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第19章 聖魔大戦・序章編
334話 堕天したら……
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「ふぅぃ~」
あぁ疲れた。
アレス公国全土を死の大地にした事はともかく、何気に今日だけでクソ勇者共と2回も話したからな。
直接会ってるわけでもないのに、身体的には何ともなくても何か精神的にどっと疲れたわ。
もうこの特注のふかふか玉座で寝落ちして良いかな?
「お疲れ様です。
ですがレフィーお嬢様、お眠りになられるのでしたらその前に湯浴みを、そしてベッドでご就寝してください」
「むっ」
シルヴィアめ、お母さんかお前は!
『でも似たようなモノでしょ?』
ま、まぁ確かにそうだけど……何せシルヴィアは保護者様だし。
仕方ない。
お風呂に入って、ちゃんとベッドで寝るか。
「ミーシャ」
「ふふっ、仕方ありませんね」
氷魔猫の姿になったミーシャに倒れ込んでっと!
ぐふっ、ぐへへっ! もふもふ最高!
どう? 羨ましい??
『うんうん、そうだねー』
ふふん!
残念でした! これぞミーシャの主人である私にだけ許された至福なのだ!!
「むふふっ」
「レフィー様、彼女はどうしますか?」
む、危なかった。
私とした事が、精神疲労のせいで頭が回ってないな。
ミリアが言ってくれないと危うく放置しちゃうところだったわ。
「ミーシャ」
「かしこまりました」
未だに動く事なく座り込んでるし。
とりあえず近くに寄って貰おう。
「ペトロ」
熾天使から堕天して堕天使になったわけだけど。
「調子はどう?」
「私はアナスタシア様にお仕えする熾天から堕天してしまいました。
堕天とは罪を犯し、主であるアナスタシア様に叛いた者の証、私はもうアナスタシア様の元に帰りお仕えする事は叶いません」
これは恨言を言うかな? それとも悲しみと絶望に打ちひしがれる感じかな?
ふふっ、さぁ伏せてる顔を上げろ。
そして! どんな反応をするのか見せろ!!
「ですが!」
「……」
えっ? 何これ。
思ってた反応と違うんですけど……
「何故でしょうか?
不思議と清々しい良い気持ちなのですっ!」
えぇ……さっきまでは真面目で綺麗事ばっかり言ってる感じだったのに、何その恍惚とした表情。
「はうんっ! む、無理矢理、身体を魂を作り替えられ堕天させられる!!
他者に自身の身体と魂を弄ばれるこの感覚っ……!」
へ、変態だ!
真面目で綺麗事ばっか言ってたペトロが、何か変態になっちゃってるんですけどっ!?
泣き喚いたり、恨言を言うようなら嘲笑ってやろうと思ってたのに、これは笑えない。
「そして、これが主を裏切るという事。
あぁ! 何という背徳感! 何という快感なのでしょうか!!」
こ、これって私のせい?
堕天させるときに何かやらかしちゃったりしたのかな?
『いや、さっきその子も言ってたけど堕天は罪を犯した証でもある。
今回は悪魔である悪魔ちゃんに無理矢理、堕天させられたからその影響で彼女の心の奥底にあった欲望が全面に出てそれを罪とした結果だと思うよ』
えっ、じゃあコレがペトロの本性だったって事?
『そうなるね。
まぁ、本人も自覚してなかった本性ってやつだよ。
悪魔ちゃんも、悪魔になる前の公爵令嬢だった頃は勤勉だったでしょ?』
は? 何言ってんの?
私は今も勤勉だけど。
『……まぁ、何はともあれ。
これは彼女が欲望に忠実になった結果だよ』
「しかし、レフィーお姉様。
あの方はどうするのですか?」
「アリー、見ちゃだめ」
今のペトロは存在そのものが18禁みたいになってるし。
「グラン、サタン」
「お任せください」
「承りました」
とりあえずペトロからクソ女神共の情報を引き出す事は、この2人に任せるとして。
準備に多少時間が掛かるだろうし。
「とりあえず、皆んなでお風呂に行こう」
いざ! お風呂へ、レッツゴーっ!!
あぁ疲れた。
アレス公国全土を死の大地にした事はともかく、何気に今日だけでクソ勇者共と2回も話したからな。
直接会ってるわけでもないのに、身体的には何ともなくても何か精神的にどっと疲れたわ。
もうこの特注のふかふか玉座で寝落ちして良いかな?
「お疲れ様です。
ですがレフィーお嬢様、お眠りになられるのでしたらその前に湯浴みを、そしてベッドでご就寝してください」
「むっ」
シルヴィアめ、お母さんかお前は!
『でも似たようなモノでしょ?』
ま、まぁ確かにそうだけど……何せシルヴィアは保護者様だし。
仕方ない。
お風呂に入って、ちゃんとベッドで寝るか。
「ミーシャ」
「ふふっ、仕方ありませんね」
氷魔猫の姿になったミーシャに倒れ込んでっと!
ぐふっ、ぐへへっ! もふもふ最高!
どう? 羨ましい??
『うんうん、そうだねー』
ふふん!
残念でした! これぞミーシャの主人である私にだけ許された至福なのだ!!
「むふふっ」
「レフィー様、彼女はどうしますか?」
む、危なかった。
私とした事が、精神疲労のせいで頭が回ってないな。
ミリアが言ってくれないと危うく放置しちゃうところだったわ。
「ミーシャ」
「かしこまりました」
未だに動く事なく座り込んでるし。
とりあえず近くに寄って貰おう。
「ペトロ」
熾天使から堕天して堕天使になったわけだけど。
「調子はどう?」
「私はアナスタシア様にお仕えする熾天から堕天してしまいました。
堕天とは罪を犯し、主であるアナスタシア様に叛いた者の証、私はもうアナスタシア様の元に帰りお仕えする事は叶いません」
これは恨言を言うかな? それとも悲しみと絶望に打ちひしがれる感じかな?
ふふっ、さぁ伏せてる顔を上げろ。
そして! どんな反応をするのか見せろ!!
「ですが!」
「……」
えっ? 何これ。
思ってた反応と違うんですけど……
「何故でしょうか?
不思議と清々しい良い気持ちなのですっ!」
えぇ……さっきまでは真面目で綺麗事ばっかり言ってる感じだったのに、何その恍惚とした表情。
「はうんっ! む、無理矢理、身体を魂を作り替えられ堕天させられる!!
他者に自身の身体と魂を弄ばれるこの感覚っ……!」
へ、変態だ!
真面目で綺麗事ばっか言ってたペトロが、何か変態になっちゃってるんですけどっ!?
泣き喚いたり、恨言を言うようなら嘲笑ってやろうと思ってたのに、これは笑えない。
「そして、これが主を裏切るという事。
あぁ! 何という背徳感! 何という快感なのでしょうか!!」
こ、これって私のせい?
堕天させるときに何かやらかしちゃったりしたのかな?
『いや、さっきその子も言ってたけど堕天は罪を犯した証でもある。
今回は悪魔である悪魔ちゃんに無理矢理、堕天させられたからその影響で彼女の心の奥底にあった欲望が全面に出てそれを罪とした結果だと思うよ』
えっ、じゃあコレがペトロの本性だったって事?
『そうなるね。
まぁ、本人も自覚してなかった本性ってやつだよ。
悪魔ちゃんも、悪魔になる前の公爵令嬢だった頃は勤勉だったでしょ?』
は? 何言ってんの?
私は今も勤勉だけど。
『……まぁ、何はともあれ。
これは彼女が欲望に忠実になった結果だよ』
「しかし、レフィーお姉様。
あの方はどうするのですか?」
「アリー、見ちゃだめ」
今のペトロは存在そのものが18禁みたいになってるし。
「グラン、サタン」
「お任せください」
「承りました」
とりあえずペトロからクソ女神共の情報を引き出す事は、この2人に任せるとして。
準備に多少時間が掛かるだろうし。
「とりあえず、皆んなでお風呂に行こう」
いざ! お風呂へ、レッツゴーっ!!
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