4 / 5
第1章
第3話
しおりを挟む
モーション先輩が「あかねちゃんと二人だけで話がしたい」と、誠君に伝え、私を体育館倉庫の裏に呼び出した。
「モーション先輩?」
「あかねちゃん、やっぱり、幼馴染であるまこっちのことが好きなんだね?」
モーション先輩は、真剣な顔だった。
「はい。
ですが、誠君が好きなのは、モーション先輩って聞きました」
「あたしも、幼馴染がいるから、その気持ちはわかるんだ。
大好きだった幼馴染はあたしの気持ちに気づくことなく、他の女とくっついて、家庭を持ってしまったけれど、あかねちゃんには、まこっちが本気で好きなら、あたしのことを気にせず、ぶつかってほしいんだ。
後悔しないようにね。
幼馴染に失恋したら、辛いだけだから・・・・。
まこっちも、気づいてないだけで、もしかしたら、あかねちゃんが好きかもしれないって思うところがあるんだ。
これは、あかねちゃんのためでもあるし、まこっちのたまでもあるんだ」
「誠君は、わたしの思いなんて、これぽっちも気づいてくれないです・・・・」
「まこっちの気持ちについては、あたしの勘でしかないけれど、だけど、あかねちゃんがまこっちを好きな気持ちは本物だと思う・・・・」
「先輩、ずるいです・・・・。
私も、まこっちって呼びたいです」
「呼びたいなら、呼べばいい」
「え?」
「あかねちゃんは、可能であるはずのことを、自分で不可能にしている気がするんだ。
幼馴染なんだから、まこっちって呼んでも、何も失礼なことはないんじゃないのか?」
「それは・・・・」
モーション先輩の言うことも、正しいかもしれない。
私が何て呼ぼうと、自由なんだ。
「それに、どうして、まこっちに告白できないんだい?」
「こわいからです・・・。
誠君と今の関係が崩れることが・・・。
誠君には、弟の恋を奪うような浮気性のお兄さんもいますし、人の幸せを妬んで、攻撃をするお姉さんもいます。
だから、私が素直になったら、幸せが壊されていくような気がして・・・。
誠君を幸せにできるのは、誠君のお母さんだけなんです」
泣くことをこらえながら、私は必死に語る。
そう、自分が幼馴染にも言えないような、本心を。
「実は、人の恋を奪うことも、人を妬んでの攻撃も、自分自身を不幸にしてしまう行為でしかないんだ」
「そんなことって?」
勇気さんも、唄さんも、幸せじゃない?
「浮気をして、本当の恋が得られると思うかい?
人を妬んで、攻撃したら、何が残るんだい?
その人たちは、孤立するだけだ」
「言われてみれば・・・・」
勇気さんも、唄さんも、本当の友人もいないし、孤立しているようなものかも。
「モーション先輩?」
「あかねちゃん、やっぱり、幼馴染であるまこっちのことが好きなんだね?」
モーション先輩は、真剣な顔だった。
「はい。
ですが、誠君が好きなのは、モーション先輩って聞きました」
「あたしも、幼馴染がいるから、その気持ちはわかるんだ。
大好きだった幼馴染はあたしの気持ちに気づくことなく、他の女とくっついて、家庭を持ってしまったけれど、あかねちゃんには、まこっちが本気で好きなら、あたしのことを気にせず、ぶつかってほしいんだ。
後悔しないようにね。
幼馴染に失恋したら、辛いだけだから・・・・。
まこっちも、気づいてないだけで、もしかしたら、あかねちゃんが好きかもしれないって思うところがあるんだ。
これは、あかねちゃんのためでもあるし、まこっちのたまでもあるんだ」
「誠君は、わたしの思いなんて、これぽっちも気づいてくれないです・・・・」
「まこっちの気持ちについては、あたしの勘でしかないけれど、だけど、あかねちゃんがまこっちを好きな気持ちは本物だと思う・・・・」
「先輩、ずるいです・・・・。
私も、まこっちって呼びたいです」
「呼びたいなら、呼べばいい」
「え?」
「あかねちゃんは、可能であるはずのことを、自分で不可能にしている気がするんだ。
幼馴染なんだから、まこっちって呼んでも、何も失礼なことはないんじゃないのか?」
「それは・・・・」
モーション先輩の言うことも、正しいかもしれない。
私が何て呼ぼうと、自由なんだ。
「それに、どうして、まこっちに告白できないんだい?」
「こわいからです・・・。
誠君と今の関係が崩れることが・・・。
誠君には、弟の恋を奪うような浮気性のお兄さんもいますし、人の幸せを妬んで、攻撃をするお姉さんもいます。
だから、私が素直になったら、幸せが壊されていくような気がして・・・。
誠君を幸せにできるのは、誠君のお母さんだけなんです」
泣くことをこらえながら、私は必死に語る。
そう、自分が幼馴染にも言えないような、本心を。
「実は、人の恋を奪うことも、人を妬んでの攻撃も、自分自身を不幸にしてしまう行為でしかないんだ」
「そんなことって?」
勇気さんも、唄さんも、幸せじゃない?
「浮気をして、本当の恋が得られると思うかい?
人を妬んで、攻撃したら、何が残るんだい?
その人たちは、孤立するだけだ」
「言われてみれば・・・・」
勇気さんも、唄さんも、本当の友人もいないし、孤立しているようなものかも。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
上手に騙してくださらなかった伯爵様へ
しきど
恋愛
アイルザート・ルテシオ伯爵は十七歳で家督を継いだ方だ。
文武両道、容姿端麗、人柄も良く領民の誰からも愛される方だった。そんな若き英雄の婚約者に選ばれたメリッサ・オードバーン子爵令嬢は、自身を果報者と信じて疑っていなかった。
彼が屋敷のメイドと関係を持っていると知る事になる、その時までは。
貴族に愛人がいる事など珍しくもない。そんな事は分かっているつもりだった。分かっていてそれでも、許せなかった。
メリッサにとってアイルザートは、本心から愛した人だったから。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる