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第十三章 紅葉祭
46話
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今日のウェイトレスは、お昼からの二時間が私に割り当てられている。
午前中はお昼前まで図書棟に篭りきりで会計の処理をしていた。
隣にツカサがいようと関係ない。
そう言い切れるくらいの集中力を持って挑んだからか、作業中にほかの音が聞こえてくることはなかった。
肩を叩かれ顔を上げると、
「翠、少し休憩入れろ」
差し出されたのは、水割りリンゴジュース。
どうやら、昨日の方法でツカサが作ってくれたらしい。
「あり、がと……」
「どういたしまして。翠が会計を一手に引き受けてくれるおかげで、俺はあまり頭使わなくて済んでる」
そこへ沙耶先輩がやってきた。
「姫ー、巡回行くよー」
「あ、今行きますっ」
データの保存を済ませると、
「昼には戻れよ」
ツカサの言葉にコクリと頷く。
きっとお弁当か何かだろう。
廊下に出ると、
「相変わらず藤宮くんは過保護ね?」
沙耶先輩に笑われた。
「沙耶先輩はツカサと仲良しさんですか?」
「やめてよ。あれと仲良しでいいことなんてないでしょ?」
間髪容れずに言葉が返された。
このくらいポンポン言い返す人をツカサは好むのかもしれない。
ぼーっと沙耶先輩を見ていると、「何?」と訝しがられた。
「いえ……」
「そういえば、ちょっと面白い情報を得たんだけど」
「なんですか?」
「姫が藤宮くんの好きな人を知らないって本当?」
「……それ、何情報ですか?」
「あら、ルールを知らない子ね? 情報ソースは明かさないものよ?」
「そうですよねぇ……。えぇと、質問の答えは肯定な感じで」
「……マジ?」
「……みんな、知っている人は知っているんですね?」
ツカサが女子に人気あるのは知っているけれど、好きな人まで知られてしまって、さらにはそれが噂のように流れてしまうというのはどんな気持ちだろう。
ツカサの好きな人もこの噂を知っているのだろうか……。
「気づくも何も――姫、あんだけ側にいるのに気づかないの?」
噛み付かれる勢いで訊かれてびっくりした。
でも、ヒントをもらえた気もする。
「ツカサの好きな人、私の側にいる人なんですか?」
直接的な名前は訊かないから、それだけでも知りたいと思ってしまう。
知ったところで誰なのかを突き止める自信もないくせに。
自分の周りにいる女の子を「この子かな」と思いながら接しなくてはいけなくなるのに。
そんなことにも頭が回らない状態で訊いていた。
「確かに側にいるわね。……でも、この話はここで終わり。本人がいないところでする話でもないわ」
沙耶先輩のこういうところが好き。
日常的に話す機会はないけれど、いつだって話すたびに感じる。裏と表がない感じを。
「姫、ちょっとごめん。風紀から通信入った。少し待って?」
沙耶先輩は廊下の端に身を寄せたから、私も同じように廊下の端に身を寄せる。
「わー! 先輩っ、すっごいかわいい子がいますよ!」
「あ、本当。美人さんだね?」
なんだろう、と思ったときには右側に知らない男子が数人立っていた。
「みそ、のう……?」
え……?
「やっぱり、御園生だ……。久し、ぶり」
私の名前を呼んだのは中学の同級生。
「……鎌田くん?」
記憶に残る鎌田くんは中学生のままだけれど、今目の前にいる鎌田くんはどこかで会った気がした。
「何? 姫の知り合い?」
「中学が一緒で……」
「へぇ……中学が、ねぇ?」
沙耶先輩は品定めでもするかのように、上から下まで舐めるように鎌田くんを眺める。
その状況が、まるで蛙を睨む蛇のようで、鎌田くんに少々申し訳なく思う。
「沙耶先輩、鎌田くんは友達です」
沙耶先輩は委員会からの通信がまだ終わらないようで、
「まだ、通信終わらないのよ。もう少しだけ待ってて?」
腕だけはしっかりと掴まれた状態で、沙耶先輩はインカムに意識を戻した。
「……元気?」
「うん、鎌田くんは?」
「このとおり、元気。今日は部の先輩が連れてきてくれたんだ」
「そうなの?」
「うん。弓道部なんだけど、この学校にインハイニ位入賞の藤宮くんっているでしょ?」
鎌田くんの口からツカサの名前が出てくるとは思っていなくて、妙な反応をしてしまった気がした。
「彼とインハイで一緒だった先輩がいて――」
鎌田くんの言葉の途中で、その先輩らしき人が鎌田くんの隣に並んだ。
「滝口隼人、海新の三年です。鎌田と同級ってことはニ年?」
人の良さそうな顔をした人だったけれど、尋ねられた質問に私は答えられない。
その人は「ん?」って顔をしたけれど、すぐに別の話題へ話を振ってくれた。
「試合でね、藤宮くんに勝ったら紅葉祭のプレミアムチケットちょうだいってお願いしてたんだ。それで見事に勝って今日ここに来れたわけだけど……。その藤宮くんと携帯つながらないんだよねぇ。居場所知らない?」
そう言われて、「あ――」と思った。
ツカサの携帯は私が持っているから……。
私が知っている人以外からの着信はないように設定したとツカサが言っていた。
「あの、すみませんっ」
思わず謝ると笑われてしまう。
「御園生さんだっけ? 君が謝ることないでしょ?」
隣の沙耶先輩がこちらを向き、
「姫、チケット確認。本当に藤宮くんの招待客ならチケット番号が『ニ〇〇一』で始まるから」
鎌田くんのチケットを見させてもらうと、番号は『二〇〇一』で始まっていた。そして、きちんと通し番号の一番から五番までが揃っていた。
「これ、番号に意味あったんだ?」
その場のみんなが驚く。
「はい。一応……この『二〇』というのが学年番号になっていて、次にくるニ桁はクラス番号。その次が出席番号でその次がひとりひとりに割り当てられた五人分の通し番号になってます」
「なるほどね」
「確認取れた?」
「はい」
「なら藤宮くんに連絡取ってやんなさい」
あ、そうだった……。
「御園生、彼と知り合い?」
「あの……生徒会で一緒なの」
ただそれだけのことに、鎌田くんたちはひどく驚いた顔をした。
「ここの生徒会ってめっちゃハイレベルって噂なんだけど……」
「成績も容姿もって噂まで本当だったとは……」
「藤宮恐るべし……」
それらの言葉になんと返したらいいのかわからないから、私はツカサに連絡を取ることにした。
馴染みのない携帯から自分の携帯へかける。と、一コールでつながった。
『翠?』
「ツカサ……? あのね、海新高校の……方がいらしてるの。弓道部の……えと、インターハイで一緒だったっていう人」
教えてもらったそばから名前を忘れたとは、さすがにお客様の前では言えない。けど、後ろからクスクスと笑い声が聞こえていた。
たぶん、声の主は鎌田くんだろう。
『それ、相手しなくていいから。ちょっと代わって』
「うん? わかった。待ってね」
彼らに向き直り、携帯を渡す。
「ツカサ本人です」
「ありがとね」
携帯を受け取ると、その人は親しげに話しだした。
私の知らないツカサの友人関係……。
「――じゃ、そこに行けばいるのね? ――相変わらずつれないなぁ……。ところでさ、君、忙しいのかもしれないけど、携帯出ようか? え? 持ってない? は? 昨日、今日と忘れた? 見かけによらずドジっ子?」
それ……あの、そのくらいに――
思わず会話に割って入りたくなる。
ツカサはドジなわけではなく、ただ、私と携帯を交換しているだけであって――とは、とても説明できそうにはないけれど……。
「御園生、相変わらず名前覚えるの苦手?」
鎌田くんに訊かれ、私は苦笑を返した。
沙耶先輩の通る声が頭にダイレクトに聞こえた。
これは、インカムの通信だ。とはいえ、沙耶先輩は目の前にいるわけだから、耳の内外から声が聞こえて変な感じ。
「藤宮くーん?」
それに答えるツカサの声も聞こえた。
携帯だと、外から音が聞こえる感じだけれど、インカムだと声が耳の中に直接響いてドキリとする。
「まぁ、そう言わずに……。姫さん一緒だと男が釣れて釣れて巡回になんないから返却願いたいんだけど?」
『縄でもつけて帰ってこい』
「ツカサっ、縄はひどいっ」
「それ、なんの会話?」
弓道部の先輩に訊かれてちょっと困った。
「じゃ、今から連れて戻るけど、通ってほしいルートがあったら言って? 巡回ついでに客を落とすことも拾うこともできそうよ? も、ち、ろ、ん、姫効果でね?」
『……最短ルートで戻ってこい』
「了解。ほら、姫、戻るわよ? そこの人たちも。藤宮くんに会いに行くなら図書棟」
そう言うと、沙耶先輩は先頭を切って歩きだした。もちろん、今も腕は掴まれたまま。
図書棟までの道すがら、鎌田くんの友達や先輩に話しかけられたけれど、矢継ぎ早に質問ばかりを繰り出され、私は何度も言葉に詰まっていた。
沙耶先輩は見るに見かねたときのみ助けてくれる。そんな中、ツカサと電話で話をした人が適当に話を逸らしては話題提供をしてくれていた。
テラスまで来ると、図書棟の入り口にツカサが見えた。
その姿にドキリとしては胸を撫で下ろす。
ドキドキしながら安心するのって、なんだか変……。
午前中はお昼前まで図書棟に篭りきりで会計の処理をしていた。
隣にツカサがいようと関係ない。
そう言い切れるくらいの集中力を持って挑んだからか、作業中にほかの音が聞こえてくることはなかった。
肩を叩かれ顔を上げると、
「翠、少し休憩入れろ」
差し出されたのは、水割りリンゴジュース。
どうやら、昨日の方法でツカサが作ってくれたらしい。
「あり、がと……」
「どういたしまして。翠が会計を一手に引き受けてくれるおかげで、俺はあまり頭使わなくて済んでる」
そこへ沙耶先輩がやってきた。
「姫ー、巡回行くよー」
「あ、今行きますっ」
データの保存を済ませると、
「昼には戻れよ」
ツカサの言葉にコクリと頷く。
きっとお弁当か何かだろう。
廊下に出ると、
「相変わらず藤宮くんは過保護ね?」
沙耶先輩に笑われた。
「沙耶先輩はツカサと仲良しさんですか?」
「やめてよ。あれと仲良しでいいことなんてないでしょ?」
間髪容れずに言葉が返された。
このくらいポンポン言い返す人をツカサは好むのかもしれない。
ぼーっと沙耶先輩を見ていると、「何?」と訝しがられた。
「いえ……」
「そういえば、ちょっと面白い情報を得たんだけど」
「なんですか?」
「姫が藤宮くんの好きな人を知らないって本当?」
「……それ、何情報ですか?」
「あら、ルールを知らない子ね? 情報ソースは明かさないものよ?」
「そうですよねぇ……。えぇと、質問の答えは肯定な感じで」
「……マジ?」
「……みんな、知っている人は知っているんですね?」
ツカサが女子に人気あるのは知っているけれど、好きな人まで知られてしまって、さらにはそれが噂のように流れてしまうというのはどんな気持ちだろう。
ツカサの好きな人もこの噂を知っているのだろうか……。
「気づくも何も――姫、あんだけ側にいるのに気づかないの?」
噛み付かれる勢いで訊かれてびっくりした。
でも、ヒントをもらえた気もする。
「ツカサの好きな人、私の側にいる人なんですか?」
直接的な名前は訊かないから、それだけでも知りたいと思ってしまう。
知ったところで誰なのかを突き止める自信もないくせに。
自分の周りにいる女の子を「この子かな」と思いながら接しなくてはいけなくなるのに。
そんなことにも頭が回らない状態で訊いていた。
「確かに側にいるわね。……でも、この話はここで終わり。本人がいないところでする話でもないわ」
沙耶先輩のこういうところが好き。
日常的に話す機会はないけれど、いつだって話すたびに感じる。裏と表がない感じを。
「姫、ちょっとごめん。風紀から通信入った。少し待って?」
沙耶先輩は廊下の端に身を寄せたから、私も同じように廊下の端に身を寄せる。
「わー! 先輩っ、すっごいかわいい子がいますよ!」
「あ、本当。美人さんだね?」
なんだろう、と思ったときには右側に知らない男子が数人立っていた。
「みそ、のう……?」
え……?
「やっぱり、御園生だ……。久し、ぶり」
私の名前を呼んだのは中学の同級生。
「……鎌田くん?」
記憶に残る鎌田くんは中学生のままだけれど、今目の前にいる鎌田くんはどこかで会った気がした。
「何? 姫の知り合い?」
「中学が一緒で……」
「へぇ……中学が、ねぇ?」
沙耶先輩は品定めでもするかのように、上から下まで舐めるように鎌田くんを眺める。
その状況が、まるで蛙を睨む蛇のようで、鎌田くんに少々申し訳なく思う。
「沙耶先輩、鎌田くんは友達です」
沙耶先輩は委員会からの通信がまだ終わらないようで、
「まだ、通信終わらないのよ。もう少しだけ待ってて?」
腕だけはしっかりと掴まれた状態で、沙耶先輩はインカムに意識を戻した。
「……元気?」
「うん、鎌田くんは?」
「このとおり、元気。今日は部の先輩が連れてきてくれたんだ」
「そうなの?」
「うん。弓道部なんだけど、この学校にインハイニ位入賞の藤宮くんっているでしょ?」
鎌田くんの口からツカサの名前が出てくるとは思っていなくて、妙な反応をしてしまった気がした。
「彼とインハイで一緒だった先輩がいて――」
鎌田くんの言葉の途中で、その先輩らしき人が鎌田くんの隣に並んだ。
「滝口隼人、海新の三年です。鎌田と同級ってことはニ年?」
人の良さそうな顔をした人だったけれど、尋ねられた質問に私は答えられない。
その人は「ん?」って顔をしたけれど、すぐに別の話題へ話を振ってくれた。
「試合でね、藤宮くんに勝ったら紅葉祭のプレミアムチケットちょうだいってお願いしてたんだ。それで見事に勝って今日ここに来れたわけだけど……。その藤宮くんと携帯つながらないんだよねぇ。居場所知らない?」
そう言われて、「あ――」と思った。
ツカサの携帯は私が持っているから……。
私が知っている人以外からの着信はないように設定したとツカサが言っていた。
「あの、すみませんっ」
思わず謝ると笑われてしまう。
「御園生さんだっけ? 君が謝ることないでしょ?」
隣の沙耶先輩がこちらを向き、
「姫、チケット確認。本当に藤宮くんの招待客ならチケット番号が『ニ〇〇一』で始まるから」
鎌田くんのチケットを見させてもらうと、番号は『二〇〇一』で始まっていた。そして、きちんと通し番号の一番から五番までが揃っていた。
「これ、番号に意味あったんだ?」
その場のみんなが驚く。
「はい。一応……この『二〇』というのが学年番号になっていて、次にくるニ桁はクラス番号。その次が出席番号でその次がひとりひとりに割り当てられた五人分の通し番号になってます」
「なるほどね」
「確認取れた?」
「はい」
「なら藤宮くんに連絡取ってやんなさい」
あ、そうだった……。
「御園生、彼と知り合い?」
「あの……生徒会で一緒なの」
ただそれだけのことに、鎌田くんたちはひどく驚いた顔をした。
「ここの生徒会ってめっちゃハイレベルって噂なんだけど……」
「成績も容姿もって噂まで本当だったとは……」
「藤宮恐るべし……」
それらの言葉になんと返したらいいのかわからないから、私はツカサに連絡を取ることにした。
馴染みのない携帯から自分の携帯へかける。と、一コールでつながった。
『翠?』
「ツカサ……? あのね、海新高校の……方がいらしてるの。弓道部の……えと、インターハイで一緒だったっていう人」
教えてもらったそばから名前を忘れたとは、さすがにお客様の前では言えない。けど、後ろからクスクスと笑い声が聞こえていた。
たぶん、声の主は鎌田くんだろう。
『それ、相手しなくていいから。ちょっと代わって』
「うん? わかった。待ってね」
彼らに向き直り、携帯を渡す。
「ツカサ本人です」
「ありがとね」
携帯を受け取ると、その人は親しげに話しだした。
私の知らないツカサの友人関係……。
「――じゃ、そこに行けばいるのね? ――相変わらずつれないなぁ……。ところでさ、君、忙しいのかもしれないけど、携帯出ようか? え? 持ってない? は? 昨日、今日と忘れた? 見かけによらずドジっ子?」
それ……あの、そのくらいに――
思わず会話に割って入りたくなる。
ツカサはドジなわけではなく、ただ、私と携帯を交換しているだけであって――とは、とても説明できそうにはないけれど……。
「御園生、相変わらず名前覚えるの苦手?」
鎌田くんに訊かれ、私は苦笑を返した。
沙耶先輩の通る声が頭にダイレクトに聞こえた。
これは、インカムの通信だ。とはいえ、沙耶先輩は目の前にいるわけだから、耳の内外から声が聞こえて変な感じ。
「藤宮くーん?」
それに答えるツカサの声も聞こえた。
携帯だと、外から音が聞こえる感じだけれど、インカムだと声が耳の中に直接響いてドキリとする。
「まぁ、そう言わずに……。姫さん一緒だと男が釣れて釣れて巡回になんないから返却願いたいんだけど?」
『縄でもつけて帰ってこい』
「ツカサっ、縄はひどいっ」
「それ、なんの会話?」
弓道部の先輩に訊かれてちょっと困った。
「じゃ、今から連れて戻るけど、通ってほしいルートがあったら言って? 巡回ついでに客を落とすことも拾うこともできそうよ? も、ち、ろ、ん、姫効果でね?」
『……最短ルートで戻ってこい』
「了解。ほら、姫、戻るわよ? そこの人たちも。藤宮くんに会いに行くなら図書棟」
そう言うと、沙耶先輩は先頭を切って歩きだした。もちろん、今も腕は掴まれたまま。
図書棟までの道すがら、鎌田くんの友達や先輩に話しかけられたけれど、矢継ぎ早に質問ばかりを繰り出され、私は何度も言葉に詰まっていた。
沙耶先輩は見るに見かねたときのみ助けてくれる。そんな中、ツカサと電話で話をした人が適当に話を逸らしては話題提供をしてくれていた。
テラスまで来ると、図書棟の入り口にツカサが見えた。
その姿にドキリとしては胸を撫で下ろす。
ドキドキしながら安心するのって、なんだか変……。
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