2 / 4
第2話 炎上
しおりを挟む
「う~ん、やっぱり気になって仕事に集中できない!」
桜空を送り出してまだ一時間すら経っていないのにおじさん神様は仕事に支障をきたすほど心配している。
「本当は違法だが仕方がない!ちょっとだけ覗いてみよう!」
おじさん神様は桜空の様子を神様の力を使って覗こうとするがある可能性に辿り着く。
「もし入浴中だったら・・・いや、勿論すぐ消しますよ!ええ!消しますとも!・・・まあ一応送り出した責任もありますし!まあ一応怪我がないかどうかを確認する必要が・・・いざ!!!」
「人間五十年、化天のうちを比れば~、夢幻の如くなり~、一度生をうけ、滅ぼせぬもののあるべきか~、これを菩薩の種と思ひ定めざらんは、口惜しかり次第ぞ~」
ゴオオオオオオオオオオオ!!!
炎燃え盛るボロ小屋で舞う桜空。
「・・・敦盛!!!いや待って~!!!一時間の間に何があったんですか!!!えええい!時よ!止まれ!そして少し前の光景を見せたまえ!」
今視ている光景は現在進行しているもの。おじさん神様は時を止めて少し過去を覗いてみることにした。
10分前~
「へ~え、真実の鏡ですか?面白そう。使ってみようかな?」
桜空は周囲をキョロキョロ見渡すと都合の良いことに山小屋を発見し入って鍵を閉めた。
「私ってブサイクじゃないのかな、な~んてね」
うんうん!そう使うと思ってましたよ桜空さん!あの真実の鏡は彼女に持たせたアイテムの一つです。真実の鏡は嘘はつきませんから!桜空さんは幼馴染にブサイクと言われ続けたから自分に自信が持てずにいただけなら、綺麗と誰かにはっきり言ってもらえばいいだけです!まあ最初は疑うでしょうが異世界で生活していけば自分の容姿が優れているのかすぐわかりますよ!慣らしていきましょう!
『ブサイク過ぎて直視できません!これなら犬の糞に顔を突っ込めと命令された方がまだマシです!ウエッ!吐き気がします!』
は?はああああああああ!!!何言ってんのこの鏡!叩き割ってやろうかですよ!!!どう見ても可愛いでしょ!おじさんが四十万年若かったら口説いてましたよ!
『よくその顔で生きてこれましたね。これからは気をつけた方がいいですよ。魔物と間違われて討伐されかねませんからwww』
やめて~、桜空さんが顔を真っ青にさせて目に涙を貯めてますから!
『泣き顔も見てられません。これなら酔っ払いのゲロを顔で受け止めろと命令される方がまだマシでしょう』
やめて~、桜空さんが顔を真っ白にさせてるから!膝から崩れ落ちたから!
なんでだ!真実の鏡は真実しか言わないはず誰かが細工した?まさか秘書か?いったい何のために?
ん?秘書に電話しようと携帯に手を伸ばす途中で一枚のメモを見つけた。
『いい歳したおっさんが合コンとはいいご身分ね?ア・ナ・タ?子供いるのに若い女の子にデレデレして鼻を伸ばしていたようですね?帰ったら重大な話があります。P.S逃げたら殺す。妻より』
ええええええ!合コン行ったのバレてる!いや、あれは会社の付き合いだからね!仕事の範疇だよ!勿論君の事は愛してるよ!やましい事なんてしてないからね!・・・あ、あああああああああああ!!!
おじさん神様は思い出した。会社の同僚が開いた合コンであの真実の鏡をパーティーグッズみたいに使った事を。女神に鏡の前でちょっとエッチな質問して反応を男神達で楽しんだ事を。
細工したの嫁かい!!!疑ってごめん秘書!!!そして今それどころじゃ、いや待て!重大な話って何!まさか別れ話か!!!
とりあえず原因はわかったので・・・どうしよう?
おじさん神様ここでようやく事の重大さに気付く。
直接助けるのはまずい。てか時間止めたのもまずい。てか真実の鏡は神様すら欺けない道具を人に与えた事がまずい。てかまだまだ入ってる・・・秘書抜いてくれたよね!
「・・・死のう」
死に直結思考かい!
【ファイヤーボール】
ボン!ボオオオオオオオオオオオ!!!
ええええええ!!!魔法使ったよ!!!いやいやいや!!!待って待って待って!!!躊躇なく火を放ちやがったこの子!!!
異世界に来て初めて魔法使ったら普通感動するでしょ!この子もう目が死んどるもん!虚ろな瞳で詠唱してましたよ!声に絶望含んでましたもん!異世界転移して初っぱな自殺するラノベなんて早々ないからね!道具に悪口言われただけで焼身自殺する奴いないからね!
おじさん神様大慌て。しかし舞っている桜空の姿はとても美しく暫し見とれてしまい気付けば10分過ぎてしまっていた。
「はっ!ヤバい!どのくらいたった!え!もう10分経ってる!くそ!どうする?どうする?」
桜空を送り出してまだ一時間すら経っていないのにおじさん神様は仕事に支障をきたすほど心配している。
「本当は違法だが仕方がない!ちょっとだけ覗いてみよう!」
おじさん神様は桜空の様子を神様の力を使って覗こうとするがある可能性に辿り着く。
「もし入浴中だったら・・・いや、勿論すぐ消しますよ!ええ!消しますとも!・・・まあ一応送り出した責任もありますし!まあ一応怪我がないかどうかを確認する必要が・・・いざ!!!」
「人間五十年、化天のうちを比れば~、夢幻の如くなり~、一度生をうけ、滅ぼせぬもののあるべきか~、これを菩薩の種と思ひ定めざらんは、口惜しかり次第ぞ~」
ゴオオオオオオオオオオオ!!!
炎燃え盛るボロ小屋で舞う桜空。
「・・・敦盛!!!いや待って~!!!一時間の間に何があったんですか!!!えええい!時よ!止まれ!そして少し前の光景を見せたまえ!」
今視ている光景は現在進行しているもの。おじさん神様は時を止めて少し過去を覗いてみることにした。
10分前~
「へ~え、真実の鏡ですか?面白そう。使ってみようかな?」
桜空は周囲をキョロキョロ見渡すと都合の良いことに山小屋を発見し入って鍵を閉めた。
「私ってブサイクじゃないのかな、な~んてね」
うんうん!そう使うと思ってましたよ桜空さん!あの真実の鏡は彼女に持たせたアイテムの一つです。真実の鏡は嘘はつきませんから!桜空さんは幼馴染にブサイクと言われ続けたから自分に自信が持てずにいただけなら、綺麗と誰かにはっきり言ってもらえばいいだけです!まあ最初は疑うでしょうが異世界で生活していけば自分の容姿が優れているのかすぐわかりますよ!慣らしていきましょう!
『ブサイク過ぎて直視できません!これなら犬の糞に顔を突っ込めと命令された方がまだマシです!ウエッ!吐き気がします!』
は?はああああああああ!!!何言ってんのこの鏡!叩き割ってやろうかですよ!!!どう見ても可愛いでしょ!おじさんが四十万年若かったら口説いてましたよ!
『よくその顔で生きてこれましたね。これからは気をつけた方がいいですよ。魔物と間違われて討伐されかねませんからwww』
やめて~、桜空さんが顔を真っ青にさせて目に涙を貯めてますから!
『泣き顔も見てられません。これなら酔っ払いのゲロを顔で受け止めろと命令される方がまだマシでしょう』
やめて~、桜空さんが顔を真っ白にさせてるから!膝から崩れ落ちたから!
なんでだ!真実の鏡は真実しか言わないはず誰かが細工した?まさか秘書か?いったい何のために?
ん?秘書に電話しようと携帯に手を伸ばす途中で一枚のメモを見つけた。
『いい歳したおっさんが合コンとはいいご身分ね?ア・ナ・タ?子供いるのに若い女の子にデレデレして鼻を伸ばしていたようですね?帰ったら重大な話があります。P.S逃げたら殺す。妻より』
ええええええ!合コン行ったのバレてる!いや、あれは会社の付き合いだからね!仕事の範疇だよ!勿論君の事は愛してるよ!やましい事なんてしてないからね!・・・あ、あああああああああああ!!!
おじさん神様は思い出した。会社の同僚が開いた合コンであの真実の鏡をパーティーグッズみたいに使った事を。女神に鏡の前でちょっとエッチな質問して反応を男神達で楽しんだ事を。
細工したの嫁かい!!!疑ってごめん秘書!!!そして今それどころじゃ、いや待て!重大な話って何!まさか別れ話か!!!
とりあえず原因はわかったので・・・どうしよう?
おじさん神様ここでようやく事の重大さに気付く。
直接助けるのはまずい。てか時間止めたのもまずい。てか真実の鏡は神様すら欺けない道具を人に与えた事がまずい。てかまだまだ入ってる・・・秘書抜いてくれたよね!
「・・・死のう」
死に直結思考かい!
【ファイヤーボール】
ボン!ボオオオオオオオオオオオ!!!
ええええええ!!!魔法使ったよ!!!いやいやいや!!!待って待って待って!!!躊躇なく火を放ちやがったこの子!!!
異世界に来て初めて魔法使ったら普通感動するでしょ!この子もう目が死んどるもん!虚ろな瞳で詠唱してましたよ!声に絶望含んでましたもん!異世界転移して初っぱな自殺するラノベなんて早々ないからね!道具に悪口言われただけで焼身自殺する奴いないからね!
おじさん神様大慌て。しかし舞っている桜空の姿はとても美しく暫し見とれてしまい気付けば10分過ぎてしまっていた。
「はっ!ヤバい!どのくらいたった!え!もう10分経ってる!くそ!どうする?どうする?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】アル中の俺、転生して断酒したのに毒杯を賜る
堀 和三盆
ファンタジー
前世、俺はいわゆるアル中だった。色んな言い訳はあるが、ただ単に俺の心が弱かった。酒に逃げた。朝も昼も夜も酒を飲み、周囲や家族に迷惑をかけた。だから。転生した俺は決意した。今世では決して酒は飲まない、と。
それなのに、まさか無実の罪で毒杯を賜るなんて。
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる