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第10話 浅田 源治(アサダ ゲンジ)登場
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俺はNo.7とNo.8と共に元アジトに近づいた。
周囲に被害が出るほどの爆発だったから、勿論元アジトは完全に吹き飛んでいて瓦礫の山になっていた。
そこに胸に木の板が突き刺さった斎藤大地がいた。そんな状態で辛うじて息はしているようだ。
「よお、ATM君久しぶりだな~」
「~~~~~~~~!!」
斎藤は俺に気付たのか目を大きく見開き驚いて、声を出そうにも上手く出せないでいた。
声が出せないが態度からするとどうやら助けを求めているようだ。
「最後に何か言い残すことはあるか?」
俺の言葉に斎藤は首を横に大きく振り血を吐き出しながら懇願してくる。
『死にたくない!助けてくれ!』
俺は斎藤の顔を原型が残らないように力いっぱい踏み潰した。
「いつもご利用頂きありがとうございました・・・だろ?ATM君」
俺は斎藤のちゃんと死んだ事を確認して念のためにNo.7とNo.8に命じて破壊させた。
死者を復活させるなんて異能力を持っている奴がいるかもしれないのであくまでも念のためである。
「さて、町に仕掛けた爆弾も起動してずらかるとするか」
「ゼロ様・・・ちょっと周囲を見渡してもらっていいですか?」
「はあ?何、・・・何だ?」
周りを見渡すと人間が徘徊していた。
首がない人間や手足がなくなった人間が明らかに致命傷の傷を負った人間が。
「ゾンビ、、、カーーーーーーーーニバル!!!!」
そこに誰かの大声が響き渡る。
俺は声がした方角を向く。
「いやあ、久しぶり?って俺の事なんて覚えてないよね?」
歩く少女達の死体を引き連れ現れた男。その男は、
「浅田・・・浅田源治(アサダ ゲンジ)か?」
「あれ?俺の事覚えてるの?同じクラスってだけで話した事なんてなかったのに?」
「お前からは俺と似たような感じがしたからな」
「ふ~ん、そうなんだ」
浅田源治はゆっくりと近づいてくる。
そして間近まで俺に近づいた。
俺は浅田源治に問いかけた。
「好きな女のタイプは?」
「「ミニマムサイズ!!合法ロリは邪道!!小学生5年まではギリギリOK!!」」
俺達は熱い握手をかわす。
「ふっ、やはりこの領域まで来ていたか。ロリータ源治」
「通りでこの町に引き寄せられた訳か。変態紳士竜一」
「で、本当の所は?」
「まあ、とりあえずこれを読んでみてよ」
「あん?新聞?なになに『ユステリカ王国、異世界から勇者を召喚する事に成功!!敵国ゴルディエス帝国との永き戦いに終止符を!!』・・・何だこれ?つまり、この国のトップが俺等を?」
「異世界から召喚というのは『設定』だけど、俺達のクラスは初日にワイバーンに襲われただろ。その時に斎藤と月島以外はすぐに合流出来たんだよ。その後にワイバーンを討伐に来たユステリカ王国の割りと位の高い軍人に出会って、保護してもらったんだけど、それから日が経つにつれて、どんどん能力を覚醒していく奴等が増えてきて、」
「ただで保護するだけではなく見返りを求めてきたか?」
「そういう事。俺はそれが嫌で抜け出したんだけど」
そうなると心配事は。
「三日月 友と秋月 正満はどうなった?」
「二人ともユステリカ王国王都にいる。三日月友から伝言を預かったよ。もし会ったら伝えてくれってさ」
アイツは抜け出さなかったのか?
「三日月友は俺等の中で2番目に能力に目覚めたけど、秋月正満がまだ能力に目覚めてなくて、未知の世界を連れ歩くのが心配だから力が目覚めるまでは留まるらしいよ」
そうか、まあ友が一緒なら正満は大丈夫だろう。
「伝言は『早く迎えに来て』だってさ」
!?・・・・そうだなこっちから迎えに行くか!
「あ、それから『浮気したら殺す』だって」
ふぁい!?
ガクブル、ガクブル!!
だ、大丈夫!!
あれは、そう!!ペットだから!!
エリーとキサラはペットだから!!
なんなら、そう!オナホールだから!!
ジョーク商品だから!!
浮気じゃないからね!!
「もしかして女作ったの?」
「ちゃ、ちゃいますねん!」
しまった!まるでやってるみたいな反応してしまった!仕方ないよ。動揺しちゃうって!ん?
「ところで話が変わるけど戦争なんて誰も反対しなかったのか?」
「ん?したよ。けど『キラキラ君』が全部仕切っちゃてね」
ああ、あのキラキラ君か。
『キラキラ君』とは?
本名は光ヶ丘 暁斗(ヒカリガオカ アキト)。
成績は常に学年1位。運動能力はトップクラス。
家は金持ちで、祖父が弁護士・父親が政治家・母親が社長・兄が医者と漫画から出てきたんじゃあと思ったくらいの奴だった。
小学生の頃一年間だけ同じクラスになった事がある。
その時、奴は三日月 友の事が好きでいつも一緒にいる俺を疎ましく思っていたのか勝負を挑まれた事があったな。
まあ、ボコボコにしてやったけど。
中学は別だった。
高校ではお互い気付いていたが話し掛ける事はなかった。
たしか、今は学校で1番可愛いだの綺麗だのと言われている七瀬万桜(ナナセ マオ)という親同士が決めた許嫁がいたな。
学校の成績が学年2位でこいつも運動能力がめちゃくちゃ高かったはず。
まあ、三日月 友の方が可愛いけどな!!!
光ヶ丘 暁斗は昔からかなりの仕切り屋だった記憶がある。
「そのキラキラ君が『困っているなら力になろう』みたいな事言い始めてね。国に協力して戦争に参加する『光ヶ丘 暁斗』派と反対派の『八乙女 夏蓮(ヤオトメ カレン)』派とどっち付かずの『三日月 友』派で別れてね」
「八乙女 夏蓮(ヤオトメ カレン)?誰だ?」
「いや、担任の先生だよ!」
「ああ、確かそんな名前だったか?年増には微塵も興味ないから覚えてないや」
「さて、言いたい事は言ったから俺は行くよ。可愛い幼女を殺しまくって永遠の幼女に!死んだら成長しないからね!幼女侍らせハーレムを創るんだ!ロリっ子キングダム(幼女王国)を!!」
「お前の能力か?あの死体を操っているのは?」
「ん?俺が出来るのは『死体に生命力を与える』だけで操る事は出来ないよ?今はだけど」
浅田源治(アサダ ゲンジ)の能力『死体に生命力を与える』。
生命活動を停止した生物に気を注ぎ込み、死んだ生物を動けるようにしてやる事が出来る。
気を注ぐ量によっては生前の体と知能をそのまま保つ事が出来る。
気を注ぐ量が少なすぎると体を最低限保つだけで知能がかなり低くただ徘徊するか近づいた者を襲う程度しか出来なくなる。
ある程度なら肉体を再生させたりする事が出来る。
死体の操作は今は不可能。
あくまでも死体を活動出来るようにする能力。
しかし、能力に慣れる事で操れる可能はあるかも?
「一緒に行動しないか?」
「申し出は嬉しいよ。言っとくけど君が怖いわけじゃない。だって俺達同じロリコンだぜ。もしかしたら幼女を取り合いになっちまうかもしれないしな。それに王都に行くんだろ?」
「ああ、三日月と秋月を迎えにな」
周囲に被害が出るほどの爆発だったから、勿論元アジトは完全に吹き飛んでいて瓦礫の山になっていた。
そこに胸に木の板が突き刺さった斎藤大地がいた。そんな状態で辛うじて息はしているようだ。
「よお、ATM君久しぶりだな~」
「~~~~~~~~!!」
斎藤は俺に気付たのか目を大きく見開き驚いて、声を出そうにも上手く出せないでいた。
声が出せないが態度からするとどうやら助けを求めているようだ。
「最後に何か言い残すことはあるか?」
俺の言葉に斎藤は首を横に大きく振り血を吐き出しながら懇願してくる。
『死にたくない!助けてくれ!』
俺は斎藤の顔を原型が残らないように力いっぱい踏み潰した。
「いつもご利用頂きありがとうございました・・・だろ?ATM君」
俺は斎藤のちゃんと死んだ事を確認して念のためにNo.7とNo.8に命じて破壊させた。
死者を復活させるなんて異能力を持っている奴がいるかもしれないのであくまでも念のためである。
「さて、町に仕掛けた爆弾も起動してずらかるとするか」
「ゼロ様・・・ちょっと周囲を見渡してもらっていいですか?」
「はあ?何、・・・何だ?」
周りを見渡すと人間が徘徊していた。
首がない人間や手足がなくなった人間が明らかに致命傷の傷を負った人間が。
「ゾンビ、、、カーーーーーーーーニバル!!!!」
そこに誰かの大声が響き渡る。
俺は声がした方角を向く。
「いやあ、久しぶり?って俺の事なんて覚えてないよね?」
歩く少女達の死体を引き連れ現れた男。その男は、
「浅田・・・浅田源治(アサダ ゲンジ)か?」
「あれ?俺の事覚えてるの?同じクラスってだけで話した事なんてなかったのに?」
「お前からは俺と似たような感じがしたからな」
「ふ~ん、そうなんだ」
浅田源治はゆっくりと近づいてくる。
そして間近まで俺に近づいた。
俺は浅田源治に問いかけた。
「好きな女のタイプは?」
「「ミニマムサイズ!!合法ロリは邪道!!小学生5年まではギリギリOK!!」」
俺達は熱い握手をかわす。
「ふっ、やはりこの領域まで来ていたか。ロリータ源治」
「通りでこの町に引き寄せられた訳か。変態紳士竜一」
「で、本当の所は?」
「まあ、とりあえずこれを読んでみてよ」
「あん?新聞?なになに『ユステリカ王国、異世界から勇者を召喚する事に成功!!敵国ゴルディエス帝国との永き戦いに終止符を!!』・・・何だこれ?つまり、この国のトップが俺等を?」
「異世界から召喚というのは『設定』だけど、俺達のクラスは初日にワイバーンに襲われただろ。その時に斎藤と月島以外はすぐに合流出来たんだよ。その後にワイバーンを討伐に来たユステリカ王国の割りと位の高い軍人に出会って、保護してもらったんだけど、それから日が経つにつれて、どんどん能力を覚醒していく奴等が増えてきて、」
「ただで保護するだけではなく見返りを求めてきたか?」
「そういう事。俺はそれが嫌で抜け出したんだけど」
そうなると心配事は。
「三日月 友と秋月 正満はどうなった?」
「二人ともユステリカ王国王都にいる。三日月友から伝言を預かったよ。もし会ったら伝えてくれってさ」
アイツは抜け出さなかったのか?
「三日月友は俺等の中で2番目に能力に目覚めたけど、秋月正満がまだ能力に目覚めてなくて、未知の世界を連れ歩くのが心配だから力が目覚めるまでは留まるらしいよ」
そうか、まあ友が一緒なら正満は大丈夫だろう。
「伝言は『早く迎えに来て』だってさ」
!?・・・・そうだなこっちから迎えに行くか!
「あ、それから『浮気したら殺す』だって」
ふぁい!?
ガクブル、ガクブル!!
だ、大丈夫!!
あれは、そう!!ペットだから!!
エリーとキサラはペットだから!!
なんなら、そう!オナホールだから!!
ジョーク商品だから!!
浮気じゃないからね!!
「もしかして女作ったの?」
「ちゃ、ちゃいますねん!」
しまった!まるでやってるみたいな反応してしまった!仕方ないよ。動揺しちゃうって!ん?
「ところで話が変わるけど戦争なんて誰も反対しなかったのか?」
「ん?したよ。けど『キラキラ君』が全部仕切っちゃてね」
ああ、あのキラキラ君か。
『キラキラ君』とは?
本名は光ヶ丘 暁斗(ヒカリガオカ アキト)。
成績は常に学年1位。運動能力はトップクラス。
家は金持ちで、祖父が弁護士・父親が政治家・母親が社長・兄が医者と漫画から出てきたんじゃあと思ったくらいの奴だった。
小学生の頃一年間だけ同じクラスになった事がある。
その時、奴は三日月 友の事が好きでいつも一緒にいる俺を疎ましく思っていたのか勝負を挑まれた事があったな。
まあ、ボコボコにしてやったけど。
中学は別だった。
高校ではお互い気付いていたが話し掛ける事はなかった。
たしか、今は学校で1番可愛いだの綺麗だのと言われている七瀬万桜(ナナセ マオ)という親同士が決めた許嫁がいたな。
学校の成績が学年2位でこいつも運動能力がめちゃくちゃ高かったはず。
まあ、三日月 友の方が可愛いけどな!!!
光ヶ丘 暁斗は昔からかなりの仕切り屋だった記憶がある。
「そのキラキラ君が『困っているなら力になろう』みたいな事言い始めてね。国に協力して戦争に参加する『光ヶ丘 暁斗』派と反対派の『八乙女 夏蓮(ヤオトメ カレン)』派とどっち付かずの『三日月 友』派で別れてね」
「八乙女 夏蓮(ヤオトメ カレン)?誰だ?」
「いや、担任の先生だよ!」
「ああ、確かそんな名前だったか?年増には微塵も興味ないから覚えてないや」
「さて、言いたい事は言ったから俺は行くよ。可愛い幼女を殺しまくって永遠の幼女に!死んだら成長しないからね!幼女侍らせハーレムを創るんだ!ロリっ子キングダム(幼女王国)を!!」
「お前の能力か?あの死体を操っているのは?」
「ん?俺が出来るのは『死体に生命力を与える』だけで操る事は出来ないよ?今はだけど」
浅田源治(アサダ ゲンジ)の能力『死体に生命力を与える』。
生命活動を停止した生物に気を注ぎ込み、死んだ生物を動けるようにしてやる事が出来る。
気を注ぐ量によっては生前の体と知能をそのまま保つ事が出来る。
気を注ぐ量が少なすぎると体を最低限保つだけで知能がかなり低くただ徘徊するか近づいた者を襲う程度しか出来なくなる。
ある程度なら肉体を再生させたりする事が出来る。
死体の操作は今は不可能。
あくまでも死体を活動出来るようにする能力。
しかし、能力に慣れる事で操れる可能はあるかも?
「一緒に行動しないか?」
「申し出は嬉しいよ。言っとくけど君が怖いわけじゃない。だって俺達同じロリコンだぜ。もしかしたら幼女を取り合いになっちまうかもしれないしな。それに王都に行くんだろ?」
「ああ、三日月と秋月を迎えにな」
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