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第72話 月島の前世??
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「さあ、俺と一緒に来い。ミカヅキ=トモ」
モッズコートのようなものを着てフードを深く被り、影ができて鼻から下以外は見えない。180cmほどの身長で体は鍛えられているようで服の上からでも胸筋や腹筋目立ってた。
「気安く呼ばないで」
三日月は爆弾ではなく拳銃を取り出し右手に持ち、男に銃口を向けようとするがそれはできなかった。
今出して握っていた拳銃が消えて、男の右手に握られ銃口をこちらに向けていたのだ。
三日月は今度はマシンガンを取り出すが、またもや男が三日月の取り出したはずのマシンガンを左手に持ちこちらに銃口を向けていた。
「これはこれは、物騒な物を持っているな」
『なんの能力?なら・・・ッ!』
三日月はレア武器を取り出す。今、取り出した武器はトレード不可能なアイテムで一度装備すると課金アイテムがないとプレゼントやトレードができず自分以外は使えない武器アイテム。
相手は『所持品を奪う能力』と推測したが。
ズドンッ!
「今度の武器も凶悪すぎないか?女が持つには物騒過ぎるから没収するぜ?」
またもや男に奪われただけではなく使用された。
男はレア武器を捨てると最初に奪った拳銃を発砲してきた。
三日月は防御する為に盾を取り出しが盾が消えて男の足元へと移動していた。
男の放った弾は三日月の左足の太腿に命中し三日月は前に倒れこんだ。
三日月は回復ポーションを取り出すがそのアイテムも使用する前に奪われてしまった。
これで男は『武器』『防具』『道具』を奪えることが分かった。
今度は手榴弾を取り出しピンを抜き投げようとして消える。その手榴弾は男の手に渡ったが爆発せずピンが抜かれていない状態だった。
ただ奪うだけじゃない?私が使用中のアイテムでも使用前の状態で奪える?しかも使用方法も理解している?
これはまずい。三日月の『コンプリートボーナス』は自身がクリアしたゲームの『アイテム』を出す能力であり、アイテム自体は強力ではあるが、三日月自身の身体能力は一般人より少し上程度の補正しかもらえていない。
三日月の戦闘は『アイテム』を軸に構成されている。
一応地球でアメリカまで行き、一通りの戦闘訓練を受けたことはあるが恐らくこの相手には通用しないだろう。おまけに足を撃たれている状態ではとてもじゃないが逃げ切れない。
「さて、行くか」
男はいつの間にか目の前に立っており、私の腕を掴み持ち上げた。
「ヒッ!」
持ち上げられた時に相手の顔が見えた。
頬から上にいくにつれ皮や肉や骨が削げ落ちており眼球がなく青白く光っていた。三日月は恐怖で体をブルブルと震わせている。
三日月さん・・・・実はホラー系はダメなのだ。
「おい、人の女にベタベタ触ってんじゃねーぞ小僧」
そこに月島到着、三日月を持ち上げていた右腕を手刀で切断して三日月を左手で掴み自身の背まで下がらせると左手で男の左手を引き千切り、男の顔面を殴り飛ばそうとするがそこで異変に気付いた。月島の両手の『義手』が消失して男の両腕が月島の義手をつけていた。
「・・・だからどうした!」
『肉体流動化発動』
月島の腕が生えてきた。その腕は義手のような特別なものではなくただの人間の腕だったが月島は構わず男に殴りかかるが男は回避して月島の顔面に拳を叩き込んできた。
月島は派手に吹き飛んでいき城の壁に衝突して王城の被害が拡大していく。
「ハハハハハハ、何者かは知らねえが良いもん持ってんじゃねーか。俺が大切に使ってやるよ・・・・ぐッ!ああああああ!」
謎の男に奪われた月島の右腕の義手が男を『捕食』し始めた。
「体がッ!体が喰われて!熱い!アッガアアアア!」
次に灼熱の熱さが襲い掛かり。
「体を侵食してくる!離れろ!この!やめッろ!」
次に腕を伝ってあらゆる負の感情が流れ込んでくる。
「ぐあああああああああ!あぐっう!ぐっ!」
今度は左腕の義手から白の茨が侵食して、男を過剰な回復を行い逆に体を痛めつけていた。
「があああああ!腕が!腕が、凍って!あぎ!」
次に左腕の義手から冷気が男の腕をビキビキと凍らせていきヒビが入り崩れていく。
「があああ!やめろ!歌うな!それを今すぐやめろ!」
今度は頭の中に神を讃える賛美歌や神への祈りの声が雪崩込んでくる。しかも10人や100人程度ではない。億単位の人の声が頭に響いてくる。
「何だコイツ?大した事ないな。全然痛くねえ」
月島は何事もなかったかのように立ち上がり服についた埃や汚れをはたき落とす。
「貴様、何者だ、こんな、こんな、ものをつけて、平然としていられるなんて、」
「あ?その程度で根をあげてんのか?痛み?そんなもんガキの頃に受けたおフクロの鉄拳制裁の方が痛い。負の感情?んなもんガキの頃から背負って生きてんだよ。好き勝手生きてんだから。妬みだ、怨みだ慣れっこなんだよ。億単位の声?校長の長話を聞き流すようにスルーすりゃあいいだけだろ?熱い冷たい?んなもん気合いで耐えろ」
「ッ!そんなレベルじゃねーだろ!何なんだこの腕は!奪った物が呪われた物でも状態異常を引き起こす物でも効かないはずの俺が、こんな、はず!」
男は両腕を上げる。
「なら、空に浮かぶあの扉を奪ってや、あああああああ!」
空に浮かぶ扉がガラガラと崩れ出した。
「がああああああああああ!!なんだ、これは?根こそぎエネルギーを吸い盗られた挙げ句に一瞬すら維持できないだと!」
男の体はガリガリに痩せ細ってしまった。
「は~、結局自爆しただけじゃねえか。さて、義手が無いせいでちょっと殺すのに時間が掛かるぞ?」
月島は男の名も目的も遺言も聞く気はなく始末するために近づく。
「こんな欠陥品、返してやるよ!」
男の両腕の義手が消え、月島の人の腕がなくなり義手に変化する。
すると男は三日月から奪った回復ポーションをイッキ飲みして体の傷を回復させ、背中から骨の翼を生やし空へと飛び立っていった。
「ちっ!逃げんじゃねえよ!」
月島は『火竜の脱け殻』を呼び出し脱け殻に邪気を吹き込む。火竜が男の追跡を開始した。
ちっ!速い!何で飛膜すらない骨の翼で何であんな速く飛べるんだよ!こんな時に次元跳躍が発動しない?何かに阻害されてる?
「あはははは、偉そうにしてやがったくせにそんなもんか?このノロマ!じゃあな!クソ野郎!暫く女は預けといてやるよ!」
「止まりやがれクソガキ!!!!ぶっ殺してやるからよおおおおおおおお!!!!」
必死に追うが目に見えて差が広がっている。
「クソが!殺す!絶対に殺す!」
ヒヒィィィィィィィィン!!!
突如、空に馬の鳴き声が響き渡る。
「地獄門から出てきた?何だあの馬は?」
崩れ行く巨大な門の内側から黒い雷を纏った馬が出てきた。
その黒雷を纏った馬がこちらに向かって駆けてくる。その速度は火竜の脱け殻より速くあっという間に追いつき月島の隣を並走し始めた。
「・・・・まさか乗れといってるのか?」
月島は馬に跳び移り手綱を握りしめた。
月島は馬に跨がった瞬間、不思議な光景を見た。
川辺で9歳くらいの男の子と女の子が遊んでいた。両方が白人。しかし男の子の方は俺だと思った。全く似ていないしあんな笑い方などしないはずだが。
川辺で遊ぶ子供達は年相応の子供らしい可愛げのある笑みを浮かべていた。
少しすると目の前が真っ暗になり落ちていく感覚、もっと下に、奥底に向かっていく感じ。
次の光景は崩壊したビル群が並ぶ場所。
目の前には黒髪黒目の男、ボロボロのマントを纏い右腕がない。
理性がなくなっているのか、ぐるるるると獣のような唸り声を出していた。
そして男の近くには、さっき門から出てきた黒馬に跨がった茶髪のポニーテールで微乳の女性がいた。
理性がないように見える男が、ほんの一瞬だけ女性に微笑んだ気がしたが、すぐさま狂気染みた凶悪な笑みを浮かべ、黒い雷でないはずの右腕を、巨腕を形成して女性に突撃を開始した。
女性は左の薬指に、はめられた指輪に右手を添えるとその指輪は美しい一振りがまるで宝石でできているようなレイピアへと変化。女性が何かを唱えるとそのレイピアはランス状に変化した。
女性も男に突撃し、結果は女性のランスが男を貫き、男は放電するかのように消えていった。
女性は一筋の涙を流し、ランスをレイピアに戻すと女性はレイピアを喉に突き立て自殺した。
月島はまたも気付いた・・・自殺したこの女性は自分だと。
モッズコートのようなものを着てフードを深く被り、影ができて鼻から下以外は見えない。180cmほどの身長で体は鍛えられているようで服の上からでも胸筋や腹筋目立ってた。
「気安く呼ばないで」
三日月は爆弾ではなく拳銃を取り出し右手に持ち、男に銃口を向けようとするがそれはできなかった。
今出して握っていた拳銃が消えて、男の右手に握られ銃口をこちらに向けていたのだ。
三日月は今度はマシンガンを取り出すが、またもや男が三日月の取り出したはずのマシンガンを左手に持ちこちらに銃口を向けていた。
「これはこれは、物騒な物を持っているな」
『なんの能力?なら・・・ッ!』
三日月はレア武器を取り出す。今、取り出した武器はトレード不可能なアイテムで一度装備すると課金アイテムがないとプレゼントやトレードができず自分以外は使えない武器アイテム。
相手は『所持品を奪う能力』と推測したが。
ズドンッ!
「今度の武器も凶悪すぎないか?女が持つには物騒過ぎるから没収するぜ?」
またもや男に奪われただけではなく使用された。
男はレア武器を捨てると最初に奪った拳銃を発砲してきた。
三日月は防御する為に盾を取り出しが盾が消えて男の足元へと移動していた。
男の放った弾は三日月の左足の太腿に命中し三日月は前に倒れこんだ。
三日月は回復ポーションを取り出すがそのアイテムも使用する前に奪われてしまった。
これで男は『武器』『防具』『道具』を奪えることが分かった。
今度は手榴弾を取り出しピンを抜き投げようとして消える。その手榴弾は男の手に渡ったが爆発せずピンが抜かれていない状態だった。
ただ奪うだけじゃない?私が使用中のアイテムでも使用前の状態で奪える?しかも使用方法も理解している?
これはまずい。三日月の『コンプリートボーナス』は自身がクリアしたゲームの『アイテム』を出す能力であり、アイテム自体は強力ではあるが、三日月自身の身体能力は一般人より少し上程度の補正しかもらえていない。
三日月の戦闘は『アイテム』を軸に構成されている。
一応地球でアメリカまで行き、一通りの戦闘訓練を受けたことはあるが恐らくこの相手には通用しないだろう。おまけに足を撃たれている状態ではとてもじゃないが逃げ切れない。
「さて、行くか」
男はいつの間にか目の前に立っており、私の腕を掴み持ち上げた。
「ヒッ!」
持ち上げられた時に相手の顔が見えた。
頬から上にいくにつれ皮や肉や骨が削げ落ちており眼球がなく青白く光っていた。三日月は恐怖で体をブルブルと震わせている。
三日月さん・・・・実はホラー系はダメなのだ。
「おい、人の女にベタベタ触ってんじゃねーぞ小僧」
そこに月島到着、三日月を持ち上げていた右腕を手刀で切断して三日月を左手で掴み自身の背まで下がらせると左手で男の左手を引き千切り、男の顔面を殴り飛ばそうとするがそこで異変に気付いた。月島の両手の『義手』が消失して男の両腕が月島の義手をつけていた。
「・・・だからどうした!」
『肉体流動化発動』
月島の腕が生えてきた。その腕は義手のような特別なものではなくただの人間の腕だったが月島は構わず男に殴りかかるが男は回避して月島の顔面に拳を叩き込んできた。
月島は派手に吹き飛んでいき城の壁に衝突して王城の被害が拡大していく。
「ハハハハハハ、何者かは知らねえが良いもん持ってんじゃねーか。俺が大切に使ってやるよ・・・・ぐッ!ああああああ!」
謎の男に奪われた月島の右腕の義手が男を『捕食』し始めた。
「体がッ!体が喰われて!熱い!アッガアアアア!」
次に灼熱の熱さが襲い掛かり。
「体を侵食してくる!離れろ!この!やめッろ!」
次に腕を伝ってあらゆる負の感情が流れ込んでくる。
「ぐあああああああああ!あぐっう!ぐっ!」
今度は左腕の義手から白の茨が侵食して、男を過剰な回復を行い逆に体を痛めつけていた。
「があああああ!腕が!腕が、凍って!あぎ!」
次に左腕の義手から冷気が男の腕をビキビキと凍らせていきヒビが入り崩れていく。
「があああ!やめろ!歌うな!それを今すぐやめろ!」
今度は頭の中に神を讃える賛美歌や神への祈りの声が雪崩込んでくる。しかも10人や100人程度ではない。億単位の人の声が頭に響いてくる。
「何だコイツ?大した事ないな。全然痛くねえ」
月島は何事もなかったかのように立ち上がり服についた埃や汚れをはたき落とす。
「貴様、何者だ、こんな、こんな、ものをつけて、平然としていられるなんて、」
「あ?その程度で根をあげてんのか?痛み?そんなもんガキの頃に受けたおフクロの鉄拳制裁の方が痛い。負の感情?んなもんガキの頃から背負って生きてんだよ。好き勝手生きてんだから。妬みだ、怨みだ慣れっこなんだよ。億単位の声?校長の長話を聞き流すようにスルーすりゃあいいだけだろ?熱い冷たい?んなもん気合いで耐えろ」
「ッ!そんなレベルじゃねーだろ!何なんだこの腕は!奪った物が呪われた物でも状態異常を引き起こす物でも効かないはずの俺が、こんな、はず!」
男は両腕を上げる。
「なら、空に浮かぶあの扉を奪ってや、あああああああ!」
空に浮かぶ扉がガラガラと崩れ出した。
「がああああああああああ!!なんだ、これは?根こそぎエネルギーを吸い盗られた挙げ句に一瞬すら維持できないだと!」
男の体はガリガリに痩せ細ってしまった。
「は~、結局自爆しただけじゃねえか。さて、義手が無いせいでちょっと殺すのに時間が掛かるぞ?」
月島は男の名も目的も遺言も聞く気はなく始末するために近づく。
「こんな欠陥品、返してやるよ!」
男の両腕の義手が消え、月島の人の腕がなくなり義手に変化する。
すると男は三日月から奪った回復ポーションをイッキ飲みして体の傷を回復させ、背中から骨の翼を生やし空へと飛び立っていった。
「ちっ!逃げんじゃねえよ!」
月島は『火竜の脱け殻』を呼び出し脱け殻に邪気を吹き込む。火竜が男の追跡を開始した。
ちっ!速い!何で飛膜すらない骨の翼で何であんな速く飛べるんだよ!こんな時に次元跳躍が発動しない?何かに阻害されてる?
「あはははは、偉そうにしてやがったくせにそんなもんか?このノロマ!じゃあな!クソ野郎!暫く女は預けといてやるよ!」
「止まりやがれクソガキ!!!!ぶっ殺してやるからよおおおおおおおお!!!!」
必死に追うが目に見えて差が広がっている。
「クソが!殺す!絶対に殺す!」
ヒヒィィィィィィィィン!!!
突如、空に馬の鳴き声が響き渡る。
「地獄門から出てきた?何だあの馬は?」
崩れ行く巨大な門の内側から黒い雷を纏った馬が出てきた。
その黒雷を纏った馬がこちらに向かって駆けてくる。その速度は火竜の脱け殻より速くあっという間に追いつき月島の隣を並走し始めた。
「・・・・まさか乗れといってるのか?」
月島は馬に跳び移り手綱を握りしめた。
月島は馬に跨がった瞬間、不思議な光景を見た。
川辺で9歳くらいの男の子と女の子が遊んでいた。両方が白人。しかし男の子の方は俺だと思った。全く似ていないしあんな笑い方などしないはずだが。
川辺で遊ぶ子供達は年相応の子供らしい可愛げのある笑みを浮かべていた。
少しすると目の前が真っ暗になり落ちていく感覚、もっと下に、奥底に向かっていく感じ。
次の光景は崩壊したビル群が並ぶ場所。
目の前には黒髪黒目の男、ボロボロのマントを纏い右腕がない。
理性がなくなっているのか、ぐるるるると獣のような唸り声を出していた。
そして男の近くには、さっき門から出てきた黒馬に跨がった茶髪のポニーテールで微乳の女性がいた。
理性がないように見える男が、ほんの一瞬だけ女性に微笑んだ気がしたが、すぐさま狂気染みた凶悪な笑みを浮かべ、黒い雷でないはずの右腕を、巨腕を形成して女性に突撃を開始した。
女性は左の薬指に、はめられた指輪に右手を添えるとその指輪は美しい一振りがまるで宝石でできているようなレイピアへと変化。女性が何かを唱えるとそのレイピアはランス状に変化した。
女性も男に突撃し、結果は女性のランスが男を貫き、男は放電するかのように消えていった。
女性は一筋の涙を流し、ランスをレイピアに戻すと女性はレイピアを喉に突き立て自殺した。
月島はまたも気付いた・・・自殺したこの女性は自分だと。
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