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Cルート光が丘&田島

第1話 田島獅子王丸の追憶?

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・・・ここはどこだ。

暗い、寒い、一寸先も闇。

無音無風の世界。

・・・光?いや、あれは稲光?

歩く、歩く、歩く。

「クロード!てめえは何をしようとしてやがる!」

声が聞こえる?誰かが言い争いをしている?

そこにいたのは青髪の青年と金髪の青年と女性。

青髪の青年と金髪の女性が金髪の青年を問い詰めている様子。

金髪の女性は巫女装束姿。

腕全体にタトゥーが刻まれている。

その女性は金髪の青年に銃口を向ける。

銃身には雷光を纏っている。

彼女は一言も喋らないが明らかな怒気を金髪の青年にぶつける。

青髪の青年は金髪の青年に吠える。

青髪の青年は金髪の青年に蛇矛の刃を突き付ける。

金髪の青年が邪悪な笑みを浮かべる。

「バッシュ、エルダ・・・僕は昔から僕だったよ」

「はあ?何言ってやがる!質問に答えろよ!クロード!」

「精障竜ウツガナクが行った大虐殺は人類にとっては正しい行いだったんだよ。人類が生き残るためには必要な事だった」

「・・・何言ってやがる」

「人類は邪神によって産み出された家畜だった。人類の魔力は全て邪神に還元される。人類の数が減れば減るほど邪神に供給される力は減少するわけだね。なら・・・精障竜を討つために単独行動をとった僕はどっち側なんだろうね?」

クロードと呼ばれる青年の言葉に二人は己の手にする武器を握る力が増していくのを感じている。

「さよならバッシュ=トリック、エルダ=ゲオルギウス。君達の敗因は過去に囚われてしまった事だよ」

薄れゆく光景。

バッシュと呼ばれる青年の首が宙を舞う光景を最後に消えてしまう。

再び暗く寒い空間に戻された。

バチバチッ!

再び白い稲光が見えたので向かってみる。

湖の中心にできた町。

その町に唯一ある大きな橋の半ばほどにフライパンを片手に仁王立ちする青髪の少年。

町に向かってくるのは万の魔物の軍勢。

・・・見覚えがある?

確か・・・ここで出会い・・・そして手に入れたんだった。

あの蛇矛を・・・あの神雷を。

『世界最強の男になる』

ゴオオオオオ!!!

雷光を打ち消すように蒼炎に世界が塗り潰す。

『だから負けたんだよ雑魚野郎』

禍々しい声が響く。

『負け犬野郎が!力を求めろ!憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め!!!殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ!!!』

蒼炎の勢いが増す。

『銀月だろうが月島だろうが関係ねえ!!!邪魔なら殺せ!』

そうだ、あの野郎!絶対に許さねえ!俺を雑魚扱いしやがって許さねえ!

「田島獅子王丸よ?本当にそれでよいのか?」

白い雷光が弱々しくも消えずにいる。

誰の声だ?お前はいったい何者なんだ?

蒼炎が発する声は知らん。

だが白い雷光が発する声は覚えがある・・・あの傲慢な獣人・・・獣人?

『獅子の獣人』

確か・・・名は・・・バロン。
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