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第9話 サイトウ暴走

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「くそっ!ゼロに早く知らせないと!」

サイトウを完全敗北させた次の日、見張っていたNo.5とNo.6から緊急の連絡が来たのだ。一刻も早く知らせないと!

「ゼロ!失礼します!緊急の知らせが!」

俺ことNo.10はボスのゼロの部屋に初めて足を踏み入れた。
ゼロの部屋は異様な光景が広がっていた。
部屋には牢があり、その牢にはラクシャータが入っていた。
その牢には明らかにおかしかった。
牢の中には一目でわかるほどの高級品のタンスや机にベッド等が置かれていた。
ラクシャータはベッドで自慰行為に耽っていた。
そして肝心のゼロはロープで吊るされている二人の少女を相手をしていた。
床には大量の注射器とやらが使い捨てられていた。

1人の少女は手も足もガチガチに縛り付けられ、海老ぞりの態勢で天井から吊るされて、もう1人の少女は足首を手首にくくりつけられV字に股を開かされて天井から吊るされていた。
二人の少女には目隠しと鼻フックをさせられて彼女達の下の穴には何かピンク色のまるで生き物のように蠢くように動く奇妙な物体が突き刺されていた。

「ほらっ!キサラ!エリー!お礼はどうした!」

「はい!ご主人様!キサラのイヤらしい乳首から母乳を出るようにしていただきありがとうございます!これから毎日ご主人様に搾乳されて飲んで頂けると思うとそれだけでイきそうになっちゃてます!」

「はい!ご主人様!エリー達の体をご主人様好みのミニマムサイズにしていただきありがとうございます!これから毎日ご主人様に可愛がって貰えるんと思うと嬉しいです!」

「昨日は散々大人の体に戻してと喚いていたのにいいのか?戻さなくて?」

「いいです!一生ちっこいままでいいです!私のミニマムマンコで一生ご主人様にご奉仕します!!」

「ははは、そうかそうかそんなに喜んで貰えると改造した甲斐があるな!」

「はいいいい!クリトリスに着けて貰ったピアスも嬉しいですううう!」

「私も!私もです!焼きごてで焼き付けて貰った『ゼロ専用精液処理便器』も嬉しいですううう!」

「私は口マンコを下の穴と同じように感じるようにして貰えて嬉しいですううう!精液の味に敏感になる舌にして頂きありがとうございます!」

「尿道も改造していただきありがとうございます!オシッコする度にイッちゃう変態にして貰えて嬉しいですううう!」

「おいおい、それだけじゃないだろ?肺も改造してやって息をするだけで絶頂出来るようにしてやったりしたろ?後は脇や太腿に指の間も鼻の穴も足の裏も性感帯を強化・付与してやったんだ。まだまだお礼してないだろ?」

「「ありがとうございますううう!!」」

「ははは、ん?何だ、No.10か?何か用か?」

やっと気付いて貰えた。

「はっ!緊急の報告が有りまして!」

「緊急?俺の楽しみの最中にするんだからよっぽどの報告か?じゃなかったらてめえを湖に沈めるぞ」

「はい!サイトウが脱獄!『蒼牙』の連中やこの町の住民達を殺して回っているそうです!」

「はあ?見張りをやってたNo.5とNo.6は?」

「取り押さえようとしましたが失敗しサイトウの魔法で重症を負っています!サイトウの監視はNo.7が引き継ぎました!」

「で?『蒼牙』は?」

「はっ!冒険者ギルドの建物の裏でジャックは後ろから割れた酒瓶で刺されて死亡!双子の姉妹のジュンとエマは借宿を放火され出てきた所を魔法で攻撃され、姉のジュンは妹のエマを庇い直接受け即死!しかし妹も重症!今夜持つかどうかと医師が言っていました!次はボーマンを狙ってくる可能性が高くこちらに向かって来ているようです!」

俺の報告を聞き終わるとゼロは盛大な溜息を吐いた。

「はあ~~~~、あのピエロが!ピエロはピエロらしく舞台上で踊らされてりゃいいもんを!!せっかくこれからじっくりたっぷり絶望を味合わせながら殺してやると!!せっかくの仕込みが全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部!!!台無しだろうが!!!!」

うわっ!完全にガチギレ!!

「今すぐ『ナンバーズ』を呼び戻せ!!」

『ナンバーズ』とは俺達は『数字』で呼び合っているので俺達をまとめて呼ぶ時は『ナンバーズ』となっていた。

「サイトウの見張りのNo.7以外は揃っています!ボーマンも上で待機しています!」

「そうか、すぐ上に行く!上で待機してろ!」

俺は走って一階に向かった。


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「ちっ!あのサイトウのカス野郎が!!・・・物に当たってる場合じゃねえな」

俺はエリーとキサラの二人のロープを切っておろした。

「二人ともそこにメイド服を用意してあるから着替えろ。突っ込んでるバイブは抜いていいぞ。あとラクシャータも着替えさせて出る準備を済ませろ。大至急だ」

俺が一階に上がると全員集まっていた。

「で、サイトウはこっちに向かってきてんのか?」

「はい!衛兵を殺しながら来ているので速度は落ちていますが間違いなくこちらに向かって来ています!」

「どうする?迎え撃つか?」

「もう決めた。全員俺の指示に従え。迅速にな」


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「くそっ!くそっ!どいつもこいつも!邪魔なんだよ!消えろ消えろ消えろ消えろ!!俺を誰だと思ってやがる!てめえ等カス共とは違うんだよ!!俺は選ばれた男だぞ!俺は特別なんだよおおおおおお!」

俺は斎藤大地だ!

ここは日本じゃない!

異世界なんだ!

俺知っている奴はクラスの連中くらいなんだ!

ここならやり直せる!

変われると思ったのに!!

ラノベみたいに俺を好きになる女達を侍らせたり、沢山の友達作って、王族や貴族から特別扱いされるような。凄い豪邸に住んで一生金に困らなくなるような大金で遊びまくったり出来るようにならないとおかしいだろ!

何やってんだよ仕事しろよ神様!!

くそっ!くそっ!一番許せねえのはあのクソじじいだ!俺の計画をぶち壊しやがってぶっ殺してやる!

女、子供、老人、関係ねえ!!邪魔だ!邪魔だ!邪魔だ!

死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!

見ろよ!俺の一撃でみんな死んでいくんだ!

やっぱり俺は選ばれた存在なんだ!そうに決まってる!

着いたぞ!着いたぞ!着いたぞ!あのクソじじいの店!まずは建物を破壊してやろうか?
いや、老いぼれだからその衝撃で死ぬかも知れない。
ダメだ!ダメだ!ダメだ!アイツは俺の手で殺さなきゃならないんだ!直に殺してやる!

俺は店の扉のノブを回し思いっきり開けた。

ドガアアアアアアアアアアアン!!!!!

建物は突然大爆発した。


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「バーカ、てめえなんぞにこれ以上手間暇かけるつもりはねえ、そのままあっさり・・・・死んじまえ」

俺達は爆発の被害が及ばない程度の距離にある民家の屋根の上で爆発する瞬間を見ていた。

「とは言ったものの、ちゃんと死んだか確認しとくか。No.7とNo.8は俺に着いてこい!あとの連中は掘っておいた地下通路から町を出ろ!死体確認後に俺達も脱出する。その後は・・・・この町ごと爆破だ。サイトウにはその罪を背負って死んで貰う」
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