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女性の敵
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「それじゃ頑張ってね、アイリス」
「はい。いってきます、せんせい!」
教会の中に入っていくアイリスを見送ってから溜め息を吐く。
今日からアイリスはフローラに“浄化”の訓練をつけてもらうのだ。正確には他の聖女候補と混ざって講義を受けるという感じのようだけど、何にせよ私はこれから数時間アイリスに会うことができない……うう……
あれね。可愛い娘を幼稚園に預けるってこんな感じなのかしら。娘のためになるのはわかってるけど、ちょっと寂しいみたいな。違うか。
でも、こうしてアイリスが他の聖女候補と一緒に講義を受けるなんて新鮮でいいわね。友達を作ったりとか、そのお友達と一緒にうちに遊びに来てくれたりとかしないかしら。
もしくは授業参観でこっちから行くんでもいい。……フローラに交渉してみようかしら、わりと本気で。
「真面目に講義を受けてるアイリス……想像しただけで可愛いわ」
「……お前は教会の前でどうしてよだれを垂らしそうな顔になっているんだ」
うわ、フォード!
どうしてここに?
「こ、こんにちは。フォード様」
「お前を探していた。現聖女がらみで伝えたいことがあってな」
「……カリナ様ですか」
「ああ」
フォードは頷いて続けた。
「現在、カリナ・ブラインはまともに聖女の仕事をしているようだ。それまでいち聖女候補だったのが信じられんような圧倒的な力の行使で、各分野で活躍しているらしい。……かつてのお前のようにな」
「そうですか……」
カリナが各分野で活躍ねえ。ミリーリアがいる以上、他にも複数の能力を使いこなせる聖女がいてもおかしくはないけど、やっぱりカリナがそれ、というのは唐突に感じる。
あんまり目立っていた印象もないし、聖女候補の中で彼女はどちらかというと不真面目だった。
聖女というのはみんな厳しい訓練に耐えてきた過去を持つものである。あのフローラでさえ、聖女候補の頃は真面目に努力していた。でも、カリナが人一倍頑張っているなんて話は聞いたことがない。
「最近は聖具を作っているようだな。これは俺たち騎士団にも関係があることだから、自然に情報が入ってくる」
「ああ……対魔物用の武具ですよね」
「そうだ。魔物を倒すには通常の武器では効きにくい。聖女が“破魔”の力を封じ込めた武器が重要になる。これの出来が騎士の生存率に直結する以上、いい加減な仕事はしてほしくないものだ。お前が聖具を作っていた頃はこんな不安はなかったものだが」
溜め息を吐くフォード。確かに私が聖女だった頃は騎士団の聖具は私が作っていたわね。カリナの実力は評判ばかりで実際のところがわからない。
とはいえ、今の私にできることはないので曖昧に流すしかない。
というかフォード、以前の私の実力は認めてくれていたのね。やっぱりミリーリアって凄い人だったのね。少し嬉しい。
「ええと、それでフォード様。私を探していた用件というのは」
「カリナ・ブラインのことだ」
「……?」
「あの女は聖女の仕事はこなしているが、お前と違って王太子妃としての業務を一切やっていない」
「あー……でも、それはこの国の伝統的に仕方のないことなのでは」
王妃や王太子妃となる聖女に求められるのは、実務能力ではなく象徴としての役割だ。王族としての仕事で戦力には必ずしもなるわけじゃない。
「加えて王妃が倒れ、国王は心労で参っている」
「……あれ? もしかして王城はかなりまずいことになっていますか?」
「宰相がそろそろ過労で倒れそうだ、という情報が入っているな」
うわあー……
「この状況を打破できそうな人間が一人だけいる。誰かわかるか?」
「そう言われても……フローラでしょうか? 彼女が王妃殿下の呪い――体調不良を癒せば」
フォードは一瞬「呪い……?」と眉をひそめてから、話を続ける。
「違う。王妃の体調はかなり悪い。回復にも時間がかかるだろうし、仕事に復帰できるのはさらに先だ」
「では」
「お前だ、ミリーリア。聖女のみならず王太子の婚約者として国政にかかわってきたお前が、王城にとっては事態解決の鍵とみなされている」
「……」
言われてみればそうだ。ミリーリアはきちんと王族としての仕事もこなしてきた。ミリーリアにやる気があったこともそうだし、何よりフェリックス殿下が本当に役に立たなかった。ミリーリアが頑張るしかなかったのだ。
「つまり、フォード様は私に王城に向かえと……?」
フォードは首を横に振った。
「逆だ。絶対に行くな。カリナ・ブラインに何をされるかわかったものではない。俺が渡したアレも、常識の通じる相手にしか通用せんからな」
アレ、というのは婚約者に渡すというレオニス家の家紋入りペンダントのことだろう。
「王城に来るよう命じられても、必ず断れ。いいな?」
「わかりました。ただ、その場合王族からの命令を断るわけですから、何かしら大義名分を考える必要はありそうですね」
せっかくお父様に無理を言って王家との溝を作らないようにしたのに、ここで火種を生みたくない。
「なら、騎士団の治療役をしていることにすればいい。部下には俺の方から言っておく。お前には借りがある以上、やつらは進んで協力するはずだ」
「いいんですか?」
「ああ。もっとも、説得力を作るために、定期的に騎士団の詰所に足を運んでもらうことになるだろうが」
「そのくらいなら構いませんよ。どうせ今は手持無沙汰ですし」
アイリスをフローラに預けている間、私はすることがないのだ。それなら騎士たちの訓練の手伝いをするのも悪くない。
「何なら今から向かいましょうか。騎士たちに説明をするなら早い方がいいですよね?」
「相変わらず、お前は話が早いな。では行くか」
「はい」
私たちはそのまま騎士団の詰所に行き、騎士たちに事情を話した。フォードの言っていた通り騎士たちは私に協力的で、訓練の手伝いという名目で詰所に足を運ぶことを受け入れてくれた。
これでカリナも無理に私を呼び出すことはできないだろう。
「手を」
「あ、はい」
騎士団の詰所から屋敷まで送ってもらい、先に降りたフォードにエスコートされるような格好で私も車室から出る。ちなみに馬車はうちのではなく、フォードの家のものだ。教会から騎士団の詰所に向かう際、私の家の馬車は先に戻ってもらい、フォードの乗ってきたほうに乗り換えていたのだ。
「何かあればすぐに知らせろ。……無理はするなよ。部下を“浄化”した時もそうだが、お前は自分のことに無頓着に見える」
「心配してくださるんですか?」
「ああ」
あっさり頷くフォードに私は思わず後ずさりした。
「す、ストレートに言いますね」
「お前に何かあればアイリスが悲しむ」
「あ、そっちですか」
まったく、紛らわしい。というかフォードはアイリスのことを心配しすぎでは? 私も人のことは言えないけど!
「それに、お前が苦しむのは俺も見たくはない」
「え?」
「とにかく、何かあればすぐに言え。何とかしてやる」
「……は、はい」
私が頷いたのを見届けると、フォードは馬車に乗り込み去っていった。
ううむ……何だか原作とフォードのキャラが違くない? あんなに優しい人ではなかったはずなのに。森蜘蛛の一件から、未来が分岐したのかしら。死亡フラグから遠ざかっているならいいことだけど。
というか、あの人ちょっと女の敵かもしれない。見た目がよくて地位もあって部下に慕われていて剣術も頭脳も優れていて、おまけに優しいって……きっと今まで何人も女性を泣かせているんでしょうね。まあ私は妙な勘違いをするほど純粋ではないので、特に思うところはないけど。
……こう言うとなんかフラグっぽくない?
深く考えるのはよそう。今の私が考えるべきはアイリスの身の安全が一番、その次に自分の安全だ。フォードが助けてくれるなら、ありがたく甘えることにしよう。
「はい。いってきます、せんせい!」
教会の中に入っていくアイリスを見送ってから溜め息を吐く。
今日からアイリスはフローラに“浄化”の訓練をつけてもらうのだ。正確には他の聖女候補と混ざって講義を受けるという感じのようだけど、何にせよ私はこれから数時間アイリスに会うことができない……うう……
あれね。可愛い娘を幼稚園に預けるってこんな感じなのかしら。娘のためになるのはわかってるけど、ちょっと寂しいみたいな。違うか。
でも、こうしてアイリスが他の聖女候補と一緒に講義を受けるなんて新鮮でいいわね。友達を作ったりとか、そのお友達と一緒にうちに遊びに来てくれたりとかしないかしら。
もしくは授業参観でこっちから行くんでもいい。……フローラに交渉してみようかしら、わりと本気で。
「真面目に講義を受けてるアイリス……想像しただけで可愛いわ」
「……お前は教会の前でどうしてよだれを垂らしそうな顔になっているんだ」
うわ、フォード!
どうしてここに?
「こ、こんにちは。フォード様」
「お前を探していた。現聖女がらみで伝えたいことがあってな」
「……カリナ様ですか」
「ああ」
フォードは頷いて続けた。
「現在、カリナ・ブラインはまともに聖女の仕事をしているようだ。それまでいち聖女候補だったのが信じられんような圧倒的な力の行使で、各分野で活躍しているらしい。……かつてのお前のようにな」
「そうですか……」
カリナが各分野で活躍ねえ。ミリーリアがいる以上、他にも複数の能力を使いこなせる聖女がいてもおかしくはないけど、やっぱりカリナがそれ、というのは唐突に感じる。
あんまり目立っていた印象もないし、聖女候補の中で彼女はどちらかというと不真面目だった。
聖女というのはみんな厳しい訓練に耐えてきた過去を持つものである。あのフローラでさえ、聖女候補の頃は真面目に努力していた。でも、カリナが人一倍頑張っているなんて話は聞いたことがない。
「最近は聖具を作っているようだな。これは俺たち騎士団にも関係があることだから、自然に情報が入ってくる」
「ああ……対魔物用の武具ですよね」
「そうだ。魔物を倒すには通常の武器では効きにくい。聖女が“破魔”の力を封じ込めた武器が重要になる。これの出来が騎士の生存率に直結する以上、いい加減な仕事はしてほしくないものだ。お前が聖具を作っていた頃はこんな不安はなかったものだが」
溜め息を吐くフォード。確かに私が聖女だった頃は騎士団の聖具は私が作っていたわね。カリナの実力は評判ばかりで実際のところがわからない。
とはいえ、今の私にできることはないので曖昧に流すしかない。
というかフォード、以前の私の実力は認めてくれていたのね。やっぱりミリーリアって凄い人だったのね。少し嬉しい。
「ええと、それでフォード様。私を探していた用件というのは」
「カリナ・ブラインのことだ」
「……?」
「あの女は聖女の仕事はこなしているが、お前と違って王太子妃としての業務を一切やっていない」
「あー……でも、それはこの国の伝統的に仕方のないことなのでは」
王妃や王太子妃となる聖女に求められるのは、実務能力ではなく象徴としての役割だ。王族としての仕事で戦力には必ずしもなるわけじゃない。
「加えて王妃が倒れ、国王は心労で参っている」
「……あれ? もしかして王城はかなりまずいことになっていますか?」
「宰相がそろそろ過労で倒れそうだ、という情報が入っているな」
うわあー……
「この状況を打破できそうな人間が一人だけいる。誰かわかるか?」
「そう言われても……フローラでしょうか? 彼女が王妃殿下の呪い――体調不良を癒せば」
フォードは一瞬「呪い……?」と眉をひそめてから、話を続ける。
「違う。王妃の体調はかなり悪い。回復にも時間がかかるだろうし、仕事に復帰できるのはさらに先だ」
「では」
「お前だ、ミリーリア。聖女のみならず王太子の婚約者として国政にかかわってきたお前が、王城にとっては事態解決の鍵とみなされている」
「……」
言われてみればそうだ。ミリーリアはきちんと王族としての仕事もこなしてきた。ミリーリアにやる気があったこともそうだし、何よりフェリックス殿下が本当に役に立たなかった。ミリーリアが頑張るしかなかったのだ。
「つまり、フォード様は私に王城に向かえと……?」
フォードは首を横に振った。
「逆だ。絶対に行くな。カリナ・ブラインに何をされるかわかったものではない。俺が渡したアレも、常識の通じる相手にしか通用せんからな」
アレ、というのは婚約者に渡すというレオニス家の家紋入りペンダントのことだろう。
「王城に来るよう命じられても、必ず断れ。いいな?」
「わかりました。ただ、その場合王族からの命令を断るわけですから、何かしら大義名分を考える必要はありそうですね」
せっかくお父様に無理を言って王家との溝を作らないようにしたのに、ここで火種を生みたくない。
「なら、騎士団の治療役をしていることにすればいい。部下には俺の方から言っておく。お前には借りがある以上、やつらは進んで協力するはずだ」
「いいんですか?」
「ああ。もっとも、説得力を作るために、定期的に騎士団の詰所に足を運んでもらうことになるだろうが」
「そのくらいなら構いませんよ。どうせ今は手持無沙汰ですし」
アイリスをフローラに預けている間、私はすることがないのだ。それなら騎士たちの訓練の手伝いをするのも悪くない。
「何なら今から向かいましょうか。騎士たちに説明をするなら早い方がいいですよね?」
「相変わらず、お前は話が早いな。では行くか」
「はい」
私たちはそのまま騎士団の詰所に行き、騎士たちに事情を話した。フォードの言っていた通り騎士たちは私に協力的で、訓練の手伝いという名目で詰所に足を運ぶことを受け入れてくれた。
これでカリナも無理に私を呼び出すことはできないだろう。
「手を」
「あ、はい」
騎士団の詰所から屋敷まで送ってもらい、先に降りたフォードにエスコートされるような格好で私も車室から出る。ちなみに馬車はうちのではなく、フォードの家のものだ。教会から騎士団の詰所に向かう際、私の家の馬車は先に戻ってもらい、フォードの乗ってきたほうに乗り換えていたのだ。
「何かあればすぐに知らせろ。……無理はするなよ。部下を“浄化”した時もそうだが、お前は自分のことに無頓着に見える」
「心配してくださるんですか?」
「ああ」
あっさり頷くフォードに私は思わず後ずさりした。
「す、ストレートに言いますね」
「お前に何かあればアイリスが悲しむ」
「あ、そっちですか」
まったく、紛らわしい。というかフォードはアイリスのことを心配しすぎでは? 私も人のことは言えないけど!
「それに、お前が苦しむのは俺も見たくはない」
「え?」
「とにかく、何かあればすぐに言え。何とかしてやる」
「……は、はい」
私が頷いたのを見届けると、フォードは馬車に乗り込み去っていった。
ううむ……何だか原作とフォードのキャラが違くない? あんなに優しい人ではなかったはずなのに。森蜘蛛の一件から、未来が分岐したのかしら。死亡フラグから遠ざかっているならいいことだけど。
というか、あの人ちょっと女の敵かもしれない。見た目がよくて地位もあって部下に慕われていて剣術も頭脳も優れていて、おまけに優しいって……きっと今まで何人も女性を泣かせているんでしょうね。まあ私は妙な勘違いをするほど純粋ではないので、特に思うところはないけど。
……こう言うとなんかフラグっぽくない?
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おおお!(o´・∀・)o「書き直し中」の文字が?(@ ̄□ ̄@;)!!もしかして❗これは再開なるのかな!Σ( ̄□ ̄;)
タイトル変更した瞬間にバレててびっくりしました。すごい。
ちなみに再開ではなく新作扱いでリスタートの予定です。「こっちのほうが面白かったなー……」という展開が多かったので、ノリノリでやっております。
実はそこそこストックがありまして、近々投稿しますので、よければまた読んでやってください。