島の少女(海女編)

きさらぎ ゆき

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28)身体検査2(2)

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28)身体検査2(2)

2年前…

その日も、また母の帰りが遅かった。午後7時を過ぎても帰って来ない。
母1人・子1人の家庭だから、少女… 小学校4年生の みさき は冷蔵庫を開けて、1人で食べ物を探す事になった。
こういう事は、週に4~5日は起こるから慣れてしまった。いつも、7時を過ぎたら夕食の材料を探して勝手に食べている。

慣れている…  つもりになっていた…

8時を過ぎても、まだ帰って来ない。お風呂を沸かす。
9時… まだ帰らない…  先にお風呂に入る…

こういう日は、最初にお湯に浸かる。自分でも理由は分からない。でも、身体を洗うのは、温(あたた)まってから、だった。
その日も、まず、身体を温めた。少し ほっ とした。心が落ち着いてくる。
自分では特に、落ち着いていないとは思っていなかったのに、この ほっ としているのは何故なんだろう…

さびしい… のかな… わたし…

1人は慣れている。家の中の事は大抵、自分1人で出来る。特に困る事は無い。

ちがう… そうじゃない… 困らなくっても… 『おかあさん』はいつも自分勝手で、わたしをほったらかしで…

ふっと、良い子でいるのが嫌になってきた。悪い子になってやりたい。でも、それは誰に対して?
分からない… でも、イケない事をしてやりたい…

海女エリアの学校は、1学年1クラスしか無い。だから、6年間ずっとクラス替えが無かった。
この時、みさきが居た小学校4年生のクラスでは、年齢的に、いろいろな事に個人差が出てきていた。身体の成長とか興味とかが、みんな同じ歳のはずなのに全然ちがう。
わたしは、身長は真ん中あたり… やせっぽちで気も弱い… 友達もほとんどいない… だから教室でも隅っこで皆の話を聞いている…
中心にいる女の子たちは、いつも大人ぶって、『進んでいる』アピールをする。この島の学校は男女別々なので、ここに男子はいない。だから先生さえ居なければ、最近の話題は、だいたい『 性 』の事ばっかりだ。
みさきは、もちろん、話題に入らない。でも、隅っこで大人しくしていても、耳には勝手に入って来てしまう。

今日は オナニー の話をしていた。聞いていて恥ずかしかった。
みさきは、性的な興味はまだ持ってなかったし、ほとんど考えた事も無かった。でも、大きくなったらキスをするとか、結婚したらエッチな事をするとか、それぐらいなら知っていた。

そして、教室の中心が オナニー の話をしている時、みさきは、自分が何となく、その事を前から知っている事に気が付いて、自分に対しても恥ずかしくなっていた。
『 話 』その物と、『 知っている自分 』の両方が恥ずかしかったのだ。
何で、その事… オナニーの事を知っていたのか、自分でも全然心当たりが無いけれど… でも、いつの間にか知っていた…

でも、それは、「 自分で身体を触る事がある… 」くらいの知識だったから、この時みたいに具体的な話は初めて聞いた。だから、もっと恥ずかしかった。

「 みんな、オナニーの事、知らないの? 子どもだなあ…  自分で胸とかお股とか触るんだよ… 大人は皆してるし…  すっごく気持ち良くなるんだって……… なるんだよ!  わたしは大人だから、もちろん知ってるよ! 当たり前だよ! 」

お股を触る…
そんな事、したらいけない事だ…
すごく悪い子だ…

聞いた時は、そう思った。言ってた子は、恥ずかしいとか思わないのかな… 
その子の事を軽蔑した。

そんな、今日の出来事を思い出しながら、お風呂で身体を洗った。本当は、頭をぼんやりさせたまま洗っていたら、勝手に今日の事が思い出されただけなんだけど… でも、思い出している自分の事が恥ずかしくなってくる。
だって、覚えているなんて… 意識しているなんて…

でも…
いつでも何でも真面目にやっている自分が、母の事を思うとバカらしくなってくる。
わたしだって『 悪い事 』を知っているんだからね…

身体中に石鹸を塗ったタオルを、バスタブの縁に置いて両手を空けた。そして、深呼吸する。
あの子たちだって、きっと、口だけ… 本当は、したことないに決まっている… 進んでるフリをしてるだけ… 集まらないと何も出来ない威勢だけの子たち…
でも、わたしは違う…

そんな事を考えながら、右手の人差し指を右胸に近づけていく。指が石鹸で ぬるぬる している気がする。こんな指で、上手く出来るの?…
これは、『 おかあさん 』のせいだからね… わたしが悪い事するのは…
これから、本当にやるからね、悪い事を…

それでも、指先が少し戸惑っている… 
でも、お酒を飲んで帰りが遅くなっている『 母 』の事が浮かぶ… 
わたしだって、真面目じゃない事… いけない事… するからね、と、自分を焚(た)きつける…

そして、その気持ちが、石鹸で 滑(ぬめ)っている 指先を動かして… いつの間にか、小さな乳首の先端を撫でていた…

ん… くすぐったい…  大人って、くすぐったいのが好きなの? 変なの?

でも、クラスで偉そうにしている子たちの事が浮かぶと、まだ、止(や)めるのは嫌だ。『 母 』に対しても止(や)めたくない。
誰の為にしているのか自分でも分からない…
それなのに、右手が動いて左に移動する… そして、左側の乳首を撫で始める…

じわん…

くすぐったいけど、右と少し違う。でも、今まで知らなかった、変な感じ…
そのまま撫でるのを続ける…

じわん… じわん…

変…  何か、変…  

わたしがこんな事をしてるのは… 『 おかあさん 』が、どうせお酒飲んでて、帰って来ないからだからね…
もっと悪い事も、してやるんだから…

その時、左の人差し指も加わった。左指が左側へ向かうと、右指が右側に戻って、両方の指で、両側の胸を撫でていく。

じわん…

くすぐったかったはずの右側も、今度は変な感じがする…

何で…? 何これ…?

じわん… じわん…
じわん… じわん…

右側と左側から… 両方の乳首から変な感じがしてくる…
全く同じでは無いけれど、両方とも、くすぐったいよりも変な感じが…

利き手の右の方が上手い… 今は、右側の方が変な感じになっている… でも、変な感じって、何なの…?

いつの間にか、みさきは、『 母 』や『 クラスの子 』の事なんか忘れていた。気が付かない内に『 乳首を撫でる 』と言う行為だけに、夢中になっていた。
『 変な感じ 』が何なのか気になるから仕方がない… きちんと、分かりたいだけなの…

じわん… じわん…
じわん… じわん…

両方の乳首からは、絶えることなく『 変な感じ 』が続いている。
指先が石鹼で ぬるぬる していて、最初は撫でにくかったはずなのに、いつの間にか、ぬるぬるを活かして撫でるのが上手くなっている。
何で…?
おそるおそる目を下にやると、乳首が… 小さいままだけど… 少し『 起(お)っき 』しているのが見える。
だから、先っぽが撫でやすくなっているみたいで…

にゅるんっ!

右指の腹に付いた石鹸が、乳首を柔らかく… 絶妙に撫で上げた…

「 あ… 」

自分の声じゃない音が、でも自分の口から出る…
同時に…

ぞくんっ!

右の乳首から頭に向かって、変な感じが、何か別の感じになって上がってくる…

何なの…? 何なの…? 何なの…?

右からの、新しい変な感じが、次から次へと上がってくる。
そして、直ぐに左からも同じ様に、新しい変な感じが上がり始める。

いつの間にか、みさきは、乳首を弄(いじ)る事に夢中になっていた。
そして、もう、はっきりと分かっていた。

「 気持ちいい… 気持ちいいの… 」

少しだけ自意識が戻る… でも、その意識は直ぐにクラスの子に向いて… 自分の方が進んでいると自分で思い込んで…

立(た)っち している乳首の頭を、前よりももっと上手に撫でてあげる…

ぞくぞくぞくぞくっ!

背中を新しい波が上がってくる。身体が力(りき)むけど、指先の動きを止(と)められない。
その内、何故だか脚の筋肉が疲れている事に気が付いく。無意識にお股を強く閉じていたみたいだ。
何でかは分からないけど、お股の真ん中を押さえたい。お股を閉じて押さえようとするけど、上手く出来ない。
分かってる… 知ってるの… お股を撫でる番なの… クラスの子みたいに、口だけじゃ無くて… わたしは… わたしだけ… どういう事か知ってるの… 本当に分かってるの…

みさきは、乳首を撫でてからお股が疼(うず)き始めた事と、クラスの子が『 お股を触る 』と言っていた事の関係が、具体的に頭の中で繋がっていた。
そして、それが本当に分かってるのは自分だけなんだ、と、心の中で思い込んでいった。

わたし… もっと進んだ事… するんだから…

そう頭が考えた時、右手が勝手にお股の方に向かっていた。いつの間にか、『 母 』への反発心よりも、クラスの子たちへの対抗心の方が勝(まさ)ってきている。

利き手じゃない左指の方も、今は上手く親指と小指も同時に使ったりして、左右の乳首を石鹸で にゅるにゅるしながら行き来していく。
変な感じが… 大人のくすぐったさが… あっ… すごく気持ち良い… わたし、良さが分かる…

その時、右手の中指がお股に触れた。

ぬるりんっ!

おまんこのスジ… 縦に奔(はし)る スリット に沿って、みさきの指先が滑(すべ)っていく。
自分の身体なのに、何となく指先が、上手く動かない。
たどたどしい歩みの様に、スリットを前から後ろに… 手前からお尻の方に向かって、ゆっくりと進めて行く。

お尻の穴まで来て、やっと止(と)められたけど、今度は後ろから手前へ、ゆっくりと進ませる。
その時…

ぬめぬめぬめぬめ…

指先の感触と、その少し後から追いかけるように、むずがゆいみたいな感じが ぞわぞわぞわぞわ… と上がってくる。

いやっ… 何これ… いっ… だめ… だめ… あ… ああああああ…

ぞわぞわ が ぞくぞく に変わりながら、身体の真ん中から何かが上がってくる。
そして、指先がスジの頂点… 皮が重なった上を通り過ぎた時、『 ぞくうっ! 』と身体が固まって、

「 あっ! 」

と、思わず声が出てしまった。

その後は、もう、止(と)められなかった。上手く出来てるとかの記憶は無くて、ただ、夢中なだけだった。
大人だとか、クラスの子の事とか、『 母 』の事とかはどうでもよかった。

そして、気が付いた時は、両手で… 左手も使って… おまんこ を弄(いじ)っていた。
左手の中指から小指の3本で、何回も何回も スリット をなぞって、右手の方は人差し指と中指の2本で スジの一番上の切れ端を… そこの皮の上から何回も何回も、その内側に向かって動かし続けた。

………………
その日は、その途中で『 母 』が帰ってきたので、みさきは止(や)めるしか無かった。

その夜、みさきは身体が切なくて、なかなか寝られなかった。
気が付くと… 気を抜くと… 指が勝手にお股に向かってしまい、我慢するのが大変だった。
隣の布団に『 母 』が寝ているのだから…

だから次の日…
学校から帰ると、みさきは直ぐにお風呂に入った。
そして、昨日の続きをした。
まだ明るい時間… 『 母 』が、どうせまだまだ帰らない時間… から、思う存分、昨日の続きをした。

乳首を 立(た)っち させて、指先で何回も何回も撫でた。弄(いじ)り方を工夫して、突っついたりもした。
左手の指で スリット を、右手の指で スジの手前の切れ端 を、同時に弄(いじ)り続けた。
すごく時間が過ぎた頃に、また新しい変な感じがし始めて、その後、頭の中が真っ白になって、物すごい気持ち良さで身体が浮いた気持ちになって、しばらく動けなくなった。
それが何か知りたくて、身体が落ち着いてから、(少し怖かったけど)もう1回、やってみた。そして、もう1回、信じられない気持ち良さで、頭が真っ白になった。

それが、『 逝く 』という事だと知るのに、そんなに日にちは掛からなかった。
母の帰りが遅い日… 週の半分以上は遅いので毎週4~5日… は、オナニーで何回か『 逝く 』のが習慣になっていった。
そして、オナニーの日本語が、『 自分を慰(なぐさ)める 』という言葉だと知るのにも、それほど時間は掛からなかった。

「 わたし… 自分で自分を『 慰めて 』いるんだ… わたし… やっぱり、さびしいのかな… 」

あんな『 母 』なのに、居ないと寂しいの? 自分でも不思議だった。
でも、今は、慰める方法も知っている。
『 母 』が帰ってくるまでは自分の事、ずっと慰めていられる。だから全然寂(さび)しくない。逝ったら全部、忘れられる。

………………

数か月後…
みさきは、自分の身体の変化に気が付いた。胸の先が、とても疼(うず)く。

半年後…
胸の先の形が変わってきて、胸全体も膨らんできた。

1年後…
小学校5年生。身長は前と同じで標準くらいだけど、身体に少しずつ、丸みが出て来た。
そして、胸は平均よりも大きくなってきて… 恥ずかしいから、なるべく目立たない様にする。

そして今… 小学校6年生…
みさきは胸の発育の良い、そして、オナニーに夢中な少女に育っていた…

************

「 ひいっ! 」

雄一の指先が絶妙な感触で、みさきの左の乳首の… 乳暈(にゅううん)に埋まって輪郭だけが分かる乳首の… 表面の皮膚を撫で上げた。
その数秒後…

むくむくむくむく…

っと、その直径数ミリの輪郭が、ゆっくりと立ち上がってきた。
自分の指で弄(いじ)るのと全然違う… わたしの身体なのに… わたしが撫でるよりずっと…

その一瞬、

ちょいんっ!

起(お)っきしてしまった 数ミリの突起 を、雄一の指先が、更に繊細な感覚で突っついた。

「 はっ! 」

思わず、口で息を吸い込んだ途端、みさきの左半身が うずうずうずうず っと、疼(うず)きに襲われる。
そして、

がくがくがくがく…

と、脚が震えて、少女の身体が揺れていく… そして…

雄一の目の前で、11歳の少女は、畳に 四つん這い になっていた。
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