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第18話 グレゴリオ、ヤミの異常性を目撃する
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「グレゴリオは・・・お、いたいた、って酒くさ!!!これ全部開けたの?」
「ああ、バーブラ?何の用だよ!どうせ笑いに来たんだろ!笑えよ!笑ええよ!ひっく!」
ラジム村に一番近い町『ロンキク』の宿屋の部屋でひたすら酒を飲んでいたグレゴリオのもとにバーブラがやって来た。それはラジム村から追放されて5日後の事だった。
「光竜神殿に行くよグレゴリオ、準備しなよ」
「光竜神殿?あの光竜神殿か?未だに聖女しか攻略出来なかったっていう」
「聖女ナオミがライオネル派の貴族を通じて、陛下に提案してきた。もし光竜神殿を攻略でき、攻略の証の光の紋章『キングオブハート(心の王様)』を手に入れたらライオネルを次期国王にしろってね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『光の紋章・キングオブハート(心の王様)』
光竜神殿攻略の証。
魔法核。内臓魔力保有量と出力は紋章所有者の理性・知識・感情・意志により決まり、不安定で常に変化しており、脆く弱く壊れやすく、ときに自分の生死をも左右しうるもの。しかし、苦境を乗り越えるたびに魔法核、所持者は強くなる。
火の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光焔万丈』
水の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光陰流水』
土の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光輝燦然』
風の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光風霽月』
これらの適正がなく他の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光芒一閃』
魔法適正が全くない者には光属性の聖剣が召喚できる。
という『技』を習得する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「・・・おかしいだろ、毒竜すらビビってたあのアバズレが光竜神殿の攻略?」
「ああ、そうだね。光竜神殿にいるのは名の通り『光竜』だ。竜種に挑む度胸があるはずがない・・・けど攻略方法を知ってるとしたら?」
「・・・・ヤミ様みたいな力を持っているという事か?ヤミ様は毒竜ヒュドラや毒神沼蟹カルキノスの事を知っていたみたいに?」
「それはないんじゃないかな?だってあの女ならヒュドラの時点で隠さず自慢して披露してそうじゃない?」
「て、陛下は何でオーケー出したんだよ?」
「そりゃアレックス派の貴族を増やすためだろ?毒神沼蟹カルキノスを倒した以上の実績をライオネル派に作られるとまずいだろ。なんせそれ以外はアレックスは陛下の血を継いでるってだけしか判断材料がなくなるんだから。周りを納得させる理由は多い方がいい・・・・行く前に言っとくけど、光竜は会話が出来るんだけど、光竜の前でけして泉の精霊ディーネの名前や話をしないでね。ラジム村の話もしないでね」
「何で?」
「実は光竜とは泉の精霊は友達らしくてね。ディーネに行く事を話したら念話で話を通してあげるとか言って連絡してくれたんだけど・・・」
「イカサマしようとしたのかよ、ん?だけど?」
「『死ね』の一言で念話を切られたらしい」
「それ友達じゃなくね!」
「実はその後聞いたんだけど、昔理由は忘れたらしいんだけど大喧嘩したらしくて、その時ディーネが腹いせに『光竜の弱点はお尻よ!』ってデマを流したのが思いのほか広がっちゃって光竜に挑みに来た者達が皆お尻の穴を狙い始めちゃってしまいには光竜もぶちギレてしまいましたと」
光竜の神殿は最初は『試練を受ける』か『力を示す』かを選べた。
『試練を受ける』を選んだ場合、挑戦者に戦闘外の試練を与えてクリア出来たら何かしらの報酬が貰えるって形式だった。
試練を受けるを選んで挑戦を成功させても神殿攻略とは認められない。
『力を示す』を選んだ場合、光竜(手加減あり)との戦闘で光竜に認められたらクリア。ただし手加減していても竜種であり難易度ははるかに高いく。聖女しか達成できた者はいない。
光竜神殿攻略条件は光竜に力を示すって条件だったのがぶちギレて、光竜神殿は試練を受けるか力を示すかの選択が出来なくなって『光竜を倒す』一択に変わったらしいよ」
すっかり酔いがさめたグレゴリオは水をグラスに入れ飲み一息つく。
「はあ、つまりは俺達が先に光の紋章『キングオブハート(心の王様)』を手に入れればいいわけだな」
「そうだね、それに聖女ナオミが力をつけるのは王族貴族は面白くはないでしょ。神より聖女が信仰されているこの国で。今は聖女ナオミは聖女ではないって疑惑だからいいけどもし聖女じゃないかと認められたらアレックスの即位も危ぶまれる。下手すると民を先導してクーデターみたいな事をやらかしかねない」
「よし!なら早速行こうぜ、光竜神殿へ!」
「・・・・その前にヤミさんに謝罪してきなよ。宿屋の一階の食堂で待ってるから。自分は冒険者ギルドに用があるから三時間後にこの宿の前に集合ね」
「待て待て待て待て!ヤミ様がいるのか!」
「いや、当たり前でしょ?今回アレックスは来ることができない。大事な次期国王なんだから。そもそも光竜神殿はソロもしくはペアでしか入る事ができない。なら最強戦力を投入するしかないならヤミさんとグレゴリオしかいないでしょ?」
「・・・・ところでヤミ様の機嫌は?」
「凄い不機嫌だけど?何回かしっかり謝ってきたら許してあげなくもないと思ってたら誰かさんが追放させたからってアッサリいなくなった事に苛立ってるとか、」
「分かった、もういい、分かったからしっかり謝るから」
グレゴリオのその言葉を聞いてバーブラは部屋から出ていき、少ししてヤミが部屋に入って来た。
「あの、ヤミ様、ああ、散らかってますね。今すぐ片付けるんで、」
グレゴリオは床に散乱していた酒瓶やテーブルの上のゴミを片付けようとしたがヤミは無視してベッドに座る。
「あの、ヤミ様?」
「アッサリいなくなったわね。ヤミ様、ヤミ様、ヤミ様、様付けするくせに、最初らへんは神様みたいな扱いしていたくせに」
「それはヤミ様を泣かせてしまったし、それに、」
「私はね、中古品どころか粗悪品なのよ。沢山の男に抱かれてきた。余興とばかりに動物や魔物に犯されたりもしたわ。最後はゴブリン共の性処理道具だったのよ私。それでも私を様付けできる?私と結婚してくれなんてふざけたことが言える?」
ヤミは立ち上がりグレゴリオの前で着ていた服を全て脱ぎ、正座していたグレゴリオに足の爪先を突き出す。
「私の足を舐めて綺麗にしなさい。貴方がこの前汚した分も含めてね。できる?散々男共が使った汚い汚い私を舐められる?」
グレゴリオは両足の爪の間から指の間、足の裏を足の指の一本一本丁寧に舐める。
「ヤミ様の体に汚い箇所なんてありません。この前は本当にすみませんでした。我慢出来なかったんです」
「私も意地悪してテント暮らしさせたのが悪かった。あの後村の男達から減刑してやってくれって言われたの。所業自体は許されないけど男としては仕方がないって」
「村の人達にまで俺の罪状が広がっているのかよ。うう、」
グレゴリオは30分以上ヤミの足を舐め続けた。
「もういいわよ」
ヤミはグレゴリオの口元から足を離す。
「ところでなんであの時、その、えっと、自分で、ヤってなの?その夜とかでも、よかったんじゃ、」
「その、鍛練している時のヤミ様を見ていて欲情したといいますか。動作が綺麗だったとか、その、脇とか太腿とか、」
「貴方、鍛練中にそんな事考えてたの?」
「いえいえいえ、鍛練中じゃありません!終わってから!終わってからです!」
ヤミは裸のままベッドに寝そべる。
「私のどこに欲情したのかしら?」
ヤミがグレゴリオをベッドに誘っている。
グレゴリオは襲いたくなる衝動を必死に耐えながらベッドの上に上がり、ヤミが怖がらないようゆっくりと、だが、
「ああ、ああああ、いやああああああああ!!!」
ドガアアアアアアアアアアアアン!!!!
ヤミに覆い被さった瞬間、ヤミの顔は真っ青になり、歯をガチガチ鳴らし、震え出したのでグレゴリオは慌てて離れようとしたがその急な動作にヤミが反応してしまいグレゴリオを蹴ってしまい宿屋の壁を突き破って落下していった。
「ぐっあ、がっは!!!」
グレゴリオは地面に叩きつけられ背中を強打するも蹴りの入った箇所の方が何十倍もの痛みを感じた。
ベチャ、ビチャビチャビチャビチャ!!!
口から大量の血を吐き出した。
『ぐ、冗談レベルじゃねえな、自己防衛本能で放った蹴りか、やっぱり強いなヤミ様。少なくとも鍛練時より鋭く速い重い強力な一撃だ。やべえ、死にかけたのにゾクゾクしてる。やべえガチガチに勃起しちまったぜ。気を抜いたら暴発しちまいそうだぜ』
「アンタ大丈夫かい!」
「ああ、宿屋の店主か、悪い痴話喧嘩だ。ちゃんと壊した弁償するからまだ二階には上がってこないでくれ」
グレゴリオはフラフラとよろめきながら二階に向かう。
そこには、
「やめて、お願い、やめてやめてやめてやめて、もうやめて、出して、出して出して出して、外に出して、部屋から出して、外に出して、暗い部屋から出して、痛いのヤだ、痛いのヤだ、もうやめて、助けて助けて助けて、誰か助けて、暴れないから、従うから、なんでもするから、薬射たないで、頭痛い、頭痛い、殴らないで、殴らないで、身体が痒い、虫が、虫が這い上がって、入れないで、入らない、そんなの入らない、いや、いや、もう許して、私が何をしたの、私が何をしたの、黒髪だから、ダメなの、黒目だから、ダメなの、なんで私をいじめるの、」
身体が爪を立てかきむしったのか肌がズタズタなっており、自分で引き抜いたのか床に髪が散乱し、眼球が転がっていた。
グレゴリオはヤミを押さえつけてでも止めようとするがその前に。
『500000E(エクスード)の支払いで治癒を開始、ではなく、復元で十分と判断しました。100000Eの支払い確認、復元を開始します』
次の瞬間、床に流れた血や髪や眼球が光の粒子となり空中に散っていきヤミの体がひかり、その光が消える頃には元通りになっていた。
「なん、だったんだ、今のは、」
ヤミは安らかな顔でスヤスヤと眠りについていた。
それから一時間経ち、ベッドに寝かせれたヤミが目を覚ます。
「私、ああ、そうだ、ごめんなさいグレゴリオ、私、貴方に、私過去を乗り越えたくて、貴方で試そうとした、ごめんなさい」
「ヤミ様、どうします光竜神殿の攻略は辞めときますか?確かにナオミが光の紋章キングオブハートを手に入れたら厄介でしょうが、それとも、全部捨てて国外行きますか!アレックスを焚き付けといてあれですけど、ヤミ様最優先ですから!」
「・・・・そう、やっぱり私ダメみたいね」
「え?ヤミ様?」
「ライオネル、ナオミ、母様、父様、兄弟、『僕』を裏切った冒険者達、『僕』を犯した盗賊共、あとゴブリン共・・・は死んでたっけ?やっぱり無理だね。もう無理、人にトラウマ植え付けた連中が今も生きてるなんて耐えれない。そうよ、きっとそうよ。奴等が消えたら、ふふふ、消えたら、くひっ、あははははははははははははは!!!」
「ヤミ様?いや・・・・お前、誰だ」
「何を言ってるの?『僕』は、『僕』だよグレゴリオ」
バキャア!!!
ヤミがグレゴリオの顔面を掴み床に叩きつける。
「ぐっは!!!ヤ、ヤミ様、」
ヤミの手を退かそうとするがビクともしない。
「あれ~、『僕』に逆らうの~?あ~、体が痛いんだね?さっき蹴りが~、でも大丈夫だよ。すぐ気持ちよくなるから」
『伝説の娼婦ラハブの性技を発動』
「ああああああああ!!!」
ビチャビチャビチャビチャビチャビチャ!!!
「身体中の痛みが、快感に、気持ちいい、何だコレ、は」
「あははははははははははははは!イッチャッテるんだね~どれどれ~、あ、動いちゃ駄目だからね」
ヤミの動くなという命令に逆らえずグレゴリオは一切の抵抗せずヤミにズボンを剥ぎ取られた。
「うわ、汚な~い、履いたまま射精しちゃたんだ~」
「お前は誰なんだ?ヤミ様を操ってるのか?答えろ、ふぐっ!んぐぐ!」
ヤミはグレゴリオの顔に跨ぎお尻を押し付けてきた。
「ぐお、ヤミ様のアソコが鼻の辺りに、ヤミ様のエロい匂いが、」
ヤミは更にぐいぐいグレゴリオの顔に押し付けてくる。
「ふがっ!ヤミ様、ふぐっ!くふし、!」
「ふうん、ならこんなのはどう?」
ヤミはお尻を軽く上げ、グレゴリオの鼻先を何度もかすめながらまるで踊っているように腰を前後左右に振り、回す。ヤミのアソコの柔らかい感触や垂れてくる汁が顔にかかり、グレゴリオの興奮を煽る。
「くそっ、目の前でこんな事されたら」
グレゴリオの男根がガチガチに勃起したているのを見てヤミは。
「興奮してるんだ~、ふふ、いいよ。舐める事を許可する」
グレゴリオはヤミの許可を得ると無我夢中でアソコをなめまくる。
「ふああ、いいよ!凄く上手だよグレゴリオ!んんん!」
グレゴリオの奉仕にヤミは腰をくねらせ、前後に動かしアソコを押し付けながら喘ぐ。
「んんん!ああ、もう、ダメえ!」
ヤミのアソコから勢いよく潮が噴出してグレゴリオの顔面にビチャビチャと掛けられた。ヤミの顔は恍惚の色に染まり、何度も潮をビュ、ビュと噴出する。
「んふあああ、っはあ、気持ち、いい」
ヤミはだらしなく口を大きく開け涎を垂らす。
「んはああああああああ!!!」
ドサッ!
突然ヤミが身体をビクビク震わせ叫び、倒れ込んだ。
「・・・・なんだったんだ?本当に?」
グレゴリオはヤミの頬に触れるが反応がない。軽くペチペチ叩いてみるがやはり反応がない。とりあえずヤミの身体をタオルで綺麗に拭き、服を着させる。
『ごめんなさい、ヤミ様・・・・女に服を着させるって、脱がすより、その、あれだな。ちょっと、興奮するな、って何を考えているんだ馬鹿!」
グレゴリオ自身も綺麗に身嗜みを整え、ヤミをベッドに寝かせて後処理を先にしてしまうことにした。
『もしかしたらヤミ様自身も知らないかも。言うべきか?黙っとくべきか?どうしたものか』
「ああ、バーブラ?何の用だよ!どうせ笑いに来たんだろ!笑えよ!笑ええよ!ひっく!」
ラジム村に一番近い町『ロンキク』の宿屋の部屋でひたすら酒を飲んでいたグレゴリオのもとにバーブラがやって来た。それはラジム村から追放されて5日後の事だった。
「光竜神殿に行くよグレゴリオ、準備しなよ」
「光竜神殿?あの光竜神殿か?未だに聖女しか攻略出来なかったっていう」
「聖女ナオミがライオネル派の貴族を通じて、陛下に提案してきた。もし光竜神殿を攻略でき、攻略の証の光の紋章『キングオブハート(心の王様)』を手に入れたらライオネルを次期国王にしろってね」
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『光の紋章・キングオブハート(心の王様)』
光竜神殿攻略の証。
魔法核。内臓魔力保有量と出力は紋章所有者の理性・知識・感情・意志により決まり、不安定で常に変化しており、脆く弱く壊れやすく、ときに自分の生死をも左右しうるもの。しかし、苦境を乗り越えるたびに魔法核、所持者は強くなる。
火の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光焔万丈』
水の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光陰流水』
土の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光輝燦然』
風の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光風霽月』
これらの適正がなく他の魔法適正がある者が手に入れた場合、『光芒一閃』
魔法適正が全くない者には光属性の聖剣が召喚できる。
という『技』を習得する。
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「・・・おかしいだろ、毒竜すらビビってたあのアバズレが光竜神殿の攻略?」
「ああ、そうだね。光竜神殿にいるのは名の通り『光竜』だ。竜種に挑む度胸があるはずがない・・・けど攻略方法を知ってるとしたら?」
「・・・・ヤミ様みたいな力を持っているという事か?ヤミ様は毒竜ヒュドラや毒神沼蟹カルキノスの事を知っていたみたいに?」
「それはないんじゃないかな?だってあの女ならヒュドラの時点で隠さず自慢して披露してそうじゃない?」
「て、陛下は何でオーケー出したんだよ?」
「そりゃアレックス派の貴族を増やすためだろ?毒神沼蟹カルキノスを倒した以上の実績をライオネル派に作られるとまずいだろ。なんせそれ以外はアレックスは陛下の血を継いでるってだけしか判断材料がなくなるんだから。周りを納得させる理由は多い方がいい・・・・行く前に言っとくけど、光竜は会話が出来るんだけど、光竜の前でけして泉の精霊ディーネの名前や話をしないでね。ラジム村の話もしないでね」
「何で?」
「実は光竜とは泉の精霊は友達らしくてね。ディーネに行く事を話したら念話で話を通してあげるとか言って連絡してくれたんだけど・・・」
「イカサマしようとしたのかよ、ん?だけど?」
「『死ね』の一言で念話を切られたらしい」
「それ友達じゃなくね!」
「実はその後聞いたんだけど、昔理由は忘れたらしいんだけど大喧嘩したらしくて、その時ディーネが腹いせに『光竜の弱点はお尻よ!』ってデマを流したのが思いのほか広がっちゃって光竜に挑みに来た者達が皆お尻の穴を狙い始めちゃってしまいには光竜もぶちギレてしまいましたと」
光竜の神殿は最初は『試練を受ける』か『力を示す』かを選べた。
『試練を受ける』を選んだ場合、挑戦者に戦闘外の試練を与えてクリア出来たら何かしらの報酬が貰えるって形式だった。
試練を受けるを選んで挑戦を成功させても神殿攻略とは認められない。
『力を示す』を選んだ場合、光竜(手加減あり)との戦闘で光竜に認められたらクリア。ただし手加減していても竜種であり難易度ははるかに高いく。聖女しか達成できた者はいない。
光竜神殿攻略条件は光竜に力を示すって条件だったのがぶちギレて、光竜神殿は試練を受けるか力を示すかの選択が出来なくなって『光竜を倒す』一択に変わったらしいよ」
すっかり酔いがさめたグレゴリオは水をグラスに入れ飲み一息つく。
「はあ、つまりは俺達が先に光の紋章『キングオブハート(心の王様)』を手に入れればいいわけだな」
「そうだね、それに聖女ナオミが力をつけるのは王族貴族は面白くはないでしょ。神より聖女が信仰されているこの国で。今は聖女ナオミは聖女ではないって疑惑だからいいけどもし聖女じゃないかと認められたらアレックスの即位も危ぶまれる。下手すると民を先導してクーデターみたいな事をやらかしかねない」
「よし!なら早速行こうぜ、光竜神殿へ!」
「・・・・その前にヤミさんに謝罪してきなよ。宿屋の一階の食堂で待ってるから。自分は冒険者ギルドに用があるから三時間後にこの宿の前に集合ね」
「待て待て待て待て!ヤミ様がいるのか!」
「いや、当たり前でしょ?今回アレックスは来ることができない。大事な次期国王なんだから。そもそも光竜神殿はソロもしくはペアでしか入る事ができない。なら最強戦力を投入するしかないならヤミさんとグレゴリオしかいないでしょ?」
「・・・・ところでヤミ様の機嫌は?」
「凄い不機嫌だけど?何回かしっかり謝ってきたら許してあげなくもないと思ってたら誰かさんが追放させたからってアッサリいなくなった事に苛立ってるとか、」
「分かった、もういい、分かったからしっかり謝るから」
グレゴリオのその言葉を聞いてバーブラは部屋から出ていき、少ししてヤミが部屋に入って来た。
「あの、ヤミ様、ああ、散らかってますね。今すぐ片付けるんで、」
グレゴリオは床に散乱していた酒瓶やテーブルの上のゴミを片付けようとしたがヤミは無視してベッドに座る。
「あの、ヤミ様?」
「アッサリいなくなったわね。ヤミ様、ヤミ様、ヤミ様、様付けするくせに、最初らへんは神様みたいな扱いしていたくせに」
「それはヤミ様を泣かせてしまったし、それに、」
「私はね、中古品どころか粗悪品なのよ。沢山の男に抱かれてきた。余興とばかりに動物や魔物に犯されたりもしたわ。最後はゴブリン共の性処理道具だったのよ私。それでも私を様付けできる?私と結婚してくれなんてふざけたことが言える?」
ヤミは立ち上がりグレゴリオの前で着ていた服を全て脱ぎ、正座していたグレゴリオに足の爪先を突き出す。
「私の足を舐めて綺麗にしなさい。貴方がこの前汚した分も含めてね。できる?散々男共が使った汚い汚い私を舐められる?」
グレゴリオは両足の爪の間から指の間、足の裏を足の指の一本一本丁寧に舐める。
「ヤミ様の体に汚い箇所なんてありません。この前は本当にすみませんでした。我慢出来なかったんです」
「私も意地悪してテント暮らしさせたのが悪かった。あの後村の男達から減刑してやってくれって言われたの。所業自体は許されないけど男としては仕方がないって」
「村の人達にまで俺の罪状が広がっているのかよ。うう、」
グレゴリオは30分以上ヤミの足を舐め続けた。
「もういいわよ」
ヤミはグレゴリオの口元から足を離す。
「ところでなんであの時、その、えっと、自分で、ヤってなの?その夜とかでも、よかったんじゃ、」
「その、鍛練している時のヤミ様を見ていて欲情したといいますか。動作が綺麗だったとか、その、脇とか太腿とか、」
「貴方、鍛練中にそんな事考えてたの?」
「いえいえいえ、鍛練中じゃありません!終わってから!終わってからです!」
ヤミは裸のままベッドに寝そべる。
「私のどこに欲情したのかしら?」
ヤミがグレゴリオをベッドに誘っている。
グレゴリオは襲いたくなる衝動を必死に耐えながらベッドの上に上がり、ヤミが怖がらないようゆっくりと、だが、
「ああ、ああああ、いやああああああああ!!!」
ドガアアアアアアアアアアアアン!!!!
ヤミに覆い被さった瞬間、ヤミの顔は真っ青になり、歯をガチガチ鳴らし、震え出したのでグレゴリオは慌てて離れようとしたがその急な動作にヤミが反応してしまいグレゴリオを蹴ってしまい宿屋の壁を突き破って落下していった。
「ぐっあ、がっは!!!」
グレゴリオは地面に叩きつけられ背中を強打するも蹴りの入った箇所の方が何十倍もの痛みを感じた。
ベチャ、ビチャビチャビチャビチャ!!!
口から大量の血を吐き出した。
『ぐ、冗談レベルじゃねえな、自己防衛本能で放った蹴りか、やっぱり強いなヤミ様。少なくとも鍛練時より鋭く速い重い強力な一撃だ。やべえ、死にかけたのにゾクゾクしてる。やべえガチガチに勃起しちまったぜ。気を抜いたら暴発しちまいそうだぜ』
「アンタ大丈夫かい!」
「ああ、宿屋の店主か、悪い痴話喧嘩だ。ちゃんと壊した弁償するからまだ二階には上がってこないでくれ」
グレゴリオはフラフラとよろめきながら二階に向かう。
そこには、
「やめて、お願い、やめてやめてやめてやめて、もうやめて、出して、出して出して出して、外に出して、部屋から出して、外に出して、暗い部屋から出して、痛いのヤだ、痛いのヤだ、もうやめて、助けて助けて助けて、誰か助けて、暴れないから、従うから、なんでもするから、薬射たないで、頭痛い、頭痛い、殴らないで、殴らないで、身体が痒い、虫が、虫が這い上がって、入れないで、入らない、そんなの入らない、いや、いや、もう許して、私が何をしたの、私が何をしたの、黒髪だから、ダメなの、黒目だから、ダメなの、なんで私をいじめるの、」
身体が爪を立てかきむしったのか肌がズタズタなっており、自分で引き抜いたのか床に髪が散乱し、眼球が転がっていた。
グレゴリオはヤミを押さえつけてでも止めようとするがその前に。
『500000E(エクスード)の支払いで治癒を開始、ではなく、復元で十分と判断しました。100000Eの支払い確認、復元を開始します』
次の瞬間、床に流れた血や髪や眼球が光の粒子となり空中に散っていきヤミの体がひかり、その光が消える頃には元通りになっていた。
「なん、だったんだ、今のは、」
ヤミは安らかな顔でスヤスヤと眠りについていた。
それから一時間経ち、ベッドに寝かせれたヤミが目を覚ます。
「私、ああ、そうだ、ごめんなさいグレゴリオ、私、貴方に、私過去を乗り越えたくて、貴方で試そうとした、ごめんなさい」
「ヤミ様、どうします光竜神殿の攻略は辞めときますか?確かにナオミが光の紋章キングオブハートを手に入れたら厄介でしょうが、それとも、全部捨てて国外行きますか!アレックスを焚き付けといてあれですけど、ヤミ様最優先ですから!」
「・・・・そう、やっぱり私ダメみたいね」
「え?ヤミ様?」
「ライオネル、ナオミ、母様、父様、兄弟、『僕』を裏切った冒険者達、『僕』を犯した盗賊共、あとゴブリン共・・・は死んでたっけ?やっぱり無理だね。もう無理、人にトラウマ植え付けた連中が今も生きてるなんて耐えれない。そうよ、きっとそうよ。奴等が消えたら、ふふふ、消えたら、くひっ、あははははははははははははは!!!」
「ヤミ様?いや・・・・お前、誰だ」
「何を言ってるの?『僕』は、『僕』だよグレゴリオ」
バキャア!!!
ヤミがグレゴリオの顔面を掴み床に叩きつける。
「ぐっは!!!ヤ、ヤミ様、」
ヤミの手を退かそうとするがビクともしない。
「あれ~、『僕』に逆らうの~?あ~、体が痛いんだね?さっき蹴りが~、でも大丈夫だよ。すぐ気持ちよくなるから」
『伝説の娼婦ラハブの性技を発動』
「ああああああああ!!!」
ビチャビチャビチャビチャビチャビチャ!!!
「身体中の痛みが、快感に、気持ちいい、何だコレ、は」
「あははははははははははははは!イッチャッテるんだね~どれどれ~、あ、動いちゃ駄目だからね」
ヤミの動くなという命令に逆らえずグレゴリオは一切の抵抗せずヤミにズボンを剥ぎ取られた。
「うわ、汚な~い、履いたまま射精しちゃたんだ~」
「お前は誰なんだ?ヤミ様を操ってるのか?答えろ、ふぐっ!んぐぐ!」
ヤミはグレゴリオの顔に跨ぎお尻を押し付けてきた。
「ぐお、ヤミ様のアソコが鼻の辺りに、ヤミ様のエロい匂いが、」
ヤミは更にぐいぐいグレゴリオの顔に押し付けてくる。
「ふがっ!ヤミ様、ふぐっ!くふし、!」
「ふうん、ならこんなのはどう?」
ヤミはお尻を軽く上げ、グレゴリオの鼻先を何度もかすめながらまるで踊っているように腰を前後左右に振り、回す。ヤミのアソコの柔らかい感触や垂れてくる汁が顔にかかり、グレゴリオの興奮を煽る。
「くそっ、目の前でこんな事されたら」
グレゴリオの男根がガチガチに勃起したているのを見てヤミは。
「興奮してるんだ~、ふふ、いいよ。舐める事を許可する」
グレゴリオはヤミの許可を得ると無我夢中でアソコをなめまくる。
「ふああ、いいよ!凄く上手だよグレゴリオ!んんん!」
グレゴリオの奉仕にヤミは腰をくねらせ、前後に動かしアソコを押し付けながら喘ぐ。
「んんん!ああ、もう、ダメえ!」
ヤミのアソコから勢いよく潮が噴出してグレゴリオの顔面にビチャビチャと掛けられた。ヤミの顔は恍惚の色に染まり、何度も潮をビュ、ビュと噴出する。
「んふあああ、っはあ、気持ち、いい」
ヤミはだらしなく口を大きく開け涎を垂らす。
「んはああああああああ!!!」
ドサッ!
突然ヤミが身体をビクビク震わせ叫び、倒れ込んだ。
「・・・・なんだったんだ?本当に?」
グレゴリオはヤミの頬に触れるが反応がない。軽くペチペチ叩いてみるがやはり反応がない。とりあえずヤミの身体をタオルで綺麗に拭き、服を着させる。
『ごめんなさい、ヤミ様・・・・女に服を着させるって、脱がすより、その、あれだな。ちょっと、興奮するな、って何を考えているんだ馬鹿!」
グレゴリオ自身も綺麗に身嗜みを整え、ヤミをベッドに寝かせて後処理を先にしてしまうことにした。
『もしかしたらヤミ様自身も知らないかも。言うべきか?黙っとくべきか?どうしたものか』
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※全11話 2万字程度の話です。
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