人を咥えて竜が舞う

よん

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終章

dream

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「コラッ! グリーブはどうしたんやッ!」

 ソーウンの怒号が庭に響く。
 苦悶の表情を浮かべて座り込んでいるヒエンと、パンパンに腫れた患部にアルウの葉をすり下ろして染み込ませたガーゼを巻いてやるヤエ。
 二人揃ってソーウンを見る。

「アンタ、そんなに大声出さんでも聞こえてるさかい。耳はまだモーロクしてへんで」
「オマエやない! ワシはヒエンに言うとんのじゃ!」

 ヒエンは唇を尖らせながら「オジイ、ごめん」と謝る。

「オジイやないやろ! 道着着用時は師範と呼べ! グリーブはどうしたと訊いとる!」
「つけてない。子供用のなんかアホらしいて……」
「オマエは成長過程の七歳児、バリバリの子供やないか! 犬猫の七歳とワケが違う! 子供なら子供用のグリーブつけるん当たり前やろがッ!」 

 藁を巻いた樫の木に向かって、左右それぞれ千回下段蹴りするようヒエンに打ち込み稽古を指示したソーウンだったが、それは脛にグリーブを着用しての話である。
 まさか素足でやると思ってもいなかった老人はまだ怒りが収まらない。

「オマエはこの道場の大事な跡取りや。オマエの両脚潰れてしもたら、先祖代々受け継がれてきたヤマト流捕縄術もワシの代で終わりになる。……言うてみい。何で素足のまま打ち込みやったんや?」

 ヒエンはソーウンを凝視して答える。

「ウチはオカンのグリーブしかつけん」
「それは無理やて前にも説明したやろ。……確かにサナコの形見はオマエのもんやが、チビのオマエにアレは大きすぎるし重すぎる。満足に膝曲げることもできんやないか。背丈が伸びるまで子供用で辛抱せえ!」
「イヤや。捕縄術やるんも先祖や師範のためやない。オカンがやり残したことを、ウチが代わりにやらなあかんからやってるだけや」

 ヒエンの正直な気持ちだ。
 父――タイルズの描いた肖像画で見るサナコ・ヤマトが、ヒエンの唯一知る母の姿だった。
 物心つくずっと以前からその凛とした半身の身構えを見続けてきたヒエンにとって、母は憧れであったと同時に心苦しい存在でもあった。
 理由は明かされていないが、ヒエンの出産後に母が死んだことを知った時、直感的にそれは自分のせいだと思い込むようになった。
 だが、そんな考えをソーウンが喜ぶはずもない。

「オマエはそんな甘っちょろい気持ちで日々稽古してたんか?」
「甘っちょろないわ! ウチがどんな気持ちでやりたくもない稽古してるんかオジイにはわからんのや!」
「わかった」

 ソーウンは"オジイ"を訂正させなかった。

「ヒエン、オマエは今日限り破門や。オマエみたいな中途半端な奴にナンボ親身に教えたところでこれ以上強くも上手くもなれん。これからは好きにせえ。……その代わり、サナコのグリーブは返してもらうで」
「え……」

 立ち去るソーウンを追いかけようとヒエンが立ち上がった時、両脚に激痛が走った。

「ヒエン、今は無理せんとき。腫れが引くまで動いたらあかん」

 ヤエがその場に座らせようとするも、ヒエンは「だって……オジイが……」と、 今にも泣きそうな顔で抵抗する。

「心配いらん。あの人は『破門や』が口グセやから」
「え、ホンマ?」
「ホンマや」

 当時の夫と亡き娘のやり取りを思い出したヤエは、顔中シワだらけにしていきなりゲラゲラ笑い出した。

「オバア、どないしたん?」
「ごめんごめん。昔とソックリや思たんや。……サナコもな、あの人に口答えしてしょっちゅう破門になってたんやで。それでな、傑作なんはサナコに『お菓子買うたろか?』とか『一緒に散歩行くか?』言うて、いつも自分から歩み寄ってたんや。……今頃、あの人すごい後悔して、どうやってヒエンの心を掴もうか思案してはるわ。『破門や』言うて、一人しかおらん跡取りに逃げられて一番困るんあの人自身やしな」

 それを聞いてヒエンは少しホッとするが、まだ半信半疑だ。
 これから何度も『破門や』を聞けば慣れてくるだろうが、今日はその一回目で前例がない。
 あの厳格なソーウンが自分から歩み寄るなどとても想像できないが、そのソーウンを小手先で操るヤエの証言はかなり信憑性が高い。
 いざとなれば、ヤエに頼めば破門はすぐ取り消しになるだろう。
 ヒエンは無理せず、その場に座ってヤエに喋り出す。

「オバア、聞いて。……ウチな、時々、何のために捕縄術やってんのかわからんようなる。オカンの代わりにウチがやらなあかん思てるから少しも楽しないし、やればやるほどオカンから遠ざかってる気がする。何でやろ?」
「ヒエン」

 ヤエから笑顔が消えた。

「さっきから聞いてるけど、アンタはサナコの代わりやないで。アンタはアンタや。アンタがサナコから遠ざかってる思うんは当たってるわ。今のアンタ見て、サナコは少しも喜んでない」
「う……」

 ヒエンは何も言い返せない。

(何でや! こんなに毎日しんどい思いで稽古しても、オカンは喜んでくれてないんか?)

「……ヒエン、捕縄術が嫌いなら辞めたらええんやで」
「え?」

 祖母の言い方は優しいが、ソーウンの破門発言よりもヒエンは傷ついた。

「別にヤマトの人間が継がんでも優秀な人材はナンボでもおるし、アンタの成長待って師範代を空位にせんでもええとオバアは思てる。……オバアは捕縄術のことなんか全然知らんとヤマトに嫁いだけど、逆にあの人より拘りない分、柔軟な考え方ができるんや。元々、ヒエンにヤマトの看板を背負わすんは無理やと前から思てたしな」

 ショックだった。
 誰よりも自分のことを理解してくれていると思った祖母から、跡取り失格の烙印を押されるなんてヒエンは考えてもいなかった。

「名前とか家系とかくだらんモンや」

 ヒエンが着用しなかった子供用のグリーブを拾って、ヤエは話を続ける。

「アンタはまだたった七年しか生きてない。そんな子供にシバルウ王国建国前から続いてるヤマト流捕縄術の伝統を継承させるんは……そら酷な話やで」
「……」
「アンタの人生はいろんな選択肢が用意されるべきなんや。たまたまヤマトの家に生まれたから言うて、やりたくもない武術から逃れるためにワザと両脚を潰すなんて酷すぎる。オバアはたった一人の孫にそんな生き方してほしくないんや」

(……バレてたんか)

「オバア、ごめんなさいッ!」

 自分のあまりの情けなさに、ヒエンはわんわん泣いてしまった。

「謝らんでもええよ。こんな幼い子供をここまで追い込んだウチら大人の責任や」

 ヤエはヒエンの小さな頭を撫でてやる。

「サナコはあの人に何度も『破門や』て言われたけど、捕縄術自体は好きやったな。『困ってる人を守る、弱い人を強くする捕縄術はカッコイイ』言うて、自分の立場に誇りを持ってたから明けても暮れても道場で過ごしとったわ。あの子はそういう風に二十年の生涯を突っ走って生きてきた。それがサナコ・ヤマトの人生や。……ヒエン・ヤマトの人生はそのモノマネで終わってほしくない。アンタはアンタや」

 ヒエンは祖母に言い返したかった。
 自分はそんな母を心から尊敬しているから捕縄術を続けているんだと……。
 けれども、その理由と『跡取り』という運命だけで今日まで捕縄術に接してきたのがこの始末である。
 ヒエン自身がヤマト流捕縄術に情熱を傾けなければ、今の境遇を呪い続けることに変わりない。

「オバア……」

 泣きやんだヒエンは、ヤエが持っている子供用のグリーブを手に取る。

「さっき、オジイに『破門や』言われて、何か見捨てられたような気がしてムチャ哀しかった。そやけど、オバアに『アレは口グセや』て聞かされた時……ウチな、ちょっと安心してしもてん。……多分、ウチもそのうちに捕縄術が好きになると思う」

 ヤエはしばらく無言の後、ゆっくりと頷いた。

「ウチ、好きになるまで頑張ってみる。そんで体も大きくなってオカンのグリーブつけれるようなるまで、この子供用でしっかり練習する。――もうアホなことはせえへん。オジイが機嫌取りに来る前にウチから謝りに行くわ」


     *


 両脚が完治するまで、ヒエンは道場に入ることを禁じられていた。
 道着ではなく着古した紺のワンピース姿のヒエンは、覚束ない足取りで岬を目指して歩いている。
 両脛は包帯だらけだが、この日もやはり裸足だった。
 昼前にノロシが上がったので、この日はもう竜の飛来はない。
 連日、家の中で退屈していたので歩行訓練を兼ねての散歩である。

 岬にキャンバスを広げたタイルズ・ヤマトがいるのをヒエンは知っている。
 タイルズはいつノロシが上がっても、いったん描き始めたらそこからテコでも動かない。
 ナニワームの人々は彼の集中力に感嘆するが、ヒエンはそう思っていない。
 雲一つない晴天と青い海……白い海鳥の群れが気持ちよさそうに風に身を任せて滑空している。

 静かな海だ。いつものような波濤がない。
 遥か先にはかすかに竜観庁が確認できる。
 岬を見下ろすと、砂浜に数多くの海衛兵がシーリザードの襲来に備えている。
 その勇猛な男達の中に、鎧もつけていない白髪の大男が「ガハハハ」と高笑いして仲間をからかっている。

(すごい余裕やな……あの人、海トカゲ怖ないんかな?)

 気配を感じたタイルズが振り向く。
 丸い眼鏡に涼しげな目。決して笑わない口元。
 いつも通りの父だとヒエンは思った。

「……ヒエンか」
「お父さん」

 ヒエンは緊張しながらも父に近づいていく。

「脚はもういいのか?」
「うん、もう歩ける」

 大陸からやって来た父の話し方は相変わらずよそよそしく聞こえる。
 自然、ヒエンも距離を置いた喋りになってしまう。

「そうか」

 タイルズの視線は既にキャンバスに戻っている。
 ヒエンは遠目で父の描いている絵を覗き見た。

(――ッ!)

 思わず声を出しそうになった。
 そこには人を咥えた竜が岬の上を舞う光景が描かれている。
 そして、竜に咥えられた人物は何とそれを描いている本人だった。
 驚きと同時に納得するヒエン。
 思った通り、父はいつの日か自分が竜に咥えられることを望んでいるのだ。
 不可解だが、それは否定しようのない事実だった。

「破門は取り消されたのかな?」

 タイルズは筆を進めながら訊いた。

「……まだ。怪我が治ったら再入門やて」
「それがいい。ヒエンには捕縄術の才能があるんだから続けなきゃ。継続は力だよ。……私はまだこの絵を完成させることができない。完成する頃には、ヒエンはもう大人になっているかも知れないな」

 ヒエンはもう一度、父の絵を見た。
 殆ど完成しているように見えるが、父には何かが足りないのだろう。

「捕縄術もええけど……ウチ、お父さんみたいに絵が上手くなりたいな」
「それは無理だ」

 乾いた笑いで、タイルズは即座に否定する。

「えー、そんなんわからんやん」

 ヒエンは深く傷つきながらも、なお父親に接しようとする。

「お父さん、ウチに油絵教えてくれへん?」
「ダメだよ。おじいさんに怒られる」
「オジイは関係ないやん。ウチはお父さんの子供やもん。ウチはお父さんの側にいたいんや」
「……」

 まただ。都合が悪くなると黙り込む。
 今日という今日は逃がさない。
 父が不機嫌になるのを覚悟で、ヒエンは更に懐に入っていく。

「お父さんは何で家に泊まらへんの? 自分の家やのに」
「私は放浪の画家だからね。一つの場所に留まるのは性に合わない」

 人を馬鹿にしたこの答えに、とうとうヒエンがキレる。

「じゃあ、何でオカンと結婚してオカンにウチを産ましたん? 性に合わんかったら、ずっと一人でおればよかったやんか!」
「何だとッ?」

 感情を露わにしたタイルズが絵筆を折って、ヒエンの方へとジリジリにじり寄る。

「……も、もう一度言ってみろッ! よくも……よくもそんな発言を……私がどんな思いで……クッ!」

 そう言いながら、タイルズはボタボタと悔し涙をこぼした。
 怒鳴られたことも初めてだが、父の涙を見るのもヒエンはこの日が初めてだった。

「……お父さん!」

 ヒエンはうなだれるタイルズに抱きついた。
 父の涙が娘にも伝染する。

「ごめん! ごめんなさい! ウチ、言い過ぎた。……ウチはお父さんにどこにも行ってほしくないだけやねん。あの広い家で……飾ってあるオカンの絵だけがウチの親やから……ウチ一人で寂しかったんや!」

 タイルズは跪いて我が子を抱きしめた。

「ヒエン……怒鳴ってすまなかった。許してくれ」
「ううん。ウチこそ……ごめんなさい」

 ヒエンは首を振る。
 怒鳴られたことはむしろ嬉しかった。
 泣いて抱きしめてくれたことも当然嬉しかった。
 残念なのは、その涙の抱擁が一瞬で終わってしまったことだ。
 涙を拭って立ち上がったタイルズ、その自分の袖口で娘の涙を拭いてやる。

「ヒエン……悪いが、やはり私はあの家では暮らせない」
「……何でなん?」
「気になるか?」

 ヒエンは力強く頷いた。
 鼻をすする娘をじっと見たタイルズ、少し迷ってから口を開いた。

「私からは教えてあげることができない。ヒエンがもう少し大きくなったら、おじいさんかおばあさんに訊いてごらん。キミには知る権利がある」
「……大きくなったら?」
「そう、今すぐはダメだ。でも、可能ならばこれ以上は詮索してほしくないし、この私を『薄情な父親だ』と憎み続ける方がヒエンにとってはずっといいんだ。もし真実を知ってしまえば、キミの憎しみの対象は……それこそ、私どころではなくなる」

 ヒエンは返事をしなかった。
 そして、大人の複雑な事情に首を突っ込んだ自分を悔いた。
 これ以上、孤独な父を追いつめたくない。
 何のためにわざわざ父のいる岬へ来たのか。
 父に甘えたかっただけなのに……。

「ウチ、帰るわ。仕事の邪魔してごめん」

 父に背を向けたヒエン、家路をえっちらおっちら歩いて行く。
 タイルズはその頼りない後ろ姿を寂しそうに見つめている。

「ヒエン、待ちなさい!」

 声を出さずにはいられなかった。
 薄情な父親役を演じ切れなかったタイルズは、気がつくと足下の危ういヒエンを抱き上げていた。
 思わず取った自分の行動が信じられなかったが、愛するサナコを失って以来、タイルズは初めて清々しい気持ちになれた。
 フワリと抱えられたヒエンは、驚いて父の顔を見る。

「……ど、どうしたん?」
「家の前まで送るよ。その脚でよくここまで歩いて来れたね」
「……ッ!」

 その優しい言葉に感激でいっぱいのヒエン、父の首にギュッと抱きついてこう言った。


「抱っこありがとう……オトン」
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