婚約拒否のために私は引きこもりになる!

たろ

文字の大きさ
3 / 20
第1章

笑え!

しおりを挟む
「シルヴィ…出迎えに来てくれたのは嬉しかったがもうちょっと気をつけないといけないよ。」

階段から落ちた私が目覚めたのは次の日だった。あの後は屋敷中とんでもない騒ぎだったそうで医者が呼ばれ、体に異常はなく恐怖からの失神でしょうと診断されると、皆が安堵のため息をついたのだがいや!と叫ばれた父は可愛いシルヴィが反抗期…?と涙を流し、母はそんな父の姿をみて笑い転げる…あれ?私の心配は…?

「シルヴィ?」

「えっええ!お父様ご心配おかけしまして申し訳ありません!」

「お父様?ご心配?どうしたんだシルヴィ急に大人のレディのようになって…はっ!これが反抗期…???」

はっ…私は今7歳の子供なんだ。

「そっそんなことないよパパ!!階段から落ちちゃってごめんね?ありがとう!!!シルヴィはパパのこと好きだよ!!!パパがお仕事のときに立派なレディになれるよう練習したんだよ!!!」

うっなんて苦しい言い訳…お父様だって固まってるし…怪しまれてるのかこれは…ちょっと子供っぽすぎたかな…

「シルヴィ…」

ごくり…

「好きじゃなくて大好きだろう!!!」

エッそこ???

「だっ大好き」

「シルヴィ!!!パパもシルヴィが大好きだぞぉ」

父は私に抱きついてくる。苦しい。いやどんな親馬鹿よ…こんな風だった…け?


まあ何はともあれ私は自分の人生が2回目であると気づいたわけだ。鏡に映る自分は幼く、顔はこわばっていた。

「大丈夫、私は思い出した。」

彼の剣がきらめいて私に向かってくる。

「大丈夫、私は生きている。」

剣がずぶりと私に突き刺さる。

「大丈夫、私はやり直せる。」

私はどさりと音を立てて倒れる。

「大丈夫、私は殺されない。」

剣が抜かれ、どくどくと血が流れ出す。

「大丈夫、私は……」

私は死んだ。

「絶対に、生きてやる」

頰を無理矢理にあげ、笑う。












しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

戦いの終わりに

トモ
恋愛
マーガレットは6人家族の長女13歳。長く続いた戦乱がもうすぐ終わる。そんなある日、複数のヒガサ人、敵兵士が家に押し入る。 父、兄は戦いに出ているが、もうすぐ帰還の連絡があったところなのに。 家には、母と幼い2人の妹達。 もうすぐ帰ってくるのに。なぜこのタイミングで… そしてマーガレットの心には深い傷が残る マーガレットは幸せになれるのか (国名は創作です)

勘違い令嬢の心の声

にのまえ
恋愛
僕の婚約者 シンシアの心の声が聞こえた。 シア、それは君の勘違いだ。

(完結)婚約者の勇者に忘れられた王女様――行方不明になった勇者は妻と子供を伴い戻って来た

青空一夏
恋愛
私はジョージア王国の王女でレイラ・ジョージア。護衛騎士のアルフィーは私の憧れの男性だった。彼はローガンナ男爵家の三男で到底私とは結婚できる身分ではない。 それでも私は彼にお嫁さんにしてほしいと告白し勇者になってくれるようにお願いした。勇者は望めば王女とも婚姻できるからだ。 彼は私の為に勇者になり私と婚約。その後、魔物討伐に向かった。 ところが彼は行方不明となりおよそ2年後やっと戻って来た。しかし、彼の横には子供を抱いた見知らぬ女性が立っており・・・・・・ ハッピーエンドではない悲恋になるかもしれません。もやもやエンドの追記あり。ちょっとしたざまぁになっています。

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

旦那様の愛が重い

おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。 毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。 他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。 甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。 本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。

すべてはあなたの為だった~狂愛~

矢野りと
恋愛
膨大な魔力を有する魔術師アレクサンダーは政略結婚で娶った妻をいつしか愛するようになっていた。だが三年経っても子に恵まれない夫妻に周りは離縁するようにと圧力を掛けてくる。 愛しているのは君だけ…。 大切なのも君だけ…。 『何があってもどんなことをしても君だけは離さない』 ※設定はゆるいです。 ※お話が合わないときは、そっと閉じてくださいませ。

ベルガー子爵領結婚騒動記

文月黒
恋愛
その日、王都より遠く離れたベルガー子爵領は、俄かに浮き足立っていた。 何せ、ついに領民一同が待ち望んでいたベルガー子爵の結婚相手がやって来るのだ。 ちょっとだけ(当領比)特殊な領地の強面領主に嫁いで来たのは、王都の男爵家の末娘・マリア。 だが、花嫁は領主であるベルンハルトの顔を見るなり泣き出してしまった。 最悪な顔合わせをしてしまったベルンハルトとマリア。 慌てるベルンハルトの腹心の部下ヴォルフとマリアの侍女ローザ。 果たしてベルガー子爵領で彼らは幸せを掴めるのか。 ハピエン確定のサクッと読めるギャグ寄り恋愛ものです。

本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います

こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。 ※「小説家になろう」にも投稿しています

処理中です...