666 / 1,060
第十二章 自分のモノサシ
44話
しおりを挟む
病院から帰ると、栞さんが出迎えてくれた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「栞ちゃん、今日は夕飯任せっきりでごめんなさいね?」
顔の前で両手を合わせ謝るお母さんに、
「何言ってるんですか」
栞さんはにこりと笑顔を返した。
お母さんは今の今まで私の病院に付き添っていたから、今日の夕飯は栞さんがひとりで作ってくれたのだろう。
私は手洗いうがいを済ませ、ルームウェアに着替えるとピアノの前に立った。
いつもならベッドに横になる時間だけれど、今夜だけは集計作業をお休みしていいとツカサに言われたため、夕飯の前に休む必要はない。
「翠葉、ピアノはあとにして先にご飯にしましょ」
「はい」
「じゃ、お箸出して」
「うん」
もう七時になるというのに、今日は唯兄も蒼兄も帰ってきておらず、私とお母さんと栞さんでの夕飯。
「唯兄は?」
「秋斗くんのところで仕事の打ち合わせって言ってたわ」
「蒼兄は?」
「……さぁ、なんだったかしら?」
聞いていたけど忘れてしまったのか、もとから聞いていないのか。宙を見て首を傾げているお母さんからは情報を得られそうにない。栞さんの顔を見てみるも、
「私も今日はとくに何も聞いてないわ」
「珍しいね? 蒼兄が連絡もしないなんて」
「そう言われてみればそうね?」
首を傾げるお母さんに、栞さんはにこりと笑って答えた。
「でも、今までもそうだったけど、夕飯がいらないときはきちんと事前に連絡してくれるから、帰りが遅くても夕飯は食べるんじゃないかしら?」
その一言に、私もお母さんも納得した。
いつもの団らんからふたり欠けただけなのに、なんとなく寂しい。
もし、蒼兄がうちではない建築会社に就職したら?
もし、蒼兄が結婚したら?
もし、唯兄がホテルに戻ってしまったら?
もし、唯兄が結婚したら?
この空席の状態が「日常」になるのだろう。
今はゲストルームにいるから栞さんと一緒にご飯を食べることができるけど、幸倉に戻ったら――
高校を卒業したらこの生活は終わる。
二年後、家族にはどんな変化が起きて、私はどんな道を歩いているだろう。
「翠葉、お箸も口も止っているわよ?」
お母さんに指摘され、慌ててご飯に意識を戻す。
「どうかした? なんかしんみりとした顔をしてるけど」
栞さんに言われて苦笑を返す。
「……ふたりがいないとなんだか寂しいなって思っただけです」
考えていた一端を話す。でも、この先は訊かれたくないし話したくない。
今はまだ、この先のことを深く考えたくなかった。
「翠葉、こんな日もあるわ。でも、家族は離れていても家族なのよ」
何もかも見透かしたような目で、お母さんが口にした。
「家族」というだけで、無条件で近しい関係でいられることを幸せだと思う。でも、すぐ近くにいた人たちだからこそ、ライフスタイルの変化で距離が生まれることに抵抗がある。
私、いつになったら「ひとり」を受け入れられるようになるんだろう……。
食後、私は少し休むとピアノの前にいた。
栞さんは食後のティータイムのあと十階へ戻り、今は私とお母さんのみがこのゲストルームにいる。
「お母さん、ピアノ弾いてもいい?」
「いいわよ。電話をかけるときは翠葉の部屋に移動するから、気にせず弾きなさい」
お母さんは仕事のファイルとノートパソコンを広げた。
ピアノを弾くといっても、弾くのはツカサの伴奏のみ。
歌の練習をしようと思っていたわけではなかった。
何度か伴奏をさらうと、今度は同じファイルに入っている自分が歌う歌詞に目を通す。
それらの曲は無意識に口ずさめるくらいには、私の身体にも頭にも馴染んでいた。
なのに、今日、図書室でした会話がどうにもしっくりこない。
「ガーネット」と「小さな星」は恋愛の歌であるとわかる。それは歌詞の中に「恋」という言葉が入っていたり、「好き」は「好き」でも、家族や友達を思うものではないんだろうな、と思えたから。
ほかの曲は何度読み返しても、何度口ずさんでも、どうしても恋愛の歌には思うことができなかった。
「なぁに? 明日は紅葉祭なのに、こーんなに眉根寄せちゃって」
気づけば、お母さんの人差し指が私の眉間をつついていた。
自分の手で、そのしわを伸ばすようにさすりつつ訊いてみる。
「今日ね、私が歌うものは恋愛の歌が多いよね、って話になったのだけれど、私、言われるまでまったく気づかなくて……」
それどころか、言われた今ですら、そう解釈することができずにいる。
お母さんはパラパラとファイルをめくって、
「いいんじゃない?」
カラッとした声で言う。
「翠葉が感じたことを表現すればいいんじゃない? 大切なのは伝えたいという気持ちでしょう?」
その言葉に茜先輩の言葉が重なった。
「……うん、それでいいことにする」
ストン、と胸に落ちた言葉に、私はピアノの蓋を閉め、ゆっくりと椅子から立ち上がる。
「久しぶりなんだから、ゆっくりお風呂に入ってきたら?」
「うん、そうする」
長く浸かれる気はしないけど、時間を気にせずにお風呂に入れるのは嬉しい。
ファイルを手にいそいそと自室へ戻り、お風呂の支度をしてバスルームに向かった。
相馬先生に、身体のバランスが少しずつもとに戻りつつある、と今日言われた。
緊張からなのか、ストレスの脈は依然として強いと言われているけれど、そのほかの内臓は滋養強壮剤を使う前の状態近くまで回復していると言われた。
洗面所の引き出しを開け、精油の小瓶を三本チョイス。
今日はサイプレス、カモミール、グレープフルーツ。サイプレスは二滴、カモミールは一滴、グレープフルーツは三滴。
今日はほんの少しのんびり入れるから、ベースノートからミドルノートの役割を果たすサイプレスを選んだ。それから、あと数日で生理がくるから、ということも考慮してのチョイス。
身体を温めるために天然塩も大さじ二杯追加した。
目的は緊張をほぐすことと、前向きな気持ちになること。そして、身体を温めること。
ミュージックプレーヤーを持って入ったものの、結局湯船に浸かれたのは十分もなかった。
それでも久しぶりに湯船に浸かり、ゆったりとした時間を過ごしたと思う。
お風呂から上がると、蒼兄も唯兄も帰ってきていた。
「おかえりなさい」だけを伝え、私は自室で髪の毛を乾かしていた。
その途中、携帯がオルゴールの曲を奏でだす。
曲が「いつか王子様が」だからツカサ。
ツカサの着信は、メールも電話着信もこの曲にしてある。
「はい」
『何かしてた?』
「髪の毛乾かしてた」
『そう』
「ツカサは? 会計の話? それとも別の連絡網?」
何か変更があれば、私にはツカサから連絡が入ることになっている。
『いや――ただ、緊張して眠れないことになってるんじゃないかと思って』
「…………」
『…………』
「……え? それだけ?」
『…………』
沈黙が「悪いか」というツカサの心情を代弁し、さらには表情を連想させる。
「全然悪くないよっ!? むしろ、嬉しいっ!」
それが正直な感想。
「ツカサの声が聞けたから少し落ち着いた。お風呂でもリラックスできるような精油をチョイスしたにも関わらず、緊張はとけなかったから」
『緊張して眠れなかったとか、洒落にならないから。とっとと睡眠導入剤でも使って寝ろ』
その一言に思わず吹き出してしまう。
『何……』
「ううん。今日、同じことを相馬先生に言われてきたの」
『あっそ……。じゃ、早く休むように』
「ありがとう。おやすみなさい」
そう言って通話を切ったのは十時半だった。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「栞ちゃん、今日は夕飯任せっきりでごめんなさいね?」
顔の前で両手を合わせ謝るお母さんに、
「何言ってるんですか」
栞さんはにこりと笑顔を返した。
お母さんは今の今まで私の病院に付き添っていたから、今日の夕飯は栞さんがひとりで作ってくれたのだろう。
私は手洗いうがいを済ませ、ルームウェアに着替えるとピアノの前に立った。
いつもならベッドに横になる時間だけれど、今夜だけは集計作業をお休みしていいとツカサに言われたため、夕飯の前に休む必要はない。
「翠葉、ピアノはあとにして先にご飯にしましょ」
「はい」
「じゃ、お箸出して」
「うん」
もう七時になるというのに、今日は唯兄も蒼兄も帰ってきておらず、私とお母さんと栞さんでの夕飯。
「唯兄は?」
「秋斗くんのところで仕事の打ち合わせって言ってたわ」
「蒼兄は?」
「……さぁ、なんだったかしら?」
聞いていたけど忘れてしまったのか、もとから聞いていないのか。宙を見て首を傾げているお母さんからは情報を得られそうにない。栞さんの顔を見てみるも、
「私も今日はとくに何も聞いてないわ」
「珍しいね? 蒼兄が連絡もしないなんて」
「そう言われてみればそうね?」
首を傾げるお母さんに、栞さんはにこりと笑って答えた。
「でも、今までもそうだったけど、夕飯がいらないときはきちんと事前に連絡してくれるから、帰りが遅くても夕飯は食べるんじゃないかしら?」
その一言に、私もお母さんも納得した。
いつもの団らんからふたり欠けただけなのに、なんとなく寂しい。
もし、蒼兄がうちではない建築会社に就職したら?
もし、蒼兄が結婚したら?
もし、唯兄がホテルに戻ってしまったら?
もし、唯兄が結婚したら?
この空席の状態が「日常」になるのだろう。
今はゲストルームにいるから栞さんと一緒にご飯を食べることができるけど、幸倉に戻ったら――
高校を卒業したらこの生活は終わる。
二年後、家族にはどんな変化が起きて、私はどんな道を歩いているだろう。
「翠葉、お箸も口も止っているわよ?」
お母さんに指摘され、慌ててご飯に意識を戻す。
「どうかした? なんかしんみりとした顔をしてるけど」
栞さんに言われて苦笑を返す。
「……ふたりがいないとなんだか寂しいなって思っただけです」
考えていた一端を話す。でも、この先は訊かれたくないし話したくない。
今はまだ、この先のことを深く考えたくなかった。
「翠葉、こんな日もあるわ。でも、家族は離れていても家族なのよ」
何もかも見透かしたような目で、お母さんが口にした。
「家族」というだけで、無条件で近しい関係でいられることを幸せだと思う。でも、すぐ近くにいた人たちだからこそ、ライフスタイルの変化で距離が生まれることに抵抗がある。
私、いつになったら「ひとり」を受け入れられるようになるんだろう……。
食後、私は少し休むとピアノの前にいた。
栞さんは食後のティータイムのあと十階へ戻り、今は私とお母さんのみがこのゲストルームにいる。
「お母さん、ピアノ弾いてもいい?」
「いいわよ。電話をかけるときは翠葉の部屋に移動するから、気にせず弾きなさい」
お母さんは仕事のファイルとノートパソコンを広げた。
ピアノを弾くといっても、弾くのはツカサの伴奏のみ。
歌の練習をしようと思っていたわけではなかった。
何度か伴奏をさらうと、今度は同じファイルに入っている自分が歌う歌詞に目を通す。
それらの曲は無意識に口ずさめるくらいには、私の身体にも頭にも馴染んでいた。
なのに、今日、図書室でした会話がどうにもしっくりこない。
「ガーネット」と「小さな星」は恋愛の歌であるとわかる。それは歌詞の中に「恋」という言葉が入っていたり、「好き」は「好き」でも、家族や友達を思うものではないんだろうな、と思えたから。
ほかの曲は何度読み返しても、何度口ずさんでも、どうしても恋愛の歌には思うことができなかった。
「なぁに? 明日は紅葉祭なのに、こーんなに眉根寄せちゃって」
気づけば、お母さんの人差し指が私の眉間をつついていた。
自分の手で、そのしわを伸ばすようにさすりつつ訊いてみる。
「今日ね、私が歌うものは恋愛の歌が多いよね、って話になったのだけれど、私、言われるまでまったく気づかなくて……」
それどころか、言われた今ですら、そう解釈することができずにいる。
お母さんはパラパラとファイルをめくって、
「いいんじゃない?」
カラッとした声で言う。
「翠葉が感じたことを表現すればいいんじゃない? 大切なのは伝えたいという気持ちでしょう?」
その言葉に茜先輩の言葉が重なった。
「……うん、それでいいことにする」
ストン、と胸に落ちた言葉に、私はピアノの蓋を閉め、ゆっくりと椅子から立ち上がる。
「久しぶりなんだから、ゆっくりお風呂に入ってきたら?」
「うん、そうする」
長く浸かれる気はしないけど、時間を気にせずにお風呂に入れるのは嬉しい。
ファイルを手にいそいそと自室へ戻り、お風呂の支度をしてバスルームに向かった。
相馬先生に、身体のバランスが少しずつもとに戻りつつある、と今日言われた。
緊張からなのか、ストレスの脈は依然として強いと言われているけれど、そのほかの内臓は滋養強壮剤を使う前の状態近くまで回復していると言われた。
洗面所の引き出しを開け、精油の小瓶を三本チョイス。
今日はサイプレス、カモミール、グレープフルーツ。サイプレスは二滴、カモミールは一滴、グレープフルーツは三滴。
今日はほんの少しのんびり入れるから、ベースノートからミドルノートの役割を果たすサイプレスを選んだ。それから、あと数日で生理がくるから、ということも考慮してのチョイス。
身体を温めるために天然塩も大さじ二杯追加した。
目的は緊張をほぐすことと、前向きな気持ちになること。そして、身体を温めること。
ミュージックプレーヤーを持って入ったものの、結局湯船に浸かれたのは十分もなかった。
それでも久しぶりに湯船に浸かり、ゆったりとした時間を過ごしたと思う。
お風呂から上がると、蒼兄も唯兄も帰ってきていた。
「おかえりなさい」だけを伝え、私は自室で髪の毛を乾かしていた。
その途中、携帯がオルゴールの曲を奏でだす。
曲が「いつか王子様が」だからツカサ。
ツカサの着信は、メールも電話着信もこの曲にしてある。
「はい」
『何かしてた?』
「髪の毛乾かしてた」
『そう』
「ツカサは? 会計の話? それとも別の連絡網?」
何か変更があれば、私にはツカサから連絡が入ることになっている。
『いや――ただ、緊張して眠れないことになってるんじゃないかと思って』
「…………」
『…………』
「……え? それだけ?」
『…………』
沈黙が「悪いか」というツカサの心情を代弁し、さらには表情を連想させる。
「全然悪くないよっ!? むしろ、嬉しいっ!」
それが正直な感想。
「ツカサの声が聞けたから少し落ち着いた。お風呂でもリラックスできるような精油をチョイスしたにも関わらず、緊張はとけなかったから」
『緊張して眠れなかったとか、洒落にならないから。とっとと睡眠導入剤でも使って寝ろ』
その一言に思わず吹き出してしまう。
『何……』
「ううん。今日、同じことを相馬先生に言われてきたの」
『あっそ……。じゃ、早く休むように』
「ありがとう。おやすみなさい」
そう言って通話を切ったのは十時半だった。
3
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる