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Aルート月島
第6話 マジか・・・
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首輪のついた犬?だともしかして・・・
俺は両肩のアーマーに目をやる。
「オルトノスに取り憑かれて人狼モドキになってたのか?ンッ!クッサッ!何だ急に変な匂いが!・・・嗅覚が上がったのか?ってやっぱり臭い!これ切ること出来ないのかよ!チッ!匂いの元を断つしかねえな!」
俺は犬の死体を一応、竜の宝物庫にしまうと匂いをたどり歩き始める。
先ほど月島を襲った人狼の焼死体があった場所を通り北に少し向かっていくにつれて匂いがどんどんきつくなっていく。
「ン?この匂いは、もしかしてサーべラスの群れの人狼か?」
その途中、先ほど殺した人狼共とは少し違う人狼複数の匂いを感知した。恐らく雪に埋もれているであろう人狼の死体、その死体の直ぐ近くに町が見えた。既に『人面の人狼』の群れに蹂躙された後なのかボロボロの廃墟と化していたが。
「・・・もしかして町を守ろうとして最後まで戦ったのか?」
町から強烈な匂いが漂ってきた。俺は止めていた足を再び匂い元へと向け歩き始める。
町に入って暫く道に沿って歩いていくと巨大な穴が地面にあいているのを発見した。その穴には何故か雪が積もっておらず底が通常の人間では確認出来ないほどの深さがあった。
月島はその穴に飛び込んだ。
『火竜の炎城外套(飛行)』
纏っていたマントが一瞬だけ赤い光を放つと先ほどまで落下していた月島の肉体を浮遊させゆっくりと降下していく。
そして底に到着して横穴を確認した。
「ぐおおお!超臭い!臭い!臭い!くせえよ!何の匂いだコレ?」
俺は進んでいくと広い空間にたどり着く。
「ン?何だ、こりゃ?」
その広い空間の天井にはタコの卵のようなものがびっしりとついていて気持ち悪かった。楕円形の卵が数万から十数万個か、卵は扇状の塊となっておりフジの花のようにも見え、しかも中身が透けて見え隠れしている。中身は動いており今にも出てきそうなと、月島がよく見ると卵の中身は人狼らしきモンスターが入っている。
「え?何、人狼って哺乳類のくせに卵なの!つうかこの天井についている卵、全部人狼かよ・・・軽く万は越えてんだろ」
「あ・・・ん・・・・」
「もう・・・・・・・」
「殺して・・やだ・・」
ン?人の声か?
広間はまだ続いているようで月島は奥に進んでみる。
「いやああああ!やめっ!もうヤダアアア!」
「こんな太いの抜いて!痛い!痛い!痛い!」
「ママ!ママ!助けて!あん!あ!ウグッ!」
月島は奥にいた生物を見て唖然としてしまった。
・・・人狼が、、、触手プレイしとる!!!
冒険者ギルドで聞いていた情報とは若干違うが額に人面がある人狼がいた、5mほどでガリガリに痩せて今にも事切れそうな人面人狼。その人狼の体から触手が生えており、町の生き残りなのか女性がその触手により前や後ろや口を犯されていた。その生き物の奥には檻のようなものがあり何十人かの女性が入っているようで恐怖で震えながら肩身を寄せあっていた。
「ふごおおおおおおおおお!」
「あああああああああああ!」
「いぎいいいいいいいいい!」
触手に犯されていた女性がイッテるのか獣のような声を叫び出した。すると触手は彼女達から抜けると彼女達を天井に突き刺した。
ゴチャ!グチュウ!グチャ!
三人は即死だろう。声が途切れブランブランと天井に力なくぶら下がった状態になった。
「何をやっているんだ?」
未だに隠れてもいない月島に気づいているのかいないのか、人面人狼は女性を突き刺した天井をずっと見ている。
するとどこに入っていたとツッコミを入れたくなるように、女性の膣と後ろの穴から先ほど見たタコの卵のようなものが出てきた。勿論中身は人狼だ。
「マジか、繁殖能力高過ぎだろ・・・」
このペースで繁殖し続けたらいくらこの国なんてあっという間に滅ぼされるぞ。国が滅ぶのはどうでもいいが俺に向かってくるなら面倒くさい。こんな簡単に数万から数十万の軍勢を作れるのはさすがにヤバいと感じた月島は今回は自分自身で始末をつける事を決定する。
「おい、クソ狼ぶち殺すぞ無視してんじゃねえぞ」
月島は人面人狼に話し掛ける。
『人間の雄では卵を宿らせることは出来ぬ。子供達への食料にと生かしてやっているのだ・・・貴様、この町の生き残りではないな。それに・・・私の子供の匂いがするぞ』
「ああ、オタクのお子さんこんがり焼いちゃいましたわ!けど焼き入れすぎて真っ黒けになっちゃったんで使えそうになかったんでその場に捨てて来ちゃいました!め~んごっ!」
俺の軽口に人狼が怒気を含ませ威圧してくる。
『口には気を付けよ人間、数秒くらいしか変わらぬが少しでも長くは生きたいだろ?』
「いやいや、そりゃこっちのセリフだぜ。今にも死にそうなカス犬が何をほざいてやがる。お前もここで意味なく死んでいくんだよ。この穴を崩壊させてやろうか?お前の子供がプチプチ潰れていくのはさぞ気持ちいいだろうなあ?」
『はははは、意味がなく?くはははは!『王』は既に出陣なされた。我は『王』のために予備戦力を死に際まで産み出していたに過ぎぬわ!』
予備戦力だと?もしかして冒険者ギルドで言っていた奴がソイツか?・・・・出陣だと!もう向かった後だったのか!ヤベッ!まだ時間があると思ってたわ!
『我が子等よ!産まれ出でよ!この者を足止めするのだ!命を睹してな!』
ぶら下がっていた十数万、いやそれ以上の数が一斉に急成長して成体となり卵から出て月島に襲い掛かる。
『はははは、早く脱出せねばいくら広い空間といえど子供達に押し潰され圧死してしまうかもしれんぞ!』
人面人狼の体から青い炎が床や天井に沿って広がっていく。
・・・・ッ!次元跳躍が使えない!
いざとなったら瞬間移動すればいいやという月島の考えを浅はかだと笑い飛ばすように人面人狼が先手を打ってきた。
『貴様はここで我と共に死ぬがいい!人間!』
俺は両肩のアーマーに目をやる。
「オルトノスに取り憑かれて人狼モドキになってたのか?ンッ!クッサッ!何だ急に変な匂いが!・・・嗅覚が上がったのか?ってやっぱり臭い!これ切ること出来ないのかよ!チッ!匂いの元を断つしかねえな!」
俺は犬の死体を一応、竜の宝物庫にしまうと匂いをたどり歩き始める。
先ほど月島を襲った人狼の焼死体があった場所を通り北に少し向かっていくにつれて匂いがどんどんきつくなっていく。
「ン?この匂いは、もしかしてサーべラスの群れの人狼か?」
その途中、先ほど殺した人狼共とは少し違う人狼複数の匂いを感知した。恐らく雪に埋もれているであろう人狼の死体、その死体の直ぐ近くに町が見えた。既に『人面の人狼』の群れに蹂躙された後なのかボロボロの廃墟と化していたが。
「・・・もしかして町を守ろうとして最後まで戦ったのか?」
町から強烈な匂いが漂ってきた。俺は止めていた足を再び匂い元へと向け歩き始める。
町に入って暫く道に沿って歩いていくと巨大な穴が地面にあいているのを発見した。その穴には何故か雪が積もっておらず底が通常の人間では確認出来ないほどの深さがあった。
月島はその穴に飛び込んだ。
『火竜の炎城外套(飛行)』
纏っていたマントが一瞬だけ赤い光を放つと先ほどまで落下していた月島の肉体を浮遊させゆっくりと降下していく。
そして底に到着して横穴を確認した。
「ぐおおお!超臭い!臭い!臭い!くせえよ!何の匂いだコレ?」
俺は進んでいくと広い空間にたどり着く。
「ン?何だ、こりゃ?」
その広い空間の天井にはタコの卵のようなものがびっしりとついていて気持ち悪かった。楕円形の卵が数万から十数万個か、卵は扇状の塊となっておりフジの花のようにも見え、しかも中身が透けて見え隠れしている。中身は動いており今にも出てきそうなと、月島がよく見ると卵の中身は人狼らしきモンスターが入っている。
「え?何、人狼って哺乳類のくせに卵なの!つうかこの天井についている卵、全部人狼かよ・・・軽く万は越えてんだろ」
「あ・・・ん・・・・」
「もう・・・・・・・」
「殺して・・やだ・・」
ン?人の声か?
広間はまだ続いているようで月島は奥に進んでみる。
「いやああああ!やめっ!もうヤダアアア!」
「こんな太いの抜いて!痛い!痛い!痛い!」
「ママ!ママ!助けて!あん!あ!ウグッ!」
月島は奥にいた生物を見て唖然としてしまった。
・・・人狼が、、、触手プレイしとる!!!
冒険者ギルドで聞いていた情報とは若干違うが額に人面がある人狼がいた、5mほどでガリガリに痩せて今にも事切れそうな人面人狼。その人狼の体から触手が生えており、町の生き残りなのか女性がその触手により前や後ろや口を犯されていた。その生き物の奥には檻のようなものがあり何十人かの女性が入っているようで恐怖で震えながら肩身を寄せあっていた。
「ふごおおおおおおおおお!」
「あああああああああああ!」
「いぎいいいいいいいいい!」
触手に犯されていた女性がイッテるのか獣のような声を叫び出した。すると触手は彼女達から抜けると彼女達を天井に突き刺した。
ゴチャ!グチュウ!グチャ!
三人は即死だろう。声が途切れブランブランと天井に力なくぶら下がった状態になった。
「何をやっているんだ?」
未だに隠れてもいない月島に気づいているのかいないのか、人面人狼は女性を突き刺した天井をずっと見ている。
するとどこに入っていたとツッコミを入れたくなるように、女性の膣と後ろの穴から先ほど見たタコの卵のようなものが出てきた。勿論中身は人狼だ。
「マジか、繁殖能力高過ぎだろ・・・」
このペースで繁殖し続けたらいくらこの国なんてあっという間に滅ぼされるぞ。国が滅ぶのはどうでもいいが俺に向かってくるなら面倒くさい。こんな簡単に数万から数十万の軍勢を作れるのはさすがにヤバいと感じた月島は今回は自分自身で始末をつける事を決定する。
「おい、クソ狼ぶち殺すぞ無視してんじゃねえぞ」
月島は人面人狼に話し掛ける。
『人間の雄では卵を宿らせることは出来ぬ。子供達への食料にと生かしてやっているのだ・・・貴様、この町の生き残りではないな。それに・・・私の子供の匂いがするぞ』
「ああ、オタクのお子さんこんがり焼いちゃいましたわ!けど焼き入れすぎて真っ黒けになっちゃったんで使えそうになかったんでその場に捨てて来ちゃいました!め~んごっ!」
俺の軽口に人狼が怒気を含ませ威圧してくる。
『口には気を付けよ人間、数秒くらいしか変わらぬが少しでも長くは生きたいだろ?』
「いやいや、そりゃこっちのセリフだぜ。今にも死にそうなカス犬が何をほざいてやがる。お前もここで意味なく死んでいくんだよ。この穴を崩壊させてやろうか?お前の子供がプチプチ潰れていくのはさぞ気持ちいいだろうなあ?」
『はははは、意味がなく?くはははは!『王』は既に出陣なされた。我は『王』のために予備戦力を死に際まで産み出していたに過ぎぬわ!』
予備戦力だと?もしかして冒険者ギルドで言っていた奴がソイツか?・・・・出陣だと!もう向かった後だったのか!ヤベッ!まだ時間があると思ってたわ!
『我が子等よ!産まれ出でよ!この者を足止めするのだ!命を睹してな!』
ぶら下がっていた十数万、いやそれ以上の数が一斉に急成長して成体となり卵から出て月島に襲い掛かる。
『はははは、早く脱出せねばいくら広い空間といえど子供達に押し潰され圧死してしまうかもしれんぞ!』
人面人狼の体から青い炎が床や天井に沿って広がっていく。
・・・・ッ!次元跳躍が使えない!
いざとなったら瞬間移動すればいいやという月島の考えを浅はかだと笑い飛ばすように人面人狼が先手を打ってきた。
『貴様はここで我と共に死ぬがいい!人間!』
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