私の世界一無敵な騎士

野うさぎ

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第1章

第2話

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 私と誠君で、サークルに向かった。
 
 先輩の名前は、モーション先輩だ。
 誠君の片思いの相手。

 誠君は惚れっぽくて、すぐにいろいろな女性を好きになり、兄の勇気にとられる。
 でも、まあ、また失敗に終わることは目に見えている。
 私が誠君を好きなら、告白すればいいだけかもしれないけど、誠君には最悪の人がいる。

 嫉妬深い姉の唄さんは、だれかが幸せが成就することが気に入らなくて、恋人がいる人や、異性から人気がある人を見つけては、攻撃をする。
 それに、兄の勇気さんも、弟に好きな人がいるということも黙ってられないらしくて、すぐに自分の物にしては、妊娠が判明したら、姿を消すことの繰り返し。

「誠君、モーション先輩にも迷惑がかかるよ・・・」

「それでも、好きになった人のことを全力で守りたいから・・・・」

「え?」

 誠君、その言葉は私だけに向けてほしかった。
 いくつもの女性を好きになっては、かっこいい言葉を使う。

 だけど、それを素直に歓迎できない自分がいる。
 誠君が大切にするのは、私だけでいいなんてわがままかな?

「モーション先輩、おはようございます」
「ああ、おはよう、まこっち」

「まこっち!?」

「そう、実は僕は先輩からあだ名で呼ばれているの」

 誠君は、嬉しそうだけど、私だって、まこっちで呼びたいよ。
 最初は「井藤君」と苗字でしか呼べなかったけど、頑張って「誠君」と下の名前で呼べるようになれたの。

 モーション先輩は、スタイルもよくて、髪が長い。
 私ももう少し細ければ、髪も長ければいいのかな?

 私は失恋をきっかけに、ショートカットにしたけれど、誠君はすぐに別れた。
 もちろん、誠君が別れた理由なんて、勇気さんにとられたからだけどね。

「あかねも、ちゃんと挨拶して」

「お・・・・おはようございます」

「おはよう、たしかあかねちゃんだっけ?」

「はい、そうです。
これから、よろしくね」

 モーション先輩の笑顔・・・・すごく素敵。
 同じ女性同士でも、惚れ惚れしちゃう。

「モーション先輩、この笑顔、すごく素敵です」

 誠君が言ったけれど、私の嫉妬が胸の中で湧き上がることが自分でもわかったけど、多分、誠君にもモーション先輩にも、その気持ちは伝わっていない。

「そんなことないですよ。
それより、まこっちは、あかねちゃんのことをもう少し、気にかけた方がいいんじゃない?」

「どういうことですか?」

「さあ、どういうことだろうね」

 モーション先輩は、私にウィンクした。

 もしかして、モーション先輩は私の気持ちに気づいてくれた?
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