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第12話 やっちゃった
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「「「・・・・・・・・・・・・・」」」
アレックス、グレゴリオ、バーブラは無言で立ち尽くしていた。
目の前にある生き物の死骸を見ていた。
潰された毒神沼蟹カルキノスの死骸である。
「・・・・・・・・・終わった、な」
「えっと、そうだね・・・終わったね」
「まあ、納得できないがな・・・・」
三人には目立った外傷が見受けられない。
何故こんな事になったのか?
三人は毒竜ヒュドラが居座っている泉に到着→毒竜ヒュドラの毒の吐息(ブレス)はバーブラの霊剣『布都御霊(不完全)』で祓い切りで無効化でき、毒竜ヒュドラに霊剣が効果絶大であった。
毒竜ヒュドラの首はグレゴリオの『闇の鎖』で拘束して行動を制限し唯一拘束ができなかった真ん中にある他の首とは違って短く太い首を双銃でメッタ撃ちにすると毒竜ヒュドラがドロドロと崩れた。
ちなみに毒竜ヒュドラにある腹にあるダメージを吸収して力に変える魔石はアレックスの『いや、あからさまに怪しいだろ』ということで狙ってはいない。
毒竜を倒して泉が正常に戻ったが肝心の毒神沼蟹カルキノスが見当たらない。
三人は別れて捜索するが見つからない。
泉の近くの森やラジム村跡地等を徹底的に探したが見つけられない。
さすがに三人は困ったので毒神沼蟹カルキノスの情報を知っていたヤミに聞いた方が早いかもしれないと思い、襲われても大丈夫なように周囲を見渡せる場所でヤミに出てきてもらおうと準備をする。
その最中にアレックスの足元に黒いデカイ影が現れ、咄嗟にアレックスは上空に飛び上がる。その影からデカイ蟹が出現しアレックスの足を鋏で狙うがそれを軽くかわす。
『ヤールングローヴィィィィィィィ(鉄の籠手)!!!」
アレックスの大盾がガチャガチャと手甲に変形して右腕に装着され、母から貰ったベルトが輝く。
『メギンギョルズ(剛力を授ける帯)』
アレックスの大鎚が割れて真っ赤に輝く熱エネルギーの塊にかわり思い切りカルキノスに振り下ろす。
その一振りは凄まじく重くカルキノスを一撃で絶命させた。
そして冒頭に戻る。
「・・・・なんか思っていたよりアレだったね」
「・・・・まあ、大怪我しなくて良かったと思えば」
「・・・・そうだな、」
偶然というものは恐ろしいものだ。
本来揃う筈のない四人が何故か集まった結果。
ヤミの『無毒化魔法』、『覚醒したグレゴリオ』の闇の鎖の拘束力が凄まじく、バーブラの『無属性魔法』、不完全とはいえ『布都御霊』の効果が絶大過ぎであり、アレックスの『チートといえる膂力』が集まった結果。
三千人以上の死者を出した毒神沼蟹カルキノスはアッサリ退治された。
とある乙女ゲームはモンスターの出るフィールド又は強制戦闘イベントに出る際、操作キャラと戦闘を手助けしてくれるパートナーを選択する。主人公(物語上判明しているキャラは第1部~第4部は『聖女』と第5部は『賢者』)を必ず選択しなければならない。一緒に行動することで好感度を上げるためであり、フィールドに出ると好感度によって違いがあるがキャライベントが発生するからだ。
戦闘を手助けするパートナーはあくまでも補佐能力が付くだけでゲームのシステム上は戦闘は操作キャラ一人が行う。
この乙女ゲームの出るモンスターはとても意地悪く汚い。
操作キャラによって、その操作キャラの苦手なタイプのモンスターの出現率が急に上がったり(キャラ選択はフィールド上ではできなく拠点でしかできない)、攻撃パターンが変化したりする。
敵がプレイヤーの弱点をついてくるという面倒仕様なのだ。
この乙女ゲームはステータス任せのゴリ押しは滅多に成功しない。ある乙女ゲームではモンスターの出るフィールドで戦闘していると一定時間以上経ってまだ戦闘を行っていると敵の加勢がやって来て入ってくる場合もある。
この乙女ゲームが死にゲーといわれる原因である。
しかし乙女ゲームに類似するこの世界はゲームではなくあくまで現実。
敵はアレックスやグレゴリオやバーブラの弱点をつくという高度な行動ができるわけもなく、ゲームでは能力サポートが入るがあくまで戦闘は単独であるが、この世界では複数人で戦闘を行える。
三人の能力を十分に発揮できた結果、カルキノスに圧勝した。
毒神沼蟹カルキノスの死骸が突然輝き、読めない文字が刻まれた石碑が出現する。
「びっくりした・・・・」
アレックスが石碑を軽い気持ちでつついてみる。
『ヒュミルの石碑に封印された力をアレックス、グレゴリオ、バーブラ、ヤミが手に入れた』
刻まれていた読めない文字が消えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・アレックス
『アースメギン』
敵対象を自身に引き寄せる能力。魔力消費なし。
『ドラゴンベイン(屠竜之技)』
強大な力を秘めた幻獣種に対して絶大な力を発揮する。
『絶対に砕けぬ杯を砕く』
弱点特効効果を持つ一撃を放つ。
・バーブラ
『甕布都神(断ち切る者)』
あらゆるものを斬り裂き浄化する事ができる。
『ヒュドラの胆汁』
猛毒を生成する。9本の蛇の首を毒で形成する。武器に毒属性を付与する。
『アルゴリス・レルネー(水蛇の怪物)』
水を生成する。1本の巨大な蛇の首を水で形成する。武器に水属性を付与する。
・?????(ヤミ)
『伝説の娼婦ラハブの性技』
依存性のある性技で、まるで昇天するかのような多幸感を与えて男性を射精させる。この技を使用され続けられた男性は他の女性の裸体を見ても反応することもなく、他の女性との性行為では達する事ができなくなる。
『レヴィアタン(紅海の怪物)』
巨大な翼が生えた蛇に酷似した竜の怪物に変身する。
空中を海を泳ぐように浮遊移動し、その巨体が動く度に風が波のように逆巻く。ギラギラと輝く眼、口からは炎を、鼻から煙を吹く。口には鋭く巨大な歯が生えている。全体に強固な鎧をおもわせる鱗があり、この鱗であらゆる武器や魔法を跳ね返してしまう。
・グレゴリオ
『悪竜召喚』
悪竜アジ・ダハーカを召喚する。悪竜は自身の血から爬虫類等の邪悪な生物を生み出す。竜が死亡した場合は復活せず、この召喚術は使用不能になる。
『フェードアウト』
時間や空間を飛躍する能力。
アレックス、グレゴリオ、バーブラは無言で立ち尽くしていた。
目の前にある生き物の死骸を見ていた。
潰された毒神沼蟹カルキノスの死骸である。
「・・・・・・・・・終わった、な」
「えっと、そうだね・・・終わったね」
「まあ、納得できないがな・・・・」
三人には目立った外傷が見受けられない。
何故こんな事になったのか?
三人は毒竜ヒュドラが居座っている泉に到着→毒竜ヒュドラの毒の吐息(ブレス)はバーブラの霊剣『布都御霊(不完全)』で祓い切りで無効化でき、毒竜ヒュドラに霊剣が効果絶大であった。
毒竜ヒュドラの首はグレゴリオの『闇の鎖』で拘束して行動を制限し唯一拘束ができなかった真ん中にある他の首とは違って短く太い首を双銃でメッタ撃ちにすると毒竜ヒュドラがドロドロと崩れた。
ちなみに毒竜ヒュドラにある腹にあるダメージを吸収して力に変える魔石はアレックスの『いや、あからさまに怪しいだろ』ということで狙ってはいない。
毒竜を倒して泉が正常に戻ったが肝心の毒神沼蟹カルキノスが見当たらない。
三人は別れて捜索するが見つからない。
泉の近くの森やラジム村跡地等を徹底的に探したが見つけられない。
さすがに三人は困ったので毒神沼蟹カルキノスの情報を知っていたヤミに聞いた方が早いかもしれないと思い、襲われても大丈夫なように周囲を見渡せる場所でヤミに出てきてもらおうと準備をする。
その最中にアレックスの足元に黒いデカイ影が現れ、咄嗟にアレックスは上空に飛び上がる。その影からデカイ蟹が出現しアレックスの足を鋏で狙うがそれを軽くかわす。
『ヤールングローヴィィィィィィィ(鉄の籠手)!!!」
アレックスの大盾がガチャガチャと手甲に変形して右腕に装着され、母から貰ったベルトが輝く。
『メギンギョルズ(剛力を授ける帯)』
アレックスの大鎚が割れて真っ赤に輝く熱エネルギーの塊にかわり思い切りカルキノスに振り下ろす。
その一振りは凄まじく重くカルキノスを一撃で絶命させた。
そして冒頭に戻る。
「・・・・なんか思っていたよりアレだったね」
「・・・・まあ、大怪我しなくて良かったと思えば」
「・・・・そうだな、」
偶然というものは恐ろしいものだ。
本来揃う筈のない四人が何故か集まった結果。
ヤミの『無毒化魔法』、『覚醒したグレゴリオ』の闇の鎖の拘束力が凄まじく、バーブラの『無属性魔法』、不完全とはいえ『布都御霊』の効果が絶大過ぎであり、アレックスの『チートといえる膂力』が集まった結果。
三千人以上の死者を出した毒神沼蟹カルキノスはアッサリ退治された。
とある乙女ゲームはモンスターの出るフィールド又は強制戦闘イベントに出る際、操作キャラと戦闘を手助けしてくれるパートナーを選択する。主人公(物語上判明しているキャラは第1部~第4部は『聖女』と第5部は『賢者』)を必ず選択しなければならない。一緒に行動することで好感度を上げるためであり、フィールドに出ると好感度によって違いがあるがキャライベントが発生するからだ。
戦闘を手助けするパートナーはあくまでも補佐能力が付くだけでゲームのシステム上は戦闘は操作キャラ一人が行う。
この乙女ゲームの出るモンスターはとても意地悪く汚い。
操作キャラによって、その操作キャラの苦手なタイプのモンスターの出現率が急に上がったり(キャラ選択はフィールド上ではできなく拠点でしかできない)、攻撃パターンが変化したりする。
敵がプレイヤーの弱点をついてくるという面倒仕様なのだ。
この乙女ゲームはステータス任せのゴリ押しは滅多に成功しない。ある乙女ゲームではモンスターの出るフィールドで戦闘していると一定時間以上経ってまだ戦闘を行っていると敵の加勢がやって来て入ってくる場合もある。
この乙女ゲームが死にゲーといわれる原因である。
しかし乙女ゲームに類似するこの世界はゲームではなくあくまで現実。
敵はアレックスやグレゴリオやバーブラの弱点をつくという高度な行動ができるわけもなく、ゲームでは能力サポートが入るがあくまで戦闘は単独であるが、この世界では複数人で戦闘を行える。
三人の能力を十分に発揮できた結果、カルキノスに圧勝した。
毒神沼蟹カルキノスの死骸が突然輝き、読めない文字が刻まれた石碑が出現する。
「びっくりした・・・・」
アレックスが石碑を軽い気持ちでつついてみる。
『ヒュミルの石碑に封印された力をアレックス、グレゴリオ、バーブラ、ヤミが手に入れた』
刻まれていた読めない文字が消えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・アレックス
『アースメギン』
敵対象を自身に引き寄せる能力。魔力消費なし。
『ドラゴンベイン(屠竜之技)』
強大な力を秘めた幻獣種に対して絶大な力を発揮する。
『絶対に砕けぬ杯を砕く』
弱点特効効果を持つ一撃を放つ。
・バーブラ
『甕布都神(断ち切る者)』
あらゆるものを斬り裂き浄化する事ができる。
『ヒュドラの胆汁』
猛毒を生成する。9本の蛇の首を毒で形成する。武器に毒属性を付与する。
『アルゴリス・レルネー(水蛇の怪物)』
水を生成する。1本の巨大な蛇の首を水で形成する。武器に水属性を付与する。
・?????(ヤミ)
『伝説の娼婦ラハブの性技』
依存性のある性技で、まるで昇天するかのような多幸感を与えて男性を射精させる。この技を使用され続けられた男性は他の女性の裸体を見ても反応することもなく、他の女性との性行為では達する事ができなくなる。
『レヴィアタン(紅海の怪物)』
巨大な翼が生えた蛇に酷似した竜の怪物に変身する。
空中を海を泳ぐように浮遊移動し、その巨体が動く度に風が波のように逆巻く。ギラギラと輝く眼、口からは炎を、鼻から煙を吹く。口には鋭く巨大な歯が生えている。全体に強固な鎧をおもわせる鱗があり、この鱗であらゆる武器や魔法を跳ね返してしまう。
・グレゴリオ
『悪竜召喚』
悪竜アジ・ダハーカを召喚する。悪竜は自身の血から爬虫類等の邪悪な生物を生み出す。竜が死亡した場合は復活せず、この召喚術は使用不能になる。
『フェードアウト』
時間や空間を飛躍する能力。
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