27 / 1,060
第一章 友達
25話
しおりを挟む
会議は長くても四時を回ることはないそう。四時過ぎには図書室に戻っていると秋斗さんに言われた。
「夕方になるとまだ冷えるから、四時半までには戻っておいで」
「はい」
昇降口で上履きを履きかえると、さきほどとは違うルートを選んで桜香苑に向かった。
人が入らない場所なのか、芝生の上に積もる桜の花びらの鮮度が良く、あたり一面ピンクの絨毯で覆われているように見えた。
そんな中、一枚の花びらだけにピントを合わせてパシャリ――
撮った写真をレビュー画面で確認して満足する。
自分の名前が翠葉だからか、私は緑の葉っぱが何よりも好きだ。自称、葉っぱ写真コレクターである。
とくにこれからの季節は、新緑の若葉たちをご贔屓。
蒼兄には、「翠葉の前世は葉っぱに違いない」と言われるほどで、色別のアルバムも「Green」という背表紙のアルバムはすでに四冊。
ほかは一面の青空だったり、雲が主役の空写真。時には地面すれすれの場所でカメラをかまえてお花と空を一緒に撮ってみたり……。
夕焼けも好きだけど、朝陽が昇る直前の薄い闇色がとても好き。
川や海も好きだけど、それよりも水溜りや雨、植物についている雫を写すのが好き。
写真を撮るのは好きだけど、ポートレートや風景は苦手。いつか撮れるようになりたいとは思いつつ、どうしても植物などの接写写真に力が入ってしまう。
桜香苑を堪能し、一、二年棟の周りを一周する。
校舎と校舎の間には名前こそついていないものの、ところどころに花壇があったり木が植わっている。
ツツジとサツキがほとんどだけど、中には藤棚もあった。
藤棚の下には丸い噴水があって、それを囲むようにしてベンチがある。
ここは五月が楽しみな場所だな……。
早くも来月のお弁当を食べるところを見つけて嬉しくなる。
今は花壇の中にスズランが凛と咲いている。
スズランはしゅっと細い葉っぱが空へ向かって伸びていて、茎は頭を垂れ、白い小さな鈴のような花を揺らしている。緑がかった白い花がとても清楚に見えるお花。
女性らしくたおやかで、背筋を伸ばして凛として見えるその花は、栞さんを彷彿とさせた。
「あ……お花屋さんでスズラン買って栞さんにプレゼントしよう」
喜んでくれるといいな……。
思いながら接写に集中する。
スズランはそよ風にすら揺れてしまうので、撮るタイミングが難しい。
「それね、シャッタースピード優先にしてあげるとうまく撮れるよ」
「きゃっ」
突然、背後から声をかけられてびっくりした。
「あ、ごめん。驚かせちゃったよね」
そこには申し訳なさそうに笑う男子が立っていた。
きれいなくっきり二重で下瞼もぷっくりとしている。睫も長くてバサバサ。
西日が当たった髪の毛は、柔らかく光を発するような金髪に見えた。その髪の毛は、毛先がクルンとしていて癖っ毛みたい。
ジャージの色からすると三年生だと思うけど、それにしては背が低い。
桃華さんと同じくらいかな?
「今さ、背が低いとか思ったでしょ」
「……すみません」
図星です……。
「ははっ! 君、素直だなぁ」
素直というよりはごまかせないと思っただけで……。
「俺、三年A組の加納久。写真部の部長なんだ。因みに、鬼ごっこ同好会発足者!」
鬼ごっこ同好会……?
「なんだろう?」とは思うものの、あまり深く考えるのはやめることにした。
「一年B組の御園生翠葉です」
「ん? あれ?」
加納先輩は首を傾げて何か考え始める。
「どっかで聞いた名前だなぁ……。どこだったっけ……」
小難しい顔で首を傾げ、「あれでもないし、あっちの案件にもないし」と不思議な言葉を口にする。
「あっ! 思い出した。玲が言ってた子で、生徒会が打診かけた女の子だ!」
はい?
「君、茶道部の見学行ったでしょ!」
「……はい」
「加納玲子、玲は俺の双子の妹。で、現生徒会長が俺っ」
にっこりと笑う顔がとてもかわいい。この人は本当に三年生なのだろうか。
「俺、かわいいでしょ?」
私はコクリと頷く。
「だから、写真部に入ろうね? で、生徒会でも仲良くしようね」
全くつながりのないふたつを持ち出し、私の手を掴むとブンブンと振った。
「ねっ?」
念を押されるように同意を求められ、私は「はい」と返事をしてしまった。
「うっし、言質取ったからね? じゃ、来週部室で待ってるから!」
先輩はツツジの花壇をぴょん、と飛び越して走り去った。
「嘘……」
あれって飛び越えられるのが普通……?
思わずツツジに近づきその背丈を確認する。高さ七十センチ、奥行き五十センチはある。それをほぼ助走なしで飛び越えた。
「すごい脚力。……跳躍力かな?」
しかも、私……言質取られたの?
どこか釈然としない思いを抱えつつ、台風みたいな人だったな、と印象の結論のみ出して落ち着いた。
「子どもは風の子元気な子」というフレーズがとてもピッタリな人だった。でも、外見はキラキラ王子。
加納先輩が飛び越えたツツジを見たまま呆然としてしまう。
玲子先輩の双子のお兄さんというのが非常に疑わしい。あまりにも纏う雰囲気が違いすぎてしっくりとこない。
思い出したように時計を見ると、四時を少し回ったところだった。
「そろそろ戻ろうかな……」
靴を履き替えて図書棟に向かう途中、部室棟から誰かが出てくるのが見えた。
遠目にもわかるその人は、藤宮先輩。
すぐ目に入るあたり、目を引く人なのか、好みストライクな顔なのか――
ちょうど階段を上がってきたところで先輩と鉢合わせる形になった。
「秋兄のところ?」
「はい」
「一緒に行けば俺のカードキーで中に入れるけど」
「……一緒に入れてください……」
あとにはついていくものの、隣には並べない。
どうしてだろう……。怖いから、かな?
はっと気がついたときには遅かった。
目の前にはチャコールグレーの制服がいっぱいに見えて、次の瞬間にはぶつかっていた。
「すみません、余所見してました」
「……余所見はしてなかったんじゃない? 背中に視線を感じたから止まったんだけど……」
言われてみれば、確かに……。
私はずっと先輩の背中を見ながら歩いていたのだ。
「そんなに怖い?」
「え……?」
「……一緒に行くなら隣に並ぶものじゃない?」
あまりにも普通のことを言われ、つい今しがた考えていたことを言われてドキリとする。
「……怖い、というか……。怖い、のかなぁ……。格好いいとも思っているし、意地悪だなぁとも思うし……」
「氷の女王とも思うって?」
「っ……!?」
先輩の顔を見ると、それはそれはきれいな笑みを浮かべていた。
「あぁ、これがいけないんだ?」
「いえっ……いけないわけじゃないと思います。ただ、私が言葉に詰まってしまうだけで……。あの、逃げ場がなくなるというか……」
自分が何を言っているのかすらわからなくなる体たらく。
「少し理解した。初対面できついこと言ったから?」
「…………」
「でも、あのときはああいう言い方したほうがいいと思った。御園生さん、全身で『特別扱いしてくれるな、同情もするな、かまってくれるな』って言ってる気がしたから」
心当たりがありすぎて困る。
心に土足で入ってこないで、と……。確かに私はそう思っていたし、そういう態度を取っていたと思うから。
「もう少し警戒を解いてくれると助かる。……毎回警戒包囲網張られていると近づきづらい」
ため息をつきながら言われた。
少し翳りあるような表情に、こんな顔もするんだ、と思う。
「……あのさ、人のことなんだと思ってる?」
「え?」
「御園生さん、考えてることが顔に出る性質じゃない? 人をサイボーグのように思わないでほしいんだけど」
「あ、ごめんなさいっ」
「……それ、肯定と変わらないけど?」
「わ、すみませんっ」
「……俺もひとつ。この間の着物姿、別に七五三とかじゃなくて普通に見れた」
言うと、即座に視線を逸らされた。
どこかぶすっとした表情にすら格好いいと思ってしまうのは、やっぱり好みど真ん中だからなのかな。
顔が熱くなるのがわかって、耳まで赤くなっていたらどうしようか、と耳を押さえたら手に髪の毛が触れた。
「……顔赤いけど、発熱?」
先輩の手が伸びてきて額に触れる。と、
「熱はなさそうだけど」
至近距離に好きな顔があってことさら困った。
でも、そのあとは自然と隣に並んで歩くことができて……。
少し気を遣ってくれたのかな、と思った。
「夕方になるとまだ冷えるから、四時半までには戻っておいで」
「はい」
昇降口で上履きを履きかえると、さきほどとは違うルートを選んで桜香苑に向かった。
人が入らない場所なのか、芝生の上に積もる桜の花びらの鮮度が良く、あたり一面ピンクの絨毯で覆われているように見えた。
そんな中、一枚の花びらだけにピントを合わせてパシャリ――
撮った写真をレビュー画面で確認して満足する。
自分の名前が翠葉だからか、私は緑の葉っぱが何よりも好きだ。自称、葉っぱ写真コレクターである。
とくにこれからの季節は、新緑の若葉たちをご贔屓。
蒼兄には、「翠葉の前世は葉っぱに違いない」と言われるほどで、色別のアルバムも「Green」という背表紙のアルバムはすでに四冊。
ほかは一面の青空だったり、雲が主役の空写真。時には地面すれすれの場所でカメラをかまえてお花と空を一緒に撮ってみたり……。
夕焼けも好きだけど、朝陽が昇る直前の薄い闇色がとても好き。
川や海も好きだけど、それよりも水溜りや雨、植物についている雫を写すのが好き。
写真を撮るのは好きだけど、ポートレートや風景は苦手。いつか撮れるようになりたいとは思いつつ、どうしても植物などの接写写真に力が入ってしまう。
桜香苑を堪能し、一、二年棟の周りを一周する。
校舎と校舎の間には名前こそついていないものの、ところどころに花壇があったり木が植わっている。
ツツジとサツキがほとんどだけど、中には藤棚もあった。
藤棚の下には丸い噴水があって、それを囲むようにしてベンチがある。
ここは五月が楽しみな場所だな……。
早くも来月のお弁当を食べるところを見つけて嬉しくなる。
今は花壇の中にスズランが凛と咲いている。
スズランはしゅっと細い葉っぱが空へ向かって伸びていて、茎は頭を垂れ、白い小さな鈴のような花を揺らしている。緑がかった白い花がとても清楚に見えるお花。
女性らしくたおやかで、背筋を伸ばして凛として見えるその花は、栞さんを彷彿とさせた。
「あ……お花屋さんでスズラン買って栞さんにプレゼントしよう」
喜んでくれるといいな……。
思いながら接写に集中する。
スズランはそよ風にすら揺れてしまうので、撮るタイミングが難しい。
「それね、シャッタースピード優先にしてあげるとうまく撮れるよ」
「きゃっ」
突然、背後から声をかけられてびっくりした。
「あ、ごめん。驚かせちゃったよね」
そこには申し訳なさそうに笑う男子が立っていた。
きれいなくっきり二重で下瞼もぷっくりとしている。睫も長くてバサバサ。
西日が当たった髪の毛は、柔らかく光を発するような金髪に見えた。その髪の毛は、毛先がクルンとしていて癖っ毛みたい。
ジャージの色からすると三年生だと思うけど、それにしては背が低い。
桃華さんと同じくらいかな?
「今さ、背が低いとか思ったでしょ」
「……すみません」
図星です……。
「ははっ! 君、素直だなぁ」
素直というよりはごまかせないと思っただけで……。
「俺、三年A組の加納久。写真部の部長なんだ。因みに、鬼ごっこ同好会発足者!」
鬼ごっこ同好会……?
「なんだろう?」とは思うものの、あまり深く考えるのはやめることにした。
「一年B組の御園生翠葉です」
「ん? あれ?」
加納先輩は首を傾げて何か考え始める。
「どっかで聞いた名前だなぁ……。どこだったっけ……」
小難しい顔で首を傾げ、「あれでもないし、あっちの案件にもないし」と不思議な言葉を口にする。
「あっ! 思い出した。玲が言ってた子で、生徒会が打診かけた女の子だ!」
はい?
「君、茶道部の見学行ったでしょ!」
「……はい」
「加納玲子、玲は俺の双子の妹。で、現生徒会長が俺っ」
にっこりと笑う顔がとてもかわいい。この人は本当に三年生なのだろうか。
「俺、かわいいでしょ?」
私はコクリと頷く。
「だから、写真部に入ろうね? で、生徒会でも仲良くしようね」
全くつながりのないふたつを持ち出し、私の手を掴むとブンブンと振った。
「ねっ?」
念を押されるように同意を求められ、私は「はい」と返事をしてしまった。
「うっし、言質取ったからね? じゃ、来週部室で待ってるから!」
先輩はツツジの花壇をぴょん、と飛び越して走り去った。
「嘘……」
あれって飛び越えられるのが普通……?
思わずツツジに近づきその背丈を確認する。高さ七十センチ、奥行き五十センチはある。それをほぼ助走なしで飛び越えた。
「すごい脚力。……跳躍力かな?」
しかも、私……言質取られたの?
どこか釈然としない思いを抱えつつ、台風みたいな人だったな、と印象の結論のみ出して落ち着いた。
「子どもは風の子元気な子」というフレーズがとてもピッタリな人だった。でも、外見はキラキラ王子。
加納先輩が飛び越えたツツジを見たまま呆然としてしまう。
玲子先輩の双子のお兄さんというのが非常に疑わしい。あまりにも纏う雰囲気が違いすぎてしっくりとこない。
思い出したように時計を見ると、四時を少し回ったところだった。
「そろそろ戻ろうかな……」
靴を履き替えて図書棟に向かう途中、部室棟から誰かが出てくるのが見えた。
遠目にもわかるその人は、藤宮先輩。
すぐ目に入るあたり、目を引く人なのか、好みストライクな顔なのか――
ちょうど階段を上がってきたところで先輩と鉢合わせる形になった。
「秋兄のところ?」
「はい」
「一緒に行けば俺のカードキーで中に入れるけど」
「……一緒に入れてください……」
あとにはついていくものの、隣には並べない。
どうしてだろう……。怖いから、かな?
はっと気がついたときには遅かった。
目の前にはチャコールグレーの制服がいっぱいに見えて、次の瞬間にはぶつかっていた。
「すみません、余所見してました」
「……余所見はしてなかったんじゃない? 背中に視線を感じたから止まったんだけど……」
言われてみれば、確かに……。
私はずっと先輩の背中を見ながら歩いていたのだ。
「そんなに怖い?」
「え……?」
「……一緒に行くなら隣に並ぶものじゃない?」
あまりにも普通のことを言われ、つい今しがた考えていたことを言われてドキリとする。
「……怖い、というか……。怖い、のかなぁ……。格好いいとも思っているし、意地悪だなぁとも思うし……」
「氷の女王とも思うって?」
「っ……!?」
先輩の顔を見ると、それはそれはきれいな笑みを浮かべていた。
「あぁ、これがいけないんだ?」
「いえっ……いけないわけじゃないと思います。ただ、私が言葉に詰まってしまうだけで……。あの、逃げ場がなくなるというか……」
自分が何を言っているのかすらわからなくなる体たらく。
「少し理解した。初対面できついこと言ったから?」
「…………」
「でも、あのときはああいう言い方したほうがいいと思った。御園生さん、全身で『特別扱いしてくれるな、同情もするな、かまってくれるな』って言ってる気がしたから」
心当たりがありすぎて困る。
心に土足で入ってこないで、と……。確かに私はそう思っていたし、そういう態度を取っていたと思うから。
「もう少し警戒を解いてくれると助かる。……毎回警戒包囲網張られていると近づきづらい」
ため息をつきながら言われた。
少し翳りあるような表情に、こんな顔もするんだ、と思う。
「……あのさ、人のことなんだと思ってる?」
「え?」
「御園生さん、考えてることが顔に出る性質じゃない? 人をサイボーグのように思わないでほしいんだけど」
「あ、ごめんなさいっ」
「……それ、肯定と変わらないけど?」
「わ、すみませんっ」
「……俺もひとつ。この間の着物姿、別に七五三とかじゃなくて普通に見れた」
言うと、即座に視線を逸らされた。
どこかぶすっとした表情にすら格好いいと思ってしまうのは、やっぱり好みど真ん中だからなのかな。
顔が熱くなるのがわかって、耳まで赤くなっていたらどうしようか、と耳を押さえたら手に髪の毛が触れた。
「……顔赤いけど、発熱?」
先輩の手が伸びてきて額に触れる。と、
「熱はなさそうだけど」
至近距離に好きな顔があってことさら困った。
でも、そのあとは自然と隣に並んで歩くことができて……。
少し気を遣ってくれたのかな、と思った。
25
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる