431 / 1,060
Side View Story 09
08~09 Side 司 01話
しおりを挟む
「はい、終了。今日はここまで」
「あのっ、答え合わせくらいっ――」
「静かにしてくれないか。ここ、図書館なんだけど」
目の前に座るは柏木桜。家庭教師という名目で教えてはいるが、覚えは悪い、宿題はやってこない、集中力は皆無――揃いに揃って最悪だ。
「答え合わせをする必要はない。全問不正解。これ、正しい答えと途中式。家で復習してわからないところを次のときに訊いて」
「このあと、うちでお夕飯をご一緒しませんかっ!?」
「……何度言えばわかる? 場をわきまえろ」
「ごめんなさいっ、だから一緒にお夕飯――」
「悪いけど、このあと先約があるから」
席を立ち図書館を出ようとしたとき、後ろから腕を掴まれ引きとめられた。
「次から自宅で教えてくださいっ。自宅でしたら私語も大丈夫ですよっ?」
掴まれた腕をぞんざいに払い、
「それになんの意味が? 俺が見るのは勉強であって私語をするためじゃないんだけど」
「それは――」
「だいたいにして、出した宿題もやってこないのに家庭教師を付けることに何か意味があるとでも? 俺には茶番にしか思えない」
「だって、夏休みだものっ。別荘へも出かけるし、お友達のパーティーにも呼ばれるわっ」
「それが何か? 別荘に宿題を持っていけないわけじゃないし、パーティーだって連日朝から晩までやっているわけじゃないだろ? 詰まるところ、やる気があるのかないのかの問題だと思うけど」
そこまで言うと、女は口を噤んだ。
「契約した以上、途中で投げ出すつもりはない。でも、二度と頼まれるつもりも契約を更新するつもりもないから」
夏休みとはいえ、大学敷地内にある図書館には大勢の人がいる。その人ごみに紛れるのはひどく簡単なことだった。
部室棟の脇に停めてある自転車に乗り、家路を急ぐ。
家の前までくると、ミートソースの匂いが漂ってきた。
一緒に出されるのは、もやしとザーサイ、きゅうり、鶏のささみのサラダだろうか。それは母さんが最近はまっているサラダだ。
自転車を停めて玄関のドアを開けると、
「おかえりなさい」
母さんがキッチンから顔を出した。
「ただいま」
「先にシャワーでそのあとにご飯よね?」
「そう。夕飯食べたらちょっと病院へ行ってくる」
「あら、何かあったかしら?」
「姉さんの患者から頼まれごとしてる」
「湊の患者……? あの子、今は校医よね?」
「患者がうちの生徒なんだ」
「もしかして、楓が麻酔科医になるきっかけになった女の子のこと? 確か、御園生――」
母さんは首を傾げ、名前を思い出そうとしているらしい。
「珍しくてきれいな名前の子」
どうやら名前を思い出すのは諦めたらしい。
「翡翠の翠に葉っぱの葉で――」
「翠葉ちゃん!」
母さんは嬉しそうに口にしてキッチンへ引っ込んだ。
「翠の名前って何かご利益でもあるのか?」
今度は自分が首を捻る番だった。
かばんに入っている洗濯物を洗濯機へ入れ、自室がある二階へと上がる。
一階はLDKに加えて夫婦の寝室と父さんの書斎、書斎の間続きに書庫がある。ほかは洗面所やバスルーム、トイレ。じーさんの家とは違い、これといって大きな家でも変わった家でもない。
二階には三人分の私室と客間がひとつ。それから、洗面所とトイレ、バスルーム。
二階のバスルームには湯船はないが、起き抜けにシャワーを浴びたいときには便利。
姉さんと兄さんがひとり暮らしを始めてから、二階は俺ひとりのスペースとなった。
着替えを持ってシャワールームへ行くと、シャワーを出しながらシャンプーに手を伸ばす。この時期はシャンプーからボディーソープまでメンソール入り。
シャワーを浴びているときより、上がったあとの爽快感が強くてなんとなく好きなアイテム。とくに勉強前、気持ちをリセットする際に役に立つ。
風呂が好きというわけではないが、意外と好きなのかもしれない。嫌な気分を払拭したいときや、気分転換をはかりたいとき、そんなときに有効なアイテム。
気持ちを切り替えるためのアイテムはいくつかあるに越したことはない。翠はそういうものがひとつもなかったのだろうか……。
以前、数を数える方法を教えたけれど、あれは意識的にするものであり、物理作用がない分難しい。
ほかにも何かあったほうがいいんだけど……。
シャワールームを出て一階へ下りると、ちょうどパスタが茹で上がったところだった。
ふと、隣接する海斗の家が目に入った。が、人がいる気配はない。
「隣は?」
「紅子は斎さんのところ。海斗くんは友達とファストフードを食べてくるって連絡があったわ」
またか……。
「海斗、最近外食増えたんじゃない?」
「そうなのよね……。しかも、ファストフードばかり」
と困ったように話す。
「そんなもの食べてばかりいたら身体を壊す」
「そうよね? だから――」
母さんは俺に視線を向けてにこりと笑んだ。
「それを誰が伝えたら一番効果的かしら?」
「……わかった、俺から言っておく」
母さんはおっとりとしているが、こういうところでは人使いが荒い気がする。
キッチンカウンターから渡された料理は、ミートスパゲティと予想していたサラダ。それから、玉ねぎとワカメ、豆腐のスープだった。
このスープやサラダは翠も好きそうなメニューだな……。
そんなことを思いながら、テーブルに並べていく。
「母さん、ハナは?」
食べ物の気配がするとすぐに現れるハナがいない。
「たぶん、書庫で寝ているのだと思うわ」
「ふーん……」
我が家の愛犬、真っ白チワワのハナは書庫が好きだ。一階で一番涼しい場所、それが書庫なのだ。
「ハナのご飯は?」
「これからよ」
母さんは秤の上に器を乗せ、少し高い位置からドライフードを落とし始める。
カランカラン、と音が鳴りだした途端、カツカツカツカツと音が聞こえ、ハナがリビングに現れた。
「この音にだけは逆らえないのよね?」
母さんはクスクスと笑いながらハナに夕飯を与える。
夕飯を済ませると、約束の時間までにはまだ少し時間があった。
仕方なく、足にじゃれつくハナの相手をする。と、ハナは遊ぶことよりも撫でられることを所望してきた。
手入れの行き届いたハナの毛並みは気持ちがよく、触っているのは苦ではない。そして、撫でられているハナは気持ち良さそうに身を委ねてくれる。この幸せそうな顔を見られるのなら、撫でてやってもいいかな、などと思う。
しばらくそうしていると、時計が六時半を知らせた。
「ハナ、終わり」
不服そうな顔をするハナをラグへ下ろすと、すぐに母さんがハナを抱きかかえた。
ハナはそれだけで機嫌を直してしまう。
なんてげんきんな犬……。
そんなことを思いながら家を出た。
「あのっ、答え合わせくらいっ――」
「静かにしてくれないか。ここ、図書館なんだけど」
目の前に座るは柏木桜。家庭教師という名目で教えてはいるが、覚えは悪い、宿題はやってこない、集中力は皆無――揃いに揃って最悪だ。
「答え合わせをする必要はない。全問不正解。これ、正しい答えと途中式。家で復習してわからないところを次のときに訊いて」
「このあと、うちでお夕飯をご一緒しませんかっ!?」
「……何度言えばわかる? 場をわきまえろ」
「ごめんなさいっ、だから一緒にお夕飯――」
「悪いけど、このあと先約があるから」
席を立ち図書館を出ようとしたとき、後ろから腕を掴まれ引きとめられた。
「次から自宅で教えてくださいっ。自宅でしたら私語も大丈夫ですよっ?」
掴まれた腕をぞんざいに払い、
「それになんの意味が? 俺が見るのは勉強であって私語をするためじゃないんだけど」
「それは――」
「だいたいにして、出した宿題もやってこないのに家庭教師を付けることに何か意味があるとでも? 俺には茶番にしか思えない」
「だって、夏休みだものっ。別荘へも出かけるし、お友達のパーティーにも呼ばれるわっ」
「それが何か? 別荘に宿題を持っていけないわけじゃないし、パーティーだって連日朝から晩までやっているわけじゃないだろ? 詰まるところ、やる気があるのかないのかの問題だと思うけど」
そこまで言うと、女は口を噤んだ。
「契約した以上、途中で投げ出すつもりはない。でも、二度と頼まれるつもりも契約を更新するつもりもないから」
夏休みとはいえ、大学敷地内にある図書館には大勢の人がいる。その人ごみに紛れるのはひどく簡単なことだった。
部室棟の脇に停めてある自転車に乗り、家路を急ぐ。
家の前までくると、ミートソースの匂いが漂ってきた。
一緒に出されるのは、もやしとザーサイ、きゅうり、鶏のささみのサラダだろうか。それは母さんが最近はまっているサラダだ。
自転車を停めて玄関のドアを開けると、
「おかえりなさい」
母さんがキッチンから顔を出した。
「ただいま」
「先にシャワーでそのあとにご飯よね?」
「そう。夕飯食べたらちょっと病院へ行ってくる」
「あら、何かあったかしら?」
「姉さんの患者から頼まれごとしてる」
「湊の患者……? あの子、今は校医よね?」
「患者がうちの生徒なんだ」
「もしかして、楓が麻酔科医になるきっかけになった女の子のこと? 確か、御園生――」
母さんは首を傾げ、名前を思い出そうとしているらしい。
「珍しくてきれいな名前の子」
どうやら名前を思い出すのは諦めたらしい。
「翡翠の翠に葉っぱの葉で――」
「翠葉ちゃん!」
母さんは嬉しそうに口にしてキッチンへ引っ込んだ。
「翠の名前って何かご利益でもあるのか?」
今度は自分が首を捻る番だった。
かばんに入っている洗濯物を洗濯機へ入れ、自室がある二階へと上がる。
一階はLDKに加えて夫婦の寝室と父さんの書斎、書斎の間続きに書庫がある。ほかは洗面所やバスルーム、トイレ。じーさんの家とは違い、これといって大きな家でも変わった家でもない。
二階には三人分の私室と客間がひとつ。それから、洗面所とトイレ、バスルーム。
二階のバスルームには湯船はないが、起き抜けにシャワーを浴びたいときには便利。
姉さんと兄さんがひとり暮らしを始めてから、二階は俺ひとりのスペースとなった。
着替えを持ってシャワールームへ行くと、シャワーを出しながらシャンプーに手を伸ばす。この時期はシャンプーからボディーソープまでメンソール入り。
シャワーを浴びているときより、上がったあとの爽快感が強くてなんとなく好きなアイテム。とくに勉強前、気持ちをリセットする際に役に立つ。
風呂が好きというわけではないが、意外と好きなのかもしれない。嫌な気分を払拭したいときや、気分転換をはかりたいとき、そんなときに有効なアイテム。
気持ちを切り替えるためのアイテムはいくつかあるに越したことはない。翠はそういうものがひとつもなかったのだろうか……。
以前、数を数える方法を教えたけれど、あれは意識的にするものであり、物理作用がない分難しい。
ほかにも何かあったほうがいいんだけど……。
シャワールームを出て一階へ下りると、ちょうどパスタが茹で上がったところだった。
ふと、隣接する海斗の家が目に入った。が、人がいる気配はない。
「隣は?」
「紅子は斎さんのところ。海斗くんは友達とファストフードを食べてくるって連絡があったわ」
またか……。
「海斗、最近外食増えたんじゃない?」
「そうなのよね……。しかも、ファストフードばかり」
と困ったように話す。
「そんなもの食べてばかりいたら身体を壊す」
「そうよね? だから――」
母さんは俺に視線を向けてにこりと笑んだ。
「それを誰が伝えたら一番効果的かしら?」
「……わかった、俺から言っておく」
母さんはおっとりとしているが、こういうところでは人使いが荒い気がする。
キッチンカウンターから渡された料理は、ミートスパゲティと予想していたサラダ。それから、玉ねぎとワカメ、豆腐のスープだった。
このスープやサラダは翠も好きそうなメニューだな……。
そんなことを思いながら、テーブルに並べていく。
「母さん、ハナは?」
食べ物の気配がするとすぐに現れるハナがいない。
「たぶん、書庫で寝ているのだと思うわ」
「ふーん……」
我が家の愛犬、真っ白チワワのハナは書庫が好きだ。一階で一番涼しい場所、それが書庫なのだ。
「ハナのご飯は?」
「これからよ」
母さんは秤の上に器を乗せ、少し高い位置からドライフードを落とし始める。
カランカラン、と音が鳴りだした途端、カツカツカツカツと音が聞こえ、ハナがリビングに現れた。
「この音にだけは逆らえないのよね?」
母さんはクスクスと笑いながらハナに夕飯を与える。
夕飯を済ませると、約束の時間までにはまだ少し時間があった。
仕方なく、足にじゃれつくハナの相手をする。と、ハナは遊ぶことよりも撫でられることを所望してきた。
手入れの行き届いたハナの毛並みは気持ちがよく、触っているのは苦ではない。そして、撫でられているハナは気持ち良さそうに身を委ねてくれる。この幸せそうな顔を見られるのなら、撫でてやってもいいかな、などと思う。
しばらくそうしていると、時計が六時半を知らせた。
「ハナ、終わり」
不服そうな顔をするハナをラグへ下ろすと、すぐに母さんがハナを抱きかかえた。
ハナはそれだけで機嫌を直してしまう。
なんてげんきんな犬……。
そんなことを思いながら家を出た。
5
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる