10 / 10
十話 勉強会
しおりを挟む
「か、神崎くん、狭いけど、上がって」
「お、お邪魔します」
(つ、ついにお、俺は学校一の美少女の東雲さんの家に上がってしまった!家に呼んでもらえるのは予想外だったけど……。そ、それにしてもきれいな家だなぁ)
(ああ、神崎くんを家に上げてしまったわ!これは互いに親密度を上げるチャンスだわ!桜川さんにもメールが届いてたし。確か――――――)
『勉強会は互いに仲良くなれるチャンスよ。しかし神崎くんは知っての通り陰キャだから彼からの積極的な行動はないと思ったほうがいいわ。だから東雲さんからの行動が必要よ!スキンシップも大切だから肝に銘じておくように』
(わ、私からの行動ね。ちょっと恥ずかしいけど頑張るのよ私!)
「え、えっと東雲さん?親とかはいないの?」
「え?どうして?」
「だって家に上がるんだから、挨拶くらいはしておこうと思って、一応『クラスメイト』なわけだし」
(や、やっぱ『クラスメイト』ってちょっと調子に乗りすぎたかなぁ)
(く、くく『クラスメイト』!!?? 私達っても、もうそんな関係なの!)
「りょ、両親は共働きで、今日は帰ってこないわ。だから安心して」
(あ、安心って何を安心すればいいんだ?って、東雲さんめっちゃ顔赤くなってる。大丈夫かな?)
(あわ、あわわ……)
(東雲さん、緊張しているのかな?それもそうか。だってクラスの陰キャ、ましてや男子を家に上げているわけだし、緊張くらいするか。しかし、陰キャの俺が東雲さんに下手なことをしたら……クラス、いや全校男子生徒の殺される。よし!今日は東雲さんには下手なことをしないようにあまり近づかないでおこう。ましてや肌が触れ合うなんて論外だ)
「じゃ、じゃぁ私の部屋に案内するわ」
「あ、うん……」
(し、東雲さんの部屋……)
「ここよ、じゃぁ始めましょう」
「あ、うん……」
(す、すげぇ!イラスト描く機材が沢山ある!本棚にはたくさんのラノベが!ってあれ?あのラノベって……)
(完全に忘れていたわ。神崎くんのラノベが本棚に置きっぱなしじゃない!こ、これじゃぁ神崎くんのストーカーみたいじゃない!)
「し、東雲さん。あのラノベって……」
「ち、違うの!べ、別に神崎くんが描いてるっているからちょっと読んでみようかなって思っただけで別に深い意味なんて……」
「べ、別に深い意味なんてあってもなくても俺は読んでくれてうれしいよ」
(やべぇ、今めっちゃ恥ずかしい……)
(そ、そんな、うれしいだなんて……)
「と、とにかくべんきょう始めましょうか!」
「う、うん!そうだね!」
((で、でも嬉しい……))
「お、お邪魔します」
(つ、ついにお、俺は学校一の美少女の東雲さんの家に上がってしまった!家に呼んでもらえるのは予想外だったけど……。そ、それにしてもきれいな家だなぁ)
(ああ、神崎くんを家に上げてしまったわ!これは互いに親密度を上げるチャンスだわ!桜川さんにもメールが届いてたし。確か――――――)
『勉強会は互いに仲良くなれるチャンスよ。しかし神崎くんは知っての通り陰キャだから彼からの積極的な行動はないと思ったほうがいいわ。だから東雲さんからの行動が必要よ!スキンシップも大切だから肝に銘じておくように』
(わ、私からの行動ね。ちょっと恥ずかしいけど頑張るのよ私!)
「え、えっと東雲さん?親とかはいないの?」
「え?どうして?」
「だって家に上がるんだから、挨拶くらいはしておこうと思って、一応『クラスメイト』なわけだし」
(や、やっぱ『クラスメイト』ってちょっと調子に乗りすぎたかなぁ)
(く、くく『クラスメイト』!!?? 私達っても、もうそんな関係なの!)
「りょ、両親は共働きで、今日は帰ってこないわ。だから安心して」
(あ、安心って何を安心すればいいんだ?って、東雲さんめっちゃ顔赤くなってる。大丈夫かな?)
(あわ、あわわ……)
(東雲さん、緊張しているのかな?それもそうか。だってクラスの陰キャ、ましてや男子を家に上げているわけだし、緊張くらいするか。しかし、陰キャの俺が東雲さんに下手なことをしたら……クラス、いや全校男子生徒の殺される。よし!今日は東雲さんには下手なことをしないようにあまり近づかないでおこう。ましてや肌が触れ合うなんて論外だ)
「じゃ、じゃぁ私の部屋に案内するわ」
「あ、うん……」
(し、東雲さんの部屋……)
「ここよ、じゃぁ始めましょう」
「あ、うん……」
(す、すげぇ!イラスト描く機材が沢山ある!本棚にはたくさんのラノベが!ってあれ?あのラノベって……)
(完全に忘れていたわ。神崎くんのラノベが本棚に置きっぱなしじゃない!こ、これじゃぁ神崎くんのストーカーみたいじゃない!)
「し、東雲さん。あのラノベって……」
「ち、違うの!べ、別に神崎くんが描いてるっているからちょっと読んでみようかなって思っただけで別に深い意味なんて……」
「べ、別に深い意味なんてあってもなくても俺は読んでくれてうれしいよ」
(やべぇ、今めっちゃ恥ずかしい……)
(そ、そんな、うれしいだなんて……)
「と、とにかくべんきょう始めましょうか!」
「う、うん!そうだね!」
((で、でも嬉しい……))
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
入学初日に告白してきた美少女には、『好き』がないらしい。~欠けた感情を追い求めて~
true177
恋愛
怠惰に流されて底辺校に入った龍太郎(りゅうたろう)は、差出人不明の手紙で屋上に呼び出される。
待っていたのは、見違えるような美少女。
『キミのことが好きです!』
これはもらった、と興奮するのもつかの間、彼女の様子が見るからにおかしいことに気付く。テンプレートしか話さないのだ。
荒ぶる少女と、それに付き合う龍太郎。一緒に行動する間にも、龍太郎の疑問は積み重なっていく。
そして、違和感が耐えきれなくなった日。彼女が告げた言葉。
「『好き』って、なんだろう……」
この言葉をきっかけにして、彼女の『好き』を探す旅が始まる……。
※完結まで毎日連載です。内部では既に完結しています。
※小説家になろう、ハーメルン、pixivにも同一作品を投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる