外道降臨~本物の自重無しを見せてやるぜ!悪人プレイで異世界を蹂躙する

アカヤシ

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第7話 サイトウ君が売り込みに来た『オセロ』

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今日は仕事をする気になれなかったのでそのまま解散した。
家に帰るとバカがまだぐうすか寝ている。正直ぶっ殺したくなるが衝動を押さえる。

「ちょっと!サイトウ!起きなさい!いつまで寝ているの!」

「ん?エリー、おはよう・・・」

気持ち悪い!誰が呼び捨てにしていいと言った!

「さっさと起きなさい!」

サイトウが抱きしめようとしてきたのでその手を叩いて防ぐ。

「ちっ!何するんだよ!」

こっちはアンタのせいで大変な目にあってんだよ!

私は先程『蒼牙』のメンバーとの会話をサイトウに話した。

こうなったらサイトウを鍛えるしかない!

私はそう思ったがサイトウは溜息をつきながら。

「や~めた!冒険者なんてクソダルい!」

はああああああああ!何言い出すの!

「それよりエリー、お前の元彼のボーマンさんだっけ?もの凄い金持ち商人に拾われたんだろ。そこに案内してくれよ」

嫌よ!私はまだ引きずってんのにどういう神経をしてんのコイツ!

「冒険者なんてやるより大金を手に入れる方法があるんだよ!ヘタすりゃ一生遊んで暮らせるぜ!」

コイツの話なんて信じられない!

「くくく、知識チートで大金を手に入れてやるぜ!」

コイツが何を言っているのか全く理解出来なかった。
私はボーマンから聞いた店の場所を教えた。

「よく分からなかった。連れてってよ」

お断りよ!アンタと並んで歩くなんてごめんだわ!

「いいから来いよ!」

結局腕を掴まれ強引に案内された。

店の場所はこの町で一番人通りが多い道にドでかく立派な建物が建てられていた。

「そこそこはあるな。これなら金払いは良さそうだ」

は?何言ってんのコイツ!この店下手するとこの町で一番立派な建物だよ!けどこんな立派な建物いつの間に建てたの?

「よし!行くぞ!」

サイトウは躊躇なく建物に入って行った。

馬鹿なの!コイツ馬鹿なの!

建物に入ると商品棚などを設置している人や何やら打ち合わせをしている最中の人などとても忙しそうに働いていた。

「おい!貴様ら作業を止めろ!」

何言ってんのコイツ!

作業をしている人達が手を止めこちらを向く。その中の1人が近づいてきて、

「あの~、開店は2週間後と扉に張り紙をしていたと思うのですが?」

「そんな事はどうでもいい!店主と話をさせろ!儲け話を持って来た!」

「いやあ、そうと言われましても~」

「さっさと連れてこいよ!他の店に持っていくぞ!それで良いのか?」

「どうぞ持っていって下さい」

「はあ?何を言っている!いいから、」

「はいはい、もういいから帰って下さい。開店準備の邪魔ですから」

私達は店から追い出された。

「ちっ!後悔しても知らねえぞ!エリー、他の店に行くぞ!」

結局十軒以上回ったがサイトウの悪評はかなり広がっており話すら聞いてもらえず門前払いされた。

「くそっ!くそっ!クズ共が!こんなはずじゃ!どういう事だよ!」

はあ、もうヤダ。もうこれ以上コイツに関わりたくない。関係者だと思われたくない。隣を歩きたくない。

「ちっ!仕方がない!気に入らないがもう一度行ってやるか」

そう言って来たのが最初に訪れたお店。
そしてお店の前には大きい看板が立ってており『開店準備中です』と書かれていたがサイトウは『読めん!』と言って看板を勝手に抜いて投げ捨て、再び無断で建物の中へと入っていくサイトウ。

「おい!店主はいるか!」

「ん?お前はサイトウか?」

そこで作業をしていたのは先程のメンバーではない。しかもそこには元彼のボーマンまでいた。

「ああ、ボーマンさんでしたっけ?この店で1番偉い人をさっさと連れて来てくださいよ!」

「はあ、何を言っているんだ?」

「ちっ!いいからさっさと連れてこいよ!」

気が短かすぎだろサイトウ!

「何を騒いでいるのですか?皆さん?」

その時、部屋の奥から背の高い筋肉質で片目眼鏡をしている白髪の50代くらいの男が出て来た。

「貴様がここの店主か?」

明らかな目上の人間に失礼でしょ!

「いかにも私はゼロ。ゼロ=インバースですが?君は?」
 
「俺はサイトウ。儲け話を持って来た!ここじゃなんだから座りながらでも話させてくれよ。奥の部屋に案内してくれよ」

どんだけ偉そうにしてるのコイツ?交渉に来た人間の態度じゃないでしょ!

「いいえ、ここで結構です。まあ、その儲け話しだいで泥水を出すか最高級紅茶、金色のお菓子付きで出すか決めるので、まずは話を」

「ふふふ、ようやく話ができる。俺が持って来た儲け話はこれだ!」

サイトウは持っていた鞄から升目が書いてある木の板と白黒の丸い物体を取り出した。

「これは『俺が考えた』、『俺が考えた』ボードゲーム!オセロだ!」

「はあ?ボード、ゲーム?ですか?ふ~ん、それで?」

店主の反応は微妙。
しかも二回言ったよコイツ!
俺が考えたを!
しかし、サイトウは店主の反応を見ていないのか構わず自慢するようにルール説明をする。
それを聞いている店主の表情は全く変わらず微妙な顔をしている。
サイトウが説明を終えて。

「どうだ!このボードゲーム面白そうだろ?絶対売れるぜ!アンタが金を出して俺が指示して大量生産すれば金が湧き、!」

「何故コレが売れると?」

「・・・・はあ?売れるに決まってンだろ!俺が考えたんだから!」

店主はオセロの駒1枚を持ち裏返し戻しを繰り返しながらサイトウに問いかけてる。

「黒、白、黒、白、黒、白、黒、白・・・ただひっくり返しあうだけ・・・正直2、3回やったら飽きてしまうと思いますけど?この低レベルの遊びは?」

「はああああ?頭おかしいんじゃねえアンタ?馬鹿だろアンタ?この世界は娯楽がすくねえんだろ!だっから俺が娯楽を提供してやるって言ってんだよ!いいからアイデア料出せよ!」

サイトウ・・・アンタが頭おかしいんじゃないの!儲け話と勝手に話しておいて受ける気がない相手へ金を要求とか馬鹿なのはアンタでしょ!

「この国が娯楽が少ないのは誰もが生きるために一生懸命毎日働いているからですよ?決して暇を持て余しているわけではないんですよ?お分かりですかな?ろくに仕事をしていないサイトウ君には難しい話だったかな?」

「うるせえよ!何ぐたぐた言ってんだよ!このボードゲームで遊べばやめれなくなるくらいドはまりするんだよ!売れるんだからいいだろ!さっさと金出せよ!」

サイトウ!それもう交渉じゃなくて脅迫だろ!

「だったら実際やってみましょう?店の外で通行人が多く通りますしその反応しだいで買い取りましょう」

「いいだろう!俺とアンタで勝負だ!」

こうして店前に机と椅子を出して二人が向かい合う。
周りにいた人達が興味を持ったのか立ち止まり私達の様子を見ている。やがてこれから始める事を知るとどっちが勝つかを賭けたりしていた。

「さて、俺は黒でやるぜ。先行はアンタに譲ってやるよ。せいぜい頑張れよ!」

アンタ何言ってんの?アンタが考えたボードゲームなんだからアンタが強いのは当たり前でしょ!それより手加減して楽しませる必要があるでしょ!勝ち負けじゃないでしょ!

サイトウは全く理解しておらず中盤まで一方的に攻め続ける。

「よっわ!爺さん、くっそ弱い!楽勝なんですけどおおおwwww」

駄目だコイツ!相手を楽しませる気が0!!全くない!周りの見物客はもう興味を失いつつあり、パラパラと帰っていく者まで出始めた。

だが、

パチッ!

店主の一撃でいとも簡単にひっくり返った。

「あっ!くっそが!うぜええ!うぜええ!くっそが!まあいい!逆転すりゃいいだけ事だ!」

結果・・・全面・白、白、白、白、白!真っ白!黒ゼロ枚!

店主の完全勝利!!!

サイトウがキレかかっている。周りの見物客は笑いを必死に押し殺している。

「もう一回!もう一回だ!今度は俺が白で先行だ!今度は本気でやってやるんだからな!」

だから勝ち負けじゃないでしょ!

結果・・・全面・黒、黒、黒、黒、黒!真っ黒!白ゼロ枚!

店主の完全勝利!!!

「ふ~ん、ふ~ん、じじい!ルールは把握できたろ?いやあ、慣れるのを待ってやったんだよね!俺って本当に優しいなあ!次ガチで本気だから、」

結果・・・全面、白、白、白、白、白!真っ白!黒ゼロ枚!

店主の完全勝利!

「クソが!!やってられるかあああああ!?」

そう言うとサイトウはオセロ盤を持ち上げ、思い切り地面に叩きつけ破壊した。

ええええええ!

アンタは『やめれないくらいドはまりする』って言った癖に自分で投げ出した挙げ句破壊してどうするの!
    
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