蜘蛛たちに、あの辺りの状況を調べる様に伝えているんだけど、思わしく無くてね……」

「なんで? 地蜘蛛って、かなり強い魔物だよ?」

「その地蜘蛛の密偵みたいな子達が何故か行方不明になっているのよ。 ビラーノも頭を抱えていたわ」

「だから、エリーゼ姉さんは、こんなに早く対応し始めたんだ」

「ええ、まぁ、その通りね。 ちょっと、嫌な感じの話を私の植物子達からも小耳に挟んだのも有るし……」

「へぇ…… それは?」

「ええ、どうも、前の千年聖樹の埋没幹やら、残置根に蟲族が憑りついたらしいの。 腐敗屍蟻の蟻人族。 めったに地上には出て来ない、暗闇の住人。 そして、結構狂暴な性格な上、ドワーフ族並みの地下生活の巧者。 そして、何より、樹々の根やら幹を好んで喰う種族よ」

「……シロアリ かな?」

「まぁ、その認識で間違いないわ。 下位種族を使役して、丘の南西部を領地とた王国を作り上げているって、そう私の植物子達が、云うのよ。 使役されている蟻人族が、周囲の魔物やら魔獣、魔人に ” 我らは、千年聖樹の先兵 ” とか云っているのも、耳に入っているわ」

「で、ボボール爺さんは、そんな事知らないって事?」

「そう。 その通り。 幾つかの魔人からウーさんに問合せが来ているのも事実よ。 あの人は、魔人達のナワバリ争いには、至って冷淡だから、捨て置いているんだけどね……」

「ボボール爺に影響が出るってのなら、その限りじゃない?」

「ええ、そうよ。 ウーさんの部屋の子には、既に状況を報告して有るわ。 まぁ、好きにしろって云うだろうから、好きにするけど」

「……そうなんだ。 で、姉さんはどうするの?」

「まずはボボール爺様の治療。 どこまでヤラレれているか、それを確認しなくちゃね。 腐敗屍蟻なら、まず生きている組織を腐敗させて、グズグズにしてから取り込むもの。 そうなったら、そこはもう生きては行けない。 だから、切り離して焼くわ」

「……腐敗毒喰らったら、そうするんだったけ、人族は」

「そうね。 同じと云っちゃ同じだけど、樹人族にとって根は足で在り口だから、事は重大よ? だって、ご飯食べられなくなっちゃうんだもの。 ボボール爺は大きいでしょ? それだけ、沢山の栄養を取らないといけないわ」

「成程…… で、これからどうするの?」

「こうするの……」



 ニッコリ笑ったエリーゼ姉さんは、ゆっくりと手を上げて、聖句を紡ぎ出したの。



 ” 我が守護精霊たる大地の精霊ノーム様。 我を地の世界に迎えられんことをこいねがう。 千年聖樹ボボールが被害在りし足根の側に! ”



 既に広場の南西部に居るあたし達。 目の前の芝生が禿た地面が一瞬盛り上がり、ボコンって感じで凹んだんだ。 地下続く階段がいきなり目の前に出現するんよ。 もう、びっくりよ。



「さぁ、カルちゃん。 行くわよ。 明かりも必要ね。 カルちゃん何か持ってる?」

「えっと…… うん。 手槍の石突いしづきに魔石が仕込んであるから、【灯火ライト】位なら発動出来るよ」

「重畳。 それをお願いね」 



 そう云われたから、ポーチから【灯火】の魔方陣を刻んだ【魔法の巻物マジックスクロール】を引っ張り出して、逆手に持った手槍に張り付ける。 軽く魔力を流して、発動させてから石突に滑らせて、松明代わりにするんだ。



「まぁ、素敵ね。 さぁ、地下世界に行きましょうか」



 そう云ってエリーゼ姉さんは、迷いも無く足をその穴に向け、あたしは恐々その後を続くんだ。 そりゃ怖い。 だって、殆ど何も見えない、真っ暗な穴なんだもん。 姉さんのドレスの端をしっかり握って、あたしは階段を降りて行ったんだ。




 ―――― ☆ ――――― ☆ ―――――




 隧道トンネルは、姉さんとあたしが横並びで歩けるほどの大きさ。 ずっと下への階段が続いて、それが終わると、今度は横に向かってずっと向こうまで続いていたんだ。 暗いし、先が見えないから、相当に怖いよ。 でも、姉さんのドレスの裾を掴んで、頑張って歩いていたんだよ。

 暫く緩い下り坂を下って行くと、横の方から木の根っこが現れたんだ。 まるで壁の様だよ。


「ボボール、聞こえる?」

(ああ、聞こえた。 足の方から聞こえるぞ。 エリーゼか。 ノーム様にお願いしたのか)

「ええ。 そうよ。 一大事だもの」

(有難い。 それで、なんだ?)

「痒いのはこの先?」

(あぁ、そうじゃ。 もそっと先じゃがの)

「そう、有難う。 じゃぁ、また後で」



 薄暗がりにエリーゼ姉さんと、ボボール爺さまの声が響く。 そうなんだ、これ、やっぱり、ボボール爺の根っこなんだ。 デカいね。 そうこうするうちにも、ドンドンと下る姉さん。 壁が随分と丸みを帯びて来た。 それにしても、しっかりとした根っこだね。 そんな言葉が思い浮かぶと、姉さんは事も無げに、あたしの心の声に応える様に云うんだ。



「あれだけの巨木を支える根ですもの。 大きいわよ。 それに広く広がって、深いのよ。 さて、問題の場所はもう少し先ね。 だんだんと腐臭がして来たもの。 この辺りは、まだ侵されていないわ。 進むわね」

「アイアイ」



 もう少しって云ってから長いのよ。 いや、あたしの体感時間が狂っちゃったのかな? 薄暗闇にも随分と慣れたのよ。 ちゃんと見える様になって来た。 それだけで恐れは薄まるのよね。 大体、ココ何処よ? 深くそして、長い下り坂は、ほんと、何処まで下っているのかなぁ……

 ピタリと姉さんの足が止まる。 もう半円を描く様に丸くなっている根っこの表面を、姉さんは手で撫でる様にしているんだ。



「この辺りね。 カルちゃん。 手槍でこの根っこを伐って頂戴」

「へっ? いいの?」

「あの巨木の根のほんの先だもの。 ボボールには痛痒はないわ。 ただ、感覚は有るのよ。 ちょっと、麻痺させるからね」



 姉さんは、優美なドレスのどっかから、毒薬のポーション瓶を取り出して、根っこに振りかけたんだ。 ジョワって感じで、根っこに吸われていく毒薬。 多分……植物用に調整されている、麻痺毒だろうな。 動物用と違うヤツ。 その場をあたしに代わって、綺麗で長い指で指し示しながら言葉を紡ぐの。



「ココね。 さぁ、やっちゃって」

「アイアイ」



 手槍を持ち直し、穂先で根を断ち切る。 ガツガツガツって感じ。 斧を持ってきたらよかった。 まぁ、手槍の穂先も幅広の穂先が付いているから、あんまり苦にはならないんだけどね。 一刻もしない内に、向こう側の土が見えて来たんだよ。

 ガツガツ伐って行ったから、あたし一人は入れるくらいの間隔で断ち切れた。 ふぅ…… しんどかったよ。

 エリーゼ姉さんが、あたしと交代で、その断ち切った根の隙間に入るんだ。 またもや何処からか取り出したポーション瓶を手にね。 封を切って、断ち切った根の断面に振りかけるんだよ。 ジャワジャワって音がして、断面が真っ黒になっていく。 ちょっと驚いたんだ。



「あぁ、コレで断面を焼いとかないと、ここから腐るのよ。 そしたら、もっと大事になるわよ。 麻痺毒で感覚潰してるから、ボボールには感じないだろうから、思い切ってね」

「そうなんだ…… まぁ、森に入って来る人族も、そう云えば同じ様に千切れた腕の処置をしてたなぁ……」

「治癒師が居なきゃ、それが最善だものね。 同じことよ。 まぁ、ボボールに関して言えば、自力で再生するから、何も問題は無いわ」

「根っこだからね…… それは、何となく判る」

「これで、ボボールの方は終わり。 あとで、彼に教えておくわ。 さて…… ここからが問題よ」

「はて? 何かな?」

「原因の特定と、その対処。 おんなじ事が二度三度起こらない様にね」

「アイアイ…… この先に進むの?」

「ノーム様が横穴を開けて下さったのよ。 こちらの意図を汲んで頂いたようね。 行きましょう、カルちゃん」

「アイアイ」



 断ち切られた先の根を辿る様に、深く昏い穴を進むんだ。 徐々に根っこは細くなり、そして、とても臭くなっていく。 これ、腐っているんだ。 それで、コレを喰うんだよね。 いや、全く腐敗屍蟻の蟻人族って、とんだゲテモノ喰らいなんだね。

 隧道トンネルを辿って、辿って、ついに『根っこ』の表面がグズグズになって、腐臭を撒き散らしている場所に着いたんだ。 隧道トンネルも、ココで終わり。

 カリカリカリって、擦る様な齧る様な音が聞こえてきたんだ。 姉さんが小さな声で、あたしの耳元で囁くのよ。




「ここ迄来ているって事ね。 直ぐ向こう側に腐敗屍蟻の蟻人が居る筈。 ……どうせ、奴隷蟻だろうから、多少居なくなってもアイツ等はどうとも思わないだろうから…… いいっか」




 そう云うと、姉さんまた別のポーションをどっかから出して来た。 今度のポーションは大きめの紅い奴。 瓶の色と形から、それが途轍もなく強い、対蟲用の毒薬だって気が付いた。 かなりの量があるよね。 封印を破って、栓を抜いた後姉さんは、鶴首みたいな細い口をグズグズに腐っている根っこの表面に突き刺したんだ。

 中身がコボコボ音を出しながら減っていく。 確実にあっち側に流れ出て行くんだ。

 同時に、さっきまでしてた、カリコリって音が小さくなって、いつの間にか耳が痛くなるような静寂にあたしたちは包み込まれたんだ。 姉さんが耳元で囁く様に言葉を紡ぐ。



「カルちゃん。 手槍で突いて。 多分、あっち側は空洞になって居る筈だから」

「アイアイ」



 云われる通りに、手槍で根っこを突く。 ボロボロと表面が崩れて、ぽっかりと穴が開くんだ。 穴の先には、薄汚れた服を着た、不健康そうな真っ白な甲殻の蟻人族が沢山倒れていたんだ。 

 あぁ、アレ…… 蟻人にのみ効く、特殊な即死神経毒だね。 姉さんは解毒剤を既に飲んでいるって事か…… なんとも、言えないね。 これだから、ドライアド族最強の魔人は…… 

 沢山の紫色の泡を吹いた、蟻人の死体だらけの坑道の様な隧道トンネルの中を、あちら側に向かって、歩いて行くんだ。 いや、まぁ…… 古い地下迷宮の中で、生贄部屋とかにも、行った事あるけどさぁ…… アレより酷いよ。 なまじっか、ついさっきまで生きてただけにね。

 蟻人達の掘った坑道の先には、やっぱり大量の蟻人達が死んでいる、部屋があって、そこには、三つほど扉が付いてたんだ。 一番近くの扉から流れて来る、空気の臭いが違って、そっちに意識が向いたんだ。



「カルちゃん、あっち?」

「……多分。 空気の臭いが違うから」

「そう、じゃぁ、行きましょう」



 姉さんが、また前を歩いて、そっちの扉に向かう。 建付けの悪い扉をいとも簡単に引き千切る様に開けると、そこには『大空洞』が有ったんだ。 大空洞の天井は、すぐそこに見える。 遥か下方に、巨大な御城が聳えて立っていた。 幾つもの尖塔が立ち並び、色鮮やかな光がまるで、星空の様に煌めいている。

 更に御城の外側には『街』が広がり、この高みからも、沢山の蟻人の行き交う姿が見え隠れしている。 白い奴等に鎖で繋がれて引き立てられている黒い奴等も見えるね。 あっちの方には、なんだか円形の大きな建物が有って、ワーワー云う歓声も聞こえてくるんだ。


 ほぇぇ…… 


「成程ね…… 白蟻人の王国って事…… 外への出入り口は、何処かしら?」

「……多分、あそこ。 お日様の光が  ” 少~し ” 漏れているね。 それに、あそこデカイ門も付いてて、黒の森ガイアの森と、黄昏の森クレスプキュルの境界に有る、『玄門城塞デ・ゲルート』みたいに見えるもん」

玄門城塞デ・ゲルート…… そうね。 外界外の世界との出入りは厳重に統制されているって事ね。 こいつ等、異種族を戦わせる為の闘技場娯楽施設まで作ってるのね…… これは言い逃れ出来ないわ。 ……ダメね。 『大協約』の違反を確認してしまったわ」



 眼を細めて、眼下に広がる色んな景色を、エリーゼ姉さんは、じっくりと観察した後、幾つかの『種』を飛ばしてから、あたしに振り返り言葉を発したんだ。



「……さて、カルちゃん。 帰りましょうか。 奴等、暫くは此処を閉鎖するはずだから、『道』は残しておきましょう。 帰りましょうか。 皆と相談する必要も出て来ましたし」

「アイアイ。 それじゃ、帰ろう!」



 踵を返して、エリーゼ姉さんと一緒に帰る。 元来た道をスタコラサッサってね。 途中、穴を開けたボボール爺さんの根っこの穴は、姉さんが塞いでた。 まぁね、同じ植物系の魔人さんだから、相応に術式も編めるし、腐った組織でも生き残った部分もあるから、そこを急成長させてね…… ほんと、何処まで凄いんだか。

 でもさ、そんな凄いドライアドである、エリーゼ姉さん。 お家の広場に帰り着くまで、何にも云わないの。 不気味なくらい『沈黙』を、守っているのよ。 深く、深く、何かを考えて…… 考えを巡らせて…… 手に朱印を結んで、精霊様とも交信しているのかも…… あたしには判らない、何かをずっとずっと、考えていたんだ。

 ひたすらトンネルを遡り、階段が出来ていた場所に辿り着くと、もうお日様は沈む寸前。 夜の帳が下りる前、星が満天に輝きだす時間だっだ。


 モノを言わないエリーゼ姉さんは、真っ直ぐに『お家』に戻った。


 あたしも、その後をひたすら追ったんだ。







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