私の世界一無敵な騎士

野うさぎ

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第1章

第3話

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 モーション先輩が「あかねちゃんと二人だけで話がしたい」と、誠君に伝え、私を体育館倉庫の裏に呼び出した。

「モーション先輩?」

「あかねちゃん、やっぱり、幼馴染であるまこっちのことが好きなんだね?」

 モーション先輩は、真剣な顔だった。

「はい。

ですが、誠君が好きなのは、モーション先輩って聞きました」

「あたしも、幼馴染がいるから、その気持ちはわかるんだ。

大好きだった幼馴染はあたしの気持ちに気づくことなく、他の女とくっついて、家庭を持ってしまったけれど、あかねちゃんには、まこっちが本気で好きなら、あたしのことを気にせず、ぶつかってほしいんだ。

後悔しないようにね。

幼馴染に失恋したら、辛いだけだから・・・・。


まこっちも、気づいてないだけで、もしかしたら、あかねちゃんが好きかもしれないって思うところがあるんだ。


これは、あかねちゃんのためでもあるし、まこっちのたまでもあるんだ」

「誠君は、わたしの思いなんて、これぽっちも気づいてくれないです・・・・」

「まこっちの気持ちについては、あたしの勘でしかないけれど、だけど、あかねちゃんがまこっちを好きな気持ちは本物だと思う・・・・」

「先輩、ずるいです・・・・。

私も、まこっちって呼びたいです」


「呼びたいなら、呼べばいい」

「え?」

「あかねちゃんは、可能であるはずのことを、自分で不可能にしている気がするんだ。

幼馴染なんだから、まこっちって呼んでも、何も失礼なことはないんじゃないのか?」

「それは・・・・」

 モーション先輩の言うことも、正しいかもしれない。
 私が何て呼ぼうと、自由なんだ。

「それに、どうして、まこっちに告白できないんだい?」

「こわいからです・・・。

誠君と今の関係が崩れることが・・・。

誠君には、弟の恋を奪うような浮気性のお兄さんもいますし、人の幸せを妬んで、攻撃をするお姉さんもいます。

だから、私が素直になったら、幸せが壊されていくような気がして・・・。

誠君を幸せにできるのは、誠君のお母さんだけなんです」

 泣くことをこらえながら、私は必死に語る。
 そう、自分が幼馴染にも言えないような、本心を。

「実は、人の恋を奪うことも、人を妬んでの攻撃も、自分自身を不幸にしてしまう行為でしかないんだ」

「そんなことって?」

 勇気さんも、唄さんも、幸せじゃない?

「浮気をして、本当の恋が得られると思うかい?

人を妬んで、攻撃したら、何が残るんだい?

その人たちは、孤立するだけだ」

「言われてみれば・・・・」

 勇気さんも、唄さんも、本当の友人もいないし、孤立しているようなものかも。
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