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第5話
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シアンに目隠しされながら魔力測定の説明を受ける。この魔力測定の方法は種見式というらしい。梅干しの種みたいなのを手のひらの上に乗せたまま水の入った桶に両手を漬けて五分集中し続けるというものだとか。
「それじゃあどうして目隠しする必要があるんですか?」
「見えてると結果に不都合があるんだ。目を瞑っといてくれても良いんだが、五分ただ閉じてると見たくなるだろ?」
言われてみればただ目を閉じてるだけで五分お預けは辛いかもしれない。
「は~い、種を乗せますよ~」
手を器状にした上に種を置かれる。遂に魔法が目の前とあってか仁はさっきから押し黙っている。もしかしたら魔力があることを誰かに祈っているのかもしれない。部屋のガラクタ達とか。
「それでは~しっかり集中されて下さいね~、は~いスタ~ト」
何とも緊張感のない合図とともに測定が始まる。シアンが用意してくれた水は30℃ほど、長時間手を入れても辛くないよう配慮してくれたのだろう。後は五分集中し続けるだけだ。
途中手の上で何かが這う様な感覚があったり、頭が痒くなったり、ポニーテールにされた髪が頸に当たるのが気になったりしながらもどうにか集中を続ける。たった五分と思っていたけど、集中し続けてるせいもあってか異様に長く感じた。
「は~い、お終いで~す。水から手を出して良いですよ~」
シアンの弛緩した声が張り詰めていた空気を入れ替えてくれる。目隠しを外してもらうと、なんと手の上の何かの種はミニチュアサイズながら立派な木に育っていた。
「いや~立派に育ったな。まさか二人とも育つとは思わなかったが」
カインが僕と仁の手のひらの上の木を見て感嘆する。しかし、育った木を見てみると二人で大きな差異がある。
「あの~この結果はどうなんですか」
「そうだな、本来は種から成長するかどうかで魔力の有無が、成長の仕方によって他の素質が分かるんだ。今回は二人とも育ったから待ちかねてたジンの方から解説するか」
仁は神妙な面持ちで頷く。仁のこんな真剣な顔滅多に見れるもんじゃない。最後に見たのはいつ以来だろうか?
「幹は太く真っ直ぐ伸びている。葉は青くて色艶が良く量も多い。これは魔力の量、質、制御に長けている証。魔導士としての才能があるな」
「よっしゃ!」
判定を聞いて仁がガッツポーズを取る。魔法を求めてこんな世界まで来ておいて魔法が使えなかったら目も当てられなかったから良かった良かった。
「それじゃあ次はアスカの番だな」
仁はニコニコでこちらを見ている。自分の結果が良かったことに満足しているのだろう。まぁ僕は魔法にそこまで興味があるわけでもないから持ってなくても構わないんだけど。
「幹はジンより太いが、捻れたり蛇行して伸びている。葉は赤く多いが枯れたりしている物もある。これは魔力の量はあるが制御ができないタイプだ。魔導士じゃなくて魔法戦士向きだな」
僕の方は魔導士には向いてなかったらしい。まぁ僕は別に魔法に憧れてたわけでもないし、それ自体はいい。いいんだけど…
「まぁまぁ、魔力はあるって言われたんだからそう落ち込むなって」
仁のこの勝ち誇った顔と態度が気に入らない。
「凄いですね~魔力がある人って百人に一人位なのに、二人同時なんて~」
シアンは純粋に驚いている様だし数字を聞けばそれも分かるのだが、話し方の緩さのせいでイマイチ凄さが伝わらない。
「仁はともかくアスカは魔力があって良かったな。魔力無しの女騎士はかなり厳しいところだったぞ」
どうやら昨日の発言は本気だったらしい。でも確かに女の子で騎士って難しいだろうし、それなら僕のことは無理に騎士にしてくれなくても良かったんだけど。
「木と器は回収しますね~」
話し方とは裏腹にシアンによって手際よく種見式の道具たちが片付けられていく。
「それじゃあ俺は修行メニューを考えておくから、二人は先に朝食を食べてくるといい。腹も減ってるだろ。シアン、二人を食堂へ案内してやってくれ」
「は~い、かしこまりました~、お二人とも~行きますよ~」
言われてみれば昨日から何も食べてないせいかお腹空いてるので、シアンに連れられてカインの部屋を後にする。
「それじゃあどうして目隠しする必要があるんですか?」
「見えてると結果に不都合があるんだ。目を瞑っといてくれても良いんだが、五分ただ閉じてると見たくなるだろ?」
言われてみればただ目を閉じてるだけで五分お預けは辛いかもしれない。
「は~い、種を乗せますよ~」
手を器状にした上に種を置かれる。遂に魔法が目の前とあってか仁はさっきから押し黙っている。もしかしたら魔力があることを誰かに祈っているのかもしれない。部屋のガラクタ達とか。
「それでは~しっかり集中されて下さいね~、は~いスタ~ト」
何とも緊張感のない合図とともに測定が始まる。シアンが用意してくれた水は30℃ほど、長時間手を入れても辛くないよう配慮してくれたのだろう。後は五分集中し続けるだけだ。
途中手の上で何かが這う様な感覚があったり、頭が痒くなったり、ポニーテールにされた髪が頸に当たるのが気になったりしながらもどうにか集中を続ける。たった五分と思っていたけど、集中し続けてるせいもあってか異様に長く感じた。
「は~い、お終いで~す。水から手を出して良いですよ~」
シアンの弛緩した声が張り詰めていた空気を入れ替えてくれる。目隠しを外してもらうと、なんと手の上の何かの種はミニチュアサイズながら立派な木に育っていた。
「いや~立派に育ったな。まさか二人とも育つとは思わなかったが」
カインが僕と仁の手のひらの上の木を見て感嘆する。しかし、育った木を見てみると二人で大きな差異がある。
「あの~この結果はどうなんですか」
「そうだな、本来は種から成長するかどうかで魔力の有無が、成長の仕方によって他の素質が分かるんだ。今回は二人とも育ったから待ちかねてたジンの方から解説するか」
仁は神妙な面持ちで頷く。仁のこんな真剣な顔滅多に見れるもんじゃない。最後に見たのはいつ以来だろうか?
「幹は太く真っ直ぐ伸びている。葉は青くて色艶が良く量も多い。これは魔力の量、質、制御に長けている証。魔導士としての才能があるな」
「よっしゃ!」
判定を聞いて仁がガッツポーズを取る。魔法を求めてこんな世界まで来ておいて魔法が使えなかったら目も当てられなかったから良かった良かった。
「それじゃあ次はアスカの番だな」
仁はニコニコでこちらを見ている。自分の結果が良かったことに満足しているのだろう。まぁ僕は魔法にそこまで興味があるわけでもないから持ってなくても構わないんだけど。
「幹はジンより太いが、捻れたり蛇行して伸びている。葉は赤く多いが枯れたりしている物もある。これは魔力の量はあるが制御ができないタイプだ。魔導士じゃなくて魔法戦士向きだな」
僕の方は魔導士には向いてなかったらしい。まぁ僕は別に魔法に憧れてたわけでもないし、それ自体はいい。いいんだけど…
「まぁまぁ、魔力はあるって言われたんだからそう落ち込むなって」
仁のこの勝ち誇った顔と態度が気に入らない。
「凄いですね~魔力がある人って百人に一人位なのに、二人同時なんて~」
シアンは純粋に驚いている様だし数字を聞けばそれも分かるのだが、話し方の緩さのせいでイマイチ凄さが伝わらない。
「仁はともかくアスカは魔力があって良かったな。魔力無しの女騎士はかなり厳しいところだったぞ」
どうやら昨日の発言は本気だったらしい。でも確かに女の子で騎士って難しいだろうし、それなら僕のことは無理に騎士にしてくれなくても良かったんだけど。
「木と器は回収しますね~」
話し方とは裏腹にシアンによって手際よく種見式の道具たちが片付けられていく。
「それじゃあ俺は修行メニューを考えておくから、二人は先に朝食を食べてくるといい。腹も減ってるだろ。シアン、二人を食堂へ案内してやってくれ」
「は~い、かしこまりました~、お二人とも~行きますよ~」
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