島の少女(海女編)

きさらぎ ゆき

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29)身体検査2(3)

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29)身体検査2(3)

快心の撫で加減を雄一の指先が感じた、その一呼吸後…

砲弾の様に突き出ている見事な胸の頂点で、淡く桜色に染まっているふっくらとした直径4センチほどの乳暈(にゅううん)の先端で… 

むくむくむくむく… っと、わずか数ミリの米粒の様なモノが起き上がってくるのが見えた。

頭では、自分の一(ひと)撫でのおかげで起き上がった事は理解しているのに、まるで、この米粒自体の意志で自立した様に思えてしまう… まるで、そんな立ち上がり方だった。
ただその直後に、雄一の目の前で少女が這いつくばってしまい、その米粒… みさきの乳首の様子は分からなくなっていた。

今、雄一の真下では、小学校6年生の少女の全裸が、畳に手をついて喘いでいる。
身体付きは、確かに11歳と言われても納得できるくらいに華奢(きゃしゃ)だ。昨日、検査をした さな と比べても、骨格については大差なかった。
それでも、こうして背中側を見ると、全体的に丸みを帯びている事があらためてよく分かる。ほっそりしている中に弾力が感じられるし、お尻のラインも、前側から見た腰骨のイメージよりも『 発育 』が感じられる。
小学生の初々しさと、小学生離れした『 発育 』を、両方感じられる背姿である。

『 四つん這い 』とは言ったが、よく見ると少し違う。
右手は畳に付けて身体を支えているが、左手の方は 雄一の神技によって撫でられたばかりの左の胸を押さえている。雄一の角度からも、大きな胸が少女自身の手に少し押しつぶされて変形しているのが分かる。それほど、年齢の割には大きいのだ。

『 はあっ はあっ はあっ はあっ ……… 』

左胸を押さえながら… いや、つかみながら… 少し左に傾(かし)いでいる少女の側に、雄一は片膝をついてしゃがんだ。そして、やさしく声を掛ける。

「 みさき…  突然、どうしたの…  もしかして、もう、疲れたのかな…  やっぱり無理しないで、さなに替わってもらおうか? 」

はっ と上げたきれいな顔に、困惑と焦りの表情が混ざっている。それが ぞくっ とする程、かわいい。
みさきは、直ぐに首を横に4~5回振った。細い黒髪が さわさわっ となびく。

「 すみません… 大丈夫です… 身体が… なんか変になって… すみません… もう治まりました… 本当にもう大丈夫です… 急だったから… 今は大丈夫です… 」

まだ喘ぎながら、みさきは一生懸命に謝っていた。何で倒れたのかも、よく分からない。実は、左胸をつかんでいる事も無意識で、自分では気が付いていない。
そして、その視線が、これも無意識のまま畳に向く。

雄一は、それを見逃さない。『 隙あり 』とばかりに、右手の中指が11歳の少女の背中に伸びる。
そして、指先を軽く、みさきの尾てい骨に触れさせると、そのまま絶妙のタッチで、背骨のラインを撫で上げていった。

ぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞくっ

みさきの全身を、虫が這う様なむず痒さが奔り回る。

「 あああっ! 」

みさきが右手の平を滑らせて、畳に腹ばいに倒れた。左手でつかんだままの左胸も畳に押されて潰(つぶ)れている。

「 くうっ… 」

みさきが思わず呻(うめ)く。
今、少女は畳の上に… 右手を前に伸ばして… 左手は胸をつかんだまま身体の下敷きに… そして、両脚は膝立ちで曲げていた格好のまま、ガニ股に開いて… 突っ伏していた…

少女が全身の疼(うず)きに耐えている隙をついて、雄一は素早く、みさきの下半身の方に移動した。
目の前では11歳の少女が、両脚を大きくガニ股に開いたまま、うつ伏せに倒れている。
おかげで、今まで見えなかった割れ目の全部が… 後ろまで全部… 肛門までが完全にさらけ出されていた。

「 確かに 完璧に 無毛な おまんこ だ… 」

やはり、後ろまでも切れ味の鋭い、正に スリット と呼ぶ価値のある おまんこ であり、前から後ろまで、肛門も含めて、本当に完全な無毛である。
この おまんこ の部分の検査は後で行うとしても、この股間という景色全体を素通りするのは、やはり、もったいない。
雄一は、ここで少し、小学生の少女の心を責めてみようと思った。

「 んんっ? ちょっと待てよ…  みさき… これは気になるなあ…  少し検査が必要だなあ… 」

わざと、思わせぶりな調子で、雄一が話しかける。もちろん、みさきには意味が分からない。だから、返事も出来ずにいる。

「 ここの… 肛門の部分が… う~ん…  みさき、 学校の身体検査で何か言われた事、ない? 」

みさきは、ガニ股に開いたまま、突っ伏したままの格好で動けないでいる。返事に困って、その事で頭がいっぱいで、恥ずかしい姿をしている事が頭から跳んでいるのだ。

わたし… 身体検査で何か言われたの? 言われたはずなの? どこが… 『 こうもん 』って、お尻の穴の事… そんな検査、あったの? 覚えてない… わたしのこうもん、 変なの?

頭と心の混乱が続いていく。

「 う~ん… みさきには、まだ難しいのかなあ… ここの部分は、海女にとっては、すごく大事なところだから、本物の海女さんなら、みんな、すごく健康に気をつけているんだけどなあ… 」

11歳の少女の混乱が、ますます続いていく。
自分が直ぐに答えられないのは、自分がまだ全然、本当の海女さんじゃないからなんだ。やっぱり、わたしのせい… えっ… このままだと、また、さなちゃんに迷惑をかけるの?

まだ、今の所は何の迷惑も掛けてはいないのだが、今までの話の流れから、みさきの心の中では、もう何度も何度も迷惑を掛けている気持ちに追い込まれていた。
そう思うと少し勇気が出る。気が付くと、一生懸命に、せんせいに話していた。

「 あの… せんせい…  わたし… ちゃんとここのところの検査をした事が無くて…  すみません… まだ本当の海女さんじゃないから、検査がまだなんです…  どうしたらいいですか…  さなちゃんに迷惑かけない様に頑張りたいんです… 」

みさきの頭の中は、さなに迷惑を掛けられない事だけでいっぱいになっていた。お尻の穴が何で変なのか?とか、何で海女にお尻の検査が必要なのか、とかの疑問を持つゆとりも与えられていない。

「 う~ん… 困ったなあ…  まあでも… 分かったよ… みさきのやる気だけは…  本当なら、こんな事をしている時間は無いんだけど、特別にぼくが検査をしてあげるよ…  本当に『 とくべつ 』だからね… 」

この雄一の言葉を聞いて、全裸でうつ伏せのままガニ股に開いている小6の少女は、何度も何度も雄一にお礼と謝罪の言葉を繰り返していた。何とも滑稽であり、不思議な光景である。
そして、それを受けて、雄一の容赦ない指示がとぶ。

「 じゃあ、みさき…  ぼくの言う通りの姿勢を取るんだよ…  まず、両手を畳に突いて… うん、腕立て伏せの腕ぐらいに… 肩幅ぐらいで… 」

みさきが、言われた通りに、左胸を押さえていた左手も離して、両手で上半身を支えていく。その動きにつられて、自然に下半身が膝立ちに変化する。

「 うん、いいよ…  じゃあ、次いこうか…  肛門を調べるんだから、どうしたらいいかな?  みさき、 ちょっと自分で考えて言ってごらん…  直ぐに言えるよね… 」

雄一の容赦ない指示が続く。
それは、ちょっと考えなくても直ぐに分かる内容である。それを阻むものがあるとしたら、それは11歳の女の子の『 羞恥心 』だけのはずだ。
しかし、その気持ちを持つ時間すらも、「 直ぐに 」という念押しで、雄一は与えない。

「 あっ… あのっ…  えっと… そのっ…  あ… あの… 」

少女の身体を支えている両腕と、まだ不完全ではあるが、脚を閉じ気味の膝立ちをしている両ももが わなわなわなわな… と震えている。
直ぐに言わないといけない… それはよく分かっている… 分かっているの… でも… でも、言えない… でも… 言わないといけないの… 迷惑が掛かるの…

混乱と焦りが、11歳の少女の心の容量からあふれ出して、考える前に声になっていく。

「 おまたを… おまたをひらきます… 」

「 うん、じゃあ、直ぐにやってみようか…  四つん這いのままだよ…  分かってるよね… 」

「 はい… 」
小さな声で、みさきが答える。いつの間にか、白人の様に白い肌全体が、薄っすらと汗ばんでいる。

「 よ~し、じゃあ、開こうか…  はい、せ~の! 」

雄一の掛け声に押される様に、四つん這いで、お尻を雄一に向けたまま、両膝が左右に さっ と開いた。
しかし、まだ、せいぜい、両手と同じくらいだ。

「 みさき… やる気あるのかな…  それじゃあ、検査なんて出来ないよ…  本物の海女さんは皆、 限界まで開くよ…  みさきの本気を見せてよ… 」

この『 本物の 』『 海女 』『 本気 』という言葉は、みさきに対して効き目があり過ぎる言葉になっていた。
次の瞬間、11歳の少女の… しかし発育の良い… 細くて長いけれど弾力にあふれている… 軟らかそうな太ももが… 雄一の目の前で、大きく、本当に幅広く、肛門を突き出すように開いていった。

すかさず、雄一はみさきに、両肘を畳に付ける様に指示を出す。
その、みさきの動きによって、雄一の目の前で限界近くに拡げられている四つん這いの股間が、更に上向きに突き出される。
全く汚(よご)れの無い、肌と同じくらいに色白の肛門の窄まりを頂点として、その下からは、スリットと呼ぶにふさわしい切れ味鋭い スジ が、真っ直ぐに奔(はし)っていく。
ここまで股を開いてしまうと、まだ幼い割れ目と言えども、流石に少し隙間が開いてしまい、淡い桜色の中身が確認できる。こうやって見ると、中身の色は さな とほとんど変わらない。ただ、さなの場合は、股間であっても、日々の全裸での泳ぎの練習により、肌は薄っすらと日焼けをしていた。しかし、みさきの股間は、白人の様に真っ白である。その為、もしかすると、対比によって印象が違っている可能性もある。
これはやはり、後で並べて、直接、中身の色を比較しないといけないであろう。

雄一は、ひとまず、みさきの大きく開いている股間の前で、どっしりと 胡坐(あぐら) をかいた。
自分の目線の真下に、11歳の少女の全く汚(けが)れていない、そして汚(よご)れていない肛門が 「 どうぞ 」 と言わんばかりに、雄一の方を向いている。

「 よ~し…  うん、みさき… 何とか合格かな… やる気は認めるよ…  でも、ここからが本当の検査だから… 本気かどうか… 厳しく調べるからね… 」

「 はいっ! よろしくお願いします! 」

みさきにしては精一杯の大きな声で、挨拶が返ってきた。
それにしても自分の目の前で、小学校6年生の美少女が、全裸のまま四つん這いでお尻を向けて、出来るだけ大きく股間を開きながら「 お願いします! 」と言っている今の状況を思うと、雄一は心の中で笑ってしまう。

「 じゃあ、みさき… まず、最初の課題だよ…  そのままの格好で… 手を使わないで… お尻の穴を拡げてみようか…  本物の海女さんの検査は日本中でやってきたけど、みんな、しっかりと中身まで見えたよ…  はい、 せ~のっ! 」

雄一の掛け声と同時に、目の前(下)で、真っ白な肌に菊の花びらの様な放射状の細かい線のある窄(すぼ)まりが ふわっ と開いた。
かすかに内側が見える。ここも、おまんこの隙間と同じの様な 淡い桜色 である。

雄一は5秒ほど眺めを楽しんでから、
「 はい、 休め! 」
と声を掛けた。
同時に、菊の花びらが きゅっ と閉じる。

次に、雄一は、ポケットに用意していたタイマーを取り出しながら言った。
もちろん、あちら側を向いている少女には、それは見えていない。

「 じゃあ、次の課題、行くよ…  これから1秒ごとに音を鳴らすから、それに合わせて『 開いて 閉じて 』を繰り返してみて。 1分間だけだから、どちらもたったの30回ずつ。 簡単だよね。  じゃあ、行くよ… レディ… ゴーッ! 」

同時に、雄一のタイマーが ピッ ピッ と音を刻み始めた。
そして、みさきの肛門が、最初の数回は乗り遅れたけれど、直ぐに音に合わせて『 開閉 』を始める。

ピッ  ピッ  ピッ  ピッ  ピッ  ピッ  ピッ  ピッ ………

ふわっ きゅっ ふわっ きゅっ ふわっ きゅっ ふわっ きゅっ ………

雄一の目の前… わずか数十センチの距離で、小6の少女の菊の花びらが、自ら拡がって桜色の中身を見せ、そして顔をしかめる様に花びらを閉じる。その動きが1秒ごとに規則正しく続いていく。
しかし、その1回1回の表情が毎回違うのが、この少女の肛門運動の特徴の様だ。
開く時の隙間の広さや見える角度… 閉じる時の花びらの畳み方と力(りき)み具合…

実際には、この様な肛門運動をさせる『検査』など、誰に対してもしたことが無く、雄一にとっては初めて見る光景である。だから、とても新鮮な景色だ。しかも、その運動をさせられているのが、まだ11歳の少女の肛門なのだ。本当に貴重である。
雄一は、ハンディカメラを構えると、そのまま『 肛門運動 』の動画撮影も始めていった。
もう1分はとっくに過ぎているが、気にする事は無い。どうせ、状況に飲み込まれている少女には、何も分からないのだから…

そして数分間、雄一の目が堪能して、充分に動画メモリに『 肛門運動 』が記録されてから、

「 はい、1分!  よ~し、少し休憩… 」

の声が掛かって、やっと、みさきの肛門は休む事が出来た。
1分間… 実際には3分間以上も… 全部で100回くらい肛門を開いて、100回くらい肛門を閉じ続けたのだ。精神的なものも含めて、かなり疲れがある。
そんな、少女の心を見透かした様に、雄一が次の指示を出す。

「 うん、まあまあ頑張ったね。 もちろん、本物の海女さんは、これを10分以上は続けるんだけど、みさきは初心者だからね。 これから、ゆっくりと鍛えて行こう。 でも今は休んでいいよ。 今日は特別に、疲労回復の軟膏を塗ってあげよう… 」

軟膏とは何なのか… そして、塗る、とはどうやるのか… 
冷静に考えたら疑問だらけの言葉なのだが、みさきの麻痺している頭では、何も考えられる状況では無かった。
ただ、お礼の言葉を繰り返すだけだった。

雄一は、やはりポケットから、例の携帯用『 ローション 』を取り出すと、右手の人差し指に付けた。そして、それを親指の腹とすり合わせて、よく人差し指の第1関節に馴染ませてから、もう1度、追加でたっぷりと人差し指につけ直して、今は普通に窄(すぼ)まっている 11歳の少女の肛門 の中心に、塗り込む様に滑(すべ)らせた。

「 ひいいっ! 」

突然の、冷たい温度と生あったかい感触に、肛門という敏感な粘膜を撫でられて、みさきは両肘を畳に突いたまま、両手を握りしめて上半身を力(りき)ませた。
しかし、下半身の方は、自分の限界近くまで股間を開ききって膝立ちしているので、そのまま動かせない。力(りき)もうとしても力(ちから)が入らないし、太ももを崩さない様にするので精一杯だ。

それなのに、『 軟膏 』を塗り込む指は、しつこく動き続けている。
くすぐったいのか何なのか、よく分からない。でも、下半身に力が入らない。
むずむず しているのか うずうず と言った方がいいのか、それも分からない。
自分でクリトリスや乳首を弄るオナニーと似ている気もするけど、何か自分よりも遠い所の様な… 感触と感覚がズレている感じがして、上手く表現できない…

それでも、雄一の指は蠢(うごめ)き続けていた。

「 じゃあ、みさき、 ちょっとそのまま 拡げて みようか… 」

反射的に、少女の身体が雄一の言う通りに反応して、窄(すぼ)まりの中心の花びらがほころんだ。
その隙を見逃すはずも無く、指先が5ミリくらい滑り込む。
また反射的に、少女の身体が反応して、肛門が指先を きゅっ と締める。
雄一の指先が、そのまま『 軟膏 』の滑(ぬめ)りを活かして、肛門の締まりを感じながら、数ミリ幅で出し入れを楽しんでいく。

「 ひっ! ひっ! ひいいっ! ひいいっ! 」

ほんのわずか、肛門の入り口を滑(ぬめ)らせる事によって、未開発な小6の少女の肛門を、疼(うず)きと刺激を織り交ぜながら、徐々に開発していく。
決して痛い訳では無い。内側に溜め込みそうな疼(うず)きと全身に奔(はし)る刺激が、少女の中に次々とやって来る。

元々、11歳とは言え、オナニーを知っているだけでなく、既に『 クリ逝き 』まで(毎日の様に)経験している身体なのだ。少しずつ、感触と感覚が一致し始めている。
四つん這いで、股間を出来る限り大きく開きながら、みさきの頭の中では、また新しいうねりが起こっていた。
雄一は、目の前で自分に向かって大きく股間を開いている、小6の少女の後ろ姿を堪能しながら、その反応にも満足していた。
これは、これからたっぷりと、鍛え甲斐がありそうである。

雄一は、このままいつまでも、この後ろ姿を眺めていたい気持ちもあったが、やはり、今の『 健康診断 』のテーマを冷静に考え直した。
先ずは全く歳相応とは思えないくらいに見事な発育を見せている『 胸 』を。そして、その後で初めて、ほぼ歳相応の、無毛で幼い『 おまんこ 』を、たっぷりと検査してやる事である。

「 よ~し みさき…  そろそろ疲れはとれたかな…  じゃあ、もう1回、胸の検査に戻ろうか…  頑張っているのは分かるけど、今度、海女としての検査が上手くいかなかったら、さすがに次は無いよ… 分かるよね…  そうなると後は、さなに負担が掛かるからね… 」

これが、みさきの弱点である事を既に見抜いている雄一が、また、このポイントを突いて、やさしい言い方の中に棘(とげ)を含ませる。
予想通り、みさきは何度も何度も謝りながら、少しふらつきながら立ち上がった。
もう、恥ずかしさは吹き飛んでしまったのだろうか。自分から、両脚を肩幅の2倍以上に拡げて、両手を首の後ろで組んで肘を拡げながら胸を張った。

成長中の、幼さも混ざった独特の形の、しかし巨(おお)きな砲弾型の胸が、精一杯にせり出してくる。
左胸の先端には、先ほど既に立ち上がった米粒が、今も変わらず立っている。しかし、反対側の右の乳首は、未だに輪郭線を乳暈(にゅううん)に記しているだけだ。

雄一は、心の中で、(本心ではうれしいくせに、)
「 困るなあ… 本当に世話が焼けるんだから… 」
と、敢えて呟きながら、早速、それを注意しなければならなかった。

「 みさき… もしかして、これは わざと してるのかな? 」

雄一は両手の人差し指で、みさきの左右の乳首をそれぞれ指差しながら… わずか1センチくらいの距離で蠢(うごめ)かせながら… 意地悪く聞いた。
みさきは、雄一の指が今にも自分の乳首に触れそうな気がして、更に焦っていく。

えっ… わざと… わざとって… なに?  えっ… わざとって…  どおしたらいいの?

雄一には、まだほんの11歳の少女の、そんな幼い心の乱れが手に取る様に見えている。
そして、もうしばらく焦らせた後で、また、意地悪く話を続ける。

「 みさき… ほら…  ここ と ここ…  見てごらん…  こっちは立ってるのに、こっちは立ってないよね…  これは検査なんだから、本気で受けてもらわないと困るんだよなあ… さなは、きちんと両方同時に立たせたのになあ… 」

嘘である。しかし、そんな小さな事は何の問題も無い。

「 さあ… こっちも立てて… 今すぐに… 」

雄一の左の指先が、みさきの、まだ寝ている右側の乳首に、今にも触れそうなところまで近づく。
それを見て、みさきの焦りは、もっと深まっていく。

え… っと… 立てて… って… どうしたらいいの? どうしたら立つの? 左って… 左は、なんで立ってるの? どうやって立てたの? どうしよう… 分かんない… どうしよう… 次は無いって… さなちゃんに迷惑かかるのに… どおしたら… どおしたらいいの…

少女の顔が、力(りき)みで真っ赤になっていく。自分では、その場所に一生懸命に力(ちから)を込めているつもりなのだろう。しかし、そんな事で乳首が勃起するはずがない…

その時、焦りがピークに達した少女の口が、勝手に動いた。

「 せんせい… すみません… 本当にすみません…  わたし… わかりません… でも… 本当にやる気はあるんです… お願いします… 教えて下さい… 立て方… 教えて下さい… 」

とてもきれいな顔の… モデル事務所でも滅多に見られないレベルの少女が… 幼くて、同時に大人っぽい表情を浮かべて… その11歳と言う実年齢からは想像も出来ない内容の『 言葉 』を、雄一に向けて発してきた。
雄一自身、その意味を分かっているのに… 自分で言わせたのに… それでも頭の中でもう1度、反復する。

「 立て方を教えて下さい… って言ってるんだよなあ… 何の立て方の事だっけ?  う~ん… っと、 やっぱり、どう考えても『 乳首 』の事だよなあ…  とすると、これはやっぱり、『 乳首の立て方… いや… 乳首の勃起のさせ方を教えて下さい 』って意味でいいんだよなあ…  11歳のくせに… 本当に いやらしい 子だなあ… もしかして『 変態 』なのかな? この子は? 」

心の声は、もちろん外に漏れてはいないが、とんでもない内容である。自分から、みさきがそう言う様に誘導しておいて、それを『 変態 』呼ばわりするとは。
それでも、雄一の とんでもない 心は、歩みを止めずに、自分の口を動かした。

「 う~ん… みさき… 本当にこんなに簡単な事が分からないの? 確か、みさきは6年生だよねえ… しかも、海女組合から取材対象に推薦されているんだよねえ… もう1度だけ、チャンスをあげるから、自分でやってごらん? 」

あくまでも口調はやさしく、顔もやさしく、雄一が少女に語りかける。
直前の会話を聞かずに、この一文のみを聞いたならば、本当にやさしいお兄さん、という感じであるが、本当は、とても厳しい一言であり、変態的な要求である。

みさきは、もう1度、身体に力(ちから)を入れていった。
きれいな顔を真っ赤にしながら、自分の右胸の一点に視線を集中させている。首の後ろで組んでいる両腕を中心に、全身が力(りき)んでいるのが分かる。
しかし…

しかし、当然ではあるが、いくら力(りき)んでも、11歳の少女の右胸の先端… 乳首には何の変化も起きなかった。
ふっと、みさきの視線が雄一の顔を伺ってぶつかり、咄嗟に逸らしてから、また慌てて視線を戻してくる。少し涙目の困った顔が、何とも言えず美しい。
そして少女は、また先程と同じ、「 立て方を教えて下さい… 」を繰り返す。

雄一としては、もう少し美少女の困った顔を見ていたい気持ちもあったが、あまり意地悪をしては可哀そうだと思い、そろそろ助け舟を出してやろう、と考えて…

… 更に、意地悪な言葉を返した。

「 みさき… きみには難しいのかなあ、レベル的に…  海女ならば、見習いの子でも簡単なはずなんだけど…  まあ、仕方ない…  それでも、みさきが真剣なのはよく分かるから、教えてあげない事もないよ…  でもねえ… まず、質問が間違っているから、そこから直さないと、助けてあげたくてもあげられないんだよね… 」

みさきの顔に、教えてもらえる希望と、それでもまた、新たな困惑も浮かぶ。

「 みさきは、さっき、 『 立て方 』って言ったよね。 でも、それは何のことなのかな? みさきは『 何 』を立てたいの? 」

雄一が視線に、少しの いやらしさ を込めて、みさきの視線に絡めると、少女は恥ずかしさに耐えかねて、また一瞬、視線を外した。そして急いで雄一の顔を真っ直ぐに見つめ返す。それでも、恥ずかしくて堪らない表情は隠しきれていない。
それでも、11歳のきれいな顔の少女は、思い切って理性を捨てて、一生懸命に答えた。

「 わたしの… わたしの ちくび… を… 立て方を… 教えて下さい… 」

11歳と言う、性的な意味も少し分かっている少女にとっては、全裸の姿で男性に対して『 乳首 』と言う事は、あまりにも恥ずかしい事である。
それでも勇気を振り絞って、更にそれ以上に、理性も脱ぎ捨てて必死になって発した言葉だった。

しかし、それさえも…
雄一にとっては、更に恥ずかしさを与える理由を獲得したに過ぎなかった。

「 みさき… 今のはねえ… 言葉を間違っているよ… だから直ぐには意味が分からなかったんだ…  乳首を立てる と言う言葉は、正式には無いんだよ… 」

みさきの顔に、頭の中が真っ白になっている表情が浮かぶ。

「 これを標準語で言うと 『 乳首を勃起(ぼっき)させる 』って言うんだよ… 」

『 ぼっき 』…

この言葉から伝わる、何ともいやらしいニュアンスが、無垢な11歳の少女の鼓膜を震わせた。本能的に、みさきの全身がすくむ。
しかし一応、みさきは既に『 ぼっき 』という言葉は聞いた事があった。それは、男の人が おちんちん を大きくさせる事だった。エッチな事を考える時に、そうなるというくらいの知識も持っていた。
でも、それが女の子の胸の… しかも自分の胸の先っぽの小さいものに… そこの事で使わないといけない言葉だったなんて…

でも… でも… 『 ぼっき 』なんて、わたしの口から言えない… いやらしい… わたしの口が、いやらしくなる…

そんな心の動きを、また見透かす様に、雄一が穏やかな口調のまま、続けた。

「 さあ… みさき…  きちんと標準語で頼んでごらん…  そうしたら特別に、ぼくが直接、『 勃起 』させてあげるよ…  今回だけ特別だからね… 」

そして間を空けず、雄一が言葉を被せる。

「 はい! 言ってみようか! 」

慌てたように、みさきの口が動く。

「 わたしの… わたしの ち… ちくび… を… 」

少し間が空く… それでも、少女の口は、再び動くしか無かった。

「 わたしの ちくびを ぼっき… 」

語尾が小さく消えそうになる。
しかし…

さなちゃんに迷惑かけちゃだめ…

その一心が、少女の理性を捨てさせて、そして、言葉のボリュームを上げさせた。

「 ちくびの ぼっき を、させてください! 」

その瞬間、11歳の少女は、真っ赤になって顔を伏せていた。
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